今年2月大会に続くGIIIミッドナイト第3弾。ミッドナイトGIII日本名輪会カップ「オッズパーク杯」が、5月20日に武雄競輪場を舞台に始まった。初日のメインとなった特選は纐纈洸翔が逃げた北津留翼の番手を奪って、直線で抜け出して白星スタート。また、ガールズケイリンの予選1では那須萌美、石井寛子が人気に応えた。
なお、本場での車券発売やイベント、ファンサービス等はございません。テレビ、インターネット中継などでの観戦をお楽しみください。
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那須萌美選手
人気に推された那須萌美(写真)は、スタートで3番手をキープ。隊列に変化がないまま周回を重ねて打鐘を通過する。最終ホーム手前で又多風緑が仕掛けて、先頭にいた田中月菜を2コーナー手前でとらえるも、すかさず反応した那須が一気にまくり上げ、3コーナーで前団をまとめてのみ込んだ。その動きに切り替えるように反応した元砂七夕美が猛追するも、那須は最後の直線も力強く踏み直して先頭でゴールを駆け抜けた。
「(動きがない中だったが)動くなら又多さんか、清水(彩那)さんだと思っていて、動くのが遅かったら自分で動いていけばいいと思っていました。(仕掛けた時の感じは)もっとスピードを出したいなって気持ちはあるが、今はこんな感じです。結構、朝起きて体が痛くて、(練習の)疲れが出ていたのかなと思う。その中で勝ち切れたので、それは良かった。(練習もしてきたし)やらなきゃなって気持ちにはなっている」
「(動きがない中だったが)動くなら又多さんか、清水(彩那)さんだと思っていて、動くのが遅かったら自分で動いていけばいいと思っていました。(仕掛けた時の感じは)もっとスピードを出したいなって気持ちはあるが、今はこんな感じです。結構、朝起きて体が痛くて、(練習の)疲れが出ていたのかなと思う。その中で勝ち切れたので、それは良かった。(練習もしてきたし)やらなきゃなって気持ちにはなっている」
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石井寛子選手
石井寛子(写真)は、初手で4番手を取る。特に動きのないまま打鐘で誘導が外れると、先頭の飯田風音が徐々にピッチを上げて先行態勢に入る。その後ろは内に潜り込んだ藤巻絵里佳と、田中千尋で併走になる。最終ホーム目がけて後方から山口優衣がカマしてくると、石井はその動きにスイッチ。逃げる飯田が山口を合わせ切ってバックを通過するも、3コーナーからさらに外を踏み込んだ石井が直線で飯田をとらえた。
「久々の競走だったので走りながらフォームチェックしていて、指定練習よりは軽く感じたんですけどあまり良くなかったですね。山口優依さんがダッシュ良くて、田中千尋さんにも(位置を)取られそうになってしまった。長澤彩さんがいい勢いで来たので、危なかったですね。ちょっと遅れている感じがするし、頭と体を一致させないと。今年に入ってからずっと(感覚が)ズレていて、ここまで3週間あったので何とかすり合わせたかったんですけど。少しでも修正したいです」
「久々の競走だったので走りながらフォームチェックしていて、指定練習よりは軽く感じたんですけどあまり良くなかったですね。山口優依さんがダッシュ良くて、田中千尋さんにも(位置を)取られそうになってしまった。長澤彩さんがいい勢いで来たので、危なかったですね。ちょっと遅れている感じがするし、頭と体を一致させないと。今年に入ってからずっと(感覚が)ズレていて、ここまで3週間あったので何とかすり合わせたかったんですけど。少しでも修正したいです」
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佐々木和紀選手
スタートで前を取ったのは南関勢。地元の橋本宇宙が後ろ攻めから上昇しようとすると、中団の中西大がそれをけん制する。3番手の中西が前との車間を大きく空けて、橋本も後方で動けないまま打鐘を通過。4コーナーで誘導が外れると、先頭の渡邉雄太が腹をくくって先行策。中団の中西も前と車間が中々詰まらず、後方の橋本も動けない。最終4コーナーを絶好の番手で迎えた佐々木和紀(写真)が、ゴール寸前で差し切った。
「渡邉さんにお任せしていたので、ワンツーが決まって良かったです。(スタートは)前を取ってって形でした。あとは渡邉さんにお任せでした。正直、差したか差せてなかったかわからなかったので、決定が出てからわかりました。(久々のレースだったけど)師匠(佐々木龍也)の父のメニューで練習をやってきて、結果が出たので良かったです」
「渡邉さんにお任せしていたので、ワンツーが決まって良かったです。(スタートは)前を取ってって形でした。あとは渡邉さんにお任せでした。正直、差したか差せてなかったかわからなかったので、決定が出てからわかりました。(久々のレースだったけど)師匠(佐々木龍也)の父のメニューで練習をやってきて、結果が出たので良かったです」
<4R>

木村皆斗選手
前に構えた木村皆斗(写真)は、赤板過ぎに神田龍に押さえられていったん下げる。2コーナー過ぎに青木瑞樹が神田を叩くと、すかさず木村も4番手の外まで追い上げて神田との併走からタイミングをうかがう。打鐘の2センターから一気に仕掛けて、最終ホーム手前で青木を叩いた木村が主導権を握る。6番手まくりの神田は不発、青木も仕掛けられず、軽快なペースで逃げた木村が押し切った。
「萩原(孝之)さんのおかげです。踏み応えとしては重たい感じでしたけど、ラインとしての走りはできたと思う。(萩原は踏み上がっていたと言っていたが)踏み上がったように見えただけで、そんなに踏み上がっていないと思うので修正したい。前回もそんなに良くなくて、今回も変わらないし、その中でも少しでもいい走りができればと思う。(展開については)考えていた中ではかなり悪い展開でした。(ミッドナイトに関しては)発走までのタイムスケジュールがタイトで僕はつらかったです」
「萩原(孝之)さんのおかげです。踏み応えとしては重たい感じでしたけど、ラインとしての走りはできたと思う。(萩原は踏み上がっていたと言っていたが)踏み上がったように見えただけで、そんなに踏み上がっていないと思うので修正したい。前回もそんなに良くなくて、今回も変わらないし、その中でも少しでもいい走りができればと思う。(展開については)考えていた中ではかなり悪い展開でした。(ミッドナイトに関しては)発走までのタイムスケジュールがタイトで僕はつらかったです」
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瀬戸晋作選手
前受けの晝田宗一郎は、五十嵐綾の上昇を受けて車を下げる。東日本勢を追った立部楓真が赤板2コーナーで先頭に飛び出すと、晝田もすかさず巻き返す。しかし、立部が晝田を出させずに主導権を握って最終ホームを通過。晝田は3番手に入ったが、その後ろは内に五十嵐、外に坂本修一で併走となる。五十嵐は2コーナーで晝田の内に潜り込んで、中団以降は激しくもつれる。併走から晝田は強引にまくり上げるも、逃げる立部の番手を回った瀬戸晋作(写真)が、晝田のまくりを阻んで4コーナーから追い込んだ。
「晝田君が仕掛けてくるのが早かったし、立部君も脚を使っていたので最後は残せなかった。晝田君を止めてからはタテに踏まないとって思った。(前回S級で優勝できて)気持ち的に余裕ができて体も軽い。状態はいいと思う。脚力も上がっているし、(いい結果が)狙えると思う」
「晝田君が仕掛けてくるのが早かったし、立部君も脚を使っていたので最後は残せなかった。晝田君を止めてからはタテに踏まないとって思った。(前回S級で優勝できて)気持ち的に余裕ができて体も軽い。状態はいいと思う。脚力も上がっているし、(いい結果が)狙えると思う」
<6R>
後ろ攻めの伊原克彦が、赤板過ぎに磯島成介を押さえる。すかさず坂田康季が動いて2コーナー手前で先頭に立つも、後方に下げた磯島は打鐘で巻き返して最終ホーム過ぎに坂田を叩く。しかし、磯島の番手を回った坂本貴史が、上野優太のけん制を受けて磯島との連結を外す。番手には坂田が収まる。坂田が2コーナーからまくり上げると、それを追った上野が最後は鋭く追い込んだ。
「(坂田が)前々にしっかり踏んでくれたおかげですね。自分もアシストできましたし良かったです。欲を言えば坂田君を残したかったんですけど、ちょっと踏み込むのが早かったですかね。(大野)悟郎さんを連れ込めたのは良かったんですけど。坂田君が強かったです。自分は前回同様に悪くないかなと」
「(坂田が)前々にしっかり踏んでくれたおかげですね。自分もアシストできましたし良かったです。欲を言えば坂田君を残したかったんですけど、ちょっと踏み込むのが早かったですかね。(大野)悟郎さんを連れ込めたのは良かったんですけど。坂田君が強かったです。自分は前回同様に悪くないかなと」
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阿部将大選手
阿部将大(写真)は前受けから赤板過ぎに5番手まで下げると、すかさず打鐘めがけて巻き返して主導権を握る。稲毛健太が中団、菅原大也6番手となって最終ホームを通過する。2コーナーで菅原がまくり上げるも、車の進みはいまひとつ。3コーナーから稲毛が仕掛けるが、渡邉豪大が大きくけん制して稲毛は不発。空いた真ん中を東矢昇太が伸びてきたが、力強く踏み続けた阿部が末良く逃げ切った。
「(レースプランは)逃げの決まり手がないので、逃げたいなって思っていました。要所で踏んで(最終)4コーナーまで余力が残っていたので、最後も踏み直しました。(日本選手権のあとは)1週間まるまる休んでいたので、リフレッシュはできました。いつもは寝ている時間なので不安はあったけど、1着で良かったです。踏めているなっていうのが自分でもわかるくらいの感覚なので、自転車もいいので明日(2日目)も1着を取れるように頑張りたい」
「(レースプランは)逃げの決まり手がないので、逃げたいなって思っていました。要所で踏んで(最終)4コーナーまで余力が残っていたので、最後も踏み直しました。(日本選手権のあとは)1週間まるまる休んでいたので、リフレッシュはできました。いつもは寝ている時間なので不安はあったけど、1着で良かったです。踏めているなっていうのが自分でもわかるくらいの感覚なので、自転車もいいので明日(2日目)も1着を取れるように頑張りたい」
<8R>
前受けの篠田幸希が、赤板で押さえに来た久樹克門を突っ張る。打鐘で南潤が篠田を叩いて先行態勢に入り、最終ホームを通過する。3番手をキープした篠田は2コーナー手前から仕掛けると、一気に前団を抜き去って勢いそのままにゴールを先頭で駆け抜けて、付けた大矢崇弘と関東ワンツーを決めた。
「作戦通りに決まって良かったです。1回突っ張って、早めにもう1つのラインが来れば出させようと思っていた。来なければそのまま駆けようと思ったんですけど、展開が向きました。前回失格していて、終わってからはすぐに練習していたので、その成果は出せたかなとは思います。今は先行を基本にはやっているんですけど、流れでは何でもやるようにしています」
「作戦通りに決まって良かったです。1回突っ張って、早めにもう1つのラインが来れば出させようと思っていた。来なければそのまま駆けようと思ったんですけど、展開が向きました。前回失格していて、終わってからはすぐに練習していたので、その成果は出せたかなとは思います。今は先行を基本にはやっているんですけど、流れでは何でもやるようにしています」
<9R>

纐纈洸翔選手
後ろ攻めの纐纈洸翔(写真)が赤板で押さえにいくと、北津留翼が突っ張る。2コーナーで外併走から再び纐纈が仕掛けると、北津留も再度ペースを上げて出させない。番手で園田匠と併走する形になった纐纈だったが、園田をキメて最終ホームで番手を取り切る。後方から単騎の鈴木竜士がまくり上げるも中団まで。4コーナーを絶好の位置で迎えた纐纈が、番手から抜け出した。
「北津留さんは切らせてくれないなとは思っていたし、ある程度は想定通りでした。仕掛けた時に本当は出切りたかったんですけど、(園田が)離れているのが見えたのでそこは落ち着いて見えてましたね。番手に入ってからはまくりを警戒していて、(最終)バックでは出ようと思っていた。(北津留が)タレて来ていたし、行けたかなと。落車が続いていて、そこまで調子がいいかと言われれば、そこまでではないですけど戦える状態かなとは思います」
最終ホームで纐纈との連結を外した笠松信幸は、園田に割り込まれる。それでも最後は直線伸びて2着に食い込んだ。自身の調子も悪くはなさそうだが、レース後は終始、うれしそうに纐纈を称えていた。
「突っ張られた時の対処も考えていたけど、あれって感じで(纐纈の動きは)予想外でした。でも、纐纈君も気持ちが入っていたし、動きは良かったですね。(最終)ホームで追い上げるかどうかも悩んだけど、追い上げると後ろを引き出してしまうと思った。2センターで鈴木君をドカすかどうかも考えていたけど。余裕はありましたね。冷静に周りも見えていた。状態は悪くないかなと思います」
最終バックで最後方の井上昌己だったが、直線で縫うように伸びて3着。レース後は淡々と振り返ったが、気配は悪くなさそうだ。
「待ってしまった。余裕はあったので、もうちょっと伸びれば良かったけど。纐纈君と笠松君の間に行ければ、突き抜けまであったかな。まあ仕方ないですよ」
「北津留さんは切らせてくれないなとは思っていたし、ある程度は想定通りでした。仕掛けた時に本当は出切りたかったんですけど、(園田が)離れているのが見えたのでそこは落ち着いて見えてましたね。番手に入ってからはまくりを警戒していて、(最終)バックでは出ようと思っていた。(北津留が)タレて来ていたし、行けたかなと。落車が続いていて、そこまで調子がいいかと言われれば、そこまでではないですけど戦える状態かなとは思います」
最終ホームで纐纈との連結を外した笠松信幸は、園田に割り込まれる。それでも最後は直線伸びて2着に食い込んだ。自身の調子も悪くはなさそうだが、レース後は終始、うれしそうに纐纈を称えていた。
「突っ張られた時の対処も考えていたけど、あれって感じで(纐纈の動きは)予想外でした。でも、纐纈君も気持ちが入っていたし、動きは良かったですね。(最終)ホームで追い上げるかどうかも悩んだけど、追い上げると後ろを引き出してしまうと思った。2センターで鈴木君をドカすかどうかも考えていたけど。余裕はありましたね。冷静に周りも見えていた。状態は悪くないかなと思います」
最終バックで最後方の井上昌己だったが、直線で縫うように伸びて3着。レース後は淡々と振り返ったが、気配は悪くなさそうだ。
「待ってしまった。余裕はあったので、もうちょっと伸びれば良かったけど。纐纈君と笠松君の間に行ければ、突き抜けまであったかな。まあ仕方ないですよ」