ミッドナイトで初のGIII。佐世保競輪場で「WTミッドナイト(GIII)」が、7月16日に始まった。初日のメイン、特選は、主導権を握った後藤大輝を目標に追い込んだ松本貴治が制した。予選では瀬戸晋作、栄作の兄弟が、地元で勝ち星を挙げた。また、ガールズケイリンの予選1では、奥井迪、岩崎ゆみこが白星で幸先のいいスタートを切った。7月17日のシリーズ2日目は、準決とガールズケイリンでは予選2で、それぞれ決勝をかけて争われる。
なお、本場での車券発売やイベント、ファンサービス等はございません。テレビ、インターネット中継などでの観戦をお楽しみください。なお、全国の競輪タレントが大集合してミッドナイトGIIIを熱く、華麗に盛り上げる「三分戦車券バトル」(ユーチューブライブ)が佐世保競輪サブチャンネルで3日間放映されます。
<1R>

岩崎ゆみこ選手
打鐘で誘導が退避して、先頭の宮地寧々はスローペースのまま。岩崎ゆみこ(写真)が4コーナーで車を外したタイミングで、山口伊吹が3番手から仕掛ける。宮地が最終ホームでペースを上げると、山口伊は車間が空いた2番手の位置に入ろうと、1コーナーで一瞬ペースダウン。岩崎は迷わずその上を踏み上げる。2番手は、高木萌那、山口伊、岩崎の3人で重なるが、2コーナーの山降ろしで加速した岩崎が、力ずくで上を行く。逃げる宮地をバック過ぎにとらえた岩崎が、そのまま押し切ってオープニングレースを制した。
「本当は(鈴木)奈央さんの前にいたかったけど、スタートの反応ができなかった。それで奈央さんがやっていたことをやりたかった。だから、気持ち的にはキツい展開でした。(山口)伊吹が(最終ホームで踏み)やめたからチャンスだと思った。内に高木さんがいたのはわかっていたし、焦りつつも、1コーナーで踏めば行けると思った。空気が重たくて、息苦しい感じなんで、(調子が)いいかどうかはわからないけど、悪くはないのかな」
「本当は(鈴木)奈央さんの前にいたかったけど、スタートの反応ができなかった。それで奈央さんがやっていたことをやりたかった。だから、気持ち的にはキツい展開でした。(山口)伊吹が(最終ホームで踏み)やめたからチャンスだと思った。内に高木さんがいたのはわかっていたし、焦りつつも、1コーナーで踏めば行けると思った。空気が重たくて、息苦しい感じなんで、(調子が)いいかどうかはわからないけど、悪くはないのかな」
<2R>

奥井迪選手
4番手の奥井迪(写真)は、打鐘2センターからスパート。先頭の磯村光舞が反応して踏み上げるが、奥井のスピードが違う。磯村を最終1コーナー過ぎに叩き切った奥井が、そのままグングンと踏み上げて後続を引き離していく。バックでは、後ろを大きく離してセーフティーリードをつけて、力強く逃げ切った。
「(最終)ホームでは仕掛けようと思っていましたね。あとはタイミングだけ見ながらいこうと。ちょっとまだ自分の体の感覚がかみ合っていない感じはしますね。明日(2日目)以降は、修正できるようにしたいです。疲れもあるので、体をしっかりケアします」
「(最終)ホームでは仕掛けようと思っていましたね。あとはタイミングだけ見ながらいこうと。ちょっとまだ自分の体の感覚がかみ合っていない感じはしますね。明日(2日目)以降は、修正できるようにしたいです。疲れもあるので、体をしっかりケアします」
<3R>

真鍋智寛選手
前受けの真鍋智寛(写真)が、朝倉智仁の上昇を突っ張ろうと赤板過ぎに踏み上げるが、朝倉が強引に押さえて前に出る。大石崇晴が朝倉を切って、6番手に下げ切った真鍋は打鐘2センターから巻き返す。大石は対応が遅れて、最終ホームで主導権を奪った四国勢の後ろは大きく車間が空く。別線を置き去りにした真鍋が、末良く押し切った。
「(赤板過ぎに)朝倉君は引いてくれるかなと思ったんですけど、引いてくれなくて、このままだと踏み合いになって大石さんの展開になるなと思って下げました。ジャンの3コーナーのところで、まだペースが上がってなかったんで、これならカマしで行けるなと思って行った。(最終)ホームで佐々木さんが付いてるのを確認して、そこからじわじわと踏んで行った。ワンツーだったんで良かったです。踏み出しは悪くなかったし、練習はそこまで積めていないけど、(優勝した)ピスト6とか、(前回の)向日町の時と同じような感じで来れています」
「(赤板過ぎに)朝倉君は引いてくれるかなと思ったんですけど、引いてくれなくて、このままだと踏み合いになって大石さんの展開になるなと思って下げました。ジャンの3コーナーのところで、まだペースが上がってなかったんで、これならカマしで行けるなと思って行った。(最終)ホームで佐々木さんが付いてるのを確認して、そこからじわじわと踏んで行った。ワンツーだったんで良かったです。踏み出しは悪くなかったし、練習はそこまで積めていないけど、(優勝した)ピスト6とか、(前回の)向日町の時と同じような感じで来れています」
<4R>

瀬戸栄作選手
先頭の梶原海斗が、赤板過ぎに蒔田英彦を突っ張る。突っ張られた蒔田が、外併走から2コーナーでもう一度仕掛けるが、梶原はこれも突っ張って主導権を譲らない。蒔田は番手の外で併走になり、隊列が短くなったところを佐々木堅次が最終ホーム手前で仕掛ける。佐々木が梶原を叩き切るが、接触もあって関貴之が離れて、番手には梶原がハマる。3コーナーで持ち出した梶原が佐々木を乗り越え、さらにその外を回した瀬戸栄作(写真)が突き抜けた。
「梶原君が全部突っ張る感じだったので、逆に緊張しました。(佐々木に)出られてからも対応してくれたし、何もすることはなかったですね。内だけは来られないようにだけ気をつけていた。走る前は、自転車を忘れるぐらい余裕はなかったんですけど、乗ってからは集中して臨めました」
「梶原君が全部突っ張る感じだったので、逆に緊張しました。(佐々木に)出られてからも対応してくれたし、何もすることはなかったですね。内だけは来られないようにだけ気をつけていた。走る前は、自転車を忘れるぐらい余裕はなかったんですけど、乗ってからは集中して臨めました」
<5R>
後ろ攻めから動いた鈴木輝大が、赤板過ぎに田村大を切る。続いて久田裕也が押さえに行く。鈴木はペースを上げて抵抗するが、久田が打鐘過ぎに叩いて先行態勢に入る。田村が3コーナーから仕掛けると、久田は合わせてペースアップ。田村は最終1センターで外に浮いて後退。3番手の鈴木が、4コーナーから外を伸びて迫ったが、強じんな踏み直しを見せた久田が押し切った。
「初手は予想外の並びだったんですけど、切った上を叩いて先行できるんで、いい並びではありました。ジャンのところで、鈴木さんが出させてくれると思って、中途半端に切りに行ってしまった。油断したし、濱田(浩司)さんに申し訳ないです。ミッドナイトに慣れてなくて、キツい部分があったんですけど、明日(2日目)はもっと楽になると思います」
「初手は予想外の並びだったんですけど、切った上を叩いて先行できるんで、いい並びではありました。ジャンのところで、鈴木さんが出させてくれると思って、中途半端に切りに行ってしまった。油断したし、濱田(浩司)さんに申し訳ないです。ミッドナイトに慣れてなくて、キツい部分があったんですけど、明日(2日目)はもっと楽になると思います」
<6R>

瀬戸晋作選手
北川大五郎が赤板過ぎに切って、簗田一輝は、中団から大阪勢に切り替える。簗田は、中バンクに上がって後方の平尾一晃をけん制する。態勢を整えた平尾は、打鐘2センターから一気にカマす。北川も反応して踏み上げるが、スピードの違いで叩き切った平尾が最終ホーム過ぎに主導権を奪う。平尾マークの瀬戸晋作(写真)は、3コーナーで前と車間を切ってタイミングを取ると、詰めた勢いのままにゴール前で抜け出した。
「(平尾)一晃がいいタイミングで仕掛けてくれたし、強かった。自分も余裕はあったので車間を空けたんですけど、最後は届かないかもと思って踏みました。結果的にワンツーで良かったです。足まわりのセッティングをいじったんですけど、感じも良かったですね」
「(平尾)一晃がいいタイミングで仕掛けてくれたし、強かった。自分も余裕はあったので車間を空けたんですけど、最後は届かないかもと思って踏みました。結果的にワンツーで良かったです。足まわりのセッティングをいじったんですけど、感じも良かったですね」
<7R>

宿口潤平選手
誘導と大きく車間を切った山口多聞が、赤板過ぎに佐伯亮輔の上昇を突っ張る。横関裕樹が4番手をキープして、佐伯は6番手に戻る。山口は後ろを確認しつつ、徐々にペースを上げていく。逃げる山口の掛かりが良く、別線はクギづけ。横関が2センターからようやく持ち出すが、伸びはいまひとつ。最後は番手で好展開を迎えた宿口潤平(写真)が、タイヤ差以上に余裕をもって交わした。
「横関がスタート早いし、取りに行ってたんだけど、前を取れて良かった。前が取れていい形になりましたね。(山口は)だんだんベースのペースが上がってきている。こんなんでもつのかって感じで駆けてたけど、もってたし、どんどん強くなってる。ギリギリだったけど、(山口)多聞が脚を使ってた分、差せましたね」
「横関がスタート早いし、取りに行ってたんだけど、前を取れて良かった。前が取れていい形になりましたね。(山口は)だんだんベースのペースが上がってきている。こんなんでもつのかって感じで駆けてたけど、もってたし、どんどん強くなってる。ギリギリだったけど、(山口)多聞が脚を使ってた分、差せましたね」
<8R>
下井竜が後ろ攻めから赤板過ぎに押さえて、三重勢を受けた岩谷拓磨が3番手を確保する。岩谷は、前と車間を切って後ろをけん制するが、長田は2コーナーでその上を仕掛ける。一瞬3番手に入った長田は、打鐘過ぎに再加速して下井を叩く。5番手に置かれた岩谷は、最終1センターから強引に巻き返す。3コーナー過ぎに逃げる長田を岩谷がまくり切って、ラインでワンツースリーが決まった。
「初手の想定は考えていたのと違って、下井さんラインが後ろだったので、一度突っ張る振りをして中団から(長田を)邪魔していこうと。(最終)ホームで整ってからは、しっかり仕掛けられたと思います。前も掛かっていたので苦しかったですけど、乗り越えられた。状態的には、変わらず悪くないと思います」
「初手の想定は考えていたのと違って、下井さんラインが後ろだったので、一度突っ張る振りをして中団から(長田を)邪魔していこうと。(最終)ホームで整ってからは、しっかり仕掛けられたと思います。前も掛かっていたので苦しかったですけど、乗り越えられた。状態的には、変わらず悪くないと思います」
<9R>

松本貴治選手
周回中に3番手の中井俊亮が、赤板で先切りを狙うが、前受けの雨谷一樹が突っ張って出させない。後藤大輝は、1センター過ぎにその上を叩いて先頭へ。徐々に踏み上げた後藤は、打鐘2センターからハイペースで駆けていく。3番手の雨谷が最終2コーナー手前からまくるが、松本貴治(写真)がブロック。さらにその上を踏み上げた中井だが、2センターで外に浮く。踏み場を確保して追い込んだ松本が、直線で抜け出して特選を制した。
「(後藤との連係は)初めてだったんですけど、強かったですね。終始、いいペースで行ってくれてたし、付いとくだけでした。雨谷さんには対応できたけど、最後はちょっと焦って踏みすぎました。(ミッドナイトは)レース間隔が短いし、感覚はやっぱり違う。でも、対応はできたと思う」
雨谷が松本のブロックで失速すると、平原康多は松本後位にスイッチ。最後までコースを探したが、松本に続く形で2着となった。
「眠気はあったんですけど、前が頑張ってくれて良かった。最後はコースだけだなと思ったけど、中井が(外に)いたんで(上を行かれると)ヤバいかなと思った。けど、松本は余裕がありましたね。この時間帯でも最高のパフォーマンスを出せるようにしたい」
後藤大輝は、持ち味の先行力を遺憾なく発揮。ラインの松本を勝利に導いて、自身も3着に逃げ粘った。
「小さいころから見ていた平原さんだったり、すごいメンバーの中でのレースだったので、結果的にオーバーペースになってしまった。(S級で)初めての特選レースだったというのもありますね。最後はいっぱい、いっぱいでした。状態は悪くないと思うので、準決はもう少し落ち着いて仕掛ければ大丈夫だと思う。まずはしっかり体をケアしたいですね」
「(後藤との連係は)初めてだったんですけど、強かったですね。終始、いいペースで行ってくれてたし、付いとくだけでした。雨谷さんには対応できたけど、最後はちょっと焦って踏みすぎました。(ミッドナイトは)レース間隔が短いし、感覚はやっぱり違う。でも、対応はできたと思う」
雨谷が松本のブロックで失速すると、平原康多は松本後位にスイッチ。最後までコースを探したが、松本に続く形で2着となった。
「眠気はあったんですけど、前が頑張ってくれて良かった。最後はコースだけだなと思ったけど、中井が(外に)いたんで(上を行かれると)ヤバいかなと思った。けど、松本は余裕がありましたね。この時間帯でも最高のパフォーマンスを出せるようにしたい」
後藤大輝は、持ち味の先行力を遺憾なく発揮。ラインの松本を勝利に導いて、自身も3着に逃げ粘った。
「小さいころから見ていた平原さんだったり、すごいメンバーの中でのレースだったので、結果的にオーバーペースになってしまった。(S級で)初めての特選レースだったというのもありますね。最後はいっぱい、いっぱいでした。状態は悪くないと思うので、準決はもう少し落ち着いて仕掛ければ大丈夫だと思う。まずはしっかり体をケアしたいですね」