久留米競輪場で開催されている開設76周年記念「第31回中野カップレース(GIII)」は、6月30日に3日目を迎えた。熾烈なバトルが繰り広げられた準決は、松本貴治、南修二、北津留翼が勝ち星を挙げた。また、地元からただ一人の優出となった北津留は、無傷の3連勝でファイナルを迎える。4日間の開催もいよいよ大詰め、7月1日の最終日には厳しいシリーズを勝ち上がった9人による決勝が行われる。
記念シリーズは、最終日の7月1日も様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。先着来場プレゼント、未確定車券抽選会、中野浩一さんをはじめとして豪華なメンバーによる予想会・トークショーなどが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

松本貴治選手

和田圭選手
地元の久留米ラインが、前団に構える。後藤大輝が赤板過ぎに稲垣裕之を突っ張り、そのまま主導権。稲垣が降りるが、4番手は渡邉雅也がキープして、8番手の取鳥雄吾は打鐘手前から踏み込む。後藤もそれに合わせて全開で踏み上げて、後藤、取鳥の壮絶な叩き合い。最終ホームで取鳥が出るが、後藤も内を踏み続ける。渡邉のまくりを2コーナーで外併走の松本貴治(写真)が止める。バック手前からまくり追い込む和田圭を、4コーナーで外に張って追い込んだ松本が1着。
「(取鳥と後藤の踏み合いの)決着がなかなかつかないので、次はどこがまくりに来るか考えながらでした。(まくった渡邉の)気配がしたし、あとは(取鳥)雄吾が頑張ってくれたんでしっかり残してと。(外併走でも)僕は脚がたまっていた。(体調は)完ぺきではないけど、若干、良くなっている」
最終ホーム手前からまくった渡邉との車間が空いた和田圭(写真)は、渡邉が不発になると苦肉のまくりを敢行。2着には入ったものの、反省しきりで汗をぬぐう。
「(渡邉に)離れましたね。自分だけ最後に届く競走で、なんの内容もない。弱いなって。(渡邉に離れて)あの位置だしとにかく前の方に踏んだ。全然、良くなかった。部品を換えて、セッティングを変えた。けど、(自転車との感覚が)ここまで良くないと、明日(最終日)だけ高松宮記念杯のセッティングに戻そうかって悩みますね」
後藤との力勝負を制した取鳥雄吾は、松本の援護もあって3着に踏ん張っての優出。地元勢の壁となって立ちはだかった。
「後藤君が突っ張るなら、(周回中は)後ろから2番目の方がいいかなと。(渡邉)雅也君が中団でゴチャついてたんで、そこを目がけて一気にいけばチャンスがあるかと。苦しかったけど、踏み合いになってから出られた。もつれたらチャンスがあるかなって思っていた。1日1回しか踏めないけど、チャンスを逃さなければ。(コンディションは)日に日に良くなっている。あとはセッティングをもう少し煮詰めたい」
「(取鳥と後藤の踏み合いの)決着がなかなかつかないので、次はどこがまくりに来るか考えながらでした。(まくった渡邉の)気配がしたし、あとは(取鳥)雄吾が頑張ってくれたんでしっかり残してと。(外併走でも)僕は脚がたまっていた。(体調は)完ぺきではないけど、若干、良くなっている」
最終ホーム手前からまくった渡邉との車間が空いた和田圭(写真)は、渡邉が不発になると苦肉のまくりを敢行。2着には入ったものの、反省しきりで汗をぬぐう。
「(渡邉に)離れましたね。自分だけ最後に届く競走で、なんの内容もない。弱いなって。(渡邉に離れて)あの位置だしとにかく前の方に踏んだ。全然、良くなかった。部品を換えて、セッティングを変えた。けど、(自転車との感覚が)ここまで良くないと、明日(最終日)だけ高松宮記念杯のセッティングに戻そうかって悩みますね」
後藤との力勝負を制した取鳥雄吾は、松本の援護もあって3着に踏ん張っての優出。地元勢の壁となって立ちはだかった。
「後藤君が突っ張るなら、(周回中は)後ろから2番目の方がいいかなと。(渡邉)雅也君が中団でゴチャついてたんで、そこを目がけて一気にいけばチャンスがあるかと。苦しかったけど、踏み合いになってから出られた。もつれたらチャンスがあるかなって思っていた。1日1回しか踏めないけど、チャンスを逃さなければ。(コンディションは)日に日に良くなっている。あとはセッティングをもう少し煮詰めたい」
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南修二選手

太田海也選手
4車対5車の2分戦は、4車ラインの太田海也がスタートを制して前団に構える。5番手から上昇した立部楓真を赤板過ぎに突っ張った太田は、2コーナーから再アタックをかける立部も楽に合わせて主導権を渡さない。浮いた立部が後退して、今度は5番手で脚をためた吉本卓仁が、最終2コーナーから自力に転じる。吉本もまくりは、南修二(写真)の真横までは並べず。直線で差し脚を伸ばした南が1着。
「(太田に)全部やってもらって、なんとか抜けたかなと思います。(太田は)4人で決めたい気持ちが伝わってきて、さすがやなと。脚力もそうですけど、バンクの使い方とかもすごい勉強になりました。(自分の疲れは)問題ない。(状態は)いいと思います」
終わってみれば西村光太まで、太田海也(写真)ラインの4人が上位を独占。ナショナルチームで磨かれたスピード、ダッシュ、持久力で、さすがの先行を見せた。
「2分戦だったんで、自分がやれることをやって、決勝に行けたらいいなと思ってました。前が取れたので、4車の厚みを生かすことができました。立部さん対自分と思ってやりました。バンクの形をうまく使いながら走れました。いつもそうですけど、心強いラインで戦えたと思います」
ラインの3番手をソツなくこなした三谷将太が3着。
「8番(立部)がもっと来るかと思ったんですけどね。(太田は)めちゃくちゃ強かったです。(優出は)前のおかげだと思います。(体調は)しんどいです。しっかり休みたいと思います」
「(太田に)全部やってもらって、なんとか抜けたかなと思います。(太田は)4人で決めたい気持ちが伝わってきて、さすがやなと。脚力もそうですけど、バンクの使い方とかもすごい勉強になりました。(自分の疲れは)問題ない。(状態は)いいと思います」
終わってみれば西村光太まで、太田海也(写真)ラインの4人が上位を独占。ナショナルチームで磨かれたスピード、ダッシュ、持久力で、さすがの先行を見せた。
「2分戦だったんで、自分がやれることをやって、決勝に行けたらいいなと思ってました。前が取れたので、4車の厚みを生かすことができました。立部さん対自分と思ってやりました。バンクの形をうまく使いながら走れました。いつもそうですけど、心強いラインで戦えたと思います」
ラインの3番手をソツなくこなした三谷将太が3着。
「8番(立部)がもっと来るかと思ったんですけどね。(太田は)めちゃくちゃ強かったです。(優出は)前のおかげだと思います。(体調は)しんどいです。しっかり休みたいと思います」
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北津留翼選手

郡司浩平選手
石原颯が押さえて出て、そこを郡司浩平との3番手併走から野田源一が打鐘手前で切って出る。野田ラインにスイッチした郡司はすんなりと3番手に収まり、石原は下げる。後方でタイミングをうかがっていた北津留翼(写真)が、打鐘3コーナーからカマシ一気。北津留、渡邉豪大で出て、大きく後ろをちぎって最終ホームを通過。3番手の野田は車間が詰まらない。郡司は、5番手で1センター過ぎからまくるが前が遠い。郡司が次元の違うスピードで前の2人に迫り、4コーナーで渡邉が外に振る。直線で詰め寄った郡司を、北津留が振り切って1着。地元からはただ一人、決勝にコマを進めた。
「(3連勝は)奇跡的ですね。郡司選手が前受けにいってくれて、それで自分たちにも勝負権があって良くなった。(周回中は)郡司選手(ライン)の後ろから。その一点でしか勝負権はないと思っていた。すぐに(仕掛けて)いきたかったけど、反応が悪かった。そのあともトップスピードに乗せるところまでは良かった。末がイマイチです。運良く決勝に乗れたけど、組み立てというか流れに乗れていないところがあります」
郡司浩平(写真)は、打鐘3コーナーで野田ラインの後ろに入ったことをポイントにあげて、こう振り返った。
「ジャン前後のところが8割、9割、勝負どころだった。石原君が引いちゃったんで(野田ラインの後ろの)位置を確保しちゃった。石原君がこだわってくれたら、切るなりしたけど、そこは甘かった。(大カマシの北津留ラインに)嫌なところで追いついてしまった。コーナーの登りで失速して、届かなかった。今日(3日目)に関しては、細切れの3車で(佐藤)礼文君も付いてくれた。僕が余裕をもてれば、3人で決められたかなと。判断ミスですね」
渡邉のけん制で郡司が外に膨らみ、和田真久留は冷静に渡邉の内を突いて伸びた。
「北津留さんはジャンで絶対に来るっていうイメージだった。流すとかはしないだろうと思っていたけど、すごいスピードだった。あとは(郡司)浩平が追いついたタイミングで、(自分は)内か外かだった。感覚的に(最終)4コーナーに近かったんで、コースはあそこしかなかった。あれで(外にいって)2センターを登っちゃうとあおりがあるんで。(連日)ラインに助けられて勝ち上がれている」
「(3連勝は)奇跡的ですね。郡司選手が前受けにいってくれて、それで自分たちにも勝負権があって良くなった。(周回中は)郡司選手(ライン)の後ろから。その一点でしか勝負権はないと思っていた。すぐに(仕掛けて)いきたかったけど、反応が悪かった。そのあともトップスピードに乗せるところまでは良かった。末がイマイチです。運良く決勝に乗れたけど、組み立てというか流れに乗れていないところがあります」
郡司浩平(写真)は、打鐘3コーナーで野田ラインの後ろに入ったことをポイントにあげて、こう振り返った。
「ジャン前後のところが8割、9割、勝負どころだった。石原君が引いちゃったんで(野田ラインの後ろの)位置を確保しちゃった。石原君がこだわってくれたら、切るなりしたけど、そこは甘かった。(大カマシの北津留ラインに)嫌なところで追いついてしまった。コーナーの登りで失速して、届かなかった。今日(3日目)に関しては、細切れの3車で(佐藤)礼文君も付いてくれた。僕が余裕をもてれば、3人で決められたかなと。判断ミスですね」
渡邉のけん制で郡司が外に膨らみ、和田真久留は冷静に渡邉の内を突いて伸びた。
「北津留さんはジャンで絶対に来るっていうイメージだった。流すとかはしないだろうと思っていたけど、すごいスピードだった。あとは(郡司)浩平が追いついたタイミングで、(自分は)内か外かだった。感覚的に(最終)4コーナーに近かったんで、コースはあそこしかなかった。あれで(外にいって)2センターを登っちゃうとあおりがあるんで。(連日)ラインに助けられて勝ち上がれている」