佐世保競輪場を舞台に開催されている開設68周年記念「九十九島賞争奪戦」は、22日に2日目が行われた。強豪が激突したメーンの優秀「九十九島凪海賞」は、地元の井上昌己が勝利。先行した山田英明の番手から、バックで前に踏んで連勝を決めた。3日目は、いよいよシリーズのベストナインが決まる。
なお、本場ではたくさんのファンサービス、イベントが予定されております。「九十九島凪海」のグッズや佐世保道の駅「させぼっくす99」の地元産品が買える「なみっちの駅」の出店や、先着で2019年度の競輪カレンダーのプレゼント。また、3日目は「仮面ライダージオウ」のキャラクターショーなどのイベントを予定しています。3日目も「九十九島賞争奪戦」を、ぜひ本場でお楽しみください。
<6R>

齋藤登志信選手
林大悟が前団に並びかけると、その上を巴直也が打鐘で強引に押さえる。突っ張るそぶりを見せた林が3番手に引くと、阿部拓真は後方から巻き返して主導権を奪った。最終1センターでは、須藤誠が巴の後輪に接触して落車。柿沼信也が巻き込まれて、林も車体が故障するアクシデントが発生する。阿部マークの齋藤登志信(写真)は、まくってきた坂本健太郎をけん制すると、直線で抜け出した。
「(阿部が)先を見据えて行く気持ちはすごい。大学の後輩ですし、彼の後ろでVもしている。阿部君を信頼しているし、勝つ競走をしてくれたらと思っていました。(落車の)音がしたけど、俺は追いかけるしかないので。(親交のある野球選手の)川島(慶三選手)がイベントで来ているし、1着が取れたのは大きい」
落車を避けた坂本健太郎は、すぐさま自力に転じる。2センターで勢いこそ止まったが、懸命に踏み続けて3着に入った。
「(林が)早めから踏み合いそうになって。引いてからも内を締めて欲しかったですね。阿部にも良いところで来られてしまった。細切れ戦は難しい。(1センターからは)落車を避けて、踏ませてもらった。(S級1班への点数がかかっていて)決勝に乗れたら肩の荷が下りる。チャンスはあると思っています」
「(阿部が)先を見据えて行く気持ちはすごい。大学の後輩ですし、彼の後ろでVもしている。阿部君を信頼しているし、勝つ競走をしてくれたらと思っていました。(落車の)音がしたけど、俺は追いかけるしかないので。(親交のある野球選手の)川島(慶三選手)がイベントで来ているし、1着が取れたのは大きい」
落車を避けた坂本健太郎は、すぐさま自力に転じる。2センターで勢いこそ止まったが、懸命に踏み続けて3着に入った。
「(林が)早めから踏み合いそうになって。引いてからも内を締めて欲しかったですね。阿部にも良いところで来られてしまった。細切れ戦は難しい。(1センターからは)落車を避けて、踏ませてもらった。(S級1班への点数がかかっていて)決勝に乗れたら肩の荷が下りる。チャンスはあると思っています」
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高橋陽介選手
打鐘前でハナに立った堀内俊介が、巻き返してきた山田庸平に合わせて踏んでモガき合いに発展。目標の余力を見極めた佐藤幸治が自力に転じると、高橋陽介(写真)は佐藤の後位にスイッチする。2センターから佐藤の内コースを踏んで勝利した。
「前が頑張ってくれたおかげですよ。山田君に出切られたら(堀内を)入れようと思っていたけど。あそこでは入れられないし、自分で追いかけました。最後はみんながビックリすると思って内に行った。余裕があってヨコにも動けている。夏は落車とかがあって体が悪かったけど、小田原に冬期移動してから良い治療ができて状態が良いです」
佐藤幸治が2着。引き揚げてくると、前を任せた山田に感謝する。
「(山田)庸平の頑張りで地元記念では初の準決勝です。庸平が良いところまで行ってくれた。でも、きつそうだったので、自分で行こうと思って。まさか、後ろが(高橋)陽介さんとは思わなかったですね。仕上がりは問題ないし、状態は良い」
「前が頑張ってくれたおかげですよ。山田君に出切られたら(堀内を)入れようと思っていたけど。あそこでは入れられないし、自分で追いかけました。最後はみんながビックリすると思って内に行った。余裕があってヨコにも動けている。夏は落車とかがあって体が悪かったけど、小田原に冬期移動してから良い治療ができて状態が良いです」
佐藤幸治が2着。引き揚げてくると、前を任せた山田に感謝する。
「(山田)庸平の頑張りで地元記念では初の準決勝です。庸平が良いところまで行ってくれた。でも、きつそうだったので、自分で行こうと思って。まさか、後ろが(高橋)陽介さんとは思わなかったですね。仕上がりは問題ないし、状態は良い」
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小倉竜二選手
打鐘で小川真太郎が前に出ると、その上を森川大輔が叩く。前受けから後方に引いた鈴木謙太郎は、最終ホーム前で巻き返して前団に迫る。中団から仕掛けた小川を2センターでとらえた。小倉竜二(写真)は、鈴木と離れた五日市誠を阻むと、直線で鋭く伸びた。
「前が踏み合っていたので。僕は楽でしたよ。(状態は)そこそこ仕上がっていると思います」
小倉には交わされたが、鈴木謙太郎が2着に入って準決勝に進出。
「風が強かったので、脚を溜めていたほうが(3着までに)残るかなって思って。でも、小川君に内から盛り返されたのがキツかったですね。小倉さんが余裕あるのはわかっていたけど、自分が1着かなって思った。(小倉の)ハンドル投げには勝てない。細切れの方が戦いやすいですね」
「前が踏み合っていたので。僕は楽でしたよ。(状態は)そこそこ仕上がっていると思います」
小倉には交わされたが、鈴木謙太郎が2着に入って準決勝に進出。
「風が強かったので、脚を溜めていたほうが(3着までに)残るかなって思って。でも、小川君に内から盛り返されたのがキツかったですね。小倉さんが余裕あるのはわかっていたけど、自分が1着かなって思った。(小倉の)ハンドル投げには勝てない。細切れの方が戦いやすいですね」
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近藤隆司選手
先に切った中村一将の動きを見た近藤隆司(写真)は、打鐘で踏み込んで主導権を奪取。持ち前のパワーで別線を沈黙させると、続いた五十嵐力も振り切って1着。
「やり合うようなメンバーもいないし、早めに行こうと思って。良いスピードで出られて、出てからも落ち付いてペースで行けました。(先行したときは)最後に前を抜くような感じで踏み直しています。全日本(選抜)の特選に自分の名前が載っていて。めっちゃやる気が出ました。ここから1ケ月半、超がんばろうと思いました」
「全力で行ったけど、抜けなかった」とは、2着の五十嵐力。
「僕のアタマで車券を買ってくれたお客さんに申し訳ないです。(近藤は)4コーナーでタレたふりをして、直線で踏み直してくる。普通の選手なら抜けているんですけど、強いんでしょうね。こんりゅう(近藤隆司)が仕上がっているし、脚が違った」
「やり合うようなメンバーもいないし、早めに行こうと思って。良いスピードで出られて、出てからも落ち付いてペースで行けました。(先行したときは)最後に前を抜くような感じで踏み直しています。全日本(選抜)の特選に自分の名前が載っていて。めっちゃやる気が出ました。ここから1ケ月半、超がんばろうと思いました」
「全力で行ったけど、抜けなかった」とは、2着の五十嵐力。
「僕のアタマで車券を買ってくれたお客さんに申し訳ないです。(近藤は)4コーナーでタレたふりをして、直線で踏み直してくる。普通の選手なら抜けているんですけど、強いんでしょうね。こんりゅう(近藤隆司)が仕上がっているし、脚が違った」
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中村浩士選手
正攻法に構えた新山響平は、後ろから動いた筒井裕哉を赤板の1コーナーで突っ張って先行策。結局、初手の隊列のまま最終ホーム、バックを一本棒で通過する。最後は絶好の展開となった中村浩士(写真)が、ゴール寸前で差し切った。
「やっぱり、新山君はすごい。やばいよ。あそこ(赤板の1コーナー)で行っちゃうんだもん。どこで踏むのかなってくらいだったけど、それで一本棒だしね。仕事をしようと思ったけど、何もすることがなかった。あれが大名マークってやつですね」
新山響平は、圧巻の先行策でラインを上位独占に導いた。
「(筒井が)あんまり踏んでこなかったので、(突っ張ってからは)ペースで踏めた。それより誘導を追いかける方がきつかったですね。要所、要所で状況を確認できたし、落ち着いて走れました。初日から特に何かを変えたとかはないんですけど、うまく駆けられてバックで流れていきました」
「やっぱり、新山君はすごい。やばいよ。あそこ(赤板の1コーナー)で行っちゃうんだもん。どこで踏むのかなってくらいだったけど、それで一本棒だしね。仕事をしようと思ったけど、何もすることがなかった。あれが大名マークってやつですね」
新山響平は、圧巻の先行策でラインを上位独占に導いた。
「(筒井が)あんまり踏んでこなかったので、(突っ張ってからは)ペースで踏めた。それより誘導を追いかける方がきつかったですね。要所、要所で状況を確認できたし、落ち着いて走れました。初日から特に何かを変えたとかはないんですけど、うまく駆けられてバックで流れていきました」
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山崎賢人選手
山崎賢人(写真)が危なげない走りで勝利。初手で中団の山崎は、並びかけてきた松坂洋平との併走を嫌って車を下げる。態勢を整えて巻き返すと、先に出た松坂を最終ホーム過ぎで叩いて勝負あり。最後は松岡貴久の追撃も許さずに連勝を決めた。
「ラインで決まって良かったです。すかさず仕掛けられたらもっと良かったんですけど、単騎の選手とかもいて。最後は踏み直しだけしっかりしてと。疲れもないし、レース勘も問題ないです。(スピードは)まだ出ている感じがないけど、重さは感じなかったですね」
松岡貴久は、「何も言う事ないですよ」と初めて連係した山崎を評価する。
「駆け方がうまい。出切る前から流している。1コーナーくらいでは(山崎が)流して突っ込むかと思った。後ろは、後ろのことをやるだけでした」
「ラインで決まって良かったです。すかさず仕掛けられたらもっと良かったんですけど、単騎の選手とかもいて。最後は踏み直しだけしっかりしてと。疲れもないし、レース勘も問題ないです。(スピードは)まだ出ている感じがないけど、重さは感じなかったですね」
松岡貴久は、「何も言う事ないですよ」と初めて連係した山崎を評価する。
「駆け方がうまい。出切る前から流している。1コーナーくらいでは(山崎が)流して突っ込むかと思った。後ろは、後ろのことをやるだけでした」
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井上昌己選手
メーンの優秀は井上昌己(写真)が制した。赤板の2コーナーで誘導を降ろした山田英明は、別線を警戒しながら先行態勢を取る。タイミングを見計らっていた古性優作は打鐘の2センターから巻き返すも、山田のブロックもあって不発に。山田マークの井上は、まくってきた柴崎淳を張りながらバックで前に踏む。後位から迫る佐藤慎太郎との直線勝負を制した。
「きつかったです。古性が来るのはわかっていたけど、思ったより早く来て。(柴崎)淳も来ていたから(前に踏んだ)。初日は軽かったけど、2日目は、ちょっと重かったです」
九州勢に続いた単騎の佐藤慎太郎は、最終2コーナーから離れた柴崎の番手にスイッチ。2センターで井上の内コースを踏んだが、交わせずに2着。
「柴崎君が(山田に)蓋をするようなら付いて行ったけど。そのまま前に出たし、ヒデ(山田英明)が先行しそうだったので(付いていった)。余裕がないと外に行けない。レースも見えているし、調子は悪くないですね」
諸橋愛は柴崎と連結を外すが、2センターから伸びて3着に食い込んだ。
「(柴崎が)行くと思っていなくて、油断しました。(最終1センターで山田の車体故障の)音でびびッて怯んでしまいました。でも、諦めずに踏んだから伸びましたね」
山田英明は「中団を取ってまくりたかったけど、先行する展開だったので。井上さんと、4コーナー勝負がしたかった。それができなくて悔しいです」と果敢に風を切ったが8着に終わった。
「きつかったです。古性が来るのはわかっていたけど、思ったより早く来て。(柴崎)淳も来ていたから(前に踏んだ)。初日は軽かったけど、2日目は、ちょっと重かったです」
九州勢に続いた単騎の佐藤慎太郎は、最終2コーナーから離れた柴崎の番手にスイッチ。2センターで井上の内コースを踏んだが、交わせずに2着。
「柴崎君が(山田に)蓋をするようなら付いて行ったけど。そのまま前に出たし、ヒデ(山田英明)が先行しそうだったので(付いていった)。余裕がないと外に行けない。レースも見えているし、調子は悪くないですね」
諸橋愛は柴崎と連結を外すが、2センターから伸びて3着に食い込んだ。
「(柴崎が)行くと思っていなくて、油断しました。(最終1センターで山田の車体故障の)音でびびッて怯んでしまいました。でも、諦めずに踏んだから伸びましたね」
山田英明は「中団を取ってまくりたかったけど、先行する展開だったので。井上さんと、4コーナー勝負がしたかった。それができなくて悔しいです」と果敢に風を切ったが8着に終わった。