『武雄競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 いよいよ明日決勝戦!
 
配信日:10月25日
 




『若生武則の武雄競輪開設54周年記念(GIII)レポート』 いよいよ明日決勝戦!


 「開設54周年記念たけお競輪 大楠賞争奪戦」3日目は、準決勝8レースから雨が降り出し、あいにくの空模様の中でのレースとなりました。
 圧巻だったのは、11レースに登場した地元の荒井崇博選手。快速捲りであっさり前団を飲み込んだスピードは素晴らしかったですね!
 西の横綱・吉岡稔真選手の途中欠場は残念ですが、決勝戦には好メンバーが揃い、白熱したレースが期待されます。明日も熱戦に期待しましょう!

  現場からのレポートは、けいりんマガジン編集部の橋本がお送りします!


■タッグアウトから
8レース 準決勝C
神開浩士郎は、俊敏な動きで内をすくって1着
「吉岡(稔真)さんにスピード乗せてもらったし、ちょうど市野(茂)さんが内を空けたんで突っ込めました! 1着は半年ぶりぐらい(笑)。荒井(崇博)の言うとおりセッティングを変えたんですけど、正解でしたね。記念の決勝は8月の千葉記念に次いで二回目です。追加で調整とかしないできたんですけど、日に日によくなってます」

●武井大介は、吉岡稔真の捲りをとめるも、自らの車は伸びずに5着
「とりあえず吉岡さんだけ持っていったんですけど、もう捲れる脚は残ってなかったです。捲りにいったけど、自分はどうせ届かないだろうなって。せめて後ろの先輩に1着とってもらえればいいって感じでした…」

3着入線の堤洋
「前が3車並走で。あれはいけんわぁ」

捲り不発の吉岡稔真は、9着敗退
「踏み出した感じは悪くなかったんですけど…しょうがないです。責任重大だったんですけどね。まあ…神開が1着だったからよかった…」
9レース 準決勝B
小倉竜二の捲りに乗って1着の香川雄介
「あそこまでタレるとは思わなかった~。悪いことしたねえ。小嶋(敬二)さんが強かったですよね」

大外捲り追い込んで2着届いた小嶋敬二
「オグリュウ(小倉)が捲ってびっくりしましたよ(苦笑)。オグリュウいって、太田(真一)もいったんで、外外になっちゃってもうムリかと思ったけど…ともかく届かなくてもいいやと思いながら踏みました!」

八谷誠賢の先行を最終バック4番手から捲った小倉竜二は「タレすぎ!力がなかったですよ」と悔しそう。また、地元の佐々木昭彦を連れて先行した八谷は「僕、全開で駆けてたんで、バックは行き頃だったんですよね。もうちょっと余裕があったらよかったんですけど…」
10レース 準決勝A
捲りで大外強襲した1着・兵藤一也
「最後突っ込もうと思ったんですけど、3コーナーからじゃ意味がないかなと思って。捲りは狙ってたわけじゃないです。とりあえず外踏んでみてどうかって感じだったんですけど、たまたまよかったんですよ」

坂上忠克は、市田佳寿浩の番手から2着に入線
「(市田さんは)兵藤(一也)よりも前にいたいと言っていて、実際並走でも前にいれたんですけどね。誘導も上がって、市田さんもきつかったと思います…。とりあえず自分はケンボウ(大塚健一郎)が3番手にきたのもわかったんで、しっかり内をしめてました。記念優出は2月の豊橋以来かな」

市田の3番手の大前寛則を捌き、3着の大塚健一郎
「今日は足達さんががんばってくれましたね。今回自分はまあ余裕はありますけど、マックスの状態じゃないです。次に地元の別府記念があるので、そこで絶好調に持っていければいいと思ってますから。」

市田ライン3番手の大前寛則は、大塚健一郎に捌かれ8着
「市田がホームから仕掛けたら、3番手は狙われる位置ですよねえ。大塚にやられましたわ…」

先行した足達重満は9着
「前をとった時点でつっぱるか、出られたら番手で粘ることしか考えてなかったです。市田(佳寿浩)さんとは力がちがいましたね…」
11レース 準決勝A
快速捲りで1着の荒井崇博
「あそこ(6番手)から行く気まんまんだったんだけど…。捲りになってしまったのは仕方ないですね。今回は優勝しにきたんで、明日またがんばります!」

山口富生は、逃げる馬渕紀明番手から2着
「齋藤(登志信)さんが怖かったけど、馬渕さんがよくいってくれましたね。明日は僕のわがままで小嶋さんの番手で。小嶋さんの後ろは特別なものがあるんで」

齋藤登志信は3着で優出
「馬渕より荒井が先にカマしてくるかと思ったが…。俺も3番手飛びつけるかどうかって感じだったんですけど、ラッキーでしたね!」


■決勝展望

小嶋敬二―山口富生―坂上忠克、荒井崇博―大塚健一郎―神開浩士郎、齋藤登志信―兵藤一也、香川雄介。

 先行するのは小嶋か荒井だろう。ただ、荒井は「優勝しに来た!」と豪語しているだけに早めの仕掛けはなさそう。焦らされた小嶋が先行態勢に入る可能性が高く、そうなれば番手絶好の山口に展開が向く。
 ただ、連日先行捲りで好結果を残している荒井も絶好調なだけに、気心知れた同期の大塚を連れて好機に仕掛けるなら首位十分。
 また、自在に攻める齋藤―兵藤ラインは強力だし、「先手ラインか九州」とコメントした香川の動向も不気味で、シビアな位置取りからの浮上は一考したい。


※選手の並びについては、新聞や選手紹介等でご確認下さい。


 
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