『開設57周年武雄記念(GIII)レポート』 初日編
 
配信日:4月12日


 武雄競輪開設57周年記念「大楠賞争奪戦」がいよいよ幕を開けた。今日は全国的に好天に恵まれた一日となり、佐賀県武雄は最高気温は23度まで上昇。ポカポカ陽気で絶好の競輪日和となった。記念初日のメインは特選3個レース。明日の「飛龍賞」進出を賭け熾烈な争いが繰り広げられた。
  今日から4日間、場内では先着1000名様にラッキーカードを進呈し、当選者100名様に「たけお競輪オリジナルクオカード」がプレゼントされます。また、全レース1着選手によるプレゼントの投げ込みを実施いたします。
  明日13日(土)は、飛龍賞1着当てクイズ(先着1000名様に投票券を進呈し、抽選で10名様に
「武雄特産品」をプレゼント)と、8レース発売中に吉岡稔真氏によるトークショーが行われます。



<1R>
川島聖隆選手
川島聖隆選手
   オープニングの1レースは、川島聖隆(写真)が後続のもつれを尻目に逃げ切り勝ちを収めた。
  「藤井君が粘ったのが分かったから、マイペースに入れました。自分は逃げさせてさえくれたら、それだけで良いんでね。明日も良い番組(先行一車)になればいいな」


<3R>
 3レースは本村隆文が七番手からまくりを決めた。
  「今日はカマす作戦だったけど、小林(則之)さんがずっと横にいたから行けなかった。併走になったけど何とか落ち着いて走れました。まくってから車がスッと出たんで調子は悪くないと思う」


<4R>
南修二選手
南修二選手
   4レースは森川剛、佐藤亙、南修二の自力型3選手で上位決着となった。レースは叩かれた南が佐藤の番手で粘る展開に。隊列が短くなったところを森川がまくって1着。番手の東晃が離れたため、前に位置した南、佐藤がそれぞれ2、3着となった。勝利した森川剛だがあまり表情は冴えない。
  「重たかったですね。川崎の三日目からギアを上げてまだ慣れていないのもあるけど、疲れがあってあまり体調は良くないですね。今日の夜、ケアをしてまた明日頑張ります」
  長期欠場明けながらも南修二(写真)の健闘が光ったレースとなった。
  「狙っていた訳ではないんだけど、ああいう展開になったんでね。あきらめず踏んでよかった。まだ完調時の練習内容には戻っていないけど、しっかりとやって来たから」
  逃げた佐藤亙は、「前のレースで小林(則之)さんがまくられたから先行するのにビビッてしまった。でも、作戦を変更するとかえって失敗するんで先行しました。ホームで6番(南)とハウスしなければもっと楽に行けたんですけどね」


<6R>
 6レースは旭啓介が主導権を握り、丸島真改が番手から有利に追い込んだ。
  「恵まれました。今日は9割方展開で勝てたようなもの。旭君が頑張ってくれました」
  旭啓介は何とか3着に踏み止まり、二次予選Aに駒を進めた。
  「昨日はバンクが軽かったんだけど、今日は風があって重たかった。ホームが向かい風でキツかったけど、バックが追いで流れるから掛かるかなと思っていたら、全然スピードが乗らなかった。まくられたと思いましたよ」
  中団取りから追い込んで2着となった東口善朋も、「重たかった」と漏らす。「本当は2コーナーからまくりたかったけど行けなかった。脚がなかったですね」


<7R>
三槻智清選手
三槻智清選手
   7レースは三ツ石康洋のまくりに乗った三槻智清(写真)が、直線で鋭く突き抜けた。
  「踏み出しに気を付けていたけど、(三ツ石が)どんどん加速して行ったから離れ気味になった。とにかくコーナーで飛ばされないようにと必死でした」
  逃げた青森伸也は2着に粘り健闘した。
  「ホームが向かい風で苦しかったけど、バックに入ってからは流れたんで何とかいけると思いました」
  番手の佐々木健司は青森を交わせず流れ込んで3着。
  「三ツ石を張ってあとは抜きにいくだけだと思ったら、(青森が)4コーナーから踏み直した。付いたことがなかったし、青森をナメてました」と反省する。


<9R>
藤野光吉選手
藤野光吉選手
   9レースからは特選競走となる。まず明日の飛龍賞に一番乗りを果たしたのは井上昌己、藤野光吉、山口富生となった。レースは逃げる石橋慎太郎を、井上昌己が好スピードでひとまくりしたが、「踏み出しは良いんだけど、4コーナーを通過してからのペダルの回転がおかしい。上半身のバランスがとれていなくて回しきれていないですね」と違和感が気になる様子だった。
  藤野光吉(写真)が懸命にマークして2着に流れ込んだ。
  「(井上を)抜く予定だったんだけど、ギアを下げているんでね。明後日あたりから上げようかと考えているけど。レース前、井上が『脚が重たい』と言ってきたからどうなるかと心配したけど、ワンツーできてよかった。一走して気持ちが落ち着きました」
  吉田敏洋の先まくりに乗った山口富生は3着。
  「吉田が頑張って前に踏んでくれたおかげ」


<10R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
   10レースはジャン過ぎ4コーナーから武田豊樹(写真)がカマし、逃げる小川勇介を力でねじ伏せた。
  「ちょっとバックで流し過ぎたから掛かりが今一だったかな。今年はG1タイトルを獲りに行く年だと思うんで、一戦一戦良いレースがしたい。これで4連勝目だね」と終始笑顔で話した。
  2センターから強烈なまくり追い込みを仕掛けた三宅伸が2着に食い込んだ。
  「展開はどうなるか予想がつかなかったから、流れに任せた結果2着に入った。前が苦しい競走をしてタレたから、自分が伸びたように見えたんでしょう。調子はいつも通り普通だね」
  武田の番手の阿部康雄は一番人気には応えられなかったものの3着に食い下がり、何とか番手の面目を保った。
  「良い感じで(武田が)出切ったから、あとはどのくらい踏み直してくるのかと思っていたら、キュンキュンと凄いスピードで出ていった。後ろを見ると離れそうだったから、武田の後輪だけ見て走りました。付いている分には良いんだけど、踏み込んだときの引っ掛かりが今ひとつだね」


<11R>

大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
   最終11レースは地元の荒井崇博が風を斬った。レースは一本棒のまま動きはなく、前受けの荒井崇博が逃げ番手の大塚健一郎(写真)が差し切った。
  「岡村君のスピードが良かったけど、2センターでスライスしたんで前で決まったと思った。付いていて余裕があったし、踏み込んで出た感じも良かった」
  力尽きた岡村潤は外に退避し、望月永悟が勢い良く突っ込んで2着に入った。
  「岡村がコースを空けてくれたし、ケン坊(大塚)が残し気味に踏んだ分、自分が伸びたように見えただけですよ」
  逃げた荒井崇博は3着。
  「ああなったら先行するしかないけど、レース前から(押えに来るのが)遅かったら突っ張ろうと思っていた。押えに来るなら中村(一将)だろうし、それだけ突っ張ればあとはまくられないと思っていた」

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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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