『第14回大阪・関西万博協賛競輪in小倉(GIII)レポート』 3日目編

配信日:8月10日

 小倉競輪場で昼開催の4日制シリーズとして行なわれる大阪・関西万博協賛「第19回吉岡稔真カップ争奪戦(GIII)」は、8月10日に3日目が行われた。地元の柳詰正宏、林大悟は準決勝1着で決勝進出を決めた。地元からはさらに林慶次郎も3着で勝ち上がりに成功し、決勝では兄・大悟との兄弟連係が実現する。
 GIII開催は最終日も、北九州グルメなどが当たるバラエティ抽選会、大阪・関西万博PRブース、「小倉けいりんキャッシュレス投票MEMBERS CARD」に新規加入、またはメンバーズカード提示で先着100人に電子マネーをプレゼント、特設スタジオで橋本ゆうすけ、津田三七子、どりあんず平井、内田浩司、片山彰らによる日替わりゲストを招いたYouTube公開LIVE配信などが予定されています。最終日の8月11日には、「EXILE TETSUYA」トークショー、「hitomi」スペシャルライブ、「地元新人選手(尾野翔一選手)紹介」などが予定されています。小倉競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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柳詰正宏選手
柳詰正宏選手

阪本和也選手
阪本和也選手
 正攻法で構えた林慶次郎がいったん下げて、打鐘から巻き返す。谷口遼平を叩いた林が主導権を奪うと、別線は動けず苦戦。絶好の番手で最終4コーナーを迎えた柳詰正宏(写真)がきっちり抜け出した。
 「GIIIの決勝は2回目。(最近は)準決勝を越えられなかったので嬉しいです。2月の時も(林に)ここで優勝させて貰っていたし、気持ちがお互い入っていた。ラインで決めたかったので良かった。余裕は全然なかったけど、体が反応してくれました。一番最高の形で3人で勝ち上がれた。脚とかよりも気持ちですね、気持ちが入っている。(決勝は)一走一走集中して走るだけ。そうすれば結果も付いてくると思う」
 九州3番手の阪本和也(写真)は内を締めながら最後は外を踏み込んで2着に食い込んだ。
 「4日制の決勝は初めて。林君が早く仕掛けて行ったので気合入ってましたね。僕も車間を空けようと思ったけど、柳詰さんが空けていたので、内だけ締めようと。最後は外しかなかった。脚はもう大丈夫だと思います。明日(最終日)に向けてはケアをしっかりして備えたい」
 果敢に逃げた林慶次郎が粘り込んで3着をキープし、九州ラインで上位独占。
 「GIIIの決勝は2回目ですね。前を取れたら前で、引いてからホームカマシか、前が駆けたらまくりでと思っていた。思ったよりも流していたので行ってしまおうと。初日、2日目に長めにいったので躊躇なくいけた。疲れはあるけど、気合で。初日が終わってからセッティングをいじって昨日(2日目)良い感じだった。ラインで決まって良かったし、脚は一杯だったけど気持ちで何とかですね。決勝に向けてはとにかく疲れを取ることです」

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嶋津拓弥選手
嶋津拓弥選手

小林弘和選手
小林弘和選手
 橋本壮史が打鐘で叩いて主導権を取ると、最終ホームは一本棒となる。後方から岸田剛や青柳靖起がまくってくるも、両者共に不発。最終4コーナーを番手で迎えた嶋津拓弥(写真)が直線で抜け出した。
 「展開が最高でしたね。(橋本壮史が)いいペースでいってくれて強かったですね。もう少し残せれば良かったんですけど、2日目のイメージがあったので思ったよりも車間を切れなくて。なるべくケアを多くして、今日(3日目)は感覚は良くなりましたね。(GIIIの決勝は)初めてです。ラインのおかげで乗れて嬉しいです」
 目標の青柳が不発となるも、直線でコースを縫った小林弘和(写真)が2着に食い込んだ。
 「ちょっと考えていた展開とは違ったんですけど、最終バックで5番手以内にいれば勝負できるかなと。コースもしっかり見えていたし、踏んだ感じは良かったですね。走る前もここで勝ち上がりたいと思ってたし、ローラーに乗った感じも今日が一番良かったですね。せっかく決勝に乗れましたし確定板を目指して頑張りたいですね」
 橋本ライン3番手を務めた櫻井正孝が3着に入って決勝に進出。
 「(橋本の)ペースも抜群でしたし、自分は絡まれないように追走して、あとは内だけ締めてと思って。追走に集中していましたね。連日終わってから治療をしているんですけど、2日目から比べても脚の疲れは抜けてきて、いい感じです。決勝もみっともないレースだけはしないように」

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林大悟選手
林大悟選手

上野優太選手
上野優太選手
 打鐘前に先頭に立った立部楓真が徐々にペースアップ。中団を確保した南潤が最終1センターからまくり上げるも、車間を切った林大悟(写真)はけん制しながら3コーナーからタテに踏み込んで白星をつかんだ。
 「プレッシャーはえぐかったです。立部君が落ち着いていましたね。今回の感じなら原田さんが飛んでくるのは分かっていたので、九州でワンツー決めるならあそこで踏むしかなかった。初日以外は全部番手周りなので、前に助けて貰ってばっかりです。新車の感じも良いですね。兄弟でしっかり練習してきたし、皆に支えられてここまできました」
 九州3番手の上野優太(写真)が林を好追走して2着。初のGIII決勝進出を決めた。
 「前の頑張りに尽きます。GIIIの決勝は初めてです。(3日間振り返って)良くないですね。連日前のおかげで、恵まれています。修正したつもりだったけど、走りには出てないです。悔しいし、練習不足です。若干セッティングをいじろうかなと思っています」
 最終バックで8番手となった原田研太朗だったが、3コーナーから大外を回して3着に食い込んだ。
 「後ろになったら一番きついだろうって。消極的なところが出ちゃったなって思う。ジャンからずっと半周くらいはバック入れてたので、カマせたかは分からないけど、後ろと決めるなら仕掛けないとダメですね。3日間ずっと疲れているので、体をしっかり休めることに集中したい。脚は問題ないです」