松戸競輪場を舞台に開催されている輪界でもっとも権威のあるタイトル「第73回日本選手権競輪(GI)」は、令和に改元された5月1日に2日目が行われた。メインの特選では、中川誠一郎、平原康多がそれぞれ白星でシリーズの初戦を飾った。初日に勝ち上がった3選手とともに、2日目の特選2個レースのそれぞれ3着までの選手が、4日目に行われる「ゴールデンレーサー賞」に進出を決めた。5月2日の3日目は、「ガールズケイリンコレクション2019松戸ステージ」をメインに、シリーズでは二次予選で白熱のバトルが展開される。
本場では開催中の毎日、先着プレゼントがあります(3日目はガールズタオルを700人※種類は選べません)。「ダービー大予想バトル」、特設グルメコーナーによる「日本選手権グルメダービー」、豪華景品などが当たる「未確定抽選会」など、様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。また、5月2日の3日目には「U字工事」の爆笑ステージ、鈴木誠さん(競輪)、藤田伸二さん(競馬)、永井大介さん(オートレース)による「公営競技ダービー覇者トークショー」なども予定されています。ぜひ、本場へ足をお運びください。

仮面ライダージオウショー

ガールズケイリンコレクション 出場選手集合
<5R>

金子貴志選手
2日目の一次予選はここから。赤板で飯野祐太が切って出ると、すかさず後方から竹内雄作が仕掛けて打鐘過ぎから先頭に立つ。番手の金子貴志(写真)は車間を空けて、山田庸平のまくりをけん制すると、その外をまくって来た簗田一輝に合わせるように直線抜け出した。
「(竹内)雄作君のおかげ、落ち着いて仕掛けてくれた。すんなりだったのも大きいですね。バンクが重い感じがしたので、相手を引き付けつつでした。ただ、簗田君が外を来ているのは見えていた。(竹内が)残ってくれてよかった。ワンツーがベストでしたが。(自分の)状態はいいと思います」
最終ホームで8番手に置かれた簗田一輝だったが、2コーナーから外に持ち出すと2着に食い込んだ。
「一次予選からスタートけん制はしたくないと前に出ました。本当ならホームでは何がなんでも前々に行かないといけないのに申し訳ない。あおりさえなければ行けたが、あおりがあるのが競輪なので」
「(竹内)雄作君のおかげ、落ち着いて仕掛けてくれた。すんなりだったのも大きいですね。バンクが重い感じがしたので、相手を引き付けつつでした。ただ、簗田君が外を来ているのは見えていた。(竹内が)残ってくれてよかった。ワンツーがベストでしたが。(自分の)状態はいいと思います」
最終ホームで8番手に置かれた簗田一輝だったが、2コーナーから外に持ち出すと2着に食い込んだ。
「一次予選からスタートけん制はしたくないと前に出ました。本当ならホームでは何がなんでも前々に行かないといけないのに申し訳ない。あおりさえなければ行けたが、あおりがあるのが競輪なので」
<6R>

工藤文彦選手
打鐘前から仕掛けた中井太祐は金子幸央を締め込みながら内に切り込むと、逃げる工藤文彦の番手を奪う。最終2コーナーからまくって1位入線したが、打鐘で金子を落車させたことで失格に。逃げた工藤文彦(写真)が繰り上がりで1着となった。
「決まり手は繰り上がりですね。作戦は(池田)良君に任せてたし、2人で勝ち上がれるレースをしようと話してた。(中井は)同期なんで優しいですね。残してくれました。(勝ち上がれて)信じられないです。前回(川崎記念)落車したけど(フレームビルダーの)本城さんが新しいフレームを間に合わせて作ってくれたので良かった。当たりフレームですね」
中井との連結が外れながらも直線中を割った西岡正一が、2着に食い込んだ。
「(落車を)避けるのに脚が張った。でも中井君が前々に行ってくれたのは良かったですね。後ろから見てたら相互(接触で中井はセーフ)かなと思ったけど、残念です。工藤の内は空いてないし、外も行けない。あそこしかないなと思ったけどコースも見えてますね。初日をクリアしたかったんで良かった」
「決まり手は繰り上がりですね。作戦は(池田)良君に任せてたし、2人で勝ち上がれるレースをしようと話してた。(中井は)同期なんで優しいですね。残してくれました。(勝ち上がれて)信じられないです。前回(川崎記念)落車したけど(フレームビルダーの)本城さんが新しいフレームを間に合わせて作ってくれたので良かった。当たりフレームですね」
中井との連結が外れながらも直線中を割った西岡正一が、2着に食い込んだ。
「(落車を)避けるのに脚が張った。でも中井君が前々に行ってくれたのは良かったですね。後ろから見てたら相互(接触で中井はセーフ)かなと思ったけど、残念です。工藤の内は空いてないし、外も行けない。あそこしかないなと思ったけどコースも見えてますね。初日をクリアしたかったんで良かった」
<7R>

伊勢崎彰大選手
赤板手前で誘導を降ろして先行態勢を取った中井俊亮は、吉田拓矢を7番手に置いて徐々にペースを上げる。単騎の伊勢崎彰大(写真)は、近畿勢の後ろでワンチャンスをうかがい、打鐘の4コーナーから思い切って仕掛ける。伊勢崎が最終1コーナー過ぎに中井をとらえる。番手に入った中井だが車間はなかなか詰まらず、そのまま伊勢崎が押し切って地元で勝ち星を挙げた。
「S級300勝ですよ、地元ダービーの勝ち上がりで最高じゃないですか。年齢的にも、最後の機会と思ってね。どこかの3番手とかじゃなくて、勝っても負けても自分で思い切り踏んでと思ってた。ヤルって決めてたんで、あとはその気配を消してと。僕の場合は地元は10割増し。オッズ的には人気がなかったけど、声援はすごくありました。新車ともマッチしてるし、周回中からストレスがない」
最終3コーナーで吉田をけん制した村田雅一が失格。吉田、柏野智典が落車。2着も中井俊亮は、手放しでは喜べない。
「村田さんがやってくれて、番手に入れましたけど。いい展開過ぎて…。吉田君に先手を取られたら厳しいんで、先行基本にはと思っていた。伊勢崎さんもすごい掛かってた。調子自体は引き続き(悪くない)」
「S級300勝ですよ、地元ダービーの勝ち上がりで最高じゃないですか。年齢的にも、最後の機会と思ってね。どこかの3番手とかじゃなくて、勝っても負けても自分で思い切り踏んでと思ってた。ヤルって決めてたんで、あとはその気配を消してと。僕の場合は地元は10割増し。オッズ的には人気がなかったけど、声援はすごくありました。新車ともマッチしてるし、周回中からストレスがない」
最終3コーナーで吉田をけん制した村田雅一が失格。吉田、柏野智典が落車。2着も中井俊亮は、手放しでは喜べない。
「村田さんがやってくれて、番手に入れましたけど。いい展開過ぎて…。吉田君に先手を取られたら厳しいんで、先行基本にはと思っていた。伊勢崎さんもすごい掛かってた。調子自体は引き続き(悪くない)」
<8R>

志智俊夫選手
前受けの小嶋敬二は徐々に誘導との車間を切ると、上がって来た取鳥雄吾を赤板ホームから突っ張る。7番手の新山響平も1センターから仕掛けるが、これも出させず主導権を握ると、番手絶好になった志智俊夫(写真)がゴール前で抜け出した。
「(小嶋が)突っ張るなって感じがしました。僕が動いているように見えたかもしれないけど全部、小嶋さんが合わせてくれた。(最後は)重なってみんな来たように見えたので踏みました」
出切れなかった新山が外に浮くと、最終3コーナー、4番手からまくり気味に踏んだ大槻寛徳が2着に食い込んだ。
「たぶん(新山は)全開で踏んでいなかったと思うけど、力負けですよね。自分は入れてくれた和田(圭)のおかげ。脚の感じはいいし、2コーナーでまくれれば行けたと思うけど、タイミング的に悪かったですね」
「(小嶋が)突っ張るなって感じがしました。僕が動いているように見えたかもしれないけど全部、小嶋さんが合わせてくれた。(最後は)重なってみんな来たように見えたので踏みました」
出切れなかった新山が外に浮くと、最終3コーナー、4番手からまくり気味に踏んだ大槻寛徳が2着に食い込んだ。
「たぶん(新山は)全開で踏んでいなかったと思うけど、力負けですよね。自分は入れてくれた和田(圭)のおかげ。脚の感じはいいし、2コーナーでまくれれば行けたと思うけど、タイミング的に悪かったですね」
<9R>

小原太樹選手
前受けから7番手に下げた太田竜馬は赤板ホームからすかさず巻き返す。番手の渡部哲男が離れ、番手にはまった堀内俊介は3コーナーからまくりに行くが太田の踏み直しに出はイマイチ。堀内マークから外を回した小原太樹(写真)が直線鮮やかに突き抜けた。
「堀内君が前々に踏んでくれた。あの形しかないと思ったけど、堀内君が頑張ってくれた。太田君が踏み直しているところをもう1回いってくれて、難しい判断だったけど外を踏んで1着を取れたので良かったです」
裸逃げになってしまった太田竜馬だったが、しっかりと踏み直して2着に踏みとどまった。
「後ろが離れてヤバいってなった。後ろがいなくなってからは一定のペースで踏んで、そうしないと詰まったら踏まれると思ったので。そして最後は力を振り絞って(堀内を)合わせてからはだ性でした」
「堀内君が前々に踏んでくれた。あの形しかないと思ったけど、堀内君が頑張ってくれた。太田君が踏み直しているところをもう1回いってくれて、難しい判断だったけど外を踏んで1着を取れたので良かったです」
裸逃げになってしまった太田竜馬だったが、しっかりと踏み直して2着に踏みとどまった。
「後ろが離れてヤバいってなった。後ろがいなくなってからは一定のペースで踏んで、そうしないと詰まったら踏まれると思ったので。そして最後は力を振り絞って(堀内を)合わせてからはだ性でした」
<10R>

中川誠一郎選手
九州ラインを追った新田祐大が、その上を踏み込んで赤板の2コーナーで先頭に立ち、そのまま駆ける。3番手に入った山崎賢人は、打鐘の4コーナーから反撃に出たが新田に合わされる。山崎を再び3番手に迎え入れた中川誠一郎(写真)は、4番手から自らまくり追い込んで突き抜けた。
「(新田は)さすがだなって思いました。意表を突かれたんで、(山崎)賢人も構えてなかった。そのあとは、よく遅れずに3番手を取ってくれた。(新田が)掛かってたんで、賢人はキツそうだった。自分は3(着以内)に入れるようにしっかり踏んだ。ここに向けて調整をしたし、疲れは抜けてます。あとは(1日休んで4日目の「ゴールデンレーサー賞」から)3連戦ですね」
今年初戦のブランクを感じさせない反応で積極策に出た新田祐大が、逃げて2着と上々の滑り出しを見せた。
「(最終)ホームで流し過ぎたかなと。(山崎が来て)あれを目がけて誰かが飛んで来たらヤバいなって思った。もう行けるだけ行こうと。苦しかった」
逃げた新田を利した佐藤慎太郎は、半車輪まで詰めたところがゴール。3着で4日目の「ゴールデンレーサー賞」に進んだ。
「いつもの新田だったら、あそこで見てしまったと思うけど。そこから(出て)徐々に踏み上げていった。セイちゃん(中川)は余裕があるから、もう1回迎え入れてたし、あれが(自分たちのラインに)良かった」
「(新田は)さすがだなって思いました。意表を突かれたんで、(山崎)賢人も構えてなかった。そのあとは、よく遅れずに3番手を取ってくれた。(新田が)掛かってたんで、賢人はキツそうだった。自分は3(着以内)に入れるようにしっかり踏んだ。ここに向けて調整をしたし、疲れは抜けてます。あとは(1日休んで4日目の「ゴールデンレーサー賞」から)3連戦ですね」
今年初戦のブランクを感じさせない反応で積極策に出た新田祐大が、逃げて2着と上々の滑り出しを見せた。
「(最終)ホームで流し過ぎたかなと。(山崎が来て)あれを目がけて誰かが飛んで来たらヤバいなって思った。もう行けるだけ行こうと。苦しかった」
逃げた新田を利した佐藤慎太郎は、半車輪まで詰めたところがゴール。3着で4日目の「ゴールデンレーサー賞」に進んだ。
「いつもの新田だったら、あそこで見てしまったと思うけど。そこから(出て)徐々に踏み上げていった。セイちゃん(中川)は余裕があるから、もう1回迎え入れてたし、あれが(自分たちのラインに)良かった」
<11R>

平原康多選手
後ろ攻めから動いた平原康多(写真)は、赤板ホームで渡邉雄太を受ける。合わせて踏んできた古性優作には割り込まれたが、遅れた三谷竜生をさばいて4番手を確保。内をすくって来た山田英明に最終2コーナーでからまれながらもバックまくりで特選最後のレースを制した。
「脚は何回か使ったけど、ここまでそれなりにやって来た自信はあったんで。(山田が内から来て)タイミングが狂ったので正直厳しかったけど、最終的に行き切れたんでね。スピード対策の成果が出てると思うし、(感じは)いい方だと思う」
番手の諸橋愛は、外をまくって来た清水裕友をけん制しながら平原に続いた。
「俺は付いてただけですよ。(平原)康多に離れないようにと思ってただけ。康多が外に膨れたときに内に切り込むかどうか考えたけど、付いてって良かった。(清水を)ドカしとかないと(4コーナーから)下られて3、4着になると思ったのでブロックして。あとはどれだけ追い込めるかだと思ってました」
平原ラインを追う形でバックから外に持ち出した清水裕友は、諸橋のけん制を耐えて3着に入った。
「判断が難しいレースだった。でも車が出たんで良かったですね。一番は(優勝した)立川(記念)だけど、鎖骨を折ってからは一番出た。先行してないのにめっちゃキツいです」
「脚は何回か使ったけど、ここまでそれなりにやって来た自信はあったんで。(山田が内から来て)タイミングが狂ったので正直厳しかったけど、最終的に行き切れたんでね。スピード対策の成果が出てると思うし、(感じは)いい方だと思う」
番手の諸橋愛は、外をまくって来た清水裕友をけん制しながら平原に続いた。
「俺は付いてただけですよ。(平原)康多に離れないようにと思ってただけ。康多が外に膨れたときに内に切り込むかどうか考えたけど、付いてって良かった。(清水を)ドカしとかないと(4コーナーから)下られて3、4着になると思ったのでブロックして。あとはどれだけ追い込めるかだと思ってました」
平原ラインを追う形でバックから外に持ち出した清水裕友は、諸橋のけん制を耐えて3着に入った。
「判断が難しいレースだった。でも車が出たんで良かったですね。一番は(優勝した)立川(記念)だけど、鎖骨を折ってからは一番出た。先行してないのにめっちゃキツいです」
<3日目12R ガールズケイリンコレクション2019 松戸ステージ>

児玉碧衣選手
昨年のガールズグランプリを制した児玉碧衣(写真)は、今年ここまで26勝2着2回。2人にしか先着を許しておらず、12連勝で松戸のコレクションを迎える。
「自分のなかでは、成績も安定している。前回の平塚では3日間、上がりタイム11秒台だったんで自信になりました。コレクションは一発レースで修正がきかないですからね。先行屋が(佐藤)水菜ちゃんだけみたいな感じなんで、(展開は)予想しやすい。緩んだところで思い切っていけるように。出し切るレースをしたいです。疲れは大丈夫ですし、(小林)優香さんが伊東で外国人選手を相手に優勝したんで刺激をもらいました。打倒、優香さんなんで、自分も頑張らないと」
石井寛子は「1月からここに向けてやってきました」と、照準をこのコレクションに絞って仕上げてきた。
「普段はベースを上げるようなトレーニングをしてますけど、ここには体を絞って調子を上げてきた。久しぶりにいい気がします。(結果がどうとかではなくて)調子がいいからワクワクします。心にも余裕があります」
佐藤水菜は、前回の地元、平塚をオール2着で終えた。競走得点上位選手(選考期間)による一発勝負に気持ちを集中させる。
「(前々回、高知の)フレッシュクイーンで思ったのが、いつも(の3日間開催)と展開が違った。今回はたぶんそれよりもっと(展開が)違う。どういう流れになるか走ってみないとわからない。ただ、今回は外併走でも頑張れるようなトレーニングをしてきたし、もともと小回りは好きな方です」
「自分のなかでは、成績も安定している。前回の平塚では3日間、上がりタイム11秒台だったんで自信になりました。コレクションは一発レースで修正がきかないですからね。先行屋が(佐藤)水菜ちゃんだけみたいな感じなんで、(展開は)予想しやすい。緩んだところで思い切っていけるように。出し切るレースをしたいです。疲れは大丈夫ですし、(小林)優香さんが伊東で外国人選手を相手に優勝したんで刺激をもらいました。打倒、優香さんなんで、自分も頑張らないと」
石井寛子は「1月からここに向けてやってきました」と、照準をこのコレクションに絞って仕上げてきた。
「普段はベースを上げるようなトレーニングをしてますけど、ここには体を絞って調子を上げてきた。久しぶりにいい気がします。(結果がどうとかではなくて)調子がいいからワクワクします。心にも余裕があります」
佐藤水菜は、前回の地元、平塚をオール2着で終えた。競走得点上位選手(選考期間)による一発勝負に気持ちを集中させる。
「(前々回、高知の)フレッシュクイーンで思ったのが、いつも(の3日間開催)と展開が違った。今回はたぶんそれよりもっと(展開が)違う。どういう流れになるか走ってみないとわからない。ただ、今回は外併走でも頑張れるようなトレーニングをしてきたし、もともと小回りは好きな方です」