『熊本競輪開設73周年記念in久留米(GIII)レポート』 初日編

配信日:10月6日

 来年の熊本競輪場再開を前に、熊本競輪開設73周年記念「火の国杯争奪戦(GIII)」in久留米が今年も10月6日から始まった。S級S班5人が集結した初日特選は残念なアクシデントがあったが、新山響平が郡司浩平の強襲を退けて逃げ切った。また、一次予選は高配当が2つ飛び出した以外はおおむね順当な決着で、地元勢から10人中8人が勝ち上がりを決めた。大会2日目の7日は二次予選7個レースで準決進出を競う。
 記念シリーズは開催中の毎日、武田一康氏による全レース解説、豪華メンバーによるレース展望、先着200人様に日替わりで熊本銘菓などのプレゼント、未確定車券抽選会などが予定されています。久留米競輪場では、みなさまのご来場お待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

<1R>

後藤大輝選手
後藤大輝選手
 バンク特性を把握しているホームの後藤大輝が正攻法に構え、残り2周手前から上昇してきた坂本周輝を突っ張りペースをコントロール。8番手まで下げて態勢を整えた山中秀将が打鐘過ぎ2センターからダッシュを生かしてカマシを狙ったが、気配を察知した後藤がピッチを上げてレースを支配すると、番手の中本匠栄が直線で鋭く差し込みオープニングレースを白星で飾った。
 「だいぶ緊張しましたね。大輝がカカるから車間を切ると別線が仕掛けやすくなるかなと思ったので。彼のペースの方が別線は仕掛けづらいかなと。カカりが良かったし、2周じゃなかったら抜けていないかも。強かったですね。今年は苦しかったですね。去年の終わりから上を目指して色々と試してマッチしなかった。体も問題なく、踏みごたえも悪くなかった。(熊本の)若手は勝手に上がってくると思う。決勝を目指してみんなで連係したいですね」
 6月に行われた久留米記念の時と同様に1レース1番車の大役を任された後藤大輝(写真)は持ち味の先行力を発揮して、ライン決着に導いての2着で二次予選へと駒を進めた。
 「ラインで決まって良かった。前受けから突っ張りの組み立てだった。スタートだけは山口(貴弘)さんに取ってもらって申し訳なかったですね。自分が1枠なのに助けてもらった。そこ以外は良かったですね。踏み直しも良かった。9車立ては楽しい。今日は突っ張り先行で動きがなかったけど、悪くなかった。2周いって直線で中本さんに交わされたけど、脚は問題ない。セッティングを含め何も問題ない。明日のためにケアをするだけです」


<2R>

河端朋之選手
河端朋之選手
 残り2周手前から後ろ攻めとなった阿部架惟都が赤板過ぎに勢い良く誘導員を降ろして先頭に立ったが、菊池岳仁が打鐘手前から力強く踏み込んで阿部を叩いて主導権取り。正攻法に構えていた河端朋之(写真)は別線の動きを冷静に見ながら5番手まで下げて態勢を整えると、最終2コーナーから空けておいた車間を詰める勢いでまくり発動。久米良が離れるほどのスピードで前団をのみこみ白星スタート。
 「(初手は)2、3番手の位置が取れれば、(相手が)切って(そのあとに自分が)切るなり、叩くこともできるかなって思っていたんですけど、出なかったら前からで仕方ないなって。切られても(中団の内で)粘ることは考えていたので。川村(晃司)さんがこなかったのはラッキーですね。ホームで一瞬、詰まったんですけど菊池君もここから駆けるぞって感じでしたし様子を見て。行けるかは半信半疑だったんですけどね。田中(晴基)君もいましたし乗り越えるのは大変だと思っていたので。僕が伸びたというよりも菊池君がタレたんだと思います」
 河端の踏み出しに離れながらも何とか付け直して2着に続いた久米良ながら、ショックは隠し切れない様子。
 「ズル引きせずに流れでいってくれる感じだったので。でもガチ切れしました。ガチで切れましたね…。付いて行けると思ったんですけど。ちょっと怖いですね。自分の許容範囲を超えていました。タイミングが悪いとかでもなかったですし、イレギュラーもなく付けやすい状況だったんですけどね…。離れた後にもう一回立て直せたのでそこは良かったです。ダメだった時にどうリカバリーするかが課題でもあったんで」


<3R>

 近藤隆司、佐川翔吾の順番で動いた上を朝倉智仁が打鐘で叩いて先頭に躍り出る。正攻法の構えから引いて態勢を整えた松本秀之介が早めの巻き返しを狙ったが朝倉に猛抵抗され両者で踏み合いになる。冷静に戦況を見極めていた佐川が最終2コーナー出口からまくりを狙ったが、橋本強が好ブロック。松本が最終2センターから失速してくると、自ら外を踏み込んで直線で突き抜けた。
 「前が取れたら前で松本君は地元記念なので好きに走ってもらおうと。なので前が取れてよしよしと思っていたんですけど。松本君が頑張り過ぎましたね。2コーナーでソワソワし出して、鐘でいって煽りをくらって朝倉君とスピードが合ってしまった。2コーナーで力でねじ伏せると思ったんですけどね。佐川君を止めたところは全然余裕があった。楽勝で止められるなと。最近は漢字ばっかりでレースをさせてもらえていなくてずっと練習していた。うっ憤がめちゃくちゃたまっていてそれをぶつけたい気持ちが強かった」
 松本との1周以上の踏み合いに勝った朝倉智仁が懸命に粘り込んで2着でゴール線を通過した。
 「スタートは理想の位置が取れた。流れの中で、叩くところで叩かないと勝負権がなくなるので。松本君の影が見えたので踏んだ。出させてもよかったけど、突っ張れそうだったので突っ張った。疲れたけど、悪くないのかなと思う。新フレームは良かったですね。セッティングとかは変えずにこのままいく。やれることをやらないと勝ち上がれないと思っているので」


<4R>

伊藤旭選手
伊藤旭選手
 初手で5番手に構えていた橋本優己が寺沼拓摩を打鐘手前で叩いて先頭に立ってペースを落としたが、別線の巻き返しはなく徐々にピッチを上げて先行勝負に。4番手の位置で態勢を整えた寺沼が最終バック手前からまくり上げて村田雅一のブロックを乗り越えたが、別線の仕掛け合いを冷静に見ていた伊藤旭(写真)が大外をまくり切って節目の100勝を達成した。
 「仕掛けどころが悪かったですね。寺沼さんが動く前に仕掛けるべきだったんで。初手はあの位置で、前々で戦おうと思っていました。でもちょっと弱気でしたね。緊張もあって発走機に付く前にもう脚がパンパンで。(二次予選以降は)もっとリラックスして臨めたらなって。(節目の100勝を達成したが)同級生の(松本)秀之介はもう140くらいしているので遅い方かなって思うんですけど焦らずに。(思い出の1勝は)ここで秀之介に優勝させてもらったのが印象深いですね。ちょっとずつG1にも出られるようになってきたんで。上の舞台でも戦っていけるように頑張りたい」
 復調を実感していた瓜生崇智が伊藤の仕掛けに付け切って直線外を踏み込んだが2分の1車輪差の2着でゴール。
 「旭に全て任せていたので後輪だけ見てました。どうするのかなって見ていましたけど、赤板でシャっと締めていったんでヒヤヒヤしましたけど。ちょっと展開的にはきついかなって思ったんですけど、しっかり仕掛けてくれたので。抜けるかなって思ったんですけどね。でもあそこまで追い込めているので一時期よりは良くなっていると思います」


<5R>

 スタートでけん制が入り、松岡辰泰が誘導員を追い掛けて九州勢が正攻法に構える。後ろ攻めから押さえた梁島邦友が赤板過ぎに誘導員を降ろして先頭に立ったが、梁嶋の動きに乗りながら3番手の位置に追い上げていた奥村諭志が打鐘過ぎ4コーナーから内を抜けて先行態勢に。後方でタイミングを見計らっていた東矢圭吾は前団がもつれる中で一気に反撃開始。余裕を持って東矢を追走した松岡が最終3コーナーで菅田壱道のまくりを止めて直線で抜け出した。
 「スタートは我慢するつもりが我慢できなかった。前を取らされると全下げになるのでキツいかなと思っていた。何とかギリギリついていけましたね。隊列が短くなったところでタイミング良くいってくれて。東矢君の踏み出しはそんなにかなと思ったけど、そこからドンドンと伸びていった。余裕はありましたね。流れる感じはあるから脚は問題ない。駆け出しのときにピッタリと付いていきたい」
 菅田壱道は最終1センターで九州勢にスイッチしながら最終バックからまくり上げる。松岡にブロックされて苦しい展開となったが、外で併走しながら懸命に踏み続けて2着に入線した。
 「スタートで前を取ると後ろが東矢君ラインになって東矢君が駆けたときに自分たちが8、9番手になってしまう。もしかしたら梁島君が突っ張る可能性もあるけど、それは他人任せになってしまうので。東矢君の仕掛けを遅らせることができれば梁島君も先行するし、良い感じになると思ったけど、奥村君が内にいくとは。それで東矢君がいきやすくなりましたね。そこが誤算でした。山口(貴嗣)さんまで見送っての飛び付きで、緩めば仕掛けるつもりではあった。風が強くて感じは良くなかったけど、仕掛けるべきところは判断できた。地区プロの疲れが残っていてボーっとする感じがあるからリカバリーして明日(2日目)はピリッとしたレースをしたい」


<6R>

伊藤颯馬選手
伊藤颯馬選手
 残り2周手前から動き始めた柿本大貴と松坂侑亮の動きを見ながら阿部拓真が5番手の位置に追い上げると、併走を嫌った伊藤颯馬(写真)が7番手まで下げて態勢を整える。一旦は松坂ラインを出して3番手に収まっていた柿本だったが、松坂が流しているのを見ると強引に巻き返して両者で踏み合いに。最終ホームから車を外に持ち出した伊藤がスピードの違いを示して前団をのみ込んだ。
 「(初手の位置は)枠なりがよかったですけど、前からでした。(阿部に)タイミングをずらされるなって思ってはいたんですけど、微妙なタイミングで(追い上げに)きたので(頭を)切り替えてサッと引きました。結構前が踏んでいたので仕掛けやすかったのはありますね。(落車明けのシリーズではあるが)しっかり力は入っているので悪くないですね。(フレームも)大丈夫です」
 最終2コーナーで阿部と接触してしまった渡部哲男は伊藤との車間が空いてしまうもゴール前は鋭く伸びて8分の1輪差まで迫っての2着。
 「前を取りに行きました。(初手で)阿部君が4番手になるのは想定外でしたけど。たぶん俺の所に飛び付きに来ると思ったので。きつかったですね。今回フレームを換えてきたんですけど。新車ですね。ちょっと良くないかも。重たいですね。(阿部と接触して)加速したいところで減速してしまって口が空いた分きつかったですね。(腰の状態も)あんまりよくないですね。ここ数場所ずっとこんな感じです。たぶんフレームを戻すと思いますけど、もうちょっと考えます」


<7R>

 人気を背負っていた山田久徳は青柳靖起と小原唯志の動きを見ながら内を空けた渡口勝成ラインをすくって5番手取りに動く。外に浮かされてしまった渡口は外併走から小原を叩いて一気に主導権取りへ。結果的に7番手に置かれた山田が最終ホーム過ぎから巻き返しを狙ったが車は思うように進んでくれない。5番手からまくりを狙った青柳もあっさり外に浮いてしまうと、渡口をリードしていた濱田浩司が絶好展開を生かして久しぶりの白星を手にした。
 「車番的に後ろになる可能性があるなと。動いて切られて山田君にいいところで切られると厳しくなるからスタートはいこうと。それで前を取れた。突っ張り気味に渡口君が踏んだのも良かった。踏ませてみんな動きだして、すかさずいってくれて展開が恵まれた。自分の技術がないから。残っていたと思うのに残せず反省ですね」
 逃げた渡口は直線で失速してしまい、小原の後ろからコースを探して直線で中を踏み込んだ吉田勇人が2着に強襲した。
 「車番が良くなかったから初手で前中団を取っていいところで切れれば面白いかなと。考えていた通りでしたね。しっかりと小原君が叩いてくれた。渡口君もいいところで駆けていてカカっていた。いいところでカマされてカカっていたから、これは無理かなと4番手にいて思っていた。重かったけど、いいところに突っ込めた。4コーナーから内が重いから厳しいかと思ったけど、踏む所が内しかなかった。小原君のおかげで恵まれた2着ですね」


<8R>

小松崎大地選手
小松崎大地選手
 後ろ攻めから押さえた鈴木浩太を手早く叩いた中西大が、早めの巻き返しを狙った小松崎大地(写真)の気配を察知して力いっぱいペダルを踏み込む。慌てて3番手の位置を捌こうと内へ降りた小松崎に、鈴木も負けじと応戦する形に。苦しみながらも外併走で耐えた小松崎が最終2コーナーから余力を振り絞りまくり発進。番手まくりに出た伊代野貴照をねじ伏せてゴール線を駆け抜けた。
 「諸橋さんがいいところを取ってくれたんですけど、うまく流れに乗って行けなかったですね。あそこ(打鐘で中西が踏み込んだ所)が一回目のポイントだったというか勝負所だったんですけど。自分も踏み込んでから周りが見えていなくて。自分が思った通りには運べなかったですね。後ろもきつかったと思いますし、申し訳なかったですね。不安要素がかなりあったんですけど、一走してみてかなり(不安要素を)取り除いていけるかなって思ったので日に日に良くなることを願って。きづいたポイントもあるので。(体と自転車の)両方ですね」
 小松崎を追走していた諸橋愛は内外の気配を把握しながら直線で逆転を狙ったがわずかに届かず悔しそう。
 「緊張して力んじゃいましたね。割とジャンぐらいで行けるかなって思ったんですけど、ペースが上がったので。小松崎君も(外併走で)遅れている感じだったんで、自分は内に行こうか外に行こうか焦ってましたね。差せると思ったんですけどね。残念です。でも一戦したので落ち着いて行けると思うので。感覚的にも戻していければ」


<9R>

 正攻法に構えていた太田竜馬は誘導員との車間を空けながら上昇してきた田口勇介と橋本瑠偉を見送ると、脚を使わずにうまく5番手の位置を確保。田口が最終バック手前から東龍之介のブロックを警戒して大外をまくるも、小野大介が離れてしまう。田口を追い掛ける形から最終2センターから外を踏み込んだ太田がゴール線を駆け抜けた。
 「スタートは出てみて前の方が取れたらと。5番手の位置が取れたので状況を見てって感じでした。田口君が早めにいって、(そこを)目掛けていったけど、内か外かわからず少し見てしまった。ワンツーなのは良かった。結構、疲れていますね。疲れているから良い練習をやれていない。そこはマイナス要素ですね」
 太田の後輪に集中して付け切った塚本大樹が2着で一次予選を突破した。
 「全部太田君任せでした。取れた位置からいけるところでいこうと。余裕はありましたね。もし太田君が止まったら中を割ろうと思っていたので。でもさすがに外からじゃ抜けないですよね。前検日にシューズをいじって前回よりもっと良くなった。今回は良いと思いますね。熊本勢も全員じゃないけど、まあまあ上がれていますし」


<10R>

坂井洋選手
坂井洋選手
 緒方将樹が後ろ攻めから押さえた山本直を叩いて流していると、様子を見ながら徐々に踏み込んでいった池野健太が打鐘が先頭に躍り出る。正攻法の構えから車を下げた坂井洋(写真)が打鐘過ぎ4コーナーから自慢のスピードを生かして一気にスパート。鷲田幸司のけん制を余裕を持って避けると、ゴール前も力強く踏み直して白星スタート。
 「前か前中団からセオリー通りにって感じでした。緒方君が(池野を)突っ張るかもって見ていたんですけど、(池野が)出たんでいきました。ちょっと良くないですね。キレがない感じで。(鷲田のブロックは)避けられるなって感じで対応して。出切れるとわかってからはペースでいきました。(最後は)思ったよりは踏み直せたと思います」
 最終2センターで後続との間合いを計って車間を空けて追い込みを狙った永澤剛だったが、坂井に踏み直されて2着まで。
 「きつかったっす。抜ける感じはあったんですけどダメでした。(PIST6と地区プロがあったため)共同(が終わってから)から2週間くらい今の自転車に乗れていなかったので、人の自転車に乗っているみたいな感じでした。坂井君も強かったんですけど。抜けない感じじゃなかったんですけど…。今回はもう(直前にあった地区プロの)疲れは取れないと思うので、これで頑張るしかないっす」


<11R>

 後ろ中団に構えていた木村皆斗が吉田篤史を叩いて打鐘から先行態勢に入る。山根将太がすかさず巻き返しを狙ったが番手の宮本隼輔が離れてしまう。後方で車間を空けて間合いを計っていた北津留翼が打鐘過ぎ2センターからスピード良く反撃開始。最終2コーナーの下りを使って先頭に出切ると、番手から詰め寄る中川誠一郎を振り切ってゴール線へ一番乗りを決めた。
 「スタートは前かできれば前から2番目がよかった。後ろよりは前でしたね。引いたらすかさずいこうと思っていたけど、ペースが上がったのでえ?って思った。いけるタイミングがなかなかなかったです。一列になって仕掛けやすくなったけど、距離が長くてゴール前でタレていたので、中川さんに申し訳なかった。脚の感じはイマイチよくわからなかったけど、直前まで練習していたので若干疲れている。日に日に良くなると思う。へまなレースをしないようにしたい」
 別線の動きと煽りを警戒して外を差し込みながら北津留翼を追走した中川誠一郎ながら、差し切ることはできずに2着でゴール線を通過。
 「(北津留)翼なら大丈夫だと思って信じていた。誰も出なさそうなので前受けしました。翼は気を使って早めに仕掛けてくれたと思う。初速は良かったですね。1センターぐらいでペースに入れた感じでした。余裕はありましたね。翼が強かったですね。交わせなかった。ワンツーなので。状態は100%だと思うので残り3日間、恵まれるように祈るしかない。これ以上の脚は良くならないと思う。最高の形で今開催に入れている」


<12R>

新山響平選手
新山響平選手
 突っ張り先行を主戦法としている新山響平(写真)が正攻法に構え、車番的に有利であった神奈川勢が中団を確保。その後ろに単騎の古性優作、嘉永泰斗は山田英明を背に7番手となり、もう一人の単騎の松浦悠士が最後方となって周回を重ねる。勝負所の赤板で嘉永が突っ張りを狙った新山を叩いて先頭に出て流した所で、和田圭が前走する守澤太志に突っ込み落車のアクシデント。嘉永に叩かれてしまった新山だったが態勢を整えて4番手から叩き返すと、嘉永に粘られる形となった守澤が嘉永を押し込みながら前輪をはらってしまい嘉永と山田の2明が落車してしまう。守澤が徐々に後退していってしまい、単騎で逃げる周回になってしまった新山だが、懸命に踏み直して後続をなんとか振り切った。
 「突っ張ろうと思っていたんですけどね。嘉永君もいいダッシュでしたし、誘導との車間の空け具合がよくなくて、(赤板の所は)思い切りダッシュできなかったですね。(叩かれたあとは)あそこにいても追い上げられてフタをされてしまうので。あの距離なら巻き返そうと思って。粘られないように走ったつもりなんですけど。(落車があって)誰がどうなったかはわからなかったんですけど、後ろに車輪が見えなくて単騎逃げになっているかなって。ちょっと痛い所もあるのでマッサージしないとなって。(自転車に関しては)違和感なく乗れていると思います」
 2度の落車をなんとか避けて最終2コーナーから和田真久留がまくり上げるも新山に追いつくので精いっぱい。直線外を踏み込んだ郡司浩平が新山に肉薄するも2着まで。
 「真久留にはいつも通りにいってもらえればと思っていました。新山君が前なら彼が突っ張るか突っ張らないかでした。落車でタイミングもなくなった感じでした。1回目の落車は影響がなかったけど、2回目の落車は避け過ぎた。それで脚にきちゃいましたね。真久留が厳しい感じだったので前に踏ませてもらって届くか届かないで、届く計算だったけど、届かなかったので本調子ではないのかなと。良い意味で何も考えずに走れた。緊張もせず周りも見えていました。一走したことで楽になったと思います」
 目の前で起きた落車をなんとか避けることに成功した松浦悠士だったが前団との車間が空いてしまい、郡司に続く形で3着入線まで。
 「ちょっとこけたくなくて大きく避けすぎてしまいましたね。スタートは出て見て周りがどうかなっていう感じで雰囲気で。(嘉永は)切るところはしっかり行くと思ったので、その後ろからでもいいかなって周回中に考えて。前検日の感じが来る前より良かったので、不安もありましたけど、楽しみもあったんですけどね。思いのほか良くないのかなって。道中の余裕はあったんですけど、タテ脚は?っていう感じですね。本当なら差し込みながら行きたかったんですけど。タテに関しては自信はちょっとなって。番手戦ならっていう感じですね」