『武雄競輪開設64周年記念(GIII)レポート』 2日目編

配信日:4月18日
 武雄競輪開設64周年記念「大楠賞争奪戦」はシリーズ2日目を迎えた。優秀競走の「飛龍賞」をメーンに、二次予選6個レースで準決勝への勝ち上がりを争った。優秀戦は先制した小松崎大地の番手をさばいた牛山貴広が直線で追い込んで快勝した。明日はいよいよ準決勝3番勝負。ベストナインの座を巡って激戦が繰り広げられる。
 明日3日目は先着1000名様にラッキーカードを配布。抽選で200名様にオリジナルクオカードをプレゼントいたします。さらに場内では仮面ライダー鎧武/ガイムキャラクターショーやスピーチーズミニライブなどイベントが満載。ぜひ、武雄競輪場でお楽しみください。
<6R>
田中晴基選手
田中晴基選手
 二次予選最初のレースを制したのは田中晴基(写真)だ。打鐘前に竹内雄作が斬った上を叩いて先行。絶妙のペース配分で押し切った。
 「雄作の動きが予想外でしたね。もっと先行にこだわって、自分のところにフタをすると思っていました。うれしい誤算ですね。すんなり出してもらえたし、ペースで踏めました。調子はいいと思います」
 伏兵の阿部力也が8番手からのまくり追い込みで2着に強襲した。
 「レース内容はダメでしたけど、脚は軽いし、フレームの感じがいいですね。今日はタマタマですよ。記念の準決は2回目。決勝に乗りたいですね」
 南関ラインの3番手から伸びた大塚玲が3着に食い込んだ。
 「竹内君は内をしゃくってこないので、外に振ってタイミングをずらしました。仕事をしてから踏んだので、突き抜けられなかったですね。ギアを1枚上げて楽に乗れているし、感触はいいです」

<7R>
菅原晃選手
菅原晃選手
 松岡篤哉が打鐘から先行。岩本俊介をどかして中団を確保した菅原晃(写真)が最終2コーナーから豪快にまくって人気に応えた。
 「うまく中団を取れたのが勝因ですね。外をどかしてからタイミングも取らずに仕掛けたので、ちょっとやばかった。まくり切れたし、調子はいいと思います」
 合志正臣が完璧マークで2着に流れ込み、九州ワンツー決着となった。
 「晃が強かった。どかしてタイミングが取れていないのにパワーで持っていったね。昨日は軽かったけど、落車の影響もあって今日は重かった」

<8R>
山田英明選手
山田英明選手
 前受けの山田英明(写真)が中団から動いた小埜正義を打鐘前に突っ張る。金澤竜二のラインを逃がして中団をキープした山田は最終2コーナーからひとまくり。初日大敗のうっ憤を晴らした。
 「昨日、情けないレースをしてしまいましたからね。相手の動きを見ながら最悪の展開だけにはしないようにと思っていました。しっかり位置を取れたし、感触も良かったです。自分なりにここに向けてやってきたし、成果は出ました。明日は何が何でも決勝に乗りたい」
 三槻智清が2着に続いて地元コンビでワンツーが決まった。
 「まくり切ったあとに後ろを確認してから抜きにいったけどダメでしたね。でも、あそこまで追い込めましたから。山田君が強かったです。後輩とワンツーが決まって良かった」
 山田に突っ張られた小埜正義は7番手に置かれてしまい、3着までに入るのが精いっぱいだった。
 「無理やり斬って、突っ張ろうと思ったんですが…。裏目に出てしまった。情けないですね。後ろに迷惑をかけてしまって申しわけない」

<9R>
松岡貴久選手
松岡貴久選手
 赤板から果敢に飛び出した鈴木謙二に、北津留翼が早めの巻き返しで襲いかかる。北津留が鈴木を強引に叩いて主導権を握ると、松岡貴久(写真)が3コーナーからの番手まくりで後続の追撃を振り切った。
 「翼と2人で決めたかったけど、相手もやる気だったので仕方ないですね。後ろで後閑(信一)さんがフラフラしていて、まくりに来るのか、どうするのか分からなかった。翼もきつそうだったので踏ませてもらいました。感触は悪くないです」
 別線の叩き合いを安部貴之がまくって2着に入った。
 「今日は展開ですね。後ろに付いてもらっていたので必死でした。何とかしのいだという感じですね。もう脚は残っていないと思います」
 後閑信一がSS班の意地で3着に突っ込んだ。
 「鈴木(謙二)君の気持ちが伝わってきました。まだ力を出し切っていない感じだったので、入れてあげて早く回復してくれって思っていました。まだまだ感じはいいときの半分ぐらい。今日、走ってみて感じたことがあったので、またセッティングをいじります」

<10R>
小林大介選手
小林大介選手
 打鐘で藤木裕を叩いて先行態勢に入った加賀山淳を志村龍己が一気にカマして出切る。志村後位にはまった加賀山は最終3コーナーからの番手まくり。志村との連結を外して千葉コンビの後位に切り替えていた小林大介(写真)が最後に鋭いキメ脚を発揮した。
 「出切れないと判断して、入れる隙間があったので降りました。付いていった方が良かったのか、僕には分からなかった。勉強不足ですね。志村君に申しわけなかったし、素直に喜べない」
 番手まくりの加賀山淳は2着。前回の西武園記念に続き、準決勝進出を果たした。
 「今日はすべて宮倉(勇)さんのおかげです。想定外の展開でしたね。番手に入れてもらって、詰まったらすぐいこうと思ってました。そうしないと藤木が来てしまいますから。無我夢中で踏んでました」
 まくった藤木は宮倉のブロックで止まってしまう。渡辺十夢はそこからコースを探して3着に食い込んだ。
 「いつもの藤木君じゃなかったですね。引っ掛けられてからでもジリジリ伸びていくんですが…。レース勘の問題でしょう。厳しい展開だったけど余裕はあったし、最後はコースが空いてくれました。首の皮1枚つながりました」

<11R>
金子貴志選手
金子貴志選手
 人気の金子貴志(写真)が最終ホームからスパート。豪快に前団を飲み込んで力の違いを見せた。
 「あそこでいかないと厳しいと思って仕掛けました。最初は上っていく感じで車が進まなかったけど、2コーナーの山おろしで伸びていきました。そこを乗り越えられて何とかなると思いました」
 志智俊夫がきっちり2着に続いて、中部ワンツー決着となった。
 「ホームで仕掛けたのはさすがですね。もっと進むかと思ったけど、途中でスピードが鈍りましたね。でも、強かったです。ワンツーが決まって良かった」
 内々から混戦を切り抜けた湊聖二が3着で準決勝に進出した。
 「金子さんに合わせるのは無理そうだったので、志智さんか藤井(孝則)君のところにスイッチしようと思ったんですが…。思い通りのレースはできなかったけど勝ち上がれて良かったです」

<12R>
牛山貴広選手
牛山貴広選手
 優秀戦を制したのは牛山貴広(写真)。打鐘から先行した小松崎大地の後位でイン粘りを敢行。伏見俊昭をさばいて番手を奪うと、直線で粘る小松崎を鋭く差し切った。
 「イン粘りはあまり考えていなかったけど流れの中で判断しました。不意打ちみたいになってしまい、あんまりいい勝ち方ではないですね。村上(義弘)さんを合わせた小松崎君はすごい。前々に踏めているし、いいと思います。明日が大事なのでしっかり頑張ります」
 小松崎大地は8連勝こそならなかったが、力強い逃走劇を披露した。
 「伏見さんがいなくなったのは分かったけど仕掛けるしかなかったので。村上さんとの踏み合いは勉強になりました。踏んだ感触は良かったです」
 村上義弘は打鐘過ぎの4コーナーから一気の巻き返しに出たが、小松崎に合わされて不発に終わった。
 「自力の厳しさが改めて分かりました。小松崎君が強かったです。明日は後方にならないように自力で頑張ります」
↑ページTOPへ