岐阜競輪場で「第3回オールガールズクラシック(GI)」が、4月25日にナイターシリーズで開幕した。初日のメイン、「ティアラカップ」では、佐藤水菜がロングまくりで力の違いを見せた。また、予選では、3連単で9万円を超える波乱もあったが、昨年の覇者、児玉碧衣は白星でスタートでした。4月26日のシリーズ2日目には、ファイナルをかけて準決の3個レースで火花が散らされる。
GIシリーズは開催中の毎日、正門・南門にて地元企業の「ハルヤ」とコラボした、オリジナルパッケージのスナック菓子「カニチップ」を先着1000名様にプレゼント。ケータリングカーによる「FOODフェスティバル」、競輪選手会岐阜支部ブースとステージイベント、ガールズケイリンOG選手トークショー&予想会が予定されています。さらに4月26日の2日目には、「カミナリ」のお笑いライブ、「リンカイ!」声優トークショー、「リンカイ!」ブース、スタンプラリーイベントなども実施予定です。岐阜競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

第3回オールガールズクラシック開会式

敢闘宣言をする宇野紅音選手

ティアラカップゴール

ティアラカップ1着の佐藤水菜選手
<7R>

鈴木奈央選手
打鐘で誘導が退避し、周回中に先頭の渡口まりあはペースを落としたまま。5番手の小林優香は、前と車間を取って仕掛けのタイミングを計る。小林優は、最終ホームの直線にさしかかったタイミングで前へと踏み上げる。渡口は、それに合わせて踏み込んで、小林優は一旦2番手で内の當銘直美と併走になる。小林優は、バック手前で外併走から仕掛けて、2センターで渡口をまくり切る。小林優の後位から、小林莉子が追い込みをかけるが、さらにその外を鈴木奈央(写真)が強襲する。2コーナーでは内に詰まっていた鈴木だったが、3コーナーで杉浦菜留が浮いてコースができて、鋭く外を伸びて1着をつかんだ。
「風が強かったので、前々にはいたかったんですけど。前は嫌だったのでけん制みたいになった。ちょっと(小林)優香さんの仕掛けを見ていたら反応が遅れてしまって、當銘さんに入られてしまった。優香さんの後ろに(小林)莉子さんがいたので、その後ろに切り替えて(最終)4コーナー勝負ができればって、バックの時点では思いました。もともと競技をやっていたころから切り替えは得意だった。(バンクの特性が)直線は我慢して踏めば外が伸びるっていうことだったので、それを信じて踏みました」
小林優を交わした小林莉子だが、最後は鈴木に外を行かれた。
「正直、(小林)優香が踏んでいった時に内も見えた。風も強くてキツかったですね。(初手は小林優の後ろになったが)難しかったですね。優香もうまいですし、(最終ホームで)渡口が踏んだ時に見ながら休んでいた。内で詰まるよりも、外併走の方がいいと思った。最後は差されちゃったんですけど。もうひと伸び欲しいですね」
「風が強かったので、前々にはいたかったんですけど。前は嫌だったのでけん制みたいになった。ちょっと(小林)優香さんの仕掛けを見ていたら反応が遅れてしまって、當銘さんに入られてしまった。優香さんの後ろに(小林)莉子さんがいたので、その後ろに切り替えて(最終)4コーナー勝負ができればって、バックの時点では思いました。もともと競技をやっていたころから切り替えは得意だった。(バンクの特性が)直線は我慢して踏めば外が伸びるっていうことだったので、それを信じて踏みました」
小林優を交わした小林莉子だが、最後は鈴木に外を行かれた。
「正直、(小林)優香が踏んでいった時に内も見えた。風も強くてキツかったですね。(初手は小林優の後ろになったが)難しかったですね。優香もうまいですし、(最終ホームで)渡口が踏んだ時に見ながら休んでいた。内で詰まるよりも、外併走の方がいいと思った。最後は差されちゃったんですけど。もうひと伸び欲しいですね」
<8R>

熊谷芽緯選手
最後方の下条未悠が打鍾目がけて動き出すと、3番手から石井貴子が合わせて動く。先頭の熊谷芽緯(写真)は、石井を受けて2番手の内で下条と併走になる。2センターで仕掛けた奥井迪が、最終ホームで先頭に出切り、飯田風音、太田美穂が追いかける。併走から下げた熊谷は、外が開けると2コーナーで太田の後ろにスイッチ。太田は3番手から仕掛けて、奥井に並ぶ。熊谷は、両者で踏み合うさらに外を3コーナーで持ち出して、1着まで突き抜けた。
「本当は、1人で切りに来たら入れるっていう作戦だったんですけど、(石井を)出させたら後ろにいっぱい人がいて、どうしようかと思った。もう、1回落ち着いてと。(最終ホームで)3人来たので、急いでそこに切り替えた。一旦休んで、行けるところからでした。本当は自分で(仕掛けて)いけたらと思っていたけど、1着が取れたし、想定外の展開にも対応できたのかなと思います。宇野(紅音)さんと一緒にこのバンクで練習させてもらっていますし、(1着を取れて)岐阜の方々に感謝したいです」
當銘沙恵美は、周回中から熊谷の後ろを確保。2着に続いて勝ち上がりを決めた。
「(周回中は)自力選手が多かったので、前々にいたいなと。(熊谷は)突っ張ったりするイメージだったので、後ろに入りました。後方になるのは予想外でした。めちゃくちゃ焦りました。まくりはあまりしないですし、あのタイミングで踏み込むこともあんまりないので、ドキドキしながら踏みました。今までで一番激しいレースでしたし、緊張しました」
「本当は、1人で切りに来たら入れるっていう作戦だったんですけど、(石井を)出させたら後ろにいっぱい人がいて、どうしようかと思った。もう、1回落ち着いてと。(最終ホームで)3人来たので、急いでそこに切り替えた。一旦休んで、行けるところからでした。本当は自分で(仕掛けて)いけたらと思っていたけど、1着が取れたし、想定外の展開にも対応できたのかなと思います。宇野(紅音)さんと一緒にこのバンクで練習させてもらっていますし、(1着を取れて)岐阜の方々に感謝したいです」
當銘沙恵美は、周回中から熊谷の後ろを確保。2着に続いて勝ち上がりを決めた。
「(周回中は)自力選手が多かったので、前々にいたいなと。(熊谷は)突っ張ったりするイメージだったので、後ろに入りました。後方になるのは予想外でした。めちゃくちゃ焦りました。まくりはあまりしないですし、あのタイミングで踏み込むこともあんまりないので、ドキドキしながら踏みました。今までで一番激しいレースでしたし、緊張しました」
<9R>

太田りゆ選手
先頭の永禮美瑠が、誘導と車間を取り、2番手の山原さくらも前との間合いを取って、後ろの出方を見る。6番手から増田夕華が打鐘手前で追い上げると、太田りゆ(写真)は1車下げて5番手の位置取りに。永禮がスローペースのままで最終ホームを通過して、2番手の山原は、太田の仕掛けを待たずして1コーナーから仕掛ける。抵抗する永禮を、山原がねじ伏せるが、前との車間を詰めた勢いで2コーナー手前から仕掛けた太田が、山原の上をまくっていく。バック過ぎに先頭に立った太田が、そのまま後続を引き離して快勝した。
「(初手の位置は)山原さんと、柳原(真緒)さんの近くにはいたいなって思っていました。山原さんの動きに集中して、いつも通りやるだけでした。ちょっと踏み出しは自信を持っての踏み込みじゃなかったんですけど。いつもより緊張もしていましたし。でも(レースのVTR)動画を見たらそんなにネガティブに考えなくていいのかなって。いい刺激が入ったと思って。明日(2日目)に向けて気持ちを切り替えて、体を休めたいと思います」
離れた2着には、山原を交わした柳原真緒が入った。
「(前半の)レースを見ていて、前残りはないかなって思った。なるべく脚を使わないようにと思っていました。いままでティアラカップだったので(今回は予選スタートで)緊張したんですけど。山原さんはビッグレースで動くと思っていたので、他力本願ですけど後ろにいました。太田さんは正直、前回の福井でも強かったので、後ろに切り替えられたら良かったんですけど。そこの冷静さはなかったですね」
「(初手の位置は)山原さんと、柳原(真緒)さんの近くにはいたいなって思っていました。山原さんの動きに集中して、いつも通りやるだけでした。ちょっと踏み出しは自信を持っての踏み込みじゃなかったんですけど。いつもより緊張もしていましたし。でも(レースのVTR)動画を見たらそんなにネガティブに考えなくていいのかなって。いい刺激が入ったと思って。明日(2日目)に向けて気持ちを切り替えて、体を休めたいと思います」
離れた2着には、山原を交わした柳原真緒が入った。
「(前半の)レースを見ていて、前残りはないかなって思った。なるべく脚を使わないようにと思っていました。いままでティアラカップだったので(今回は予選スタートで)緊張したんですけど。山原さんはビッグレースで動くと思っていたので、他力本願ですけど後ろにいました。太田さんは正直、前回の福井でも強かったので、後ろに切り替えられたら良かったんですけど。そこの冷静さはなかったですね」
<10R>

児玉碧衣選手
周回中に3番手の竹野百香は、打鐘で前と車間を取って仕掛ける態勢を整える。最終ホームで早めに仕掛けた竹野だったが、先頭の加瀬加奈子も、すでにペースを上げていて、両者で踏み合いになる。児玉碧衣(写真)は、隊列が凝縮された5番手から、2コーナーで仕掛けて踏み合う両者をまとめて一蹴する。バック手前で先頭に出切った児玉のスピードは段違い。上り11秒5の好タイムで、2着に9車身の差をつけて完勝した。
「(周回中は)前はいらなかったし、5、6番手くらいからかなとは思ってました。あとは、加瀬さんがどこからいくかと、(竹野)百香がどこからまくるかを見極めてでした。(自分の仕掛けは)タイミング的に、(最終)2コーナーからかなとは思っていた。1週間の練習の成果が出せたと思います。練習してきたぶん、乗車フォームも違うし、今年のなかでは一番いい。練習してきた自信を持って走れています」
主導権争いは、最終的に竹野に軍配。周回中から竹野を追っていた細田愛未が、竹野を差して2着に入った。
「理想は、(児玉)碧衣か、竹野さんの後ろを取りたかったので、(竹野の後ろを)取れて良かったです。(竹野は)実力的に上がってきている子だし、地脚もある子なので、付いていければいい位置になるだろうなと思ってました。余裕を持って付いていけました。本当は碧衣が行ったところを追いかけた方が確実なんですけど、竹野さんも伸びてくると思って我慢しました。いつものGIの時よりも、状態は一番いいと思います」
「(周回中は)前はいらなかったし、5、6番手くらいからかなとは思ってました。あとは、加瀬さんがどこからいくかと、(竹野)百香がどこからまくるかを見極めてでした。(自分の仕掛けは)タイミング的に、(最終)2コーナーからかなとは思っていた。1週間の練習の成果が出せたと思います。練習してきたぶん、乗車フォームも違うし、今年のなかでは一番いい。練習してきた自信を持って走れています」
主導権争いは、最終的に竹野に軍配。周回中から竹野を追っていた細田愛未が、竹野を差して2着に入った。
「理想は、(児玉)碧衣か、竹野さんの後ろを取りたかったので、(竹野の後ろを)取れて良かったです。(竹野は)実力的に上がってきている子だし、地脚もある子なので、付いていければいい位置になるだろうなと思ってました。余裕を持って付いていけました。本当は碧衣が行ったところを追いかけた方が確実なんですけど、竹野さんも伸びてくると思って我慢しました。いつものGIの時よりも、状態は一番いいと思います」
<11R>

梅川風子選手
久米詩が2番手で車間を切り、梅川風子(写真)は、6番手で間合いを取ったまま打鐘を通過。スローな流れの中を、梅川は最終ホーム過ぎに一気に仕掛ける。2コーナー手前で出切った梅川を、日野未来が追いかけて、久米は3番手に飛び付く。後続は誰も仕掛けられず、3車の争い。ゴール前は久米が外を伸びたが、こらえた梅川が押し切った。
「ちょっと風が強かったので。ホームが向かっていたので、ホームで行けば周りは嫌だろうなっていうのが狙いでした。風が強かったのでペースで行ったら差されると思ったので、わりと全開に近い感じでいきました。風が強くて、いつもより気持ち良くは走れていないんですけど。(今年は負けなしだが)負けている時にも負ける怖さはありますし、(連勝中だからといって)重圧は変わっていないですね」
直線は伸びた久米詩だが、梅川をとらえるには至らなかった。
「風が強かったので前々にいたいなと思っていました。梅川さんはダッシュがあるので、残り1周でカマしてくれば、後ろは離れると思っていた。番手に飛び付けたら良かったんですけど。(最終)2センターで踏むのに迷いが出て(1着まで)間に合わなかった。もう1回踏み込む脚は残っていた。進んではいたんですけど、タイミングが遅かったですね」
「ちょっと風が強かったので。ホームが向かっていたので、ホームで行けば周りは嫌だろうなっていうのが狙いでした。風が強かったのでペースで行ったら差されると思ったので、わりと全開に近い感じでいきました。風が強くて、いつもより気持ち良くは走れていないんですけど。(今年は負けなしだが)負けている時にも負ける怖さはありますし、(連勝中だからといって)重圧は変わっていないですね」
直線は伸びた久米詩だが、梅川をとらえるには至らなかった。
「風が強かったので前々にいたいなと思っていました。梅川さんはダッシュがあるので、残り1周でカマしてくれば、後ろは離れると思っていた。番手に飛び付けたら良かったんですけど。(最終)2センターで踏むのに迷いが出て(1着まで)間に合わなかった。もう1回踏み込む脚は残っていた。進んではいたんですけど、タイミングが遅かったですね」
<12R>

佐藤水菜選手
周回中に3番手の坂口楓華は、5番手の佐藤水菜(写真)を警戒しつつ、前と大きく車間を取って打鐘を通過する。徐々に坂口が車間を詰めていき、佐藤は最終ホーム手前から仕掛ける。合わせて踏み込んだ坂口が2番手に飛び付いて、佐藤はバックを先頭で通過。坂口が2センターから外に持ち出して追い込むが、余力を残していた佐藤は4コーナーで踏み直す。佐藤は、後ろが詰め寄ることすら許さずに、ティアラカップを制した。
「(打鐘の)バックで前が伸びて行ったんですけど、自分はそこは冷静に対処できて、(最終)ホームの向かい風のところで仕掛けられました。(競技に比べて)ギアが軽いので、向かい風の方が踏みごたえがあるんです。そのぶん、バックの追い風で脚が回ってしまったので、踏み過ぎないようにペースを落とした。4番(坂口)が来ることもわかっていたので、最後まで踏み切れるように回せました。ペース配分も良かったと思います。モガいた感じの違和感はあるんですけど、どうしようもないので、今回は残りも気持ちで走りたいと思います」
俊敏に立ち回った坂口楓華が2着。ただ、佐藤との力の差を痛感してレース後は悔しそうな表情を浮かべた。
「正直、風が強かったので、ホームで行くのはやめようと思いました。去年の走りとかを見ていて、佐藤さんが先行すると予想していたんですけど、まさか2番手に飛び付けるとは思わなかった。追走でいっぱいになっちゃいましたね。全然、迫れていないですし、これじゃまだまだだと思います。これが力の差ですし、考えないといけないと思います」
スタートで佐藤の後ろを確保した石井貴子だったが、最終ホームではダッシュに車間が空いてしまう。石井寛子との併走を外でこらえて、最後は意地の3着だった。
「6番車なので、周回は後方になるとは思ってました。佐藤さんの後ろが取れて、そこを死守したかったんですけど、ホームの向かっているところでのダッシュで、それをこらえるパワーがなかった。外併走みたいになって、1番(石井寛)より少しでも出ていないと浮いてしまうので、必死になんとかこらえました。1周ずっとキツくて、外で風を受けながらでしたし、必死でした。パワー不足ですね」
「(打鐘の)バックで前が伸びて行ったんですけど、自分はそこは冷静に対処できて、(最終)ホームの向かい風のところで仕掛けられました。(競技に比べて)ギアが軽いので、向かい風の方が踏みごたえがあるんです。そのぶん、バックの追い風で脚が回ってしまったので、踏み過ぎないようにペースを落とした。4番(坂口)が来ることもわかっていたので、最後まで踏み切れるように回せました。ペース配分も良かったと思います。モガいた感じの違和感はあるんですけど、どうしようもないので、今回は残りも気持ちで走りたいと思います」
俊敏に立ち回った坂口楓華が2着。ただ、佐藤との力の差を痛感してレース後は悔しそうな表情を浮かべた。
「正直、風が強かったので、ホームで行くのはやめようと思いました。去年の走りとかを見ていて、佐藤さんが先行すると予想していたんですけど、まさか2番手に飛び付けるとは思わなかった。追走でいっぱいになっちゃいましたね。全然、迫れていないですし、これじゃまだまだだと思います。これが力の差ですし、考えないといけないと思います」
スタートで佐藤の後ろを確保した石井貴子だったが、最終ホームではダッシュに車間が空いてしまう。石井寛子との併走を外でこらえて、最後は意地の3着だった。
「6番車なので、周回は後方になるとは思ってました。佐藤さんの後ろが取れて、そこを死守したかったんですけど、ホームの向かっているところでのダッシュで、それをこらえるパワーがなかった。外併走みたいになって、1番(石井寛)より少しでも出ていないと浮いてしまうので、必死になんとかこらえました。1周ずっとキツくて、外で風を受けながらでしたし、必死でした。パワー不足ですね」