『武雄競輪開設76周年記念(GIII)レポート』 初日編

配信日:4月18日

 武雄競輪場で武雄市制20周年・開設76周年記念「大楠賞争奪戦(GIII)」が、4月18日に幕を開けた。初日のメイン、特選では、先行した嘉永泰斗の番手がもつれたが、外併走からまくった山崎賢人を地元の山田庸平が差し切って白星スタート。また、一次予選では、地元バンクで青柳靖起、佐々木翔一の2人が勝ち星を挙げた。4月19日の2日目には、初日特選を制した山田庸平も加わり、二次予選で勝ち上がりが争われる。
 記念シリーズは開催中の毎日、ボックスティッシュ、オリジナルクリアファイルを先着100人に来場者プレゼント、日替りプレゼント(19日は全プロクリアファイル)、豪華な解説陣による予想ステージ、特産品などが当たる未確定車券抽選会、キッチンカーの出店などが予定されています。また、4月19日のシリーズ2日目には、「松田宣浩」トークショー、「平原康多」トークショーなどもあります。武雄競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

<1R>

 赤板1コーナーで切って出た原口昌平は、渡口勝成を突っ張り出させない。そこを踏み込んだ谷内健太が、打鐘手前で先頭に立ち主導権。原口が4番手に収まり、渡口が6番手の一本棒の隊列で最終周回。渡口が2コーナーでまくり、原口も合わせて出る。原口のまくりを、横関裕樹が2センターで大きくブロック。空いたインを宮越孝治、大坪功一が進出して直線へ。横関も盛り返すが、谷内が押し切った。
 「いろんな戦法をやりたいと思ってるんで、前受けばっかりじゃなくて、前中団を取ったら、あの展開になった。(仕掛けたタイミングは渡口が切りに動いた)あそこしかないと思った。渡口さんは、すんなり出切ったらそのまま踏んでいくだろうと思ってたので、行くならあそこしかないと。バックが向かい風だったのもあるけど、もっと踏み直して寄せつけないようなレースをしないとダメですね。納得はしてないです」
 原口のまくりを大きく外に張った横関裕樹は、最終4コーナーで大坪に内から当たられるが直線で伸び返して2着。
 「(別線は)みんな谷内君基本に考えているだろうと思ってたし、谷内君待ちになると。それなら落ち着いたタイミングで行ってくれればいいかなと。いいタイミングで行ってくれました。ジャンで原口君に粘られるかなとも思ったけど、すんなりだった。(原口のまくりを)張ったけど、(最終)3コーナーでは止まってなかった。当たれなかったし、(内に)入られると思ったけど、もっともっていかないとと思った。そこから締めながらだったんで、(1着までは)届かなかったですね。前回よりはいいと思います」


<2R>

佐藤博紀選手
佐藤博紀選手
 押さえて出た篠田幸希は、その上を踏み込んだ坂田康季を突っ張り出させない。両者の叩き合いで打鐘を迎える。後方で佐藤博紀(写真)の外から、鈴木浩太が4コーナーで仕掛ける。最終1センターで鈴木が出切り、小島歩の追走。3番手に長島大介が切り替える。脚をためた佐藤は、7番手からバック手前で踏み込む。直線で前団をまくり切った佐藤が1着。
 「(篠田と坂田が踏み合って)それで展開だけですね。(高木和仁の)内か外かを迷った。(レースとしてはペースが)結構、上がったんで、終始、遅れていた。踏み出しがそこまで良くない。しっかりと踏み込んじゃえばいいけど、中間がもっと上がらないと。あと今日(初日)はちょっと弱気だった」
 南関勢後位にスイッチした長島大介は、最終2センター過ぎに小島の内を突いて追い込んだ。
 「全部、篠田君に任せていた。(突っ張ったのは)坂田君が押さえるのが甘かったのもあったと思います。(前が踏み合いになって)僕が付いていけなくて、切り替える形になった。脚に余裕はあるけど、ラインの連結を外しているんで。ただ、状態は問題ないですね」


<3R>

佐々木翔一選手
佐々木翔一選手
 赤板過ぎに長谷部龍一が切ると、中島詩音、坂本周作が順にさらに切る。立部楓真は打鐘2センター手前で先頭に立つと、後方の動きを警戒し、最終ホーム手前でペースアップ。一本棒が続いたが、2コーナー出口から中島が勢い良くまくる。だが、佐々木翔一(写真)が2センターで中島を外に振る。佐々木は、車間を詰める勢いで直線一気に踏み込んで、地元記念で白星スタートを切った。
 「声援がすごく多くて力になりました。(立部が先行して)気持ちがうれしかったです。立部は気持ちが入っていた。(初手は)前か、前中団からとしか考えてなくて、やることはひとつでした。立部はいい感じで駆けたと思ったけど、後ろから見ていて体が硬い感じに見えた。中島君の勢いが良くて、張ったんですけど止め切れなくて、これ以上待ったら1着が取れないと思って踏ませてもらった。せっかく行ってくれたんで、1着を取らないとと思った。前回は、展開が悪くて脚どうこうの問題じゃなかった。練習グループでしっかり練習ができているし、今日(初日)はアップから軽かった」
 中島のまくりに乗った雨谷一樹は、ゴール寸前で中島を交わして2着。
 「中島君がどこから仕掛けるかだけでした。立部君は(赤板で)出させる感じだったし、みんな脚を使いたくないような切り方だった。立部君が出てから緩めていたし、あの(最終ホームの)タイミングで仕掛けるかと思った。でも、そこは任せていたので。2コーナーで仕掛けてくれたし、そのおかげです。スピードが良かったけど、ブロックをもらっていたし、内に行くことも考えた。でも、初日なので自分の状態を確かめたくて外を踏んだ。中島君を抜けているし悪くはない。花粉症とかで絶好調ではないんですけど、そのなかで戦える状態です」


<4R>

谷口遼平選手
谷口遼平選手
 北日本勢が切って、一度は3番手に降りかけた山根将太が谷口遼平(写真)との併走から踏み込む。打鐘手前で山根が出て、その上を橋本宇宙が叩いて主導権を奪う。7番手に置かれた谷口は、3コーナー過ぎに巻き返す。3番手の山根が前と車間を空けて最終周回。高橋舜も踏み遅れ、谷口は5番手に入る。詰める勢いでバック手前から山根がまくりを打つ。岡山勢を追いかけて、直線で外をしぶとく伸びた谷口が1着。
 「勝ち上がりを考えて、橋本君はそこまで行かないだろうと。(橋本が)切って流すと思ったんで、そこを(仕掛けよう)と。そしたら橋本君はめちゃくちゃ行ったんで、そこの判断が甘かった。苦しかったです。(自分は)無理やり踏んでいきました。最後、1着までいけてるんで、そこは良かったと思います。ただ、ジャンで遅れたので、そこの反応をちゃんとしておかないと」
 同県の後輩を称える三宅達也は、谷口に4分の1輪差の2着。
 「山根がよく行ってくれた。しんどかったと思うけど。自分はコーナーに入ってどかされないように、差し気味にいってた。あとは山根が残るようにと思ってたけど、僕の腕がない。(脚の状態は)変わらずですね、展開次第。チャンスがくればいいし、後方になるとダメです」


<5R>

 後ろ攻めの外田心斗が赤板過ぎに先頭へ飛び出すと、1センター付近から動き出した田口勇介が打鐘手前で先手を奪う。外田は4番手に引いて、田口が仕掛けたタイミングで佐藤幸治が内をすくい6番手を確保。人気を集めた神奈川コンビは8番手となるも、和田真久留は2センター過ぎから踏み込む。それに合わせて田口がペースを上げたことで、和田は最終ホームで4番手に収まる。最終ホームで8番手に置かれることとなった佐藤は2コーナーで仕掛けると、バックストレッチで一気に加速。直線半ばで前団をのみ込んだ。
 「黙ってたら8、9番手になるので、隙があればと思って(内をすくった)。(和田)真久留は絶対に行くし、踏み合いになるのも考えながら。でも、最終バックでは一本棒になったんでまずかった。なんとかうまくまくれました。前回よりはいいかな。練習がしっかりできて、ケアもできたので。(大宮記念から使っているフレームの)感覚がかなりいいです」
 佐藤マークの松川高大は、最終3コーナーで外田のあおりを受けて追走できず。佐藤のまくりにスイッチした和田真久留が、力でなんとか2着に入った。
 「勝負どころで(佐藤に)内をしゃくられたのが痛かった。きれいに組み立て過ぎた。外田君が急に流したし、あれで内を締めておくのはきつい。もっと踏ませてから出させたほうが良かったかな。前を叩くつもりで仕掛けたけど、自分のなかではあおりがすごいあって、変に脚を使ってしまった。4番手で落ち着き過ぎました。チェーンを変えたけど、戻そうかな。硬いチェーンにしたんですけど、しっくりこなかった」


<6R>

 久米康平を児玉虎之介が突っ張り、隊列が短くなったところを赤板2コーナーで青柳靖起、さらに伊藤慶太郎が仕掛ける。打鐘3コーナーで青柳が主導権も、伊藤がその上を叩く。が、真崎新太郎は連結を外す。最終ホーム手前で青柳が、伊藤を受けて番手に収まる。8番手の久米康平が1コーナーで踏み上げて、2コーナー手前で青柳も発進。踏み出しでわずかに遅れた山口貴弘が続き、外の久米のスピードは鈍る。大川龍二の追い込みを地元の青柳が振り切った。
 「ちょっと作戦とは違った。児玉君が切りにくるのが遅かったし、伊藤さんも遅れていた。それなら1回切って、様子を見てもいいかなって。ただ、山口さん、那須(久幸)さんは付きづらかったと思います。(伊藤が)1人だったんで出した方がいいかなと。(そのあとは最終)1コーナーで久米(康平)さんが来ているのもわかった。かぶったら(勝負権が)ないなって(まくっていった)。動けているし、今回から新車の自転車も良さげですね。(セッティングは)眞杉(匠)さんが出してくれた感じです」
 最終4コーナーで久米の外に持ち出した大川龍二が、直線で強襲もわずかに届かず。
 「抜ける手ごたえはあったんですけど。内に久米君もいたんで、あんまり締め込むと危ないかなって。その分もあったと思うけど、反省ですね。あとは(勝ち上がっていって)なるべく高いレベルでレースができるように。その辺りは着とは別に、体をチェックしながら1走、1走しっかりと」


<7R>

吉澤純平選手
吉澤純平選手
 根本哲吏が切った上を、緒方将樹、南儀拓海の両者が同時に動き出すが、南儀が1センター過ぎに先頭に立つ。遅れた緒方は3番手の外で根本と併走し、佐々木悠葵は7番手。緒方は外併走の形から最終ホームを目がけて踏み込む。だが南儀が応戦し、緒方は1センターで後退。そのタイミングで佐々木が一気に巻き返し、3コーナー過ぎに逃げる南儀をとらえる。佐々木の仕掛けにピタリと続いた吉澤純平(写真)が4コーナーで外を踏み、直線半ばで佐々木を交わした。
 「山中(貴雄)さんがスタートで3つ目のところを取ったので、南儀君の先行になるなと。(佐々木は)1個出させて、うまく折り合わせていましたね。いつでも行けるんだろうなって感じだった。離れないようにと思ってたけど、無理やりじゃなくて、流れのなかで仕掛けてくれたから付きやすかった。佐々木君も、流れでスピードに乗せていたし、余裕そうでした。抜けているし、1着なので調子はいいと思う」
 最終1センターから好スピードのまくりを打った佐々木悠葵は2着。ゴールでは吉澤に差されたものの、両者でワンツーが決まった。
 「流れたところで仕掛けようと思ってました。もがき合いになったし、展開が思い通りになった。でも、(自転車の)出は良くなかったですね。重かった。(スピードが)もうちょっと欲しい。ケアをしっかりやります。(武雄まで)来るので疲れたので」


<8R>

 中四国勢が出て、前受けの東矢圭吾は3番手で植原琢也と併走。菅原大也が赤板2コーナー過ぎに押さえると、東矢は落ち着いて7番手に下げる。先行態勢の菅原がそのまま徐々にペースを上げて、反撃のタイミングをうかがっていた東矢は最終ホームで仕掛ける。2コーナーの下りでスピードに乗せた東矢が、逃げる菅原をとらえる。東矢のまくりを危なげなく追走した園田匠が、きっちり交わした。
 「(東矢は)引いて7番手だったんで、仕掛けるタイミングだけ見てっていう感じでした。(前回の)7車立てで感触が悪いままだったけど、9車立てだと流れるんでいいですね。東矢君ともだいぶ息が合ってきた。初めのころはタイミングとか力がわからなかった。もう強いのも知っているんで。多少、遅めの仕掛けでも大丈夫だと思っていたけど、早めに行ってくれた。(前回から中4日で)詰まっているんで、そこも自分にはいいと思います。中ゼロでずっといきたいくらいですね」
 地元の小林弘和が3着に入り、東矢圭吾はロングまくりでラインでの上位独占をメイクした。
 「(先頭に立った)菅原さんがもっと踏んでくれれば、(植原との併走を)下げなかった。けど、(外をさばくのが)決まりそうもなかった。それであとは引いて、行けるところからと。(仕掛けた)一歩目だけフワッとなった。ヤバいなっていうのがあったけど、けん制も来るだろうし、(バンクの)上の方を走った。自転車の流れは悪くなかった」


<9R>

小倉竜二選手
小倉竜二選手
 前受けの望月一成が、赤板過ぎに伊東翔貴を突っ張る。藤井昭吾は内に降りて伊東ラインをすくうが、清水一幸の追走が遅れ、伊東が4番手に入る。7番手に引いた河端朋之は打鐘付近から巻き返し、最終ホーム手前で中四国勢の3車が出切る。藤井が懸命に追いかけるも、直線は中四国勢での争いに。番手の小倉竜二(写真)が、ゴール手前で河端を交わした。
 「前からでも良かったけど、それだとタイミングが遅くなるかなと。どの位置からでも、構えて、隊列が整ってしまうときつくなるんで、早めに行ってくれたのが良かった。長い距離を行ってくれたし、タレることもなかった。ジャンか、ホームで行くと思って付いてた。ペースだったし、誰も来られないだろうなと思った。今日(初日)は参考外だね。練習みたいな駆け方だったし、抵抗もなかったからね。もうワンランク上で走りたいね」
 カマした河端朋之は2着。3番手の森安崇之も3着に入り、中四国勢で上位独占が決まった。
 「あの位置からなら、切って切られてどのタイミングで行くかだった。望月君が突っ張って、緩んだところでタイミング良く行けました。特に抵抗もされなかったし、すんなりだった。ペースで走れたのが良かったですね。練習不足が響いている気がしていたけど、思ったよりも長い距離を踏めて、思ったよりも悪くなかった。それに、久々にバックが取れて、主導権を取れたので、思ったよりもしっかり走れましたね」


<10R>

阿部力也選手
阿部力也選手
 単騎が4人いて、実質的には根田空史と蕗澤鴻太郎の2分戦。前受けの蕗澤が、赤板過ぎに根田を突っ張り出させない。水谷好宏以外の単騎3人が、3、4、5番手になり、根田は6番手での立て直しを強いられる。根田は打鐘手前で再スパート。蕗澤も合わせて踏み上げるが、根田が最終ホーム手前で主導権を奪う。根田ライン3車が出切り、蕗澤は4番手に飛び付く。8番手の吉田智哉が、バック手前からまくるが前は遠い。阿部力也(写真)が、直線で余裕をもって差し切った。
 「根田とは武雄記念もそうですけど、ここ以外でも相性がいいですね。(根田が)落ち着いて気持ち良く走ってくれればと思っていたので、その通りになった。今日(初日)は体が動いていたし、感触もだいぶ良かった。(腰の方も)暖かくなって良くなっているかなと。(次回の)ダービー(日本選手権)に向けて、弾みをつけたいです」
 フレーム変更がプラス材料になった根田空史は、別線を完封しての逃走劇。
 「蕗澤はスタートが早いんで、前を取られちゃうっていう想定はしていた。単騎勢の動きがどうかなっていうのがあったけど、(打鐘手前の)あそこで(仕掛けて)行った方が無難なんで。踏み出した瞬間、フワッとして、あんまり良くなかった。座ってからは良かったので、スタンディングが課題ですかね。(疲労は)前回よりはっていうのがあるけど、まだまだキツいところもある。(前回、前々回の)大垣、伊東は違うフレームを使ったけど、今回はいままで使っていたヤツに戻した」


<11R>

 小川三士郎も踏み上げるが、立花昌也が打鐘過ぎに強引に叩いて先頭に立つ。志田龍星は後方から打鐘での巻き返し。5番手から仕掛けた仁藤秀の上を志田がスピードの違いで最終ホームで出切る。が、山口敦也は、志田の加速に付け切れない。後続をちぎって駆ける志田を仁藤が追いかけて、その後ろが山口になる。4番手の立花は、3コーナー過ぎに外に持ち出していっぱい。セーフティーリードを保った志田が押し切った。
 「順番が来たら行くって感じで考えてました。前がちょっと併走になってたんで、(仕掛けて)行きやすかったですね。出切ってからは余裕がなくて、後ろが離れてるのもわからなかった。後ろに申し訳ないですね。きれいに(ラインの)3人で決めたかった。きれいに決めた方がかっこいいし。初日なのもあって重かった。けど、初日はこんなもんだと思う」
 志田との連結を外した山口敦也は、成清貴之が遅れて空いた仁藤の後ろに入り3番手でのリカバリー。直線で追い込んで2着に入った。
 「キツかった。離れちゃったんで、志田君に申し訳ない。志田君が1着を取ってくれて良かった。(成清にからまれたのは)自分が口空いてたから。久々のレースで(仁藤後位に入ってからも)脚がたまっていなかった。気持ちの余裕はあるんですけど。レース勘とか、慣れの問題だと思う。日に日に良くなると思う」


<12R>

山田庸平選手
山田庸平選手
 眞杉匠が前受けで、4車の九州勢の先頭を務める嘉永泰斗が周回中は5番手。赤板過ぎのダッシュ勝負でS級S班の2人が踏み込んで、嘉永が強引に出る。眞杉は番手に飛び付いて、主導権を握った嘉永の後ろが併走になる。嘉永は落ち着いてペースをつくり、打鐘4コーナーで眞杉が山崎賢人を弾く。一瞬、遅れた山崎が巻き返して、再度併走のまま最終周回。3番手が松谷秀幸、山田庸平(写真)で重なり、その後ろも南修二と山田英明で併走。8番手にいた浅井康太がまくりを打ち、山崎も外併走から仕掛ける。山崎が先頭に出て、山田庸が3コーナーで浅井をブロック。山田庸が、山崎をゴール手前で差し切った。
 「(山崎)賢人は(併走していた眞杉に)当たられない位置に半車くらい(前に)いてくれた。技術っていうよりは、脚で回っていた感じですね。(打鐘4コーナーで山崎が)一瞬負けたけど、また行ってくれた。自分は全部の動きを見ながら、キメられるところがないかって探していた。ただ、(嘉永)泰斗が緩めていたんで、なかなかキメるのは難しいなと。あれだと外を(誰か仕掛けて)来るだろうし、浅井さんは一発が強いんで意識していました。バックを踏みながら、(山崎が)いつ行くのか見ていた。余裕はありました。(自分の感触は)後ろに関しては悪くないですね」
 眞杉に番手を明け渡すことなく外併走でこらえた山崎賢人は、まくりで責務を果たした。
 「(眞杉の飛び付きの)あれもあるなと思っていました。泰斗がしっかりとペースをつくってくれた。粘られたら(嘉永は)全開で駆けるっていうより、ペースで駆ける感じだった。併走自体はそんなに苦じゃなかったけど、眞杉君の一発、一発が重かった。(脚の感じは)悪くない」
 九州分断策になった眞杉匠は、こう反省して2日目以降を見据える。
 「1回、突っ張ってと思ったけど、赤板のところは危なかったですね。(山崎との併走になって、仕掛けて)行くポイントが何カ所かあったのに、そこを逃したのがダメでした。最後もああなった以上は、(山田)庸平さんのところだったけど見てしまった。脚の感じは大丈夫。でも、踏むところを踏んでいなかった」