配信 2003年9月20日



若生武則の第46回オールスター競輪レポート(3日目編)
本日は第9、第10、第11レースで二次予選が行われました。その第11レースをご覧になりましたか?吉岡稔真選手が通算500勝をものすごく鮮やかな捲りで達成しました!そしてこれでグランドスラムにも一歩近づき、第46回オールスター競輪もガンガン盛り上がってきましたよ。
明日からの!っと言いたいところなんですが、台風が近づいているおかげで順延の可能性も出てきてしまいました。21日の午前7時には開催をするのか順延になるのか決定しますので開催情報に注意してくださいね。

こんにちはけいりんマガジンの若生です。
台風よどこか行ってしまいなさい!といいたいです。今日はバンクの中はしとしとと雨が降り、撮影も結構大変でした。カッパを着ていても通気性が悪いのでやっぱり濡れてしまうのです。雨は嫌ですね。
     
第9レース二次予選は、近況好調な澤田義和が捲って今回2勝目。 そして2回目のウイニングランでも着用した阪神タイガースハッピ。関西ですからね。でもここ一ノ宮はドラゴンズのような気が…。 第10レース二次予選、海老根恵太、渡部哲男らの若手先行に挑まれた村上義弘が、パワーでねじ伏せ1着。最近の村上は本当に好調。素晴しいですね。
→おめでとう!吉岡稔真500勝達成!
→さようなら中部の巨星高橋健二よさらば!
→ダッグアウトから
→私的4日目の展望


■おめでとう!吉岡稔真500勝達成!
第11レース二次予選 吉田敏洋の先行を最終ホーム前では8番手に置かれていた吉岡だったがそこから踏み込みはじめ、最終バック前では市田に合わされかけたが、ものともせずその上を豪快に捲りきり、番手の加倉もゴール前では追いすがったのだが届かず、吉岡は500勝達成!この勢いで優勝も?
吉岡を迎える選手たちは手作りの500勝達成横断幕を掲げていました。

 
 
  レース直後の吉岡の笑顔。この笑顔いいですね。 ウイニングランはファンの声援にこたえて手を挙げていました。
 


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■さようなら中部の巨星高橋健二よさらば!
引退を17日に表明していた高橋健二が第7Rの発売中にファンに挨拶を、中野浩一氏、久保千代志氏、緒方浩一氏、吉井秀仁氏、井上茂徳氏等に囲まれて行いました。
うっすらと目に浮かぶ涙に、感動をしました。

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■ダッグアウトから
<1レース>

■捲って1着の藤原憲征
「ビッグレースに限らず、どのレースでも1着はやっぱり嬉しいです。みんながオールスターのテレビ見てますからね、がんばってアピールしないと」
中川誠一郎は「(藤原に捲りを合わされることを警戒して)迷った分だけ、仕掛けが遅くなりました。そこは反省しています。今回は脚の感触は良くないですね。体調的には良いんですけど、なんでかな」

(写真:藤原選手)

 

<2レース>
バック9番手から追い込んで3着に届いた田川辰二
「前のレース(1レース)で中川(誠一郎)ががんばってたんで、僕もがんばりました。1コーナーで張られて、だったら、ついていった方がいいやと思ったんで。スピード練習はしていましたからね。車の出は良かったです」

(写真:田川選手)

<3レース>
■先行した濱田浩司を交わし1着の和田誠吾
「濱田が逃げてくれたからね。すんなりでした。5月にケガして、左足にうまく力が入らないような感じでした」10月には地元・広島でビッグレースがありますねと聞くと「地元のレースだからって絶対になんとかしたいというのはないですけど、一戦一戦がんるだけです。一次よりは二次、二次よりは準決勝、準決勝よりは決勝を目指しますけども、とりあえず、ぶざまなレースはしないように心掛けたいですね」

(写真:和田選手)

<4レース>
1着の横田努
「展開も良かったけど、落ち着いて攻めることができました。前(新田康仁)が行ったんでね、捲れましたよ。調子は7割ですね。あとの3割はセッティングとか、そこらへんですね」

(写真:横田選手)

<5レース>
先行した水書義弘
「調子は、点数は低いですけども良いと思うんですけどね。脚も点数より戻っていると思う。早く点数上げたいですね。点数がないと、なめられちゃうからね。ずっと6番車だし」

(写真:水書選手)

<6レース>
捲って1着の松岡彰洋
濱口が「松岡が強かったです。上がりタイム(11秒8)はそうでもないけど…」
それを聞いていた渡会宏和が「えー、そうなの。ものすごいかかってた気がするけど、スタートでみんな脚をつかってたのかな。きつかったよ、あれ」松岡は「ぼく、大外走って、余分に走ってたから、タイムはわからんね」

(写真:松岡選手)

<7レース>
カマした武市和人
「昨日、みんなに『ホームから行けたのに』って言われてたから、今日は行きました。後ろがついてきたのがショック。一人旅の予定だったのに(笑)」

(写真:武市選手)

<8レース>
1着の笠松信幸
「あそこ(最終4コーナー)はこられる思ったから、一回休んで、ふんばりました。今日のレースはうまく行きましたね。でも、雨だったから、晴れていればもっと落ち着いていけたのに」

(写真:笠松選手)

<9レース>
番手にハマり、1着の澤田義和
「調子以上に流れがいいですね」
ウイニングランで阪神のはっぴを着ていたいましたねと言うと「阪神ファンなんです。大阪の中澤さんに着ろって言われててんです。オールスター中に2回も着れるなんて嬉しいですね」
伊勢崎彰大は「荒井(崇博)が叩いて流したところを行く作戦だったけど。捲りは難しいねぇ。結婚と捲りはタイミング?」

(写真:澤田選手)

<10レース>
1着の村上義弘
「昨日の小嶋(敬二)さんじゃないけど、踏んでいけば、どっかに入れると思って、休まずに行った方がいいと思いました。もともとはこういうレースの方が得意だったんですけどね…」勝ちはしたが、番手の内林久徳の落車し、勝利に素直に喜べない様子だった。
先行した渡部哲男「今日は先行しかないでしょう! 出切った時点で、あんまり流しても海老根さんは滝澤さんを付けているので、中団からでもカマシてくるかなと警戒していまし。普通の捲り屋ならもっと引き付けるんですけど。まぁでも、今日は、村上さん相手にさほど脚を使わずに駆けれたと思います。明日は出走表見ながら、準決行けること願ってます(笑)」

(写真:村上選手)

<11レース>
500勝を達成した吉岡稔真
「ゴール後に、加倉(正義)が顔を背けたから、加倉が抜いたのかと思って、『こやつはー(ちょっと怒)』と思ったんですけど(笑)、そうしたら、敢闘門のところで池尻(浩一)さんたちが500勝の横断幕(手作り)を持っていてくれてたんで、本当に俺?って思いました。今日も雨の中たくさんのファンの方に声援していただいて、九州の諸先輩、後輩のおかげで達成できました。500勝して、グランドスラムも達成できたら、本当にすごい復活劇ですよね! ファンからも502勝して帰れよーって声援いただきましたし(笑)。自分としては、高橋(健二)さんの引退の日にはなむけできて嬉しいですね」

(写真:吉岡選手)
 
■私的4日目の展望
8R二次予選
石丸寛之-郡英治、堤洋-小倉竜二、金子貴志-光岡義洋、太田真一-手島慶介-坂巻正巳。
捲りが強力で好調なのが石丸。しかし金子もかなり良さそう。私的には金子から考えたい。細切れ戦で、しかも好調選手が集まっているので難しいが、一次予選を見ている限り金子を押したいのだが…。

9R二次予選
三宅伸-香川雄介、丸山啓一-新藤敦、岡部芳幸-紫原政文、小嶋敬二-鰐渕正利-金田健一郎。
小嶋のパワーが炸裂しそうだ。ドリームレースの競走を見ていると、本当に強かった。ポカさえなければ…。あった場合は岡部か。
10R二次予選
友定祐己-小川巧、加藤慎平-垣外中勝哉、小野俊之-湊崎裕次、伏見俊昭-鈴木誠-会田正一。
先行ではないのだが垣外中が相変わらず好調そうだ。展開にも恵まれているのもあるが、今回は加藤が前なので一考するのも面白そうだ。伏見の調子がイマイチ掴めない。明日のレースを見てから伏見の調子には触れたい。
11R二次予選
坂本勉-金古将人、長塚智広-須田雄一、佐々木則幸-小川圭二、山田裕仁-山口富生-前田新。
山田の出来きがいまいち不安。ドリームレースの3着は油断だったのか、それとも不調だったのか。気になるのが小川。変わらない差し足は魅力。坂本は高松宮記念杯で山田を沈めているのでここでも何らかしらの作戦を立ててくるはず。注意したい。
 

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