『武雄競輪開設63周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:4月14日
 武雄競輪開設63周年記念「大楠賞争奪戦」はシリーズ2日目を迎えた。優秀競走「飛龍賞」をメーンに、二次予選6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。最終レースは藤木裕が3番手からまくって快勝。深谷知広の独走にストップをかけた。
 明日3日目は先着1000名様にラッキーカードを配布。 抽選で200名様に「オリジナルクオカード」をプレゼントいたします。場内イベントステージではスピーチーズミニライブやバトル予想会が催されます。ぜひ、武雄競輪場でお楽しみください。
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加藤圭一選手
加藤圭一選手
 二次予選最初のレースを制したのは加藤圭一(写真)だ。先制した田中晴基の番手から鋭く追い込んだ。
 「田中君ががんばってくれたおかげ。こういう展開をしっかりものにしないと点数が下がっていきますから。もう少し車間を空けて援護したかったが、田中君が3着に残ってくれて良かった。前回落車しているけど身体の方は大丈夫です」
 田中晴基は強風の中で長い距離をもがいた。
 「とりあえず先行して、ライン3人で決まったのは良かったです。ハナを切ってじわじわと踏んだけど、風が強くて休むところがなかった。最後はいっぱいでした」

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中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
 打鐘過ぎから先行した金澤竜二に対し、岩本俊介がすかさずカマシで襲いかかる。最終3コーナーから仕掛けた中川誠一郎(写真)が直線で大外を鮮やかに駆け抜けた。
 「岩本君が一気にまくっていたらヤバかったけど、金澤君と踏み合う形になって恵まれました。今日は僕の嫌いな風の強いコンディションで不安はあったけど、何とか届いて良かったです」
 岩本のまくりに乗った渡邉晴智が2着に追い込んだ。
 「岩本が頑張ってくれました。中川が外から来るのは見えていたが、何もできなかった。後ろの(山内)大作がどかされているのも分からなかったし、余裕がなかったです」

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志智俊夫選手
志智俊夫選手
 菅田壱道と松田優一の主導権争いを柴崎淳が冷静にひとまくり。乗った志智俊夫(写真)がゴール前で楽に差し切った。
 「強風の中で柴崎はきつかったと思うけど、よく頑張ってくれた。いい判断でしたね。1着だからデキは申し分ない。武雄は30歳ぐらいまで合宿でよく来ていたバンクだし、明日も頑張りたい」
 柴崎淳のスピードも光っていた。
 「昨日の失敗が頭にあって早めでもレースを動かそうと思っていました。位置取りは失敗したけど、バックの強烈な追い風で車が流れてくれました。今日は風と展開に助けられましたね」

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小倉竜二選手
小倉竜二選手
 人気の井上昌己は後方に置かれて大ピンチ。井上マークの小倉竜二(写真)が中コースを突いて鮮やかに突き抜けた。
 「井上君が強いから全面的に信頼して任せていたんですけどね。展開は厳しかったけど、スピードに乗せてもらえたし、落ち着いてコースを探せました」
 井上昌己は大外を伸びて辛くも3着で勝ち上がった。
 「外に膨れてもうダメだと思いました。内が伸びていないのが見えて諦めずに踏んだら何とか3着に届きました」

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荒井崇博選手
荒井崇博選手
 山田英明が打鐘過ぎからハイペースで逃げる。荒井崇博(写真)は4番手からまくってきた藤田大輔に合わせて番手まくりで後続の追撃を振り切った。
 「あれだけ英明がいってくれたので、決めたかったんですけどね。スピードが違ったし、止められなかった。出るにしてもヨコに来るまで待ってからと思ってました」
 外、外をしぶとく踏み上げた池田勇人が2着に食い込んだ。
 「7番手にはなりたくなかったんですけどね。5番(山田)が後ろ攻めでやる気なのは分かったし、踏み合うのも厳しいと思って…。仕掛けようとしたときに煽りを受けて厳しかったけど、最後まで諦めずに踏んで良かったです」
 藤田大輔は番手まくりの荒井に合わされながらも3着に踏ん張った。
 「中団はしっかり取らないとと思っていました。荒井さんに見られて厳しかったですね。最後は苦しかったけど何とか粘れました」

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佐藤友和選手
佐藤友和選手
 佐藤友和(写真)が矢口大樹の逃げを3番手からまくって圧勝。危なげない走りで人気に応えた。
 「カマシも考えていたけど、竹澤(浩司)さんが当日にギアを上げていたし、前に踏んでおけば踏み遅れるんじゃないかと思ってました。自分が3番手でいいのかなっていう感じでしたね。すんなりの展開だったし、人気に応えられて良かったです」
 竹内智彦は離れながらも懸命に佐藤を追って2着をキープした。
 「一番強い選手がすんなり3番手でしたね。付いていければ良かったけど、やっぱりスピードが違った。高木(隆弘)さんのブロックを耐えられて良かった」
 矢口大樹はまくられながらも3着に踏ん張り、記念で初めて準決勝に勝ち上がった。
 「落ち着いて走れました。しっかり先行できたし、何とか残れて嬉しい。後ろの高木さんが仕事をしてくれたおかげです」

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藤木裕選手
藤木裕選手
 藤木裕(写真)が断然人気の深谷知広を見事に破った。小埜正義の先行を3番手からまくって激戦を制した。
 「展開ですね。昨日、仕掛けられなかったので、今日はしっかり仕掛けようと思っていました。脚を使って位置を取れたし、宗景(祐樹)さんのブロックをしっかり乗り越えられて良かった。深谷は絶対に最後に来ると思っていたけど、何とか押し切れた。明日は厳しいメンバーだけど、何とか決勝に乗りたいですね」
 南修二がきっちり2着に続いて近畿ワンツー決着となった。
 「藤木がいいレースをしてくれたし、強かったです。連日、前を抜けていないけど、調子は問題ないと思います」
 断然の人気を集めた深谷知広は6番手から迫ったが、3着に入るのが精いっぱいだった。
 「昨日の疲れが残っていて、いまいちでしたね。脚はいっぱいでした。明日はしっかりラインで決まるように頑張ります」
 小埜正義は連日、積極的に逃げて見せ場を演出している。
 「もうちょっと楽に出させてもらえると思ったんですけどね。でも、このメンバーでバックを取れたから悪くない。明日も先行基本にしっかり頑張ります」
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