夢の競演の5日間。名古屋競輪場で開催されている「第62回オールスター競輪(GI)」は、8月15日に2日目が行われた。メインの「オリオン賞」では、中四国ラインが上位を独占。番手の原田研太朗が、絶好の展開をモノにした。また、ファン投票の8~14位に選出された選手によるガールズコレクション2019名古屋ステージ「アルテミス賞」は、地元の長澤彩が制した。16日の3日目は「シャイニングスター賞」をメインに二次予選で勝ち上がりが争われる。準決、決勝とつながるV戦線を占う意味でも、「シャイニングスター賞」は見逃せない。
本場では開催中の毎日、先着入場者500人様に「オールスター競輪オリジナルマフラータオル」をプレゼント。日本競輪選手会愛知支部が接客する「ふとももカフェ」、味噌串カツ、唐揚げなどの名古屋メシのグルメカー出店などを行っています。また、16日の3日目には、ミス東スポ2019によるトークショー、名輪会のトークショー、山口幸二さん、荒木実さんのレース展望、山口幸二さん、吉岡稔真さんのトークショーなども予定されています。名古屋競輪場では様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。ぜひ、本場へ足をお運びください。

アルテミス賞出場選手特別紹介

CHERRSEE ミニライブ

VS選手会スポーツオールスター
(ボウリング 渡邊瑠花選手)
アルテミス賞 レース経過
号砲が鳴り、スタート合戦を制した梶田舞が前受け。以下は、小林莉子、石井貴子、荒川ひかり、奥井迪、長澤彩、佐藤水菜の順。青板前から佐藤が上昇し、荒川の前に入る。赤板2コーナーから動き始めた奥井は、最終ホームからさらに加速して梶田を叩きに行くが、梶田も合わせて踏み上げて、奥井を突っ張って出させない。奥井を追走していた長澤は梶田の3番手に切り替える。しかし、奥井がバックから再び巻き返して小林と奥井で併走に。2センターで冷静に奥井の外に車を持ち出した長澤は、直線で梶田を捕らえて「アルテミス賞」連覇を果たした。最終4コーナーで小林と奥井が接触し、小林が落車。突っ張り先行の梶田が2着に粘り、長澤を追うように伸びた荒川が3着に入った。




オリオン賞 レース経過
最内枠の太田竜馬が誘導員を追いかけて、太田-原田研太朗-松浦悠士の中四国勢が前受け。あとは、中川誠一郎、新山響平-村上博幸、武田豊樹、渡邉雄太-郡司浩平で周回を重ねる。
赤板1コーナーでハナに立った渡邉を、新山が押さえて打鐘。下げた太田は、すぐさま巻き返しを図ると、最終ホームで新山を叩いて主導権を奪取する。新山は原田の内で懸命に粘ったが、力尽きて徐々に後退。2センターで松浦までキレイに出切って直線へ入ると、番手の原田が太田を交わして「オリオン賞」を制した。別線を完封した太田が2着で、ライン3番手の松浦が3着。中四国勢で確定板を独占した。


赤板1コーナーでハナに立った渡邉を、新山が押さえて打鐘。下げた太田は、すぐさま巻き返しを図ると、最終ホームで新山を叩いて主導権を奪取する。新山は原田の内で懸命に粘ったが、力尽きて徐々に後退。2センターで松浦までキレイに出切って直線へ入ると、番手の原田が太田を交わして「オリオン賞」を制した。別線を完封した太田が2着で、ライン3番手の松浦が3着。中四国勢で確定板を独占した。


<3R>

中本匠栄選手
赤板の1センターで切って出た中本匠栄(写真)は、近畿コンビを受けて3番手をキープ。取鳥雄吾の反撃に合わせて最終2コーナーからまくって、逃げる中西大をとらえた。今シリーズ、初めてGIの舞台に上がった中本が、2戦目でGI初勝利を飾った。
「(後ろから)1回動かしてっていう感じでした。(中西)大がもう1回来たのは意外でしたけど、スピードが良かったんで出させました。そのあとはもう(取鳥)雄吾が来たのが見えたんで、(仕掛けて)行かないとって思った。展開もあるけど、(GIで)1勝できたのは良かった。まだまだ力の差も感じるし、しっかりと勝ち上がらないことには。脚力もですけど、技術面も上げていかないといけないですね」
4分の1輪まで迫った田中誠が2着で九州ワンツー。
「雨、風がすごくて、周回中から自力みたいな感じでした。雄吾(のまくり)は止まってたし、無駄にもっていかなくてもいいかなと。あとは中本が出切ったんで、(別線に中を)割らせないように、外を抜かせないようにでした」
「(後ろから)1回動かしてっていう感じでした。(中西)大がもう1回来たのは意外でしたけど、スピードが良かったんで出させました。そのあとはもう(取鳥)雄吾が来たのが見えたんで、(仕掛けて)行かないとって思った。展開もあるけど、(GIで)1勝できたのは良かった。まだまだ力の差も感じるし、しっかりと勝ち上がらないことには。脚力もですけど、技術面も上げていかないといけないですね」
4分の1輪まで迫った田中誠が2着で九州ワンツー。
「雨、風がすごくて、周回中から自力みたいな感じでした。雄吾(のまくり)は止まってたし、無駄にもっていかなくてもいいかなと。あとは中本が出切ったんで、(別線に中を)割らせないように、外を抜かせないようにでした」
<7R>

小川真太郎選手
2日目の一次予選はここから。赤板過ぎに切った小川真太郎(写真)を伊藤裕貴がすかさず押さえるが、早坂秀悟が打鐘前に叩いて出る。踏み遅れた齋藤登志信は連結を外してしまい、吉澤純平が早坂を追いかける。飛び付いた伊藤が吉澤を外に張ると、内をすくった神山雄一郎が吉澤を迎え入れて、最終ホームは早坂、吉澤、神山の順で通過。このタイミングで後方から小川が踏み上げる。全体のペースが上がり神山は遅れて、小川が吉澤の後ろに入り込む。バック手前から番手まくりを放った吉澤を追いかける形になった小川が鋭く追い込んだ。
「風が強いし、早いペースにもなると思ったので、前々へ踏めばなんとかなるのかなと。(橋本強と)ワンツーできる展開だったので、もっと早く踏むべきでしたね。橋本さんはいつでも内に行けるのに、待ってくれたと思う。去年のオールスターは怪我明けの出場で全然ダメだったぶん今年は頑張りたい」
2着の吉澤純平は伊藤に粘られてヒヤッとする場面もあったが、神山のアシストもあり態勢を立て直した。
「赤板で踏み遅れてはダメですね。しっかり押さえ切らないと、(伊藤が)内で粘ることはありますから。神山さんに助けられた」
「風が強いし、早いペースにもなると思ったので、前々へ踏めばなんとかなるのかなと。(橋本強と)ワンツーできる展開だったので、もっと早く踏むべきでしたね。橋本さんはいつでも内に行けるのに、待ってくれたと思う。去年のオールスターは怪我明けの出場で全然ダメだったぶん今年は頑張りたい」
2着の吉澤純平は伊藤に粘られてヒヤッとする場面もあったが、神山のアシストもあり態勢を立て直した。
「赤板で踏み遅れてはダメですね。しっかり押さえ切らないと、(伊藤が)内で粘ることはありますから。神山さんに助けられた」
<8R>

河端朋之選手
鈴木謙太郎、桐山敬太郎の順番で動き始めて、南潤がそのまま追いかける形で先頭に出るかに思われたが、河端朋之を警戒して5番手の位置に収まる。河端が8番手に下がったのを確認した南は赤板の2コーナーからスパート。合わせて踏み上げた桐山はこの後位に飛び付く。中近ラインを追いかけていた河端が1センターからまくり上げたが、気配を察知した南が懸命に合わせてそのまま押し切った。
「(赤板で)河端さんが意外とすんなり引いたので自信があるのかなって。なのでいつもだったらあのまま桐山さんラインに付いて行って叩くけど、ちょっと待っていきました。桐山さんは飛び付きだろうと思ったので金子(貴志)さんが絡まれないように上を走りました。その後は(河端の)音と気配を感じたので合わせて踏んだ感じですね。そこまで脚を残せていたのでなんとか。押し切れているし、調子は悪くないですね」
南に屈した河端朋之(写真)だが、2着で二次予選にコマを進めた。
「南君が強かったですね。ホームで見てしまって…。あのまま行ければ良かったけど、そこまでに脚を結構、使ってしまっていたし、合わされてしまいましたね」
鈴木後位から切り替えて、河端ラインを追いかけながら外を踏んだ志村太賀が3着に突っ込んだ。
「いつもあそこ(最終2コーナー)で見てしまって失敗しているから、シビアに踏ませてもらいました。展開的にあれしかなかった」
「(赤板で)河端さんが意外とすんなり引いたので自信があるのかなって。なのでいつもだったらあのまま桐山さんラインに付いて行って叩くけど、ちょっと待っていきました。桐山さんは飛び付きだろうと思ったので金子(貴志)さんが絡まれないように上を走りました。その後は(河端の)音と気配を感じたので合わせて踏んだ感じですね。そこまで脚を残せていたのでなんとか。押し切れているし、調子は悪くないですね」
南に屈した河端朋之(写真)だが、2着で二次予選にコマを進めた。
「南君が強かったですね。ホームで見てしまって…。あのまま行ければ良かったけど、そこまでに脚を結構、使ってしまっていたし、合わされてしまいましたね」
鈴木後位から切り替えて、河端ラインを追いかけながら外を踏んだ志村太賀が3着に突っ込んだ。
「いつもあそこ(最終2コーナー)で見てしまって失敗しているから、シビアに踏ませてもらいました。展開的にあれしかなかった」
<9R>

長澤彩選手
6番手から動いた奥井迪が、中団の外で止まってペースはスローになる。最終ホーム手前から叩きに出た奥井を、前受けの梶田舞が突っ張って駆ける。奥井を合わせた梶田後位には小林莉子。一度は3番手にスイッチした長澤彩(写真)だったが、再度踏み上げた奥井に付け直すように外に持ち出し追い込む。逃げ切りを図る梶田と長澤のゴール勝負は、4分の3輪差で外の長澤に軍配が上がった。長澤は昨年に続き「アルテミス賞」を制した。
「優勝自体も久しぶりなんで、あんまり実感がないです。自分の力を出すっていうのを目標にやってきた。正直、奥井さんをアテにしたところもありますけど、悪天候が味方をしてくれた。(最終)4コーナーでは届かないかなっていうのもありました。でも、ダッシュを強化してたんで自信をもって走りました。まだまだ力的に足りないところもあるんで、そこを補ってもっと大きいレースで勝てるようにしたいです」
先行策でV争いを演じた梶田舞は、わずかに長澤に交わされて2着。
「(奥井が)ジャンで来たら、自分は番手と思ってました。でも、(最終)ホームだと内でかぶって、自分の持ち味が出ない。だから、(突っ張って)踏みました。(最終)4コーナーを回ってもしかしてと思ったけど、甘くなかったですね」
直線の入り口で奥井と接触した小林が落車。長澤の後ろにいた荒川ひかりが3着に入った。
「(周回中は)中団が取れたんでラッキーでした。途中併走していたけど、長澤さんが見えた。最初から長澤さんの後ろが欲しかったんで、そこに切り替えました。緊張しましたけど、せっかく(ファン投票で)選んでもらったんで3着くらいまでにはと思ってたんでうれしいです」
「優勝自体も久しぶりなんで、あんまり実感がないです。自分の力を出すっていうのを目標にやってきた。正直、奥井さんをアテにしたところもありますけど、悪天候が味方をしてくれた。(最終)4コーナーでは届かないかなっていうのもありました。でも、ダッシュを強化してたんで自信をもって走りました。まだまだ力的に足りないところもあるんで、そこを補ってもっと大きいレースで勝てるようにしたいです」
先行策でV争いを演じた梶田舞は、わずかに長澤に交わされて2着。
「(奥井が)ジャンで来たら、自分は番手と思ってました。でも、(最終)ホームだと内でかぶって、自分の持ち味が出ない。だから、(突っ張って)踏みました。(最終)4コーナーを回ってもしかしてと思ったけど、甘くなかったですね」
直線の入り口で奥井と接触した小林が落車。長澤の後ろにいた荒川ひかりが3着に入った。
「(周回中は)中団が取れたんでラッキーでした。途中併走していたけど、長澤さんが見えた。最初から長澤さんの後ろが欲しかったんで、そこに切り替えました。緊張しましたけど、せっかく(ファン投票で)選んでもらったんで3着くらいまでにはと思ってたんでうれしいです」
<10R>

諸橋愛選手
赤板過ぎに切った古性優作を和田真久留、菅田壱道の順で押さえてペースダウン。打鐘過ぎに山田英明が内を突いて団子状態になったところを古性が仕掛けて前に出るが、単騎の吉田敏洋が奇襲のカマシ先行。車間は大きく空いたが、後続の動きを警戒しながら古性が詰めて最終4コーナーを迎える。最後は番手の諸橋愛(写真)が、中割りを狙う佐藤慎太郎を締めて差し切った。
「(古性に付くのが)とにかく初めてなので、踏み出しに遅れないことに集中していた。地区の違う僕が付いても、しっかりとしたタテの競走をしてくれてホントに頼もしい。(古性は)いい選手ですね」
古性優作は普段と変わらず攻撃的な組み立て。緩んだ隙を逃さずに前へ出たことが、吉田の番手に入れた要因だろう。
「あそこまで緩んだからね。でも、道中で2度も脚を使って先行態勢を取れたので。吉田さんのカマシには気づくのが遅れたけどホームで射程内だと思いました。追いながら練習しているフォームを確認して、最後の直線までその形で踏めたと思う。最後は(諸橋に)抜かれているので反省点もあるけど。1走目の走りとしては、良かったんじゃないですか」
「(古性に付くのが)とにかく初めてなので、踏み出しに遅れないことに集中していた。地区の違う僕が付いても、しっかりとしたタテの競走をしてくれてホントに頼もしい。(古性は)いい選手ですね」
古性優作は普段と変わらず攻撃的な組み立て。緩んだ隙を逃さずに前へ出たことが、吉田の番手に入れた要因だろう。
「あそこまで緩んだからね。でも、道中で2度も脚を使って先行態勢を取れたので。吉田さんのカマシには気づくのが遅れたけどホームで射程内だと思いました。追いながら練習しているフォームを確認して、最後の直線までその形で踏めたと思う。最後は(諸橋に)抜かれているので反省点もあるけど。1走目の走りとしては、良かったんじゃないですか」
<11R>

太田竜馬選手
渡邉雄太、新山響平の順番で押さえて出て、前受けの太田竜馬は単騎の中川誠一郎を最後方に置く6番手。しかしながら、迷うことなく打鐘で踏み上げて、最終ホームで新山から主導権を奪う。ラインの3車で出切った中四国勢の番手の原田研太朗が、太田をきっちり交わした。
「コンディションの悪いなかでも、自分の役割はできたかなと思います。(太田の仕掛けに車間が)空いてキツかったですね。(太田の)掛かりは、雨もあっていつもほどではなかった。でも、(新山が)内にいたので自分は気になって脚にきましたね」
3着までが3日目「シャイニングスター賞」への権利。ラインでの勝ち上がりをメイクした太田竜馬(写真)の反応の良さとスピードが光った。
「ホームの風がめっちゃすごくて、ハンドルをとられそうになってヤバかった。バンク自体は軽かったというか、追い風もあって押されたので出切ってからはスカスカした感じがあった。でも、(ラインの)3人で決まってめっちゃうれしい。(「シャイニングスター賞」は中四国の)4人でどこまで通じるか。今後、いい流れになればいいですね」
松浦悠士は、徳島コンビの後ろで別線との間合いを計って踏み込んだ。
「体重を落としているぶんもあって、風が強くてキツかったですね。(車間を空けたのは)援護もあるけど、自分がキツかったからもあります。詰めた勢いで踏んだけど、自分のイメージほどの伸びはなかった」
「コンディションの悪いなかでも、自分の役割はできたかなと思います。(太田の仕掛けに車間が)空いてキツかったですね。(太田の)掛かりは、雨もあっていつもほどではなかった。でも、(新山が)内にいたので自分は気になって脚にきましたね」
3着までが3日目「シャイニングスター賞」への権利。ラインでの勝ち上がりをメイクした太田竜馬(写真)の反応の良さとスピードが光った。
「ホームの風がめっちゃすごくて、ハンドルをとられそうになってヤバかった。バンク自体は軽かったというか、追い風もあって押されたので出切ってからはスカスカした感じがあった。でも、(ラインの)3人で決まってめっちゃうれしい。(「シャイニングスター賞」は中四国の)4人でどこまで通じるか。今後、いい流れになればいいですね」
松浦悠士は、徳島コンビの後ろで別線との間合いを計って踏み込んだ。
「体重を落としているぶんもあって、風が強くてキツかったですね。(車間を空けたのは)援護もあるけど、自分がキツかったからもあります。詰めた勢いで踏んだけど、自分のイメージほどの伸びはなかった」