先行一車となり、難解なメンバー構成となった決勝戦。5人揃った九州勢だが、荒井崇博の後ろに小野俊之―大塚健一郎―大竹慎吾。紫原政文は単騎で前々自在の競走。 佐藤慎太郎は「競輪道に絡むことですから…」とさんざんん悩んだ挙句「地元勢には悪いけど」と強調した上で「荒井ジカ」とのコメント。 三宅伸の後ろには山口幸二―大井啓世。 先行一車で後位が競りだけに、マイペースで駆ける荒井が断然有利だ。しかし、番手戦を挑まれた小野も地元戦で気合い十分、連日鋭い伸び脚を見せている。ここは気迫のこもった走りで番手を死守し、ゴール前で荒井をとらえよう。追走・大塚も勝負に厳しいタイプだけに、コースが見えれば鬼脚で突っ込んでくる。 悩んだ挙句に「荒井ジカ」をコメントした佐藤だが、地元に競り込むリスクは覚悟の上。ならば、小野と佐藤でプライドを懸けた壮絶な競り合いが演じられる可能性は十分。 競りが長引くようなら、三宅伸の出番。シャープな捲りで台頭しよう。