『第14回大阪・関西万博協賛競輪in小倉(GIII)レポート』 2日目編

配信日:8月9日

 小倉競輪場で昼開催の4日制シリーズとして行なわれる大阪・関西万博協賛「第19回吉岡稔真カップ争奪戦(GIII)」は、8月9日に2日目が行われた。二次予選では地元の林大悟が怪我明け復帰後の初白星を上げた。地元からは他に弟の林慶次郎、柳詰正宏が準決勝に駒を進めた。また、初日特選を制した原田研太朗は再び豪快なまくりで連勝を決めた。
 GIII開催中は毎日、北九州グルメなどが当たるバラエティ抽選会、大阪・関西万博PRブース、「小倉けいりんキャッシュレス投票MEMBERS CARD」に新規加入、またはメンバーズカード提示で先着100人に電子マネーをプレゼント、特設スタジオで橋本ゆうすけ、津田三七子、どりあんず平井、内田浩司、片山彰らによる日替わりゲストを招いたYouTube公開LIVE配信などが予定されています。さらに8月10日には、「長州力&長州小力」トークステージ、「大倉士門」予想ステージなどが予定されています。小倉競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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開坂秀明選手
開坂秀明選手
 打鐘で高橋和也が先頭に立つも、すかさず橋本瑠偉が巻き返して最終ホームで主導権。バック9番手となった開坂秀明(写真)だったが、3コーナーから外を踏み込んだ坂本貴史にスピードを貰って直線コースを縫って突き抜けた。
 「(バック9番手で)ほぼ諦めてましたよ。最後まで坂本君に付いていったのが良かったのかな。凄い嬉しいですね。涙が出ました。記念(GIII)の二次予選で1着は初めて。伸びていたと思います。落車して良くなったのかな。常にS級を想定して練習はしてきたので。準決も無欲で頑張ります」
 阿部英斗マークから2センターで内を突いて外を伸びた柳詰正宏が2着に食い込んだ。
 「後ろから2個目の初手は理想だった。読めない感じのメンバー構成だったので、阿部君の感性に任せていました。ホームで橋本君にカマされるのだけは嫌だったけど、そうなってしまった。バックのカカリを判断して阿部君は内へ行ったと思う。徐々に緊張もほぐれてきて、集中できています」


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阪本和也選手
阪本和也選手
 打鐘で先頭に立った青柳靖起が軽快なペースで駆ける。最終ホームは一列棒状で、タテ長のままバックも通過。後方から佐藤博紀が仕掛けるも、カカリ良く逃げた青柳の番手から、阪本和也(写真)が直線で差し切った。
 「初手で一番いい並びになって、(青柳が)ペースで巧く踏んでくれて、展開もはまった感じですね。後ろからいつ来るのかソワソワしていましたけど、決まって良かったですね。昨日(初日)より今日の方が感じは良かったですね。最近は開催の直前まで追い込んで練習してくるので、一日たって軽くなった感じです」
 積極策でレースを支配し、粘り込んだ青柳靖起が2着で九州ワンツー。
 「谷口(遼平)さんが3番手にいて、早めに駆けても来られるので行けるところまで引っ張って。2コーナーぐらいで谷口さんが外したのは見えて、戻ったのも見えたしそこでマックスで踏みました。初日終わって、サドルとサンを変えて、感じは良くなりましたね」


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片岡迪之選手
片岡迪之選手
 坂田康季が打鐘で先頭に立ち先行策。後方の晝田宗一郎は最終ホームめがけて早めに巻き返すと、勢い良く前団をのみ込む。晝田をマークした片岡迪之(写真)が4コーナー絶好の番手となり、最後はきっちり差し切った。
 「晝田君が頑張ってくれました。全然圧はかけてないですよ(笑)。僕なんで気楽な方だと思います。晝田君が先行するかと思ったけど、嵯峨(昇喜郎)君の動きもあってジャンを迎えた。良い所で仕掛けてくれました。2人で決められるかなって思ったし、余裕もありました。昨日(初日)でアタリが付いたので今日は良かった」
 2着にはロングスパートに出た晝田宗一郎が粘り込んだ。
 「最初の仕掛けに付いていければ理想だったけど、ペースが上がったので一回見送ってと。駆けたくはなかったけど、圧が凄かったので行くしかなかった(笑)。自転車は昨日のまんまです。脚とか体とかは分からないですね」


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橋本壮史選手
橋本壮史選手
 打鐘で梶原海斗が飛び出す。橋本壮史(写真)は3番手をキープすると、前との車間を詰める勢いで最終バックから仕掛ける。上野優太のけん制を乗り越えた橋本がそのまま後続の追撃を振り切って白星をつかんだ。
 「誰も出なかったので前からになりました。いいタイミングで梶原君が来たので、踏ませて出させようと思って。3番手は誰もいれるつもりはなかったですね。思ったより梶原君がカカっていてきつかったですけど、乗り越えられて自信になりました。初日が終わって部品を変えたり、乗り方を変えて良くなりましたね」
 逃げた梶原マークから直線で伸びた上野優太が2着。
 「踏み出しはちょっと油断しましたね。まくりが来たところでもうちょっと持っていきたかったんですけど、芦澤(辰弘)さんが入ってきてしまうので。海斗が強くてジャンからホームはやばかったですね。もうちょっと楽に付いていきたかったし、体の使い方とかを修正します」


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原田研太朗選手
原田研太朗選手
 打鐘前に先頭に立った林慶次郎が主導権。後方に置かれた五十嵐綾はホームめがけて巻き返すも大坪功一の牽制を受けて不発。脚を溜めた原田研太朗(写真)が2コーナーから仕掛けて一気に前団をのみ込んだ。
 「8番手は確定かなって思っていました。昨日(初日特選)と一緒みたいな感じになりましたね。(2走して)前回の別府も良かったし、良い時の感じが戻っている。今の自転車が凄い合っているのかなと。もう4カ月くらい使っているし、これから点数も上がっていくと思う。しっかりクールダウンして次に備えたい」
 原田マークの山下一輝は踏み出しで若干口が空いたものの、懸命に追い掛けて2着に入った。
 「大坪さんとのところで3コーナーは合いそうになったので怖かったけど、スピード差があったのでいけた。原田君は構えると思ったし、展開も向きました。2着で準決勝に勝ち上がれるので嬉しいです。修正点もないので、あと2日間頑張ります」


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岸田剛選手
岸田剛選手
 打鐘から岸田剛(写真)が主導権。後方から山本浩成が巻き返してくるも、2コーナーで一杯になる。他のラインも動けず、岸田がカカリ良く逃げて別線を完封した。
 「順番が来たらしっかり切って、仕掛けようと思っていました。最近はあの距離いっているし、ペースで踏めました。逃げ切れたのはドームでタレなかったのが要因かなと思います。
少し2コーナーの出口に向かって力んでしまって、膨らんでしまったのでそこは修正したいですね。疲れは出ているので、しっかりケアしたいですね」
 岸田をマークした藤田勝也が2着。ワンツー決着に安堵した様子。
 「初手の並びは想定通りで、岸田君が要所要所でしっかり踏んでくれました。今まで何回か付いているんですけど、今日(2日目)はしっかり踏み直されましたね。ペースが上がって後ろの状況は分からなかったんですけど、決まって良かったです。準決勝もラインに迷惑をかけないように走りたいですね」


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林大悟選手
林大悟選手
 立部楓真が打鐘で先頭に立つ。追い上げた小原丈一郎が林大悟(写真)の外で併走するも、打鐘の3コーナーで落車して田中陽平と村上直久まで乗り上げてしまう。立部が逃げて、付け直した林が援護しながらゴール前できっちり交わした。
 「しっかり自分は追走するだけでした。(落車のところは)本当にヒヤヒヤしたけど、しっかり追走だけはしようと。後ろに田中さんがいないのは分かったので、なんとかワンツーを決めようと思いました。自転車は十分ですね、体も大丈夫だと思う。今回から新車で比較的良い方だと思います」
 逃げた立部楓真が2着で九州ワンツー。
 「本当はスタートで小原君を前に入れたかった。2周のところは隙があったので先に仕掛けていきました。そのあとはペースで踏みました。調子的には絶好調ではないが、連日地元が付いているので気持ちで走っている。林さんと決められたのでホッとしています」