『武雄競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 前検日編
配信日:10月22日
『若生武則の武雄競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 前検日編
明日から『武雄競輪開設54周年記念・大楠賞争奪戦』が開催されます。
今開催は地元のスター荒井崇博選手を中心に、九州地区に好メンバーが揃いました。超巨大な台風23号も去り、好天の中でのハッスルバトルが期待されます。
お近くの方はぜひ、競輪場まで足をお運びください!
現場からのレポートは、けいりんマガジン編集部の橋本がお送りします。
■今開催の展望
地元・九州勢が盤石の布陣
ビックレースでの活躍が続く荒井崇博を中心に結束する地元・九州勢が、盤石の布陣で遠征勢を迎え撃つ。
荒井は前走10月佐世保FⅠは
・1着で勝ち上がりながらも、決勝は金山栄治の先行に不覚をとって4着に敗れた。しかし、GIII以上のレースが多い中でも直近10場所で勝率3割、連対率6割と抜群の成績を残すなど、高いレベルで好調を維持している。今開催にはタテ脚鋭い紫原政文や捌き厳しい大塚健一郎、今年2Vを誇る藤野義高らラインに恵まれているのも好材料で、03年岐阜以来3度目の記念Vに向けてのお膳立ては揃った。地元記念制覇に向けて、期待が高まる。
アテネオリンピック銀メダリスト・井上昌己は欠場明けで体調面が懸念されるが、その凱旋の走りには注目が集まる。また、吉岡稔真は9月オールスター99欠、次走の共同通信社杯でも二次予選で敗退するなど奮わないが、ここは格上の機動力で復活をアピールしたいところだろう。また、先の京王閣記念で連日逃走劇を繰り広げ記念初優出を果たした森田正寿の先行力も侮れない。
小嶋敬二も有力な優勝候補の一人だ。共同通信社杯は準決勝5着に敗れたが、前走10月名古屋記念では
・2着の勝ち上がりで優勝と、調子は決して悪くない。来月に控えた全日本選抜競輪に向けて弾みをつける意味でも、ここは勝ちにこだわった走りで結果を残したいところだろう。マークする山口富生は落車明けでの参戦となるが、両者の相性のよさは周知の事実。5月宇都宮記念(優勝・山口、2着・小嶋)、7月弥彦記念(優勝・小嶋、2着・山口)に続いてワンツー決着の可能性は十分にある。
自在戦に磨きがかかる市田佳寿浩も脅威だし、自力勝負で積極性が戻った齋藤登志信にもチャンスはある。
近況元気がない堤洋-小倉竜二の徳島両者も、実力者だけに軽視できない。また、差し脚シャープな兵藤一也は、共同通信社杯3着など本格化してきただけに怖い存在だ。
ヤンググランプリ04出場を決めた岩津裕介も注目の一人。新人離れしたハンドル捌きで大物食いのシーンが見られるかも。
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