『武雄競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 前検日編

配信日:4月12日
 武雄競輪開設63周年記念「大楠賞争奪戦」が明日4月13日に開幕する。SS班は深谷知広、佐藤友和、長塚智広の3名が参戦。九州勢は地元エースの荒井崇博を中心に強固な結束で強豪を迎え撃つ。豪華な顔ぶれによるV争いから目が離せない。
 開催中はイベント、ファンサービスが盛りだくさん。初日は先着500名様に「武雄銘菓」をプレゼント。バトル予想会や予想車券が当たるじゃんけん大会など多彩なイベントで開催を盛り上げます。ぜひ、武雄競輪場でお楽しみください。
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 オープニングレースで1番車の大役を務めるのは角令央奈だ。持ち前のパワーで同型をねじ伏せる。
 「1レース1番車は高松記念でも経験してますからね。全く問題ないと思います。2場所前の小倉は結果が出たけど、ダービー組不在の開催ですから。調子自体は変わりなくきています。明日は先行基本に前々に攻めていきます」
 対する岸澤賢太は大敗が目立つ近況。表情も冴えない。
 「成績を見ての通り、あんまり状態は良くないですね。川崎記念から日にちがなかったし、調整程度の練習で疲れを取ってきました。自力で何とか結果を出したいですね」

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金澤竜二選手
金澤竜二選手
 金澤竜二(写真)は前回の松山で今年初の決勝進出。調子は上昇カーブを描いている。
 「松山は決勝に乗れて、手応えをつかめました。山崎(芳仁)さんが立川ダービーのあとに沖縄の自分の家の近所に引っ越してきたんですよ。それで一緒に練習させてもらうようになりました。午前、午後としっかり練習するので、付いていくだけでいっぱい。疲れますね。疲れが取れていれば、今回もいい走りができると思います」
 山形一気は予選で安定した成績を残している。
 「2場所前の松山の落車で頭と腰を強く打ちました。身体のバランスが崩れて、前回の四日市は少し影響がありましたね。相手が強いので前々に攻めて何でもするつもりです」

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井上嵩選手
井上嵩選手
 井上嵩(写真)は前回岸和田の最終日を体調不良で欠場した。
 「岸和田は体調が悪くて、腰痛も出たので途中欠場しました。帰ったら熱が39度も出て、4日間ぐらい休みました。それから徐々に練習を始めて、何とか戦える状態まで戻ったと思います。明日は佐藤(一伸)さんとは同じタイプだし、葉狩(伸泰)さんもカマシがありますからね。警戒してラインで決まるように走ります」
 浦川尊明は前回久留米でS級3度目のVを飾った。
 「前のおかげです。恵まれました。明日は井上君ですね。玉野記念の初日以来で連係は2回目。抜くというより離れないかどうか心配です」

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 本線は九州ラインだ。地元2人に任された坂本健太郎が奮起する。
 「武雄は意外と相性がいいんですよ。岸和田のあとはしっかり練習してきました。ちょっと疲れが抜けきらない感じだったので、ここ2日間は休養しながら過ごしました。このメンバーなら9割方まくりかな。しっかりラインで決まるように頑張ります」
 番手の三槻智清が地元で意地を見せる。
 「2月に落車してどうかなって思っていたけど、何とか間に合った感じです。地元で気負い過ぎても失敗するので、リラックスして走ります。明日は何も言うことはないですね。離れないようにしっかり付いていきます」

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 好調な藤田大輔にファンの期待が集まりそう。変幻自在な走りで勝機をつかむ。
 「ダービー前の宮古島合宿の成果が出ていますね。前回の豊橋で優勝して流れがいいし、調子もいい。明日は後方に置かれないように。勝てるように組み立てます」

<6R>
 才迫勇馬の先行力が一歩リードしている。迷いのない逃走劇で同型を圧倒するか。
 「調子はいいけど、着がよくないですね。自分のパターンに持ち込めなかったときが課題です。武雄は久しぶりすぎて印象にない。A級のときは成績がよかったんですけどね。今回もまずは自分のレースができるかどうかです」

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山田英明選手
山田英明選手
 山田英明(写真)は今年に入って優出ゼロ。なかなかリズムに乗れないでいる。地元で流れを変えたい。
 「前回の久留米は逃げて残れたので、自分の中では多少、手応えをつかめました。ここに向けて特別なことはせず、ちょっと乗って疲れを取ってきた程度。地元で頑張る気持ちはもちろんありますが、今まで散々ポカしてきましたからね。何とか結果を出せるように頑張ります」
 黒川茂高はチャレンジャー精神で積極的に攻める。
 「記念は2回目。先行で見せ場を作れるように頑張ります。2月に肉離れをしてから悪かったんですが、だいぶ調子は上がってきました」

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菅田壱道選手
菅田壱道選手
 予選のメーンに推されたのは菅田壱道(写真)だ。前回京王閣の決勝で落車失格した悔しさをここにぶつける。
 「予選メーンは分かっていたことですから。期待に応えられるように頑張るだけです。落車のケガは擦過傷程度ですぐに練習もできたので問題ない。ここのバンクは大好きだし、しっかり結果を出したい」
 富永益生は予選を連勝中。今シリーズは新フレームで挑む。
 「最近の成績は展開もあるけど、奈良記念の前にセッティングを変えたのがかみ合ってる感じです。最近はやっと大ギアに対応できるようになった。今回は記念用の新車を持ってきた。これからは記念とF1で自転車を使い分けようと思ってます」

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藤木裕選手
藤木裕選手
 藤木裕(写真)は当所記念連覇を狙っての参戦。ダービーまでの連戦で疲れが溜まっているのが不安材料だ。
 「全日本選抜で落車して、“ダービーまでに”状態を戻そうと必死に練習に取り組みました。京王閣で優勝できてホッとしましたね。ダービーが終わって少し気持ちが切れた感じ。間隔はけっこう空いていたけど、空いている感じがしない。ちょっとしんどい。次に共同も控えているんですが、今は武雄記念をどう走るかしか考えていません。特選はどこを走ってもきついですから。しっかり頑張ります」
 新田祐大はダービーで3連対と好走した。
 「ダービーはいいレースができましたが、やっぱり結果を出さないとダメですね。決勝に乗れなかったし、最終日もまくりで差されてしまった。終わってから練習はしっかりできたし、引き続き状態はいいと思います」
 井上昌己は北津留翼をうまくリードして勝機を見出す。
 「ダービーの疲れはしっかり取ってきました。悪かったところの修正もしてきたから大丈夫。明日は翼に頑張ってもらいます」

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 佐藤友和が人気の中心だ。今年は年頭からハイペースで飛ばしている。
 「この時期にこんないい順位にいるのは初めてかもしれませんね。ダービーのあとは1週間ほどオフを過ごして、そのあとは普通に練習してきました。まずは一走してみてですね」
 荒井崇博は地元エースとして期待がかかる。
 「地元記念は獲らせてもらっているので、あまり気負いは感じていない。自分が勝てれば一番いいけど、九州の中から優勝者を出せればいい。明日は(中川)誠一郎を全面的に信頼して任せていきます」
 中川誠一郎はライン3車の先頭で持ち味を出し切る。
 「前回の岸和田は脚自体は悪くなかったけど、結果はいまいちでしたね。荒井さんに任されたし、ライン3車を生かしてしっかり組み立てます」

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深谷知広選手
深谷知広選手
 最終レースは深谷知広(写真)の独壇場だ。最近の走りを考えれば、負ける要素は見当たらない。
 「ダービーは厳しい戦いでした。終わってからは一宮、岡山と色んなところに行って、しっかり練習してきました。体調は問題ないです。今回は新車なので、走ってみないと分からないけど、しっかり感触をつかみたい。力を出し切ってラインで決まるように頑張ります」
 田中晴基は深谷を相手に積極策で徹底抗戦の構えだ。
 「ダービーは楽しんで走れたし、いい経験になりました。前回の防府よりもいい状態。明日は深谷君も強いけど、他もみんな強いですからね。チャレンジャー精神で思い切ってやるだけ。先行で頑張ります」
 池田勇人も充実一途の近況。強豪相手にどれだけやれるか。
 「前回のあとにギックリ腰をやってしまったけど、今はもう大丈夫です。このメンバーで見すぎても後方に置かれてしまうし、しっかり考えて走ります」
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