『武雄競輪開設65周年記念(GIII)レポート』 3日目編

配信日:6月1日
 武雄競輪場開設65周年記念「大楠賞争奪戦」は後半戦に入り3日目に突入。シリーズは日増しに緊張感が増していき、準決勝を迎えると選手の気合はもちろん、ファンの熱気も最高潮に達した。連日のサバイバルレースを勝ち抜き、ファイナルの9戦士が決定しました。
 最終日も本場ではたくさんのイベント、ファンサービスが予定されております。明日も先着ラッキーカード抽選会を実施。引き続き「安くて美味しいB級グルメ」「高配当ゲットのチャンス!? 予想ステージ」などが予定されております。さらに、明日6月2日はメインイベントとして「決勝戦選手紹介」「大楠賞表彰式」が予定されております。どうぞお楽しみに!
<10R>
和田真久留選手
和田真久留選手
浅井康太選手
浅井康太選手
 準決勝最初のレースは、浅井康太と金子貴志の中部コンビに任された岡崎智哉が、相川永伍との先手争いを制して主導権を握る。相川永伍は立て直して4番手に収まり、和田真久留が6番手、井上昌己は8番手で最終ホームを通過。井上が2角から反撃を開始するも、和田に先まくりで合わされて不発に。一方、車間を空けていた浅井が後方からの反撃に合わせて番手まくりを放ったが、その上を和田真久留(写真)が豪快にまくり、決勝一番乗りを果たした。しかし、師匠の渡邊秀明を連れ込めず「最悪だった」とレース後は猛省。「ホームで(行く)チャンスはあったけど、相川さんが浮いてくるのが怖くて…。そうしたら相川さんが4番手に入っちゃった。全く想定外でした。師匠の分も決勝で頑張りたい」。
 浅井を寸前で交わした金子貴志が2着に。
 「和田君のスピードが凄かったですね。自分は浅井が行ってくれたおかげで決勝に乗れた。彼が行けなかったらキツかったと思う」
 番手まくりで確定板を確保した浅井康太(写真)は「バックでは『上を行かれる』と思った。4着まで沈みそうな感じでしたね」と優出を決めてホッとした様子。

<11R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
小倉竜二選手
小倉竜二選手
 前受けから7番手まで下げた深谷知広が打鐘過ぎの2センターから豪快にカマす。これで別線は手も足も出ない。番手絶好となった地元の荒井崇博(写真)が粘る深谷をゴール前できっちり捕らえた。
 「深谷サマサマ。あいつは勝ち上がり方を知っている。決勝に乗るにはあれが一番堅いでしょう。決まって良かった」
 深谷知広は初日の反省を生かし、2日目から力強い先行策を披露している。
 「思ったこところでしっかり仕掛けられました。ラインで3人で決められたことが何より。状態は徐々に良くなっていると思います」
 ライン3番手の小倉竜二(写真)がきっちり3着に流れ込んだ。
 「展開が良かった。最近は出脚のトレーニングを増やしている。出脚で力を使い切ることが多くて、余裕がなかったけど、練習の成果が出たと思う」
 小原太樹は後方7番手に置かれて凡走した。
 「自分のレベルのスピードじゃないですね。いい経験になりました。もうちょっと脚をつけないと。今の力じゃ全く通用しないし、もっと脚をつけないと」

<12R>
平原康多選手
平原康多選手
稲村成浩選手
稲村成浩選手
 二段駆け態勢の関東勢が予想通り先行策に出る。永澤剛が金子哲大の番手で粘ったが、平原康多(写真)は死守。すると永澤は引いて立て直し、まくって出ると、平原がバックから番手まくりを放って勝利した。
 「粘られたときは『やっぱり来るよな』と思いましたね。あれで脚にきました。なければもっと余裕を持っていけたけど、今日もキツかったですね。でも、金子君は良いダッシュをしてたし、彼のおかげですよ」
 稲村成浩(写真)が懸命に食らい付いて2着を確保。きっちり人気に応えた。
 「初日に迷惑かけてるんでね。今日も何とか頑張らないとと思って。イメージトレーニングをして集中してました。2日目のマーク戦で競りがあったんで、あれで気持ちが集中できた。毎日マックスです(笑)。3番手で内を空けると後ろから突っ込まれるんで、そこはしっかり締めてました」
 永澤剛は合わされ不発。連係した岡部芳幸は中団をキープすると、直線コース取り良く踏んで3着に入った。
 「今日はラインの前後2人のおかげ。前に島野さんがいたんで内外どっちを踏むか冷静に見ながらいきました」
 その島野浩司は稲村の後ろに切り替え、決勝が見えたが惜しくも4着に。
 「もったいなかったね。最後に外を踏んだけど、稲村君も外を行ったから自分は中を割ってもよかったかな。いずれにせよ力不足でしたね」
↑ページTOPへ