武雄競輪場で開催されている「第8回 大阪・関西万博協賛競輪(GIII)」は3月30日にシリーズ佳境の3日目が行なわれた。準決は激戦の連続で高額配当が飛び出したが、山田庸平、町田太我、浅井康太、小倉竜二ら主力どころはそろって決勝に勝ち上がった。31日はいよいよ最終日。第12レースで大会覇者を決する決勝の号砲が鳴らされる。
GIIIシリーズは開催最終日も豪華解説陣による聞いて得する予想会、先着来場者プレゼント、関西の名物が当たる未確定車券抽選会などが予定されています。さらに31日には「おかずクラブ」お笑い爆笑ライブステージが行なわれる予定です。武雄競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<10R>

菅田壱道選手

浅井康太選手
後ろ攻めの後藤大輝が赤板で誘導を切り先行態勢に入る。単騎の横山尚則が九州勢を追い、4番手の位置が内を纐纈洸翔、外を渡邉雅也で併走に。後藤がペースを上げずにいると、渡邉は外併走の状態から後藤を叩いて主導権を奪う。菅田壱道(写真)は南関勢の動きに反応して3番手を確保。纐纈の仕掛けに合わせて踏み1着で決勝に進出した。
「昨日、一昨日は展開に恵まれなかったけど、状態に問題はなく手応えはあった。想定していなかったいい展開になって、競輪は展開だなって思いましたね。後藤君がペースを落としていて、(渡邉)雅也君が行って、そこに反応できて3番手を確保できた。後藤君をキメていたので、あとは纐纈君しかこないと、ヨコに来てから踏めば(櫻井正孝と)2人で確定板に乗れる展開は作れた。サラ脚であの位置を回れているので、自分の伸びたのは当たり前だと思う」
後方から仕掛けた纐纈は最終2センターで外に浮く。追走した浅井康太(写真)はコースを探しながら2着まで突っ込む。
「苦しい展開でした。渡邉君が仕掛けてくれて(纐纈に)仕掛けるタイミングができた。(纐纈が不発になって)コースを見極めてから直線で踏んだ。ゴール前勝負ができればと、落ち着いてコースは踏めた。練習でというよりも、競走で昨日、初日よりも徐々に上がっていって修正ができている」
仁藤秀は同期で練習仲間の渡邉の先行に乗って3着を確保。S級初の決勝をGIIIで決めた。
「(渡邉)雅也のおかげです。ついていっただけですし、それにつきる。(S級初の決勝で)今回は運と雅也の頑張りのおかげ。それを無駄にしないように自分の競走ができれば。(状態は)特別いいわけではなく、普通の状態」
「昨日、一昨日は展開に恵まれなかったけど、状態に問題はなく手応えはあった。想定していなかったいい展開になって、競輪は展開だなって思いましたね。後藤君がペースを落としていて、(渡邉)雅也君が行って、そこに反応できて3番手を確保できた。後藤君をキメていたので、あとは纐纈君しかこないと、ヨコに来てから踏めば(櫻井正孝と)2人で確定板に乗れる展開は作れた。サラ脚であの位置を回れているので、自分の伸びたのは当たり前だと思う」
後方から仕掛けた纐纈は最終2センターで外に浮く。追走した浅井康太(写真)はコースを探しながら2着まで突っ込む。
「苦しい展開でした。渡邉君が仕掛けてくれて(纐纈に)仕掛けるタイミングができた。(纐纈が不発になって)コースを見極めてから直線で踏んだ。ゴール前勝負ができればと、落ち着いてコースは踏めた。練習でというよりも、競走で昨日、初日よりも徐々に上がっていって修正ができている」
仁藤秀は同期で練習仲間の渡邉の先行に乗って3着を確保。S級初の決勝をGIIIで決めた。
「(渡邉)雅也のおかげです。ついていっただけですし、それにつきる。(S級初の決勝で)今回は運と雅也の頑張りのおかげ。それを無駄にしないように自分の競走ができれば。(状態は)特別いいわけではなく、普通の状態」
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小倉竜二選手

町田太我選手
後ろ攻めの林慶次郎が誘導を切り、さらに菅原大也が動くが、すぐさま町田太我が勢い良く叩いて打鐘を迎える。番手の小倉竜二(写真)は続くが、3番手の青井賢治が離れて菅原が3番手に入る。最終ホームから巻き返した林は佐々木龍の横で勢いが止まる。絶好の展開になった小倉が町田を交わした。
「かなり、というか(町田に)離れた、出脚で。途中で町田君が緩めてくれて追いついた。彼はまだ踏み上がると思う。恐ろしいね。本人も2周ペースの方が得意だと思うけど、ああいう展開の出だしは脚を使う。だから抜けたと思う。2周ペースで徐々上げの方が後ろはキツい。付け切れたらチャンスはあるなと思っていた」
町田太我(写真)は小倉に交わされて今節の連勝は途切れたが、力強い先行でレースを掌握した。
「スタートは前中団が良かった。前からの突っ張りは考えていなかったので。仕掛けどころを逃さずに行けました。2車だったのはわからなかったです。2日目よりも風は気にならず、出切ってからは後ろに任せていた。2着だけど上出来。3日間、やった方です。疲労が出ているからしっかりと休む」
この日も納得のいく競走ではなかったが、菅原大也がしぶとく3着で入線して決勝へと勝ち上がった。
「スタートは町田君の後ろからでした。自分が前中団なら先行覚悟と思っていた。(町田の)巻き返しが早い。すぐ来ていて焦って踏んだ。後ろで一杯でした。ジャンで踏んで思ったよりキツかったので最後は届かなかった。自分がもう少し行ければ佐々木さんにもチャンスがあったと思う。反省です。連日、流れ込みばかりで結果だけ」
「かなり、というか(町田に)離れた、出脚で。途中で町田君が緩めてくれて追いついた。彼はまだ踏み上がると思う。恐ろしいね。本人も2周ペースの方が得意だと思うけど、ああいう展開の出だしは脚を使う。だから抜けたと思う。2周ペースで徐々上げの方が後ろはキツい。付け切れたらチャンスはあるなと思っていた」
町田太我(写真)は小倉に交わされて今節の連勝は途切れたが、力強い先行でレースを掌握した。
「スタートは前中団が良かった。前からの突っ張りは考えていなかったので。仕掛けどころを逃さずに行けました。2車だったのはわからなかったです。2日目よりも風は気にならず、出切ってからは後ろに任せていた。2着だけど上出来。3日間、やった方です。疲労が出ているからしっかりと休む」
この日も納得のいく競走ではなかったが、菅原大也がしぶとく3着で入線して決勝へと勝ち上がった。
「スタートは町田君の後ろからでした。自分が前中団なら先行覚悟と思っていた。(町田の)巻き返しが早い。すぐ来ていて焦って踏んだ。後ろで一杯でした。ジャンで踏んで思ったよりキツかったので最後は届かなかった。自分がもう少し行ければ佐々木さんにもチャンスがあったと思う。反省です。連日、流れ込みばかりで結果だけ」
<12R>

朝倉佳弘選手

山口敦也選手
後ろ攻めの堀内俊介が誘導を切ってレースを動かす。そこを単騎の伊藤裕貴が動いて近畿の2車が打鐘先行に出る。前受けから引いた松岡辰泰は2センターから巻き返すが、最終3コーナーで三谷将太のけん制を受けて失速。伊藤が空いた内を突き、三谷とからむと、山田庸平、山口敦也もコースを探して4コーナーは密集する。後方にいた朝倉佳弘(写真)が直線で狭いコースを突っ込み大波乱の結末をなった。
「ああいう展開になると思って、そのあたりを意識してウォーミングアップで体を動かしていた。後閑(信一)さんが現役の時に『混戦になったら強い選手をぼやっと見る』という話をさせてもらっていた。昨日がぼやっと見えなくて、自分で立ち上げて失敗したのでそこを集中した。誰にも当たらずに行けたし集中ができています」
九州3番手の山口敦也(写真)が直線でイエローライン付近を踏んで2着に突っ込んだ。
「(山田)庸平さんが外に行くか、見て、待とうと思って、あそこしかなかったので行かせてもらいました。何回もバックを踏んだけど、ゴール前とかでコースは見えている。(地元GIIIでも)いつも通りに走れています」
人気を集めた山田庸平は松岡が不発となり苦しい展開になったが、大外を踏み、意地で決勝に進出した。
「(松岡)辰がきつそうで、伊藤君、三谷さんとも合っていた。内、外の判断であまりに早く行くのもって思って見てからでした。(状態は上向き?)少しです。いつもだと4コーナーからもう少し踏めてはいるんですけど…」
「ああいう展開になると思って、そのあたりを意識してウォーミングアップで体を動かしていた。後閑(信一)さんが現役の時に『混戦になったら強い選手をぼやっと見る』という話をさせてもらっていた。昨日がぼやっと見えなくて、自分で立ち上げて失敗したのでそこを集中した。誰にも当たらずに行けたし集中ができています」
九州3番手の山口敦也(写真)が直線でイエローライン付近を踏んで2着に突っ込んだ。
「(山田)庸平さんが外に行くか、見て、待とうと思って、あそこしかなかったので行かせてもらいました。何回もバックを踏んだけど、ゴール前とかでコースは見えている。(地元GIIIでも)いつも通りに走れています」
人気を集めた山田庸平は松岡が不発となり苦しい展開になったが、大外を踏み、意地で決勝に進出した。
「(松岡)辰がきつそうで、伊藤君、三谷さんとも合っていた。内、外の判断であまりに早く行くのもって思って見てからでした。(状態は上向き?)少しです。いつもだと4コーナーからもう少し踏めてはいるんですけど…」