![]() 山内卓也選手 |
オープニングレースを制したのは山内卓也(写真)だ。目標の西村光太が打鐘前から先行。4角番手の展開をきっちりものにした。 「西村君が1周半駆けてくれましたからね。ちょっときつそうでした。何とか決めたかったけど、川崎(健次)君が来ていたので最後は踏ませてもらいました。宮杯から休みなしで練習してきたし、勝てて良かった。記念の1レースを走ったのは初めて。今までぬるま湯につかっていたので、これを機会にもっと頑張りたい」 中団外併走の態勢からまくり追い込んだ川崎健次が2着に強襲した。 「西村君は調子が悪いのか、重そうでしたね。自分は内ばかり気にして、仕掛けのタイミングを2回ぐらい逃してしまった。西村君のかかりが良かったら厳しかったと思います」 |
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伏兵の山田晃久が後方から鮮やかな強襲劇。3連単27万円台の大穴配当を演出した。 「前が頑張ってくれたおかげ。バックで余裕があったので、コースを見ていたんですが、うまく踏むコースが空いてくれました。状態はいいですね」 菅田和宏の先行に乗った山田敦也は僅差の2着に敗れた。 「菅田さんがあんなに頑張ってくれたのに情けないです。バックでは決まったと思ったんですけどね。6番(山田)が思いのほか最後に伸びてきました」 |
![]() 河端朋之選手 |
河端朋之(写真)が打鐘過ぎ4コーナー、8番手からのロングスパート。逃げる郡司浩平をバックで捕らえて快勝した。 「細切れだったんで、タイミングだけ逃さないようにと思ってました。構えても仕方ないですから。4番手に入ろうか一瞬、迷ったけど、バック踏むよりはと思って、そのまま踏んで正解でした。何とかいけて良かったです」 まくられた郡司浩平もしぶとく2着に粘り込んだ。 「流したところで、叩かれてしまった。やられましたね。でも諦めずに踏んで良かったです。G1も控えているので、高いモチベーションで走れています」 |
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鈴木庸之が打鐘から快調に逃げて、完全に関東勢のペース。番手の高橋大作が粘る鈴木をゴール前できっちり捕らえた。 「鈴木君が本当に強かった。1周半駆けてもらっているから何とか差せたけど、遅めの仕掛けなら差せないですね。後ろに付いていてツキバテするような感じ。ラインで決まって良かったです」 鈴木庸之は最近の成績が示す通りの力強い走りでラインを上位独占に導いた。 「バック向かいでちょっと重かったですね。新車なんでかかり具合がいまいち分からなかった。まだ慣れていませんね」 |
後藤彰仁が打鐘からペースを握って主導権。4番手を手に入れた佐藤和也が最終2コーナーからまくり上げるが、馬渕紀明が合わせて番手発進。佐藤のスピードが鈍ると、岡部芳幸は2センターから早めに追い込んで楽に突き抜けた。 「馬渕君は番手まくりする気満々だった。それが俺にはわかったけど(佐藤)和也は…。和也には悪いけど、(佐藤が不発の)シミュレーションはしていた。前回からフレームを変えて、セッティングも一発で出ていたし。体は前回より動いている。体がかみ合っているからか、予選でも全然緊張はしなかった」 7番手に置かれた坂木田雄介は、直線で外を強襲して2着に届いたものの反省しきり。 「後藤君がヤル気でしたね。(打鐘の)3コーナー過ぎに詰まった時には、タイミングをはぐっちゃって…。自分の勇気がなかったし、下手で後ろに迷惑をかけてしまった。脚の方は悪くないんですけど。あとは申し訳なさと自分の情けなさを、最終日までに払しょくしたい」 |
高橋和也が打鐘から先行。まくってきた服部克久を最終2センターで鳥越靖弘がブロックすると、空いたインコースを網谷竜次がシビアに突いて抜け出した。 「鳥越さんが持っていって、内に差し込んでしまったので、申しわけないけど、踏ませてもらいました。前回の落車失格してしまい、S級の点数がかかっていますからね。とりあえずラインの4人全員が準決勝に勝ち上がれたのは良かったです。明日が本当の勝負ですね」 最終2コーナー、5番手からまくり上げた服部克久は2着まで。 「最終ホームでいけなかったのが全て。気持ちの弱さが出てしまいました。高橋君のペースにはまってしまった」 |
利根正明の先行。人気の上原龍は3番手を確保すると、最終2コーナーからまくって快勝した。 「しっかり位置は取れたけど、何かスカスカする感じでした。でも、軽く感じたから逆にデキがいいのかもしれません。ギアは明日また考えます」 志村太賀をどかして上原の後位に切り替えた新井秀明が2着に食い込んだ。 「ホーム過ぎに後ろを見たら上原君だったのでヤバイと思いました。合わせて踏んで、どこかでからめればと考えたんですが、うまく番手にいけました。抜ければ良かったけど、そこまでの余裕はなかったです」 |
![]() 鈴木誠選手 |
長島大介が中団でフタをするが、村上直久が最終ホームで外をどかしながらスパート。これにきっちり続いた鈴木誠(写真)がゴール前で交わして人気に応えた。 「前がしっかりしていますからね。付いていけば何とかなると思っていました。外をどかしながら上手く駆けてくれました。余裕はありました。車券も売れていたし、人気に応えられて良かったです」 村上直久は久しぶりの予選スタートをきっちり突破した。 「あそこは引けないところですから。あのままかぶっていたら終わりだったけど、仕掛けていけて良かった。力は出し切れたし、身体も動いています」 |
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![]() 山本巨樹選手 |
一発勝負のレインボーカップ・チャレンジファイナルは山本巨樹(写真)が制した。勝負どころで4番手を確保。3番手からまくった冨尾享平を追って鋭く抜け出した。 「今日は後ろにも付いてもらっているし、先行するつもりだったんですけどね。打鐘で前に踏まれて、その上はいけないと思って、気持ちを切り替えました。落ち着いて走れたけど、先手を取れなかったので、納得のいく内容ではなかった。チャレンジはカマシ、まくりのレースが多かったし、これでは上で通用しない。1、2班戦は押さえ先行も増やしていこうと思っています」 打鐘過ぎに山本後位に割り込んだ山崎翼がそのまま前を追って2着に続いた。 「特進は嬉しいけど、優勝を狙っていたし、内容も良くなかったです。位置取りの甘さが出ました。先に仕掛けたかったけど、付いていくだけになってしまった。もうちょっと力を出し切りたかったですね」 冨尾享平は野方宏樹の先行を3番手からまくり切ったが、末を欠いて3着に敗れた。 「初手は後ろになってしまいましたが、流れの中でいい位置が取れました。後ろは分からなかったんですが、自分のタイミングで仕掛けました。4コーナーからタレましたね。こういうレースは1着を取らないと意味がない」 |
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![]() 吉本卓仁選手 |
吉本卓仁が打鐘から果敢に先行。坂本亮馬は車間を空けてしっかりガードしてから、きっちりチャンスをものにした。 「今日は人の後ろで、地元だし、久しぶりに緊張しましたね。先輩が前で頑張ってくれたおかげです。車間を空けて、踏んで詰めるときの感じが良かったですね。3人で決まれば一番良かったけど、ワンツーが決まって良かったです」 吉本卓仁(写真)は長い距離を最後まで力強く踏み切った。 「いいレースができたと思います。タレないようにペースで踏めました。後ろも仕事をしてくれたみたいですね。身体はちょっと重く感じました」 村上博幸は外を鋭く伸びて松岡貴久との際どい3着争いを制した。 「厳しい展開でしたが、何とか3着に入れて良かったです。九州の自力型3人に並ばれると、最後はさすがにみんなタテ脚がすごいですね。ギリギリで届きました」 |
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![]() 芦澤大輔選手 |
池田勇人が打鐘から逃げて、中団はもつれる。番手絶好態勢から芦澤大輔(写真)が鋭く追い込み、白星スタートを決めた。 「道中はどうなるかなって思っていたんですが、池田君が本当に強かったです。藤木君がホームで飛んだのは見えました。最後は思い切り抜きにいったんですが、すごい踏み直しで抜けないと思いました。ラインで決まって良かったです」 池田勇人は見事なレース運びで別線をシャットアウト。2着にしぶとく逃げ粘った。 「いつも藤木さんにはやられてますからね。後ろは芦澤さんだし、先行しようと思っていました。出てからは全開に近い感じで踏んでました。このメンバーで2着ならいいと思います」 幸田光博が3着に流れ込み、関東ラインで上位独占となった。 「池田君が強かったです。展開に恵まれました。最後は差し返せたし、状態は悪くないですね」 |
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![]() 佐藤慎太郎選手 |
海老根恵太と松川高大で激しい主導権争い。単騎の齊藤努が好回転のまくりを決めたが、その上を佐藤友和が豪快にまくって完勝した。 「地元でとりあえず1勝できて良かったです。余裕を持って冷静に走れました。展開が向きましたね。今回は中3日だけど、1日だけしか自転車に乗っていないし、疲れは大丈夫です。明日も自力でしっかり頑張ります」 佐藤慎太郎(写真)は完璧マークで2着をキープ。落車明けの不安を一掃した。 「フィーリングはいまいちだったけど、付いていく分には問題なさそうですね。付いていけてホッとしたし、自信になりました。明日は友和と一緒の4.25にギアを上げてみます」 南関の先輩2人に任された海老根恵太は先行で見せ場を演出した。 「打鐘で前に出て、すぐに巻き返して来なかったので駆けました。思ったよりは踏めていたと思うけど、先行だとやっぱり全然ダメですね。もういっぱいでした」 |
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![]() 大瀬戸潤一郎選手 |
S級特進をかけたレインボーカップ・A級ファイナルが争われる。大瀬戸潤一郎(写真)はここで特進を決めなければ、来期もA級のまま。瀬戸内連係で片岡迪之の番手を回れるチャンスを生かせるか。 「来期はA級なんで、もちろん特進したい気持ちはあります。脚をつけるために、最近は押さえ先行もやっていました。けっこう配分が詰まったりして忙しかったんですが、直前は1週間ぐらい空いて、しっかり練習できました。せっかく瀬戸内で2人いるので、話して番手を回ることになりました。勝負駆けですけど、そこまで気負いはないですね。実力があれば自然に上がれますから。ペースが速くなりそうなので、ギアは4.08に上げるつもりです」 任された片岡迪之はライン3車の強みを生かして攻める。 「練習はしっかりやってきました。ここ2場所は決勝に乗れていないけど状態は悪くない。後ろの大瀬戸さんが来期A級なのは分かっています。出し惜しみしないで力を出し切ります」 房州輝也も来期はA級の予定。悔いのない単騎戦で戦い抜く。 「前回の弥彦は成績以上に感じが良かったです。ここに向けて練習もしっかりやってきました。ここ最近の中では一番いい状態ですね。ギアは4.15に上げて一発を狙います。いい位置を取って仕掛けたいですね」 矢田晋は雨谷一樹の番手を選択した。 「一宮が終わってから普段通りの練習できました。雨谷君の番手が空いているなら付けてみたい。離れるかもしれないけど、精いっぱい頑張ります」 |
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