『第4回オールガールズクラシック(GI)レポート』 初日編

配信日:4月25日

 いよいよガールズケイリンGIのスタート。松戸競輪場で「第4回オールガールズクラシック(GI)」が、ナイターシリーズで4月24日に開幕した。初日のメイン、「ティアラカップ」は、佐藤水菜が豪快なまくりで2着に大差をつけるパフォーマンスで人気に応えた。また、予選では、山原さくら、太田りゆらが白星を挙げて、幸先のいいスタートを切った。4月25日のシリーズ2日目は、「ティアラカップ」を制した佐藤も加わり、ファイナルをかけた準決でスピードバトルが展開される。
 GIシリーズは開催中の毎日、オールガールズクラシック出場選手のオリジナルトレーディングカード配布会、「リンカイ!」スタンプラリー、キッチンカーの出店、物産などが予定されています。さらに4月25日のシリーズ2日目には、「名探偵プリキュア!」ショー、「キュアアイドルがやってくる(撮影会)」、「高木真備わんにゃんフェスティバル」、「荒川ひかり選手」ガールズ選手トークショーなどもあります。松戸競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

第4回オールガールズクラシック開会式
第4回オールガールズクラシック開会式
敢闘宣言をする五味田奈穂選手
敢闘宣言をする五味田奈穂選手
ティアラカップゴール
ティアラカップゴール
ティアラカップ1着の佐藤水菜選手
ティアラカップ1着の佐藤水菜選手

<7R>

竹野百香選手
竹野百香選手
 打鐘で青木美保が切って出て、そこを追いかけた永塚祐子と合わせて動いた石井貴子が併走で続く。青木の上を永塚が叩いて、打鐘2センターで先頭に立つ。先行態勢の永塚に飛び付いた青木が2番手。3番手が竹野百香(写真)と石井の併走で最終周回。6番手にいた永禮美瑠がまくりを打つが、青木も2番手から出る。永禮は不発で、竹野、石井の併走の後ろにいた那須萌美も動けない。2センター過ぎに石井に踏み勝った竹野が、追い込んでゴール寸前で青木を交わして1着。
 「全員突っ張るつもりでしたが、みんな打鐘から早くて、突っ張れなくて、ダッシュがないなって思いました。(内で併走になり)ものすごく焦っていました。ヤバかったです。でも、絶対ここだけは譲らないと思ってうまくいきました。普段は怖くて引いてしまうし、こんなレースをするのは初めてですね。GIなので、気持ちを強くもっていきました。GIを走れるのは光栄ですし、一戦、一戦を大事にしていきたい。体調は大丈夫です」
 一度切ってから永塚に飛び付いた青木美保は、単独の2番手を手に入れて好展開。3番手が併走でもつれて、最終2コーナーからまくった。
 「竹野さんがSだったので、動かなかったら、そのままの展開になってしまうと思って動きました。(永塚が来て)いい展開にはなりましたね。包まれたら嫌だなと思っていたので、その前に行けたのは良かったです。普段、動けているので、ここでも動けたのかなと。体調はいいと思います」

<8R>

太田美穂選手
太田美穂選手
 打鐘で五味田奈穂が出て、前受けの大浦彩瑛が飛び付いて2番手。そこを6番手にいた太田美穂(写真)が、4コーナーからカマす。五味田も踏み上げるが、太田が最終2コーナーで叩き切る。太田を追った元砂七夕美と五味田で2番手が併走。その後ろも大浦と西島叶子で重なる。横一線の2着争いをしり目に、太田が押し切った。
 「ナイスタイミングでした。あそこ(最終1センター)は(五味田に)合わされそうでヤバかったですけど。まさかジャンで(大浦と五味田が)踏み合うと思っていなかったんですけど、タイミングを見て行けたのは良かったです。緩んだら行こうと思っていた。大浦さんよりも先に仕掛けないと勝利はないと。(7レースで1着を取った)竹野(百香)さんのプレッシャーもあって、自分は落車してからフレームに迷いがあったり、出遅れてしまっているなって感じていた。でも、今日(初日)の1着は力にもなりますし、自信にもなる」
 元砂との併走を内でこらえた五味田奈穂は、元砂、内を追い込む大浦に踏み勝って2着。
 「太田さんは(仕掛けて)来ると思っていたので、展開は予想していた感じでした。本当は合わせたかったんですけど、反応ができなかった。(最終)4コーナーで接触してしまって申し訳なかったですね。でも、普段なら譲ってしまうところで強気にいけたのはプラスだと思う。このレベルなので、もうちょっと余裕をもっていければ良かった。今日(初日)は100%で、明日は120%までもっていけるように。まだ上げられる余力は残っていると思う」

<9R>

鈴木奈央選手
鈴木奈央選手
 打鐘で3番手にいた鈴木奈央(写真)の後ろが、枝光美奈と小林莉子で併走。3コーナーから鈴木が仕掛ける。鈴木が主導権を握り、今度は2番手に飛び付いた當銘直美と小林で併走になるも、小林が2番手を最終ホームで奪取。6番手から打鐘2センターで巻き返していた西脇美唯奈が前団に迫る。が、3コーナーで西脇はいっぱい。2番手の小林が2センターで外に持ち出して追い込むが、鈴木が振り切った。
 「(メンバー構成が)自在選手ばっかりで、(自分が)後手、後手になっちゃうのが想像できた。だったら前に行って、自分のペースで駆けた方がいいなと。ダッシュもないし、前の方からスタートしたかったので、思い通りにいきました。後ろもみんな差し脚のある強い選手なので、最後4コーナーからタレないようにっていう踏み方だけを考えていた。自分が出てからは、バック本数がある5番(西脇)、4番(加藤舞)だけを見て、あとは(最終)4コーナーに向けて踏み上げる意識でした。ちょっとキツかったんですけど、振り切れたんで(感触は)悪くないのかなと」
 結果的には好ポジションを確保した小林莉子だったが、こう振り返って、レース運びを反省する。
 「スタートのタイミングがズレて失敗しちゃった。そこからあんまり良くないレースだった。2番手くらいで勝負したかった。前から来る人に飛び付くレースがしたかった。すごくいい感じではないけど、それなりに仕上げたつもりだったので悔しいです。(周回中の)位置が4番手っていうのは、反省しかないです」

<10R>

太田りゆ選手
太田りゆ選手
 赤板2コーナーから5番手の尾方真生が上昇を始める。高木佑真が尾方を追い切れない。主導権を握った尾方の後ろには、車間が空いて松井優佳、3番手が高橋梨香と畠山ひすいの併走で最終周回。太田りゆ(写真)は、6番手から1センターで仕掛ける。2番手の松井はなかなか車間が詰まらず、太田が抜群のスピードで迫り、逃げる尾方を直線の入口でとらえる。そのまま太田が後続を離した。
 「ジャンが鳴って、どこからでも行こうと覚悟をもっていました。いい位置というよりは、後ろになったけど、射程圏に入れて、自分の仕掛けどころを見極める余裕があるなかで仕掛けられたのは収穫です。前走が大敗で心配の声をいただいたけど、ここ数年のなかでは、オリンピックのあとで初めて心技体を整えてきた。(ナショナル)チームを離れて2年ほどがたち、昨年の怪我があったけど、その時間もムダにしないで過ごせた。GIを獲りたいっていうのは、全員が同じ気持ちなので、獲りたいとはあえて言わないようにします」
 積極策の尾方真生は、太田に3車身ちぎられたが2着に踏ん張った。
 「Sがとれなくて、ジャンから行こうと思っていたので、思うところから思い切り仕掛けました。誰が後ろにいても、気にしないで走りました。こんなにスッと前に出られると思っていなかったですね。踏める位置を考えて、踏んで行こうと。ここ何場所か角令央奈さんに丁寧に自転車に乗れと言われていて、お腹に力が入ります。ここに向けて良くなって走れましたね」

<11R>

山原さくら選手
山原さくら選手
 4番手の山原さくら(写真)が赤板2コーナーから仕掛けると、前受けの奥井迪も踏み上げる。山原のダッシュに村田奈穂は車間が空いて、打鐘3コーナー過ぎに先頭に出た山原の後ろに飛び付いた奥井と村田が併走。そこに熊谷芽緯が襲い掛かり、最終ホームを迎える。1コーナー過ぎに熊谷が叩き切り、山原が2番手で追いかける。今度は3番手が奥井と吉川美穂で併走になる。山原は落ち着いて車間を詰めて、3番手は内の奥井が2センターで踏み勝つ。2番手から追い込んだ山原が、直線で抜け出した。
 「Sが取れなかったら、ジャン目がけてすごい勢いで行かないとなって思っていた。熊谷さんに切られる前にと思っていきました。(最終)ホームは結構、踏んでいたので、まさか行かれるとは思っていなかった。あれで2車、3車いかれたら終わっていたと思うんですけど、(1車で)急に展開が良くなった。あとは熊谷さんだけ見ていけました」
 村田との併走に踏み勝った奥井迪が、今度は追い上げた吉川美穂も制して流れ込んだ。
 「(山原を)突っ張りたかったんですけど、勢いがすごかったです。でも、(山原の)後ろが取れたので、落ち着いてでした。前を取れたのが大きかったですね。熊谷さんにSを取られたらキツいと思っていた。ちょっと体調を崩して、しっかり治すところからやって、そこから練習してきた。ここに向けては万全でこられたのかなって思います」

<12R>

佐藤水菜選手
佐藤水菜選手
 外から柳原真緒も出るが、梅川風子がスタートを制して誘導の後ろに入る。梅川が誘導との距離を取り、赤板2コーナー手前から踏んだ尾崎睦が誘導の後ろに収まる。佐藤水菜(写真)は6番手。2番手の梅川は打鐘手前で踏み込んで、3コーナー過ぎに出て先行態勢。尾崎が2番手、久米詩、児玉碧衣の隊列で、5番手の坂口楓華は車間が空く。児玉が4コーナーから仕掛けて、ほぼ同じタイミングで佐藤もスパート。児玉は2番手の尾崎に並び、その上を佐藤が次元の違うスピードで最終バック過ぎにまとめて前団をとらえる。直線を迎えた時には、後ろが大きく離れ、まくった佐藤は大差の1着。
 「(スタートが)人のタイミングじゃなくて、自分のタイミングになってしまった。そういうところが競輪をちゃんと走ってないとダメだなって。本当は前方とか中団とかで、レースを展開したかったんですけど。ああなってしまったからには、1周半を行くつもりで前々にっていう気持ちでした。6番(坂口楓華)が口空いてたので、自分のタイミングで仕掛けた。長い距離をいくつもりだったので、そこはなにも考えずに前に踏みました。ただ、ギアが(競技と比べて)軽い。スタンディングもしたくて、キレのあるレースをしたかった。でも、フレーム自体も柔らかいし、100%で踏んでしまうとたわんでしまう。それで落ち着いてシッティングで踏み切るつもりでした」
 児玉に並ばれながらもしぶとく踏んだ尾崎睦が、2着争いを制した。
 「車番が良かったので、前の方から組み立てたいと思っていました。前のレースで神奈川の後輩が何人か走っていて、みんな気持ちで負けたって言っていた。勇気が出なくて仕掛けられなかったって、ほとんどの子が言っていた。(自分は)気持ちだけでは負けないようにと。それで思い切って切りました。梅ちゃん(梅川)がスタートを取った時点で、先行意欲があるんだなと。ただ、梅ちゃんに先行されてしまうと、後ろに(児玉)碧衣ちゃんもいますし、サトミナ(佐藤)もいる。自分が3番手でも勝機がないのかなと思ったので、できるだけ前の方にと。その結果、前を切って番手かなと。(2番手で)詰まったところで一瞬、休んでしまった。その分、碧衣ちゃんに並ばれた。詰まったところで踏んでいかないと。ここに入って来る前は、仕上がりが悪かった。いままでのGIのなかでも、トップクラスで良くないなって。こういう状態でも、なんとか走っていくしかない。しっかりといまできる最大限のレースをすることに集中できているというか、開き直って走れている」
 積極的に風を切った梅川風子だったが、理想の先行ではなかったようで冷静に修正点を説明する。
 「やりたいことがあったので、それを優先しようと。(先行)そうですね。自由に動くスペースをSの時にもたないと、結構、危ない目にあうことも多かった。そのスペースにうまく尾崎さんが入ってきた感じでした。(そのあとの先行は)あんまりいい駆け方ができなくて、スピードに乗らないなって思って走っていた。これは厳しいかなと。自分が先行したいって気持ちが先走って、スピードに乗せることよりも前に出ようって、誰も来させないようにって踏んじゃってた。後半も(スピードに)乗ってなかったのが、今日(初日)のマイナス点だったかなと。先行勝負してサトミナとどういう勝負になるかなっていうのをやる機会だったので、こんな感じになってしまって良くなかった」