夢の競演の5日間。名古屋競輪場で開催されている「第62回オールスター競輪(GI)」は、8月17日に佳境の4日目を迎えた。ファイナルのキップをかけて熾烈な戦いが繰り広げられた準決では、オールスター連覇のかかる脇本雄太が4着に敗れる波乱もあったが、好メンバーが決勝に顔をそろえた。また、ファン投票上位選手によるガールズコレクション2019名古屋ステージ「ガールズドリーム」は、児玉碧衣の逃げを2番手から追い込んだ石井寛子が制した。シリーズもいよいよ大詰め、最終日には激戦を勝ち抜いた9選手による決勝の号砲が鳴らされる。今年後半のGIシリーズ第1弾を制するのは、果たして…。
本場では最終日も、様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。未唯mieさんのスペシャルライブショー、2019準ミス日本のトークショー、コスプレイヤートークショー&撮影会、先着入場者500人に「オールスター競輪オリジナルマフラータオル」のプレゼント、日本競輪選手会愛知支部が接客する「ふとももカフェ」、味噌串カツ、唐揚げなどの名古屋メシのグルメカー出店などが予定されています。ぜひ、名古屋競輪場へ足をお運びください。

チアドラゴンズ ダンスステージ

ガールズドリームレース出場選手特別紹介

KEIRINレジェンドエキシビジョンII
ガールズドリームレース レース経過
号砲で飛び出した太田りゆが前受け。以下は、高木真備、山原さくら、児玉碧衣、石井寛子、小林優香、石井貴子で周回を重ねる。
打鐘でも隊列に変化はなく誘導員が退避する。4コーナーから一気に仕掛けた児玉は、合わせて踏んだ山原の上を豪快に叩いて逃げる。後方で脚を溜める小林は最終2コーナーから反撃に出るが、バックから高木も踏み込んで、太田と高木の外を回される展開に。逃げる児玉を先頭に直線へ入ると、最後は初手から児玉にピタリと続いた石井寛が鋭く伸びてV。昨年の7月ガールズケイリンフェスティバル以来のビッグ制覇を果たした。逃げた児玉が2着に粘り、まくった小林は3着まで。



打鐘でも隊列に変化はなく誘導員が退避する。4コーナーから一気に仕掛けた児玉は、合わせて踏んだ山原の上を豪快に叩いて逃げる。後方で脚を溜める小林は最終2コーナーから反撃に出るが、バックから高木も踏み込んで、太田と高木の外を回される展開に。逃げる児玉を先頭に直線へ入ると、最後は初手から児玉にピタリと続いた石井寛が鋭く伸びてV。昨年の7月ガールズケイリンフェスティバル以来のビッグ制覇を果たした。逃げた児玉が2着に粘り、まくった小林は3着まで。



<1R>

宮本隼輔選手
赤板過ぎに4車の早坂秀悟ラインが押さえて出て、宮本隼輔(写真)は中団で野田源一と併走。先行態勢を取った早坂が徐々にペースを上げるが、単騎の鈴木謙太郎が最後方からカマす。早坂と鈴木の踏み合いを野田との位置取りを制した宮本がまくりで仕留めて1着。今シリーズ4走目にして、GI初勝利を挙げた。
「初日は(GIデビュー戦で)浮足立ってたのか、流れを無視するような感じで失敗しました。2日目はそれを引きずっちゃった。3日目は良くはなかったけど、それなりに仕掛けられた。(4日目に)一応、1着も取れたんで。(負けたけど)脚力はそこまで変わらないと思うので、組み立て次第ですね。次は共同通信社杯(9月13日から)なんで、そこまで心の休養をします(笑)」
池田憲昭が宮本との連結を外して、宮本のまくりに切り替えるように追った小松崎大地が2着。
「(鈴木)謙太郎がひとりだったし、僕も迷いました。結果論ですけど、謙太郎を引っ掛けていれば…。判断ミスですけど、そこまで考えられたっていうことは悪くないと思う」
「初日は(GIデビュー戦で)浮足立ってたのか、流れを無視するような感じで失敗しました。2日目はそれを引きずっちゃった。3日目は良くはなかったけど、それなりに仕掛けられた。(4日目に)一応、1着も取れたんで。(負けたけど)脚力はそこまで変わらないと思うので、組み立て次第ですね。次は共同通信社杯(9月13日から)なんで、そこまで心の休養をします(笑)」
池田憲昭が宮本との連結を外して、宮本のまくりに切り替えるように追った小松崎大地が2着。
「(鈴木)謙太郎がひとりだったし、僕も迷いました。結果論ですけど、謙太郎を引っ掛けていれば…。判断ミスですけど、そこまで考えられたっていうことは悪くないと思う」
<7R>

武田豊樹選手
武田豊樹を連れて吉澤純平が打鐘から駆ける。3番手が山田久徳と単騎の吉田敏洋で併走になって、最終ホームから和田真久留が仕掛ける。その和田のまくりを武田が止める。和田、岡村潤を追った井上昌己は、最終2コーナー過ぎからその上を鮮やかにまくった。
「(和田)真久留を追いかけながらでした。真久留が行かなかったら、自分で仕掛けようとは思っていた。武田さんも前に踏む感じはなかったんで、(まくりは)行ける感じがした。GIでまくれてるんで、(調子は)いいんじゃないですか」
単騎の井上には屈したが、茨城の2人が2、3着。番手で上々の立ち回りを見せた武田豊樹(写真)は3着。6月の高松宮記念杯の落車の怪我から前回の西武園記念で復帰。徐々に手応えつかんでいる。
「前(吉澤)がやることをやってくれたんで、自分もやることをやっただけです。(吉澤と)ワンツーなら最高ですけど、吉澤はジャン前から駆けてますからね。自分も急には良くはならない。でも、日に日に良くはなっている。練習での脚ができてても、レースの脚とは違いますから。自分の怪我との戦いもあるし、ラインの後輩との戦いもある。だから、あとは一戦、一戦の積み重ねです」
「(和田)真久留を追いかけながらでした。真久留が行かなかったら、自分で仕掛けようとは思っていた。武田さんも前に踏む感じはなかったんで、(まくりは)行ける感じがした。GIでまくれてるんで、(調子は)いいんじゃないですか」
単騎の井上には屈したが、茨城の2人が2、3着。番手で上々の立ち回りを見せた武田豊樹(写真)は3着。6月の高松宮記念杯の落車の怪我から前回の西武園記念で復帰。徐々に手応えつかんでいる。
「前(吉澤)がやることをやってくれたんで、自分もやることをやっただけです。(吉澤と)ワンツーなら最高ですけど、吉澤はジャン前から駆けてますからね。自分も急には良くはならない。でも、日に日に良くはなっている。練習での脚ができてても、レースの脚とは違いますから。自分の怪我との戦いもあるし、ラインの後輩との戦いもある。だから、あとは一戦、一戦の積み重ねです」
<9R>

児玉碧衣選手
打鐘の3コーナーを通過しても隊列は崩れず、石井寛子は児玉碧衣の後ろでじっと我慢。児玉が持ち前のダッシュで4コーナーから踏み込むと、石井寛はわずかに遅れたながらも前団を乗り越えて児玉の後ろをキープ。最終4コーナーで外に持ち出して、児玉とのマッチレースに持ち込む。ゴール寸前で児玉を交わして、昨年7月のガールズケイリンフェスティバル以来となる大きいレースを制した。
「自分の状態を考えると自力で動いてどうにかするっていうのはキツいかなっていうのがあった。だから(理想は児玉の)後ろだった。付いてただけですけど、やっぱり(児玉の後ろは)いいですね。だた、(最終)ホームから1コーナーがキツかった。出切ってからは(小林)優香さんが来るだろうと思ったけど、来ないで欲しいって祈ってました。それがなかったので、直線勝負に持ち込めた。(この状態の中で勝てたのは)自信になります」
周回中4番手にポジショニングした児玉碧衣(写真)は、小林を6番手に置いて打鐘の4コーナーから迷わず踏み込んだ。結果、4分の1輪交わされたが、ファン投票1位に相応しいレース内容だった。
「誰がいるっていうのは関係なく、自分が思ったところで行こうと思ってました。自分が仕掛けたタイミングで(山原)さくらさんも仕掛けたんでキツかったです。(最終)2コーナーでは踏み直せたけど、4コーナーはタレました。でも、やるべきことはやった。直線は踏ん張れなかったけど、(3月のガールズコレクション)大垣よりも明らかに良くなっている」
「自分の状態を考えると自力で動いてどうにかするっていうのはキツいかなっていうのがあった。だから(理想は児玉の)後ろだった。付いてただけですけど、やっぱり(児玉の後ろは)いいですね。だた、(最終)ホームから1コーナーがキツかった。出切ってからは(小林)優香さんが来るだろうと思ったけど、来ないで欲しいって祈ってました。それがなかったので、直線勝負に持ち込めた。(この状態の中で勝てたのは)自信になります」
周回中4番手にポジショニングした児玉碧衣(写真)は、小林を6番手に置いて打鐘の4コーナーから迷わず踏み込んだ。結果、4分の1輪交わされたが、ファン投票1位に相応しいレース内容だった。
「誰がいるっていうのは関係なく、自分が思ったところで行こうと思ってました。自分が仕掛けたタイミングで(山原)さくらさんも仕掛けたんでキツかったです。(最終)2コーナーでは踏み直せたけど、4コーナーはタレました。でも、やるべきことはやった。直線は踏ん張れなかったけど、(3月のガールズコレクション)大垣よりも明らかに良くなっている」
<10R>

新田祐大選手
山崎賢人が赤板2コーナーで押さえて出ると、古性優作は3番手に引いて態勢を整える。一本棒の7番手にいた新田祐大(写真)は、打鐘の4コーナー手前から早めの始動。スピードの違いで合わせる山崎を楽にとらえる。新田に佐藤慎太郎が続くが、大森慶一は付け切れない。3番手に切り替えて追い込む中川誠一郎の強襲をしのいだ新田が押し切った。
「風を切って長い距離を踏んで、(佐藤)慎太郎さんとワンスリーでしたけど決められた。体にも神経系的にもすごくいい刺激が入りました。本当は連日、1着を取ることが理想ですけど、(今シリーズの)出だしが良くなかったんで準決でそれを払しょくできたんじゃないかと思ってます」
新田、佐藤の2車に行かれた中川誠一郎は、古性を制してスイッチ。シャープに伸びた。
「(山崎)賢人がいいペースで駆けてた。これならいい勝負ができるかと思ったら、(新田が)びゅうッと通り過ぎていった。迷ったけど切り替えさせてもらった。修正をして、だいぶしっくりきました。それで4日目が一番良かった。賢人の頑張りに尽きるけど、自分もしっかりとチャンスを生かせた」
3着の佐藤慎太郎は、全日本選抜、ウィナーズカップ、サマーナイトフェスティバルに次いで今年4度目のビッグ優出を果たした。
「(新田が)すごく冷静でした。自信をもってたし、脚にも余裕があるんでしょうね。これなら(別線が)まくって来るのは大変だなっていうのがあった。それに誰も来ないでくれっていうのも。(中川)誠一郎に行かれたのは悔しいです」
「風を切って長い距離を踏んで、(佐藤)慎太郎さんとワンスリーでしたけど決められた。体にも神経系的にもすごくいい刺激が入りました。本当は連日、1着を取ることが理想ですけど、(今シリーズの)出だしが良くなかったんで準決でそれを払しょくできたんじゃないかと思ってます」
新田、佐藤の2車に行かれた中川誠一郎は、古性を制してスイッチ。シャープに伸びた。
「(山崎)賢人がいいペースで駆けてた。これならいい勝負ができるかと思ったら、(新田が)びゅうッと通り過ぎていった。迷ったけど切り替えさせてもらった。修正をして、だいぶしっくりきました。それで4日目が一番良かった。賢人の頑張りに尽きるけど、自分もしっかりとチャンスを生かせた」
3着の佐藤慎太郎は、全日本選抜、ウィナーズカップ、サマーナイトフェスティバルに次いで今年4度目のビッグ優出を果たした。
「(新田が)すごく冷静でした。自信をもってたし、脚にも余裕があるんでしょうね。これなら(別線が)まくって来るのは大変だなっていうのがあった。それに誰も来ないでくれっていうのも。(中川)誠一郎に行かれたのは悔しいです」
<11R>

平原康多選手
後ろ攻めから動いた菅田壱道が、3番手の深谷知広にフタをすると深谷は赤板ホームで車を下げる。2コーナーで清水裕友が前に出ると、単騎の松谷秀幸は内をすくって3番手を確保。清水は打鐘過ぎ4コーナーで腹を決めてペースを上げる。深谷の巻き返しをけん制しながら2コーナーで仕掛けた平原康多(写真)は、小倉竜二のブロックを豪快に乗り越えた。
「深谷君が来るのはわかっていたし、上を行かれたら終わりなので一発もっていった。小倉さんのブロックもキツかったけど、なんとか勝てたので良かった。自転車は前回(8月西武園記念)から使っているものと一緒だけど、セッティングなどを調整してきた。清水君もいいタイムで逃げているなかで、ヨコの動きをしてまくれたので、ようやくいまのスピード競輪のなかで、いろいろなことに対応できるようになってきたと思う」
関東コンビの仕掛けに乗った菅田壱道が、外を鋭く伸びて2着に食い込んだ。
「流れ込んでの着ではなく、自分で仕掛けての結果なのでレース内容には納得している。しっかり外を伸びてるんで、調子は上向きだと思います」
諸橋愛は、あおりを受けながらも平原に食らいつく。横一線の3着争いを制して決勝にコマを進めた。
「(準決を含めて)3走ともすごく展開に恵まれている。自分は体調面でもキープできていると思う。準決は(平原)康多がどう動くのか把握できなかったところもあった。そこを修正して、(決勝は)もっといけると思う」
「深谷君が来るのはわかっていたし、上を行かれたら終わりなので一発もっていった。小倉さんのブロックもキツかったけど、なんとか勝てたので良かった。自転車は前回(8月西武園記念)から使っているものと一緒だけど、セッティングなどを調整してきた。清水君もいいタイムで逃げているなかで、ヨコの動きをしてまくれたので、ようやくいまのスピード競輪のなかで、いろいろなことに対応できるようになってきたと思う」
関東コンビの仕掛けに乗った菅田壱道が、外を鋭く伸びて2着に食い込んだ。
「流れ込んでの着ではなく、自分で仕掛けての結果なのでレース内容には納得している。しっかり外を伸びてるんで、調子は上向きだと思います」
諸橋愛は、あおりを受けながらも平原に食らいつく。横一線の3着争いを制して決勝にコマを進めた。
「(準決を含めて)3走ともすごく展開に恵まれている。自分は体調面でもキープできていると思う。準決は(平原)康多がどう動くのか把握できなかったところもあった。そこを修正して、(決勝は)もっといけると思う」
<12R>

郡司浩平選手
脇本雄太が8番手まくり不発で、昨年2月全日本選抜以来となるGIファイナル進出を逃した。レースは逃げる新山響平マークの渡邉一成が脇本の巻き返しに合わせて最終3コーナーから踏み込む。北日本ラインを受けて3番手を確保していた郡司浩平(写真)が、ゴール前で渡邉をとらえた。
「ほかのラインもまずはワッキー(脇本)を後方に置いてって気持ちだったと思う。自分はライン3車で有利ですし、最低限あの位置は取らないといけないと思った。本当はかぶる前に仕掛けないといけないですけど、(渡邉)一成さんに車間を空けられてタイミングをうまく取れなかったですね。でも、最後しっかり伸びての1着なので感触はいいと思います」
脇本の巻き返しに対して踏み込んだ渡邉一成。郡司には交わされたが、2着でGI連続優出を決めた。
「新山も掛かっていたけど、最終バックでワッキーの気配を感じて並ばれたらヤバいっていうのがあった。あのままスピードを殺さずに踏むしかなかったですね。自分にもっとヨコの技術があれば、(新山と)ワンツーを決められたかもしれない」
郡司マークの中村浩士は脇本、三谷竜生との争いを制して決勝戦最後のキップを手に入れた。
「本当にしびれましたね。まずはあの位置を取ってくれてそこからどうするかって感じでしたけど、ワッキーがすごいスピードで来て自分はかぶってしまって、三谷にもからまれてしまった。でも、なんとかしのげましたね。郡司は復帰戦ですけど練習でタイムが出ていたって聞いていたので不安はなかったですね」
「ほかのラインもまずはワッキー(脇本)を後方に置いてって気持ちだったと思う。自分はライン3車で有利ですし、最低限あの位置は取らないといけないと思った。本当はかぶる前に仕掛けないといけないですけど、(渡邉)一成さんに車間を空けられてタイミングをうまく取れなかったですね。でも、最後しっかり伸びての1着なので感触はいいと思います」
脇本の巻き返しに対して踏み込んだ渡邉一成。郡司には交わされたが、2着でGI連続優出を決めた。
「新山も掛かっていたけど、最終バックでワッキーの気配を感じて並ばれたらヤバいっていうのがあった。あのままスピードを殺さずに踏むしかなかったですね。自分にもっとヨコの技術があれば、(新山と)ワンツーを決められたかもしれない」
郡司マークの中村浩士は脇本、三谷竜生との争いを制して決勝戦最後のキップを手に入れた。
「本当にしびれましたね。まずはあの位置を取ってくれてそこからどうするかって感じでしたけど、ワッキーがすごいスピードで来て自分はかぶってしまって、三谷にもからまれてしまった。でも、なんとかしのげましたね。郡司は復帰戦ですけど練習でタイムが出ていたって聞いていたので不安はなかったですね」