『武雄競輪開設76周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:4月17日
 武雄競輪場で武雄市制20周年・開設76周年記念「大楠賞争奪戦(GIII)」が、4月18日にスタートする。嘉永泰斗、眞杉匠、南修二のS級S班3人に阿部力也、佐々木悠葵、松谷秀幸、浅井康太、河端朋之、佐々木豪、山崎賢人ら各地区からトップ選手が激突する。地元勢は、昨年の地元記念、ミッドナイトGIIIを連覇した山田庸平をはじめ、山田英明、山口敦也、立部楓真、青柳靖起ら充実の戦力で他地区を迎える。4月17日の前検日は、直線の長いバンクの感触を確かめるなど、選手それぞれが翌日からの戦いに備えた。
 記念シリーズは開催中の毎日、ボックスティッシュ、オリジナルクリアファイルを先着100人に来場者プレゼント、日替りプレゼント(18日はオリジナルキーホルダー)、豪華な解説陣による予想ステージ、特産品などが当たる未確定車券抽選会、キッチンカーの出店などが予定されています。また、4月18日のシリーズ初日には、「名探偵プリキュア!」ショー、「平原康多」トークショーなどもあります。武雄競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

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谷内健太選手
谷内健太選手
 直近もFIシリーズで白星を重ねて連対率も高い谷内健太(写真)は、2月の奈良記念以来のGIII。一次予選のこのメンバーでは競走得点もトップの存在で、まずは幸先のいいスタートを切りたい。
 「1レース1番車で期待してもらっていると思うので、力を出し切りたいですね。(9車立ては)自分のなかでは慣れていないし、まだまだだと実感しています。もっと改善していきたい。400バンクでの9車立てが初めてですし、このバンクを走るのも初めて。走ってみないとわからないけど、力を出し切るだけです。しっかり練習ができたし、ケアもしてきた」
 田尾駿介は前回の地元、高知FIの216着が1カ月以上ぶりの実戦。そこから中9日の今シリーズで上積みもありそうだ。
 「胃腸炎があったり、練習での落車とかもあって、ボロボロだったんで(1場所欠場して立て直した)。(前回は)自転車を換えて新車だった。セッティングというより、体の方ですけど、日に日に良くなっていった感じがありますね。そのあともしっかり練習して、(今回も)悪くない状態で入っています。あとはちょっと疲れがあるかなってくらいです」


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 3場所前の取手GIIIで落車に見舞われた坂田康季は、復帰場所となった前々回の立川FIでも2日目に白星。前回の高知FIでは、初日予選、準決を連勝で優出を遂げた。
 「練習して、休んで、練習してと、いい感じで来られました。(昨年の武雄記念は)自転車面で悩んでいた時期だったんですけど、いまはもうそれはないです。去年よりもいい状態だと思います。去年は悔しかったですし、一つずつでもいい着を取りたいです。前回で決勝に乗れたのはたまたまかもしれないけど、乗っている感覚は良かった。今回もその感覚で来られるようにしてきました」
 前回が静岡FIミッドナイトのアドバンスだった篠田幸希は、213着。決勝は絶好の展開だったが、山口拳矢のまくりにのみ込まれた。
 「(前回が)ミッドナイトだったんで、キツかったですね。終わったらあとの反動がデカかった。(ラインのないアドバンスは)先行するわけにもいかないし難しかったけど、感触は悪くなかった」


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立部楓真選手
立部楓真選手
 前回の小倉FIの214着が今年初めての優出だった立部楓真(写真)は、弾みをつけて地元の武雄記念を迎える。
 「小倉の前が2週間くらい空いていて、そこでしっかりと練習ができたんでそこは良かった。(小倉は自分が)やりたいレースではなかった。結果とか内容よりも、感覚は良かったです。(地元記念での目標は)とくにない、いつも通りですね。あんまり気合を入れても、自分はダメなんでいつも通りです」
 佐々木翔一は、前回の久留米FIを567着から中4日。2年ぶりの地元、武雄記念で流れを変えたい。
 「武雄記念は、一番気合が入る開催です。何回か走っていますけど、前回以上の走りをしたいです。みんなでしっかり練習をやれたし、みんな仕上がっていましたよ。立部君とは、かなり相性がいいと思います。今期だけで2回1着を取らせてもらっている。なんとか初日に勝ちたいですね」


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 前回の大垣FIでも先行策で2勝をマークしている谷口遼平は、GIIIでもコンスタントに勝ち星を挙げている。が、本来の力からは、さらなる上昇が見込める。
 「状態は変わらずで、悪くはないと思います。(前回も)特別にいいってわけではなかったけど、何とか2勝はできた。(このあとの日本選手権のためにも)しっかりと仕掛けることを意識したい」
 前回の京王閣FIでも717着。橋本宇宙は大敗と背中合わせも、ハマれば別線を一蹴できるだけのスピードを持っている。
 「(地元記念でも)とくに変わることはないですね。点数もないですし、やることをやるしかないと思っています。ここに向けて仕上げたかったんですけど、体調を崩しちゃったのでなんとも言えない。でも、体調は戻せたし、頑張りたい。(地元との)相性は悪くはないです。一つでも上のレースを走れるように頑張りたいです」


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 前回の豊橋記念は決勝にコマを進めたものの、決勝では最終的に落車失格の和田真久留がこう振り返る。
 「豊橋はご迷惑をお掛けしました。(事故棄権のあと)パタッと転んじゃった。(そのあと16日空いたのは)体も1回立て直したかった。練習できたので、(状態的には)問題はないと思います。(このあとのホームバンクの日本選手権に向けた練習で)ちょっと疲れがありますね。いまは前と後ろが半々くらいですし、与えられた番組で頑張るだけです」
 直近の3場所はFIシリーズで成績をまとめている田口勇介だけに、一次予選のここでもスムーズに運べると怖い。
 「(前回から中4日で)そこまで空いてはなかったけど、次の日から練習はしていました。(状態は)変わりないと思います。あとは自分らしい競走ができれば。仕掛けどころを逃さず、積極的にいきたい。中途半端にならないように」


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青柳靖起選手
青柳靖起選手
 前回が静岡FIミッドナイトのアドバンスだった青柳靖起(写真)は、体内時計を戻すのに時間を要して、「間に合ってない」と、慎重なコメント。
 「静岡を走ったのを後悔したくらい、ミッドナイトがキツすぎた。(終わった直後は)夜も全然、眠れなかった。(生活リズムが)なかなか戻らなかったですね。やっと昨日(前検日の前日)くらいには。(地元のGIIIは)もう何度もあるので、そんなに緊張もない」
 昨年4月の地元、武雄記念では優出を果たした山口貴弘は、1月の和歌山記念以来のグレード戦。地元で流れをつかめば、今シリーズも昨年の再現があっていい。
 「(地元記念の)あっ旋が入ってからは、(練習量を)いつもより一本くらい増やしました。最近は準決に乗れているんで、ちょっとずつ(成果が)出てきているのかなって思います」


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 前回の前橋FIを611着。4番手確保からのまくりで佐々木悠葵は、2月の奈良記念以来、今年2度目の優勝を遂げた。
 「(前回は優勝できたが)手応えはなかったです。調子があまり良くなかった。(原因は)なんですかね。わからないです。終わって、休んでから練習しました。(日本選手権に向けて)レースに慣れるようにしたい」
 近況は高い連対率を誇る緒方将樹は、競走得点も104点台と上々のところをキープしている。
 「腰がずっと痛くて、前回も腰が痛いなかで走っていました。初日に1着が取れたし、そのなかでもなんとかなっている感じはします。ただ、練習が思ったようにやれないのが難しいですね。腰痛が悪化しないように、そのなかでやれることをやってきました。相手は強いんですけど、勝ち上がれるように頑張りたい」


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東矢圭吾選手
東矢圭吾選手
 東矢圭吾(写真)は、前々回のウィナーズカップの2日目に落車の憂き目。途中欠場を余儀なくされたが、続く前回の静岡FIミッドナイトのアドバンスは244着で優出。
 「(ウィナーズカップでの落車の怪我は)打撲でした。左肩と、頭を打って、首が痛くなっちゃったし、長引いちゃいました。静岡を休むか悩んだけど、その前の京王閣を欠場しちゃったんで、ここの前に1本も走らないのは嫌だなと思って走った。アドバンスで感覚は違ったけど、悪くはなかったです。武雄はチャレンジも、A級も特進したバンク。S級で走るのは久しぶりだけど、相性は悪くないと思います」
 同期の東矢と一次予選で顔を合わせる昼田達哉は、アマチュア時代からの相手をこう意識する。
 「(前回から)結構、空きましたね。旅行に行ってリフレッシュしたし、そのあとは休まずに練習できた。状態はいいと思います。9車立ての方が得意なんですけど、ちょっと最近は逃げさせてもらえない感じになっている。ここを打破しないとって思っています。東矢君は同期同級生で、彼は高校の時からスターだった。デビューしてからはあんまり一緒に走っていないけど、勝ちたいですね」


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 名古屋FIを524着、青森FIを513着と直近の2場所を連続優出の河端朋之は、その前のウィナーズカップ、豊橋記念でも勝ち星を挙げて、9車立てでも成績を残している。
 「前回が追加で、間隔が詰まっているんですけど、追加が来たら断らないようにしている。(前回の決勝は)新山(響平)が強かったですね。(佐藤)慎太郎さんが抜きにいって抜けていないし、僕は届かないですよね。すごい強かった。僕の状態は悪くはなかったと思います。終わってからはケアだけをしてきました。武雄は直線が長いイメージですし、(相性が)いいって感じはないですね」
 前々回の前橋FIの初日で菊地圭尚とのタッグが一つのキッカケにもなった伊東翔貴が、自力に立ち返っての近況を振り返る。
 「前橋くらいから自分のなかでいい感じが出てきた。そこまでは自力っていう自力で走ってなかった。(菊地)圭尚さんと前橋初日に走って、気づくことがあった。こっち(自力)の方が全然いいって。若手がいればもちろん任せるけど、無理くり追い込みにっていうのはないかなと」


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根田空史選手
根田空史選手
 前回こそ連続優出が途切れた根田空史(写真)だが、その大垣FIの最終日にも白星。近況は1着を量産している。
 「(前々回の)伊東が終わったあとに、平塚にダービー(日本選手権)合宿に行ったんですよ。僕は1日だけしか参加しなかったんですけど、その疲れがひどかった。バイク誘導をやってもらったんですけど、それがキツすぎた。それで前回の大垣は良くなかった。練習を軽めにして、疲れを抜かないとヤバいと思って、ケアをしてきました。やっと感じが良くなってきたんで、今回は大丈夫かなと思います」
 岡田征陽は、直近の3場所で2度の決勝進出。「ボチボチですかね」と、言いながらも、競走得点も上昇している。
 「決勝に乗れるようになってきたし、(良くなかった)あのころより動けていると思います。だんだん7人の競輪にも慣れてきた。もちろん自分は、9人の方がいいんですけどね。今期は(S級1班の点数を)そろそろ取りたい。正直、時間が足りないけど、やれることはやってきました」


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志田龍星選手
志田龍星選手
 ここ3場所は勝ち星のない志田龍星(写真)だが、前回の名古屋FIでも322着の準Vと戦績をまとめている。
 「(前回は)勝ち切れてないのが…。(前回のあとは練習を)普通にいつも通りですかね。自転車(のセッティング)をさわったりして、悪くないと思います。(武雄バンクは)1回しか走ったことがないけど、嫌な感じはしないです」
 今年初場所の立川記念で優出も、決勝で落車に見舞われた山口敦也。左鎖骨骨折を負い、そこから3カ月以上のブランクがあり、地元の武雄記念で復帰を果たす。それだけに慎重だ。
 「骨折自体が初めてだった。いままでなかったので、1走してみてっていうのはあります。自転車が壊れてなかったのは良かった。(初日は志田の)番手を回してもらったんで離れないように。(志田は)強いので、そこだけですね」


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山田庸平選手
山田庸平選手
 九州勢は地元の山田兄弟が、3、4番手を固めて4車で結束。昨年は4月の記念を制し、5月のミッドナイトGIIIも優勝した山田庸平(写真)は地元、武雄のGIIIを連覇中。今シリーズに3連覇をかける。
 「(骨折して入っていた)鎖骨のプレートを抜いてきました。休みながら、1週間くらいは普通に練習できました。ウエートトレーニングもやったし、練習の数値は変わっていないんですけど、感覚はいまひとつでした。徐々には良くなっているんですけどね。去年のここを優勝したことで、武雄記念に対する思いが変わりました。やっぱり地元が勝たないと盛り上がらないと思うので、頑張りたいですね」
 S級S班の嘉永泰斗が、九州ラインの先頭を務める。前回のウィナーズカップでは、3日目に落車をしたが最終日まで走りぬいてまずまずの動きだった。
 「(欠場した伊東記念は)走る予定だったけど、(ウィナーズカップで)落車をしていたし、体調を崩して大事をとって休みました。落車の怪我は打撲とかで、たいしたことはなかった。(ウィナーズカップは)失格とかで走り切れない開催が多かったので、流れを変えたくて走り切りました。(ウィナーズカップの)防府でも自転車を換えたんですけど、今回はまた別の新車を使います」
 眞杉匠は、前回の西武園記念を8112着の準V。吉田拓矢とのワンツーの決勝は、ライン3番手の金子幸央と3人で上位独占を果たした。
 「(西武園記念は前々回の)豊橋よりは良くなったかなと。乗り方の意識を変えて良くなった。ただ、急には良くならないので、徐々にですね。乗り方を変えたのに合わせて、自転車もちょっといじった。それまではいじりすぎていたのもあったと思います。(次の日本選手権に)つなげられるように」