岐阜競輪場でナイターシリーズとして開催されている「第3回オールガールズクラシック(GI)」は、4月26日に2日目が実施された。この日も強風が吹き荒れるタフなバンクコンディションとなる中、メインの準決は小林莉子、梅川風子、児玉碧衣がそれぞれ1着を奪った。ファイナリスト7名が出そろい、27日の12レースで今年最初のGI覇者を決める決勝の号砲が鳴らされる。また、前半の4、5、6レースにはトーナメントA、B、Cの決勝も行なわれる。
GIシリーズは開催最終日も、正門・南門にて地元企業の「ハルヤ」とコラボした、オリジナルパッケージのスナック菓子「カニチップ」を先着1000名様にプレゼント。ケータリングカーによる「FOODフェスティバル」、競輪選手会岐阜支部ブースとステージイベント、ガールズケイリンOG選手トークショー&予想会が予定されています。さらに27日には、「ラパルフェ」のお笑いライブ、「FC岐阜GGG」パフォーマンスステージ&トークショー、福井競輪共同通信社杯PRブース、物産展なども実施予定です。岐阜競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

準決勝10Rゴール

10R1着、小林莉子選手

準決勝11Rゴール

11R1着、梅川風子選手

準決勝12Rゴール

12R1着、児玉碧衣選手
<7R>

飯田風音選手
打鐘で誘導が退避して、周回中に先頭の石井貴子がそのまま先行する。2センターで5番手の黒河内由実が内をすくうと、並ばれた太田瑛美は、最終ホーム目掛けて仕掛ける。反応した石井が突っ張って、両者のもがき合い。太田を追った飯田風音(写真)は、外併走しつつもじっと脚をためる。石井と、太田の踏み合いは長引いて、タイミングを見計らった飯田は、3コーナーから外に持ち出す。併走の上をのみ込んだ飯田が、1着だった。
「本当は(自分で)まくりに行きたかったんですけど、(太田が仕掛けてくれて)ラッキーでした。風が強くてきつかったんですけど、高速バンクが苦手なので。踏むことしか考えていなかったです。(調子は)自力を出せていないのでわからないですけど、1着が取れたので」
3番手内で我慢した青木美保は、3コーナーでわずかにできた外のコースを見逃さずに飯田にスイッチ。飯田に迫るまでにはいかなかったが、2着は確保した。
「もっと早く抜け出したかったんですけど、被ってしまったので。立ち遅れてしまったんですけど、去年よりも流れには乗れていると思うので。仕掛けられるタイミングで仕掛けたいですね」
「本当は(自分で)まくりに行きたかったんですけど、(太田が仕掛けてくれて)ラッキーでした。風が強くてきつかったんですけど、高速バンクが苦手なので。踏むことしか考えていなかったです。(調子は)自力を出せていないのでわからないですけど、1着が取れたので」
3番手内で我慢した青木美保は、3コーナーでわずかにできた外のコースを見逃さずに飯田にスイッチ。飯田に迫るまでにはいかなかったが、2着は確保した。
「もっと早く抜け出したかったんですけど、被ってしまったので。立ち遅れてしまったんですけど、去年よりも流れには乗れていると思うので。仕掛けられるタイミングで仕掛けたいですね」
<8R>

那須萌美選手
周回中に6番手となった奥井迪は、打鐘2センターから持ち出して主導権を狙う。2番手の那須萌美(写真)は、奥井の仕掛けに反応して最終ホームで踏み上げる。外々を回った奥井が、2コーナーで先頭に立ち、那須が2番手に飛び付く。懸命に踏み直した奥井を、那須が追い込んで、ゴール前で逆転した。那須は、奥井に飛び付いた際の動きが審議対象となっていただけに、手放しで喜ぶことはしなかった。
「奥井さんよりも前から、ここ最近のいつも通りのレースで、奥井さんが来たところに飛び付こうと思ってました。奥井さんがああやって(外々を回って)駆けてくるのも分かってたんで、斜行しないようにと気を付けていたんですけど、審議対象になったんで反省しています。飛び付くのにかなり脚を使ったし、奥井さんが強過ぎて、いつもなら車間を切って追い込むところを、余裕がなくて切れなかった。(ゴール前は)もうガムシャラに踏んだだけでした」
見せ場は作った奥井迪だが、レース後は意気消沈。初日敗退のショックをぬぐい切れずにいた。
「しっかり先行はしたいと思ってたんですけど、ホームから掛からなくて、感じは良くないです。乗ってても進んでいないし、最後もどうやって踏み直したらいいのか分からなくて。良い練習ができたのに、ピークを持ってこられなかった悔しさがすごいある。疲労が抜け切らなかったのか、勝負する前から、調子をコントロールできなかった」
「奥井さんよりも前から、ここ最近のいつも通りのレースで、奥井さんが来たところに飛び付こうと思ってました。奥井さんがああやって(外々を回って)駆けてくるのも分かってたんで、斜行しないようにと気を付けていたんですけど、審議対象になったんで反省しています。飛び付くのにかなり脚を使ったし、奥井さんが強過ぎて、いつもなら車間を切って追い込むところを、余裕がなくて切れなかった。(ゴール前は)もうガムシャラに踏んだだけでした」
見せ場は作った奥井迪だが、レース後は意気消沈。初日敗退のショックをぬぐい切れずにいた。
「しっかり先行はしたいと思ってたんですけど、ホームから掛からなくて、感じは良くないです。乗ってても進んでいないし、最後もどうやって踏み直したらいいのか分からなくて。良い練習ができたのに、ピークを持ってこられなかった悔しさがすごいある。疲労が抜け切らなかったのか、勝負する前から、調子をコントロールできなかった」
<9R>

當銘直美選手
最後方から、吉岡詩織が打鐘で動いて4コーナーで前に出る。追い上げた下条未悠は、一旦3番手の位置に降りて、その後ろに當銘直美(写真)が控える。吉岡がだんだんとペースを上げるなか、6番手から竹野百香が最終ホーム目掛けて仕掛ける。下条が、1コーナーで竹野に合わせて持ち出すと、バックでは増田夕華も2番手から出る。竹野が3コーナーで外に浮いて、下条を追走した當銘にコースができる。直線で外を鮮やかに伸びた當銘が1着だった。
「(周回中に)下条さんが様子をうかがいにきたんですけど、すんなり入れたら(下条が)脚を残してしまうと思ったので。(最終ホームは)下条さんも仕掛ける選手ですし、竹野さんも続いてきていたので、どっちかの番手に飛び付ければって思いながら様子をうかがっていました。どの選手も外を踏めるので、竹野さんの位置は苦しいと思ったので。昨日(初日)と同じような展開になったんですけど(コースが)空いてくれたので。ただただ運がよかったです。明日は運に頼らず、1着で締め括れるように頑張ります」
3番手から仕掛けた下条未悠が、まくり合戦を制して2着。
「自力選手は自分と竹野さんだったので、意識してレースに臨みました。自分の中で(最終ホームは)めずらしく落ち着けて。(竹野を)合わせ切れるとは思っていなかったんですけど、先行じゃなかったので脚は残っていました。1着が良かったですけど、當銘さんの差し脚がすごかったです」
「(周回中に)下条さんが様子をうかがいにきたんですけど、すんなり入れたら(下条が)脚を残してしまうと思ったので。(最終ホームは)下条さんも仕掛ける選手ですし、竹野さんも続いてきていたので、どっちかの番手に飛び付ければって思いながら様子をうかがっていました。どの選手も外を踏めるので、竹野さんの位置は苦しいと思ったので。昨日(初日)と同じような展開になったんですけど(コースが)空いてくれたので。ただただ運がよかったです。明日は運に頼らず、1着で締め括れるように頑張ります」
3番手から仕掛けた下条未悠が、まくり合戦を制して2着。
「自力選手は自分と竹野さんだったので、意識してレースに臨みました。自分の中で(最終ホームは)めずらしく落ち着けて。(竹野を)合わせ切れるとは思っていなかったんですけど、先行じゃなかったので脚は残っていました。1着が良かったですけど、當銘さんの差し脚がすごかったです」
<10R>

小林莉子選手
打鐘を過ぎても隊列に動きはなく、太田りゆは6番手で構えたまま。先頭の日野未来は、後ろの動きを確認しつつ、最終ホームから本格的にペースアップ。太田が、2コーナーからまくりを放つが、なかなか進まず3コーナーでは外に浮いてしまう。周回中から2番手を回っていた小林莉子(写真)は、2センターから前に踏み込んで直線で抜け出して、1着で決勝進出を決めた。
「去年の競輪祭で、(太田)りゆさんに離れて悔しい思いをしたので、スタート(を取る)以外の前々でと思ってました。このクラスだとみんな脚があるし、後方になる方が苦しいと思っていたし、結果日野さんの後ろから、良く伸びたなと。昨日(初日)はタイミングがズレて伸びを欠いたので、修正できたと思います。去年の(オールガールズクラシックの)悔しさを今年回収したかったですし、まずは決勝に乗れて良かった。新しいフレームで、心機一転、良い流れになったのかなと思います」
周回中に4番手だった細田愛未は、打鐘2センターで前の石井貴子を一車すくって3番手の位置取りに。結果的にこれが好判断となり、小林に続く形でGI初決勝をつかみとった。
「(太田)りゆちゃんが強いと思ってて、その後ろに付いても千切れちゃうと思った。それなら、前の方をとって自分で行かなきゃだめかなと。りゆちゃんより前の方にいようと決めていたので。(石井)貴子さんが前との車間を空けていたので、一車でも前にいようと思って(内をすくった)。前が(日野)未来さんですし、落ち着いて踏もうと思ってました。(GI初決勝で)素直に嬉しいけど、ビックリの方が大きい。すごいメンバーでしたし、そこで2着が取れるなんて、自分でもできるんだと思いました」
石井貴子は、細田にすくわれてから4番手で立て直す。バックからまくりを放って3着に食い込んだ。
「昨日(初日)みたいなコンディションが想定されるし、前の位置からレースを始めたかった。少しタイミングが悪くて、踏み合う形になった。(細田に)しゃくられるのも予想外。太田さんの動きを警戒し過ぎました。3着で止まったのは恵まれたなと思います」
「去年の競輪祭で、(太田)りゆさんに離れて悔しい思いをしたので、スタート(を取る)以外の前々でと思ってました。このクラスだとみんな脚があるし、後方になる方が苦しいと思っていたし、結果日野さんの後ろから、良く伸びたなと。昨日(初日)はタイミングがズレて伸びを欠いたので、修正できたと思います。去年の(オールガールズクラシックの)悔しさを今年回収したかったですし、まずは決勝に乗れて良かった。新しいフレームで、心機一転、良い流れになったのかなと思います」
周回中に4番手だった細田愛未は、打鐘2センターで前の石井貴子を一車すくって3番手の位置取りに。結果的にこれが好判断となり、小林に続く形でGI初決勝をつかみとった。
「(太田)りゆちゃんが強いと思ってて、その後ろに付いても千切れちゃうと思った。それなら、前の方をとって自分で行かなきゃだめかなと。りゆちゃんより前の方にいようと決めていたので。(石井)貴子さんが前との車間を空けていたので、一車でも前にいようと思って(内をすくった)。前が(日野)未来さんですし、落ち着いて踏もうと思ってました。(GI初決勝で)素直に嬉しいけど、ビックリの方が大きい。すごいメンバーでしたし、そこで2着が取れるなんて、自分でもできるんだと思いました」
石井貴子は、細田にすくわれてから4番手で立て直す。バックからまくりを放って3着に食い込んだ。
「昨日(初日)みたいなコンディションが想定されるし、前の位置からレースを始めたかった。少しタイミングが悪くて、踏み合う形になった。(細田に)しゃくられるのも予想外。太田さんの動きを警戒し過ぎました。3着で止まったのは恵まれたなと思います」
<11R>

梅川風子選手
小林優香と、山原さくらが追い上げて、梅川風子(写真)は打鐘3コーナーで6番手に下げる。5番手となった山原が、最終ホームで一気に仕掛けるが、それに合わせて先頭の熊谷芽緯がダッシュを効かせてスパートする。梅川は、山原を目標にするようにして加速すると、2コーナーからその上をまくり上げる。他が止まって見えるほどのスピードでまくった梅川は、最終バックでは先頭に。そのまま力強く押し切って、今年無敗のまま決勝進出を決めた。
「自在というより、自力自在の印象な選手が多かったので、自力でしっかり早めに仕掛けないとなっていうのがポイントになるかなって思っていました。自分が最初から後ろだと、こういうレースにはならないっていうのはあったので、選手を動かしてからのほうが幅が出るかなって。山原さんが動かなければ、自分でタイミングを取って行けるように準備もしていました。今日(2日目)は風が落ち着いていたのでその辺も味方になったなって。踏み直しは微妙でしたけど、柳原(真緒)さんも強いので楽々振り切れるとは思っていなかったですけど。(状態面は)めちゃくちゃベリーグッドっていう感じではないですけど、OKっていう感じですね。決勝がスタートラインだと思うので」
柳原真緒は、周回中から梅川の後ろを確保。まくりに続いて、2分の1輪差まで迫った2着だった。
「並びも展開も思っていた通りになったので。追走に専念しました。(梅川の後ろは)一番取りたかった位置なので。発走機からハマったなっていう感じです。自分で動いてどうこうっていうのが頭に浮かばなかったので。(梅川はカントを)登っていっても下っていってもグイグイいったので、脚がたまる感じはしなかったです。最後はがむしゃらに抜きにいきましたけど、やっぱり届かなかったですね」
「自在というより、自力自在の印象な選手が多かったので、自力でしっかり早めに仕掛けないとなっていうのがポイントになるかなって思っていました。自分が最初から後ろだと、こういうレースにはならないっていうのはあったので、選手を動かしてからのほうが幅が出るかなって。山原さんが動かなければ、自分でタイミングを取って行けるように準備もしていました。今日(2日目)は風が落ち着いていたのでその辺も味方になったなって。踏み直しは微妙でしたけど、柳原(真緒)さんも強いので楽々振り切れるとは思っていなかったですけど。(状態面は)めちゃくちゃベリーグッドっていう感じではないですけど、OKっていう感じですね。決勝がスタートラインだと思うので」
柳原真緒は、周回中から梅川の後ろを確保。まくりに続いて、2分の1輪差まで迫った2着だった。
「並びも展開も思っていた通りになったので。追走に専念しました。(梅川の後ろは)一番取りたかった位置なので。発走機からハマったなっていう感じです。自分で動いてどうこうっていうのが頭に浮かばなかったので。(梅川はカントを)登っていっても下っていってもグイグイいったので、脚がたまる感じはしなかったです。最後はがむしゃらに抜きにいきましたけど、やっぱり届かなかったですね」
<12R>

児玉碧衣選手
周回中に5番手の佐藤水菜が、前との車間を取ってタイミングを計る。児玉碧衣(写真)も3番手で間合いを取り、後ろの出方を警戒する。打鐘2センターで最後方から踏み上げた久米詩は、4番手外で併走。最終ホームでは尾方真生が7番手から仕掛ける。先頭の太田美穂が合わせて、尾方は1センターで外に浮く。最後方の佐藤は、尾方と久米が邪魔になって仕掛けのタイミングが若干狂う。児玉は、3コーナー手前から先まくり。2センターで先頭に立つが、佐藤も外を迫ってくる。直線は両者の一騎打ちだったが、内の児玉が佐藤を4分の1車輪退けて、決勝へ弾みをつける1着を手にした。
「本当にギリギリでした。(周回中に佐藤が真後ろにいるのは)嫌でした。ホームで(久米)詩が仕掛けて来たかと思って、踏み出しそうになったんですけど、我慢してギリギリまで引きつけました。ただ、登りで行ったぶん、4コーナーを回ってから余力が残ってなくて、サトミナ(佐藤水菜)が来ているのも見えたので、力んでしまってうまく回せていなかった。そこは修正点かな。抜かれたかと思いました。いっぱいいっぱいでしたね。他の準決勝のレースを見て、すごいアツくなって、気合が入った。(オールガールズクラシックは)去年優勝できているので、(決勝は)そのイメージを持って走りたい」
佐藤水菜は、2コーナー過ぎに視界が開けてからすぐさま反撃。ただ、児玉をとらえ切るまではいかなかった。
「2番(尾方)と、5番(久米)が後ろにいたので、そこを計算しながらでした。あんまり自分でいく感じでもないし、めんどくさい位置取りにしてしまった。コースがなかったです。どうにか届いてくれと思ったんですけど。ギアが軽いし、セッティングも悪いし、そのなかでは動けている。対応はできていると思うけど、展開次第ですね」
「本当にギリギリでした。(周回中に佐藤が真後ろにいるのは)嫌でした。ホームで(久米)詩が仕掛けて来たかと思って、踏み出しそうになったんですけど、我慢してギリギリまで引きつけました。ただ、登りで行ったぶん、4コーナーを回ってから余力が残ってなくて、サトミナ(佐藤水菜)が来ているのも見えたので、力んでしまってうまく回せていなかった。そこは修正点かな。抜かれたかと思いました。いっぱいいっぱいでしたね。他の準決勝のレースを見て、すごいアツくなって、気合が入った。(オールガールズクラシックは)去年優勝できているので、(決勝は)そのイメージを持って走りたい」
佐藤水菜は、2コーナー過ぎに視界が開けてからすぐさま反撃。ただ、児玉をとらえ切るまではいかなかった。
「2番(尾方)と、5番(久米)が後ろにいたので、そこを計算しながらでした。あんまり自分でいく感じでもないし、めんどくさい位置取りにしてしまった。コースがなかったです。どうにか届いてくれと思ったんですけど。ギアが軽いし、セッティングも悪いし、そのなかでは動けている。対応はできていると思うけど、展開次第ですね」