函館競輪場を舞台にナイターシリーズで開催されている「第68回オールスター競輪(GI)」は、シリーズも後半に突入。8月15日に4日目を迎えた。準々決勝のAでは、取鳥雄吾、荒井崇博、岩津裕介が1着。ファン投票1位の古性優作は、4着で準決に進んだ。また、準々決勝Bを脇本雄太が白星で突破した。シリーズもいよいよ正念場、8月16日の5日目には、4日目が休みだった「シャイニングスター賞」組の9人も加わり、準決の3個レースで熾烈なバトルが繰り広げられる。
シリーズ開催中の毎日、オールスター競輪のオリジナルうちわ、抽選でオリジナルクオカードが当たるインタビュー抽選券を配布。餅まき、キッチンカーの出店、各種物産展、北海道グルメブース、選手会北海道支部ブース、りんりんふわふわ、ガラポン抽選会、SPEEDチャンネルトークショー・公開レース展望などがあります。また、8月16日のシリーズ5日目には、「錦鯉・長谷川雅紀とモリマン・種馬マン」のトークステージ、「女子オールスター大集合」ガールズケイリン選手のトークショー、神山雄一郎所長のトークショー、「大石まどか」のライブステージ、「高重翔」のマジックステージなども予定されています。函館競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

寺崎浩平選手
突っ張りを警戒して寺崎浩平(写真)が早めに上昇を開始して、前受けの山崎歩夢に併せ込む。それでも赤板過ぎに山崎は突っ張り、寺崎が下げると今度は鈴木竜士が踏み込む。打鐘手前で鈴木が出て、その上を渡邉雅也が最終ホームで叩く。5番手の山崎が2コーナー手前で仕掛けて、鈴木も3番手から合わせて出る。前団の隊列が縮まり、寺崎はバック手前から踏み上げる。不発の山崎に接触してスピードが鈍った寺崎だったが、立て直してまくり切った。
「(スタートで)取れた位置からでしたけど、後ろはちょっと想定していなかった。しっかり切りに行って山崎君が突っ張れば、簡単には引かずにって思っていました。(8番手に置かれたが)感触的にはまくれると思っていましたし、自信もあった。タイミングを計っていた感じですね。今日(3走目)は体も反応してくれました。(オールスターは)賞金もデカいですし、まずは決勝にという気持ちできていた。準決勝は最低限という感じです」
積極策に出た渡邉の番手の佐々木龍は、最終2センターで吉澤純平ともつれて車体故障も2着。
「車番が悪かったので初手は取れた位置からでしたけど、内が空いていたのでシビアに中団の後ろを取らせてもらいました。渡邉君の判断が光っていましたし、そのおかげです。もう2着権利なので、突っ込んでくると思って警戒しながらでした。バリバリいって後輪が壊れてしまったんですけど、気持ちで踏めたと思います。いま神奈川は勢いがあるので、そこに食らいつこうと思っていて、前回(のGIの高松宮記念杯は落車で)は悔しかったんですけど、準決勝に乗れてうれしい」
「(スタートで)取れた位置からでしたけど、後ろはちょっと想定していなかった。しっかり切りに行って山崎君が突っ張れば、簡単には引かずにって思っていました。(8番手に置かれたが)感触的にはまくれると思っていましたし、自信もあった。タイミングを計っていた感じですね。今日(3走目)は体も反応してくれました。(オールスターは)賞金もデカいですし、まずは決勝にという気持ちできていた。準決勝は最低限という感じです」
積極策に出た渡邉の番手の佐々木龍は、最終2センターで吉澤純平ともつれて車体故障も2着。
「車番が悪かったので初手は取れた位置からでしたけど、内が空いていたのでシビアに中団の後ろを取らせてもらいました。渡邉君の判断が光っていましたし、そのおかげです。もう2着権利なので、突っ込んでくると思って警戒しながらでした。バリバリいって後輪が壊れてしまったんですけど、気持ちで踏めたと思います。いま神奈川は勢いがあるので、そこに食らいつこうと思っていて、前回(のGIの高松宮記念杯は落車で)は悔しかったんですけど、準決勝に乗れてうれしい」
<7R>

松本貴治選手
前受けの中石湊も踏み込むが、赤板1センターで清水裕友が出る。単騎の松本貴治(写真)が、中国コンビを追走。九州勢をすくったもう1人の単騎、纐纈洸翔が打鐘3コーナーで4番手に追い上げる。先行態勢の清水が、そのまま駆ける。7番手の中石は、最終ホーム手前から巻き返すも一息。2コーナー手前からまくった伊藤旭に合わせて、松本もまくって出る。逃げる清水をあっさりとらえた松本が1着。
「(清水)裕友がこういう場面で先行しているのを見ているので、少し頭の中にはありました。(仕掛けて行って)脚を使ってなかったんで。昨日(2走目)からフレームを新車にして、少しずつ良くなっている。昨日初めて乗ったんですけど、少しでも良くなるように煮詰めていきたい。体調は問題ない」
切り替える柏野智典を制して、松本に続いた纐纈洸翔が2着。単騎の2人での決着になった。
「(単騎で)いつも後手を踏んでいるので、前々にいこうと。ジャンで(松本)貴治さんが前々にいきそうだったし、内をすくっていけると思ってそこ(松本の後ろ)をいった。貴治さんが伸びていく感じがあったので、柏野さんに当たられないようにと思っていました。(状態は)しっかり回せているし、いいと思います」
「(清水)裕友がこういう場面で先行しているのを見ているので、少し頭の中にはありました。(仕掛けて行って)脚を使ってなかったんで。昨日(2走目)からフレームを新車にして、少しずつ良くなっている。昨日初めて乗ったんですけど、少しでも良くなるように煮詰めていきたい。体調は問題ない」
切り替える柏野智典を制して、松本に続いた纐纈洸翔が2着。単騎の2人での決着になった。
「(単騎で)いつも後手を踏んでいるので、前々にいこうと。ジャンで(松本)貴治さんが前々にいきそうだったし、内をすくっていけると思ってそこ(松本の後ろ)をいった。貴治さんが伸びていく感じがあったので、柏野さんに当たられないようにと思っていました。(状態は)しっかり回せているし、いいと思います」
<8R>

脇本雄太選手
吉田有希が、藤井侑吾にフタをして赤板を迎える。1センター過ぎに吉田が踏み込んで、茨城3車の主導権。後方の藤井は、2コーナー過ぎから仕掛ける。6番手の小川真太郎も合わせて、結果的には脇本雄太(写真)がすんなり4番手を手に入れる。藤井が迫ると、最終ホーム手前から脇本が仕掛ける。藤井にかぶった村田雅一がわずかに遅れて、2コーナー過ぎにまくり切った脇本に杉森輝大がスイッチ。しかしながら、車間は詰まらず、脇本が後続をちぎった。
「(周回中は)後ろ以外だったら、どこでもいいかなって思っていた。(茨城勢が来て)自分のペースで1回踏んで、それでも来るようなら中団で勝負と。最終ホームで藤井君が外しているのがわかったんで、かぶるくらいならって前に踏みました。(まくった感触は)全然、悪いと思います。しっかりと自力を出して着はいいけど、自分の感覚は到底、納得のできるものではない」
茨城3番手の佐藤礼文は、別線の割り込みを警戒しながらの追走。ゴール前で杉森を交わして2着に上がった。
「(吉田は)絶対先行って、やることは一つっていう感じだった。(3番手の自分は)杉森さんが出るにしろ、ブロックするにしろ、小倉(竜二)さんを杉森さんのところにいかせないようにすることでした。(ここまでの2走は)良くないかなって思っていたけど、(3走目の)今日はすんなり脚をためていけたんでいいかなって。ここに向けて眞杉(匠)、(吉田)拓矢、(鈴木)竜士たちにくっついて(練習して)きた。(高松宮記念杯に続いてGIの)準決が2回目で、それなりに力がついたのかなって思います」
「(周回中は)後ろ以外だったら、どこでもいいかなって思っていた。(茨城勢が来て)自分のペースで1回踏んで、それでも来るようなら中団で勝負と。最終ホームで藤井君が外しているのがわかったんで、かぶるくらいならって前に踏みました。(まくった感触は)全然、悪いと思います。しっかりと自力を出して着はいいけど、自分の感覚は到底、納得のできるものではない」
茨城3番手の佐藤礼文は、別線の割り込みを警戒しながらの追走。ゴール前で杉森を交わして2着に上がった。
「(吉田は)絶対先行って、やることは一つっていう感じだった。(3番手の自分は)杉森さんが出るにしろ、ブロックするにしろ、小倉(竜二)さんを杉森さんのところにいかせないようにすることでした。(ここまでの2走は)良くないかなって思っていたけど、(3走目の)今日はすんなり脚をためていけたんでいいかなって。ここに向けて眞杉(匠)、(吉田)拓矢、(鈴木)竜士たちにくっついて(練習して)きた。(高松宮記念杯に続いてGIの)準決が2回目で、それなりに力がついたのかなって思います」
<9R>

岩津裕介選手
岡山コンビが、前団に構える。誘導を残したまま8番手まで下げた太田海也は、伊藤颯馬が赤板2コーナーで押さえた上を仕掛ける。踏み上げた伊藤を太田が打鐘2センター過ぎに叩いて、岩津裕介(写真)が危なげなく追走。3番手に伊藤が飛び付いて、一本棒の8番手から和田真久留が最終ホーム手前から反撃。和田のスピードもいいが、岩津が3コーナーでけん制。和田が不発になり、岩津が逃げる太田を差し切った。
「太田君が強いので自信をもっていってくれれば、太田君を中心に回っていい流れになるんじゃないかなって。(太田の)やりたいことがわかったので、付きやすかったですね。最終的になにがなんでも先行っていう選手がいなかったので、太田君の仕掛けを待つ流れというか展開だった。みんな1回、脚を使っていたので、なんとか僕の横で合わせる形ができた。(最終)バックまでは来られる選手はいないと思っていたんですけど、(別線が来るのが)思っていたより早かったですね。(自分のラインの)先頭の選手が気持ちをレースにぶつけてくれているので、いい流れになっている。(自分は)いい状態だと思うので、このままいきます」
2車のラインながらも迷わずに主導権を握り、敢然と風を切った太田海也が2着。
「自分が一番長い距離をいけるっていう自信をもって(臨んだ)。(赤板付近は)一番の勝負どころで仕掛けられるように、すんなり下げました。(最終)バックまでに使い切る感じになったんですけど、同県の岩津さんに助けられて逃げ残ることができたのかなって。最終3コーナーでのみ込まれる雰囲気があったんですけど、その辺を(岩津に)フォローしていただきました。踏み直しはできたと思います」
「太田君が強いので自信をもっていってくれれば、太田君を中心に回っていい流れになるんじゃないかなって。(太田の)やりたいことがわかったので、付きやすかったですね。最終的になにがなんでも先行っていう選手がいなかったので、太田君の仕掛けを待つ流れというか展開だった。みんな1回、脚を使っていたので、なんとか僕の横で合わせる形ができた。(最終)バックまでは来られる選手はいないと思っていたんですけど、(別線が来るのが)思っていたより早かったですね。(自分のラインの)先頭の選手が気持ちをレースにぶつけてくれているので、いい流れになっている。(自分は)いい状態だと思うので、このままいきます」
2車のラインながらも迷わずに主導権を握り、敢然と風を切った太田海也が2着。
「自分が一番長い距離をいけるっていう自信をもって(臨んだ)。(赤板付近は)一番の勝負どころで仕掛けられるように、すんなり下げました。(最終)バックまでに使い切る感じになったんですけど、同県の岩津さんに助けられて逃げ残ることができたのかなって。最終3コーナーでのみ込まれる雰囲気があったんですけど、その辺を(岩津に)フォローしていただきました。踏み直しはできたと思います」
<10R>

荒井崇博選手
赤板過ぎに岩本俊介を阻んで、菊池岳仁が突っ張る。岩本は3番手に降りて、7番手で態勢を整えていた中野慎詞が仕掛ける。中野が打鐘過ぎに主導権を奪い、3番手に単騎の脇本勇希。後方の嘉永泰斗は、構えることなく2センターで踏み込む。中野も懸命に踏み上げて駆けるが、嘉永が好スピードで襲い掛かる。最終3コーナー過ぎにまくり切った嘉永に、ラインの荒井崇博(写真)が続く。脇本や別線も詰め寄るが、荒井が追い込んで1着。
「(嘉永が)踏んだ瞬間、(行けると)わかりました。(嘉永)泰斗を見ていて、ここ1、2カ月ずっと良かった。けど、(1走目の)オリオン賞で、あのメンバーのなかで行けて覚せいしたんじゃないですか。(番手でしっかり結果を残しているのは)前が強いからですね。(状態は)日に日に疲れてますよ」
2走目の二次予選でも内容の濃い走りを見せた嘉永泰斗は、勝負どころで抜群の反応を見せて荒井とワンツー。
「(道中で)余裕があって、行きたいところで行けている。流れに沿っていけていますね。(いまの状態に)自信はあるけど、(長い距離を踏んだ3走目の)今日はいっぱいでした。疲れを抜いて明日に備えたい」
「(嘉永が)踏んだ瞬間、(行けると)わかりました。(嘉永)泰斗を見ていて、ここ1、2カ月ずっと良かった。けど、(1走目の)オリオン賞で、あのメンバーのなかで行けて覚せいしたんじゃないですか。(番手でしっかり結果を残しているのは)前が強いからですね。(状態は)日に日に疲れてますよ」
2走目の二次予選でも内容の濃い走りを見せた嘉永泰斗は、勝負どころで抜群の反応を見せて荒井とワンツー。
「(道中で)余裕があって、行きたいところで行けている。流れに沿っていけていますね。(いまの状態に)自信はあるけど、(長い距離を踏んだ3走目の)今日はいっぱいでした。疲れを抜いて明日に備えたい」
<11R>

取鳥雄吾選手
周回中は8番手にいた古性優作が赤板過ぎに切って、3番手を松井宏佑(イン)と鈴木玄人が併走。取鳥雄吾(写真)はタイミングを取り、2コーナーから踏み込む。徐々に加速した取鳥が、先頭に立って駆ける。古性が3番手に飛び付いて、鈴木が5番手。7番手の松井は、最終ホーム手前からから巻き返す。佐々木豪が松井を外に振って、古性は2コーナーでインを突く。バックでは逃げる取鳥後位が、古性、佐々木、松井の3人で重なる。外の2人が遅れて古性に展開が向いたかに思われたが、大阪コンビを鈴木がすくって出る。後続のもつれをしり目に、取鳥が二の足で逃げ切った。
「豪ちゃん(佐々木)がすごい頑張ってくれたんで、2人で決めたかったですね。古性さんの後ろ攻めは想定していなかった。けど、(古性が)松井さんを切ったタイミングで、チャンスが回ってくるかなと。ジャンからは、いつもよりしっかりと(スピードに)乗せた。それで(最終)ホームで松井さんに来られないように。もうガムシャラだった。(このメンバーで1着は)手を振り回していたら、ラッキーパンチが当たったみたいな感じです(笑)。ただ、(前回の)サマーナイトフェスティバルよりも、考えずに反応ができていますね」
GI初出場ながらも鈴木玄人が、持ち味を発揮。間隙を突く立ち回りから、最後は古性に踏み勝った。
「取鳥さん、松井さんと自力が強烈すぎた。それでコースを探しながらになった。まったくもって自力を出せていない。自在含みの自力選手(の自分)が、(別線の)先輩選手につけこんで、セコい立ち回りをしているだけかなって思います。ただ、勝ち上がらないと意味がないので」
「豪ちゃん(佐々木)がすごい頑張ってくれたんで、2人で決めたかったですね。古性さんの後ろ攻めは想定していなかった。けど、(古性が)松井さんを切ったタイミングで、チャンスが回ってくるかなと。ジャンからは、いつもよりしっかりと(スピードに)乗せた。それで(最終)ホームで松井さんに来られないように。もうガムシャラだった。(このメンバーで1着は)手を振り回していたら、ラッキーパンチが当たったみたいな感じです(笑)。ただ、(前回の)サマーナイトフェスティバルよりも、考えずに反応ができていますね」
GI初出場ながらも鈴木玄人が、持ち味を発揮。間隙を突く立ち回りから、最後は古性に踏み勝った。
「取鳥さん、松井さんと自力が強烈すぎた。それでコースを探しながらになった。まったくもって自力を出せていない。自在含みの自力選手(の自分)が、(別線の)先輩選手につけこんで、セコい立ち回りをしているだけかなって思います。ただ、勝ち上がらないと意味がないので」