オープニングレースで1番車の大役を務めるのは角令央奈だ。持ち前のパワーで同型をねじ伏せる。 「1レース1番車は高松記念でも経験してますからね。全く問題ないと思います。2場所前の小倉は結果が出たけど、ダービー組不在の開催ですから。調子自体は変わりなくきています。明日は先行基本に前々に攻めていきます」 対する岸澤賢太は大敗が目立つ近況。表情も冴えない。 「成績を見ての通り、あんまり状態は良くないですね。川崎記念から日にちがなかったし、調整程度の練習で疲れを取ってきました。自力で何とか結果を出したいですね」 |
![]() 金澤竜二選手 |
金澤竜二(写真)は前回の松山で今年初の決勝進出。調子は上昇カーブを描いている。 「松山は決勝に乗れて、手応えをつかめました。山崎(芳仁)さんが立川ダービーのあとに沖縄の自分の家の近所に引っ越してきたんですよ。それで一緒に練習させてもらうようになりました。午前、午後としっかり練習するので、付いていくだけでいっぱい。疲れますね。疲れが取れていれば、今回もいい走りができると思います」 山形一気は予選で安定した成績を残している。 「2場所前の松山の落車で頭と腰を強く打ちました。身体のバランスが崩れて、前回の四日市は少し影響がありましたね。相手が強いので前々に攻めて何でもするつもりです」 |
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![]() 井上嵩選手 |
井上嵩(写真)は前回岸和田の最終日を体調不良で欠場した。 「岸和田は体調が悪くて、腰痛も出たので途中欠場しました。帰ったら熱が39度も出て、4日間ぐらい休みました。それから徐々に練習を始めて、何とか戦える状態まで戻ったと思います。明日は佐藤(一伸)さんとは同じタイプだし、葉狩(伸泰)さんもカマシがありますからね。警戒してラインで決まるように走ります」 浦川尊明は前回久留米でS級3度目のVを飾った。 「前のおかげです。恵まれました。明日は井上君ですね。玉野記念の初日以来で連係は2回目。抜くというより離れないかどうか心配です」 |
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本線は九州ラインだ。地元2人に任された坂本健太郎が奮起する。 「武雄は意外と相性がいいんですよ。岸和田のあとはしっかり練習してきました。ちょっと疲れが抜けきらない感じだったので、ここ2日間は休養しながら過ごしました。このメンバーなら9割方まくりかな。しっかりラインで決まるように頑張ります」 番手の三槻智清が地元で意地を見せる。 「2月に落車してどうかなって思っていたけど、何とか間に合った感じです。地元で気負い過ぎても失敗するので、リラックスして走ります。明日は何も言うことはないですね。離れないようにしっかり付いていきます」 |
好調な藤田大輔にファンの期待が集まりそう。変幻自在な走りで勝機をつかむ。 「ダービー前の宮古島合宿の成果が出ていますね。前回の豊橋で優勝して流れがいいし、調子もいい。明日は後方に置かれないように。勝てるように組み立てます」 |
才迫勇馬の先行力が一歩リードしている。迷いのない逃走劇で同型を圧倒するか。 「調子はいいけど、着がよくないですね。自分のパターンに持ち込めなかったときが課題です。武雄は久しぶりすぎて印象にない。A級のときは成績がよかったんですけどね。今回もまずは自分のレースができるかどうかです」 |
![]() 山田英明選手 |
山田英明(写真)は今年に入って優出ゼロ。なかなかリズムに乗れないでいる。地元で流れを変えたい。 「前回の久留米は逃げて残れたので、自分の中では多少、手応えをつかめました。ここに向けて特別なことはせず、ちょっと乗って疲れを取ってきた程度。地元で頑張る気持ちはもちろんありますが、今まで散々ポカしてきましたからね。何とか結果を出せるように頑張ります」 黒川茂高はチャレンジャー精神で積極的に攻める。 「記念は2回目。先行で見せ場を作れるように頑張ります。2月に肉離れをしてから悪かったんですが、だいぶ調子は上がってきました」 |
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![]() 菅田壱道選手 |
予選のメーンに推されたのは菅田壱道(写真)だ。前回京王閣の決勝で落車失格した悔しさをここにぶつける。 「予選メーンは分かっていたことですから。期待に応えられるように頑張るだけです。落車のケガは擦過傷程度ですぐに練習もできたので問題ない。ここのバンクは大好きだし、しっかり結果を出したい」 富永益生は予選を連勝中。今シリーズは新フレームで挑む。 「最近の成績は展開もあるけど、奈良記念の前にセッティングを変えたのがかみ合ってる感じです。最近はやっと大ギアに対応できるようになった。今回は記念用の新車を持ってきた。これからは記念とF1で自転車を使い分けようと思ってます」 |
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![]() 藤木裕選手 |
藤木裕(写真)は当所記念連覇を狙っての参戦。ダービーまでの連戦で疲れが溜まっているのが不安材料だ。 「全日本選抜で落車して、“ダービーまでに”状態を戻そうと必死に練習に取り組みました。京王閣で優勝できてホッとしましたね。ダービーが終わって少し気持ちが切れた感じ。間隔はけっこう空いていたけど、空いている感じがしない。ちょっとしんどい。次に共同も控えているんですが、今は武雄記念をどう走るかしか考えていません。特選はどこを走ってもきついですから。しっかり頑張ります」 新田祐大はダービーで3連対と好走した。 「ダービーはいいレースができましたが、やっぱり結果を出さないとダメですね。決勝に乗れなかったし、最終日もまくりで差されてしまった。終わってから練習はしっかりできたし、引き続き状態はいいと思います」 井上昌己は北津留翼をうまくリードして勝機を見出す。 「ダービーの疲れはしっかり取ってきました。悪かったところの修正もしてきたから大丈夫。明日は翼に頑張ってもらいます」 |
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佐藤友和が人気の中心だ。今年は年頭からハイペースで飛ばしている。 「この時期にこんないい順位にいるのは初めてかもしれませんね。ダービーのあとは1週間ほどオフを過ごして、そのあとは普通に練習してきました。まずは一走してみてですね」 荒井崇博は地元エースとして期待がかかる。 「地元記念は獲らせてもらっているので、あまり気負いは感じていない。自分が勝てれば一番いいけど、九州の中から優勝者を出せればいい。明日は(中川)誠一郎を全面的に信頼して任せていきます」 中川誠一郎はライン3車の先頭で持ち味を出し切る。 「前回の岸和田は脚自体は悪くなかったけど、結果はいまいちでしたね。荒井さんに任されたし、ライン3車を生かしてしっかり組み立てます」 |
![]() 深谷知広選手 |
最終レースは深谷知広(写真)の独壇場だ。最近の走りを考えれば、負ける要素は見当たらない。 「ダービーは厳しい戦いでした。終わってからは一宮、岡山と色んなところに行って、しっかり練習してきました。体調は問題ないです。今回は新車なので、走ってみないと分からないけど、しっかり感触をつかみたい。力を出し切ってラインで決まるように頑張ります」 田中晴基は深谷を相手に積極策で徹底抗戦の構えだ。 「ダービーは楽しんで走れたし、いい経験になりました。前回の防府よりもいい状態。明日は深谷君も強いけど、他もみんな強いですからね。チャレンジャー精神で思い切ってやるだけ。先行で頑張ります」 池田勇人も充実一途の近況。強豪相手にどれだけやれるか。 「前回のあとにギックリ腰をやってしまったけど、今はもう大丈夫です。このメンバーで見すぎても後方に置かれてしまうし、しっかり考えて走ります」 |
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