『第49回オールスター競輪(GI)レポート』 初日編
 
配信日:9月2日


ドリームレースダイジェスト
スタートで小倉が踏み上げて吉岡を受けた。前から吉岡稔真―小倉竜二―村上義弘―山崎芳仁―海老根恵太―武田豊樹―神山雄一郎―小嶋敬二―加藤慎平の並びで周回が進む。

 赤板と同時に小嶋が上昇を開始。吉岡を押さえると、更に武田が仕掛けて小嶋を叩いて主導権を奪う。海老根が反応良く武田―神山の三番手に切り替えたが、小嶋も海老根のインで粘る形となる。結局は小嶋が引いて最終ホームは武田―神山―海老根―小嶋―加藤―村上―吉岡―小倉―山崎となる。海老根が最終バックで強引にまくり上げると神山がブロック。この瞬間に加藤が神山の内を掬って最終四角へ。加藤は絶妙のコース取りから伸び切って快勝。村上もうまく突っ込んで2着。神山は伸びずに3着には武田が逃げ粘った。

ゴール
ゴール
加藤慎平選手
加藤慎平選手

 



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 今日から第49回オールスター競輪が開幕した。昨日と打って変わって晴天に恵まれた花月園競輪場を舞台に、オープニングの1レースから白熱したレースで詰めかけた大勢のファンを沸かせた。
  また場内では予想会のイベントや、バンク内では各レースの勝利選手のインタビューなど様々なイベントでシリーズを演出。本日のメイン・ドリームレースは加藤慎平が制し、今シリーズ幸先の良いスタートを切った。


<2R>
浜口選手
浜口高彰選手
   2レースは平成13年の花月園全日本選抜でも決勝に乗った松岡彰洋―浜口高彰(写真)の中部コンビがワンツーを決めた。逃げる松岡の番手から抜け出した浜口は、「前回の落車で無理な練習ができなかった分、疲れが取れてますね。三番手に太田(真一)が入ってるのも分かってたし、後ろがもつれてから踏めば、松岡も2着に残ると思ってました。ここは声援も多いんで力が入ります」と笑顔でレースを振り返る。


<3R>
三ツ石選手
三ツ石康洋選手
   3レースは中団四番手からまくった三ツ石康洋(写真)が快勝。
  「ここ2場所ナイター開催が続いてたから、ナイターボケするのが心配だったけど、思ったより集中できました。このメンバーで1着にいけてるし、感じは悪くないですよ」
  地元の松坂英司は2着に食い込みホッとした表情を浮かべる。
  「石毛(克幸)が頑張ってくれました。いつも以上に変な気合が入ってたから、2着に入れて良かったです」


<5R>
合志選手
合志正臣選手
   5レースはホームガマシを決めた菊地圭尚が押し切ったが、北津留後位から三番手に切り替えて最後は中を割った合志正臣(写真)の動きも良かった。
  「ホームで北津留を下げさせることはできたけど、番手で勝負してたし、もしかしたらと思ったんですよ。余裕があったから最後は外でしたね。3コーナーから2センターまでずっと迷ってたけど、堅く行ってしまった」


<6R>
村本選手
村本大輔選手
   6レースは岡村潤が先行すると、番手の村本大輔(写真)が稲垣裕之の反撃を2度のブロックで封じて直線抜け出す。
  「潤が先手を取るだろうから、あとは自分の仕事をするだけだと思ってました。中団を取った稲垣君がカマしてくるのは予想してたので落ち着いて対処できましたね」
  2着にはまくり追い込んだ金成和幸
  「あの展開になったから、まくり追い込みしかなかった。先輩を連れて行けなかったのが悔やまれるけど、まずまず車は出てますね」


<7R>
吉川選手
吉川誠選手
   7レースは吉川誠(写真)が豪快なまくりでGI初勝利を挙げる。
  「ここに賭けてたのもあって、すごい緊張しました。打鐘でパニックになってどうしていいのかも分からなくなったし。地元でGI初勝利は嬉しいけど、後ろを連れて行けず反省点の多いレースでした」


<8R>
佐藤選手
佐藤友和選手
   8レースは佐藤友和(写真)が前評判どおりの強さで逃げ切る。
  「浦山(一栄)さんさえ潰してしまえば、ペースで駆けられると思ってました。朝から軽すぎて怖いぐらいだったし、前半の感じで先行有利だと思ってたので4コーナーまではいけるかなって。1着は有坂(直樹)さんのおかげ。とりあえずホッとしたし、2走目は内容重視で頑張ります」
  バックからまくり上げ3着に入った友定祐己は、前回函館記念とは別人の走り。
  「有坂さんの横まで行った時はまくれると思ったけど、エエのをもらってキツかった。でも前回よりは感じがいいですね」


<9R>
佐々木選手
佐々木龍也選手
   今日はとにかく地元勢が活躍した。花月園組は3レースの松坂、4レースの白戸淳太郎がそれぞれ2着。そして9レースの佐々木龍也(写真)が1着で締めた。
  「緊張が良い方向に出たね。今日はとにかく恵まれました」
  逃げて佐々木の勝利に大きく貢献した五十嵐力は、「28、29日にここでバンク合宿をやった成果が出ましたね。最後は一杯一杯だったけど、ワンツースリーが決まってホッとしてます」とプレッシャーから開放され安どの表情を浮かべる。


<10R>
岩津選手
岩津裕介選手
   10レースは岩津裕介(写真)が鋭い伸びを見せた。
  「(三宅)達也さんが脚を使って頑張ってくれたから。僕は無風のところを踏んだし、余裕もありましたね。調子は良いと思うけど、あまり結果を考えずに内容で勝負します」
  成田和也のまくりに続いた坂本勉が3着に。
  「成田にはスピードを生かすレースをしろと言ってあったし、たまたま展開が良かったね。本当は1着を取りたかったんだけど」


<11R>
荒井選手
荒井崇博選手
   11レースは荒井崇博(写真)が力強いまくりで圧勝。「周回中は重かったけど、踏み出したら軽かった」と連覇の調子を維持している様子。逃げる永井清史に乗った山内卓也が2着に入るが、「荒井の引き立て役みたいだったな」と残念そう。 「荒井は無理でも、その後ろは止めないとと思ってたら加倉(正義)さんが離れてたので。僕の調子はまあまあだけど、荒井が強いなあ。自信を持って走ってる感じ」


<12R>
加藤選手
加藤慎平選手
   12レースはファン投票ベストナインによるドリームレース。ここは逃げる武田豊樹を三番手から海老根恵太がまくる。これを神山雄一郎がブロックし、大きく内が空くと、コース取り巧みに加藤慎平(写真)が伸びる。
  「小嶋(敬二)さんが脚を使ってるのに外を行ってくれたので、自分は1着にならなきゃって思いました。このメンバーで勝てたのは嬉しいし、ずっとモヤモヤしたものがあったから優勝1個分みたいな価値がありますよ」
  逃げた武田豊樹も気持ちの現れた競走で魅せた。
  「こんなメンバーで先行できて押し切れたらと思ったけど、甘くなかったですね。慎平も上手いコースを来たから、去年のGPみたいでしたね。張り切って先行したからキツいけど、今回は自信を持って来てます」
  2着に入った村上義弘は自力を出せずに終わったが、「追い付きざまに行くべきだったね。中途半端なレースでした。でも脚はいけると思う」と1走して確かな手ごたえをつかんでいた。
  注目の吉岡稔真は、「味わったことのない緊張感からか体がフワフワしてる。力が入らない原因もイマイチ分からないんですよ。体調は問題ないから、1走して変わるかな」と自信の調子を分析する。


   
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情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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