『KEIRINグランプリ06【GP】レポート』 初日編
 
配信日:12月28日


 いよいよグランプリシリーズが開幕!。好天に恵まれた28日、京王閣競輪場ではF1シリーズ「平野末吉杯」が開催初日を迎えた。S級特選をメインに全11個レースが無事終了。ヤンググランプリ、グランプリ出場組は競走はまだ先だが、調整に余念がない。F1開催(28日)の勝利者、ヤンググランプリ、グランプリ出場組からも何人かピックアップして検車場の生の声をお届けします。
  2日目のファンサービスは初日同様に特設ステージにて中野浩一氏、吉井秀仁氏によるレース解説。バンク内ではダンスパフォーマンスユニットによる演技、ヤンググランプリ出場選手特別紹介、グランプリ出場選手公開練習が行われます。
  先着8000名様に配布されるスピードくじでオリジナルジャンパー、キャップ、クオカード他、素敵な賞品も当たります。また先着5000名様にはコカコーラ社の飲み物サービスとファンに嬉しいサービスも盛り沢山。


<4R>
古見 浩一郎選手
古見 浩一郎選手
   まずは4レースのA級選抜戦から。遠征軍ながら大逃げを見せたのは巨漢レーサーの古見浩一郎(写真)。強風に苦しみながらも逃げ粘った。
  「7番がまくってきたのも見えてるし、もう必死でしたよ(笑)。四角を回ったら突風で自転車がヨレるくらい凄かった。ゴール前はヨコに選手が見えてこないから、一瞬勝利者インタビューで何を言おうかなんて考えてたら、5番に突き抜けられてました(苦笑)」


<5R>
朝倉 佳弘選手
朝倉 佳弘選手
   5レースは人気に応えて地元の朝倉佳弘(写真)が逃げ切り勝ち。地元勢では初勝利を挙げて、勝利者インタビューへ向かった。
  「地元で勝てて最高に嬉しいです。埼京で上位独占もできたしベストですね。風が強いと聞いてたが、僕のレースでは突風は吹かなかったので、多少は楽に走れました。準決からは相手も強くなりますけど、持ち味の先行で頑張るだけです」


<6R>
阿竹 智史選手
阿竹 智史選手
   6レースのA級特選は91期同士の意地がぶつかりあい、金沢竜二と神山拓也で壮絶な主導権争いとなった。満を持していた阿竹智史(写真)がまくって快勝。
  「展開ひとつでしたね。モガキ合ってくれたし、うまくまくれた。やっぱり1期下の後輩という思いがあったので、負けられないという気持ちでしたよ(笑)」


<10R>
渡部 哲男選手
渡部 哲男選手
   10レースのS級特選は渡部哲男(写真)が格の違いを見せ付けて鮮やかなまくりを決めた。しかし、同県上田学とのワンツーは成らず、ちょっと残念そうだ。
  「僕だけライン3車だったし、カマシて先行するつもりだったが…。フタをされた分、立ち遅れたかな。ホームからすかさず仕掛けたけど、タイミングはちょっと悪かった。前も牽制してくるし、かなり外を踏まされた。強めの乗り込みでここへきたので疲れが心配だったが、走路も軽く感じたし問題なさそう」


<11R>
前田 拓也選手
前田 拓也選手
   最終11レースは前田拓也(写真)が鋭脚を発揮。目標の志智俊夫が不発ながら、俊敏なコース取りで突き抜けた。
  「志智さんは車間を詰めた勢いで行ってしまうと思ったがな…。四角からは僕のイメージ通りに走れたし、伸びも悪くなかった」


<ヤンググランプリ>

成田 和也選手
成田 和也選手 菊地 圭尚選手
菊地 圭尚選手

   ヤンググランプリ出走組も明日の決戦に備えて万全の態勢作りに励んでいる。28日は指定練習以外は完全休養日。特に気負った選手はいなかったが、各自思い思いの時間に検車場に姿を見せた。
  午前中から愛車の整備に時間を掛けていたのは成田和也(写真)。同県勢が食事に行っても、一人検車場でじっくりと整備していたのが印象的。昼過ぎには佐藤友和がレーサーを磨き上げる。わりと真剣な顔付きだけに本番をイメージしていたのか?。そこへ菊地圭尚(写真)明田春喜の北海道コンビが現れ佐藤のそばへ。本番ではラインを形成するだけに、作戦会議かと思われたが、3人共に笑顔での会話だったので、リラックスしながら雑談だったようだ。


<グランプリ>

井上 昌己選手
井上 昌己選手
後閑 信一選手
後閑 信一選手

   前検日には伝え切れなかったグランプリ出場組からもピックアップ。共同通信社杯で鎖骨骨折し、全日本選抜ではまだ影響が残っていた井上昌己(写真)は、グランプリ選手の中では遅めの検車場入りだったが、長旅の疲れもなく明るい表情で記者団の質問に答える。
  「全日本では足りない部分を把握できたので、それからはキッチリ練習できた。地元記念(佐世保)を欠場したのは、このグランプリに備えるため。練習では、自分なりに100パーセントに近い手応えを掴んできた。ただ、練習は練習でしかないので、本番でどうなのかは、また別だと思うが…」
  有坂直樹は一番乗りで検車場に現れると、まだ閑散とした中で、ゆっくりとレーサーを組み立てた。
  「全日本の後は取手に残って戸辺英雄さんのもとで、しっかり乗り込んできた。グランプリは初めてだし、レース前の調整方法なども迷ったけど、戸辺さん、武田(豊樹)君らにアドバイスを受けて、万全に調整してきたつもり。井上(茂徳)さんのグランプリ優勝の最高齢記録を破れたら最高だね(笑)」
  後閑信一(写真)は午前中から入念にレーサーを磨き上げるが、さすがに貫禄からか、緊張感はない。
  「特にする事ないからさ(笑)、自転車でも磨こうかと。伸びがいいフレームなので楽しみだね。競輪は作戦を色々考えても、なかなか思惑通りにはいかない。まして手島は流れの中で立ち回るタイプだから。彼の野生の勘を信じて最後に突っ込みたいね」

 

公開練習・夕方練習

 6レース終了後に、グランプリ出場選手による公開練習が行われた。時間が短かったために、度派手なパフォーマンスを見せる選手はいなかったが、手島慶介、後閑信一の群馬コンビが北日本勢に混じって周回を続けた。後半ではバック手前から山崎芳仁がモガキを入れてペースアップすると手島がピッタリマーク。そのうえにゴール前で差し切るパフォーマンスで場内のファンを沸かせた。
  公開練習終了後は、各選手ストレッチやローラーで汗を流し、筋肉に適度な緊張感を与えていた。



公開練習 公開練習
公開練習
夕方練習 夕方練習
夕方練習

   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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