2年ぶりのダービー。京王閣競輪場を舞台に開催されている「第75回日本選手権競輪(GI)」は、5月7日に4日目が行われた。失格以外での準決進出が確定している「ゴールデンレーサー賞」は、郡司浩平が松浦悠士との直線の踏み合いを制して1着でGIの3連覇に弾みをつけた。いよいよシリーズも佳境、ファイナルをかけた準決でのバトルは熾烈を極める。
京王閣競輪場では緊急事態宣言をふまえ、無観客での開催となりますので、ご理解をお願いいたします。テレビ、インターネット中継などでの観戦をお楽しみください。
ゴールデンレーサー賞 レース経過
スタートは鈴木竜士と浅井康太が飛び出したが、鈴木が誘導員の後ろを占めた。初手は平原康多-鈴木、浅井-佐藤慎太郎、清水裕友-松浦悠士、稲川翔、郡司浩平-岩本俊介の並び。
赤板前の2センターから後方の郡司-岩本が踏み上げると、清水-松浦も併せて上昇。赤板過ぎの1センターで郡司-岩本が前に出ると、更に2コーナーでは清水-松浦が押さえて出て、これに稲川も続く。ジャン前に今度は浅井-佐藤が前に出ると、平原-鈴木が飛び出し最終ホームで先行態勢に入る。浅井は車間が空いてしまい、3番手には清水-松浦が入るが、清水は2コーナーを立ち直ったところから休まずに仕掛けて出た。清水は2センターで逃げる平原をねじ伏せ、松浦が続く。稲川はバックで内へ降りたため、松浦にはまくり上げてきていた郡司が続く。4コーナーを立ち直ると松浦が清水を交わして先頭に立ったが、更に郡司が鋭く伸びてゴールデンレーサー賞を制した。
赤板前の2センターから後方の郡司-岩本が踏み上げると、清水-松浦も併せて上昇。赤板過ぎの1センターで郡司-岩本が前に出ると、更に2コーナーでは清水-松浦が押さえて出て、これに稲川も続く。ジャン前に今度は浅井-佐藤が前に出ると、平原-鈴木が飛び出し最終ホームで先行態勢に入る。浅井は車間が空いてしまい、3番手には清水-松浦が入るが、清水は2コーナーを立ち直ったところから休まずに仕掛けて出た。清水は2センターで逃げる平原をねじ伏せ、松浦が続く。稲川はバックで内へ降りたため、松浦にはまくり上げてきていた郡司が続く。4コーナーを立ち直ると松浦が清水を交わして先頭に立ったが、更に郡司が鋭く伸びてゴールデンレーサー賞を制した。





<3R>

朝倉佳弘選手
地元ホームの朝倉佳弘(写真)が3走目にしてうれしい勝利。レースは、打鐘で押さえた堀内俊介を2センターで叩いて長島大介が先行勝負に出る。車間を切って長島を援護の朝倉は、ゴール前で殺到する後続の追撃も振り切って抜け出した。
「長島君が気持ちの入ったレースをしてくれました。ちょっと遅いですけど、ここに向けてやってきたことを結果として出せたかなって。もう少し自分に余裕があれば残せたと思いますけど、地元なので1着を取らないと意味がないと思って。歳を重ねるごとに1着は貴重ですけど、いままでのなかでも、今日(4日目)の1着は格別ですね」
関東勢を出させて3番手確保の堀内俊介だったが、仕掛けられず2着流れ込みの結果に。
「後ろからになるかなって思っていたんですけど、福田(知也)さんがいい位置を取ってくれたので。長島さんが来て悩んだんですけど…。もっとしっかり3番手に飛び付いてまくりに行ければ良かった」
「長島君が気持ちの入ったレースをしてくれました。ちょっと遅いですけど、ここに向けてやってきたことを結果として出せたかなって。もう少し自分に余裕があれば残せたと思いますけど、地元なので1着を取らないと意味がないと思って。歳を重ねるごとに1着は貴重ですけど、いままでのなかでも、今日(4日目)の1着は格別ですね」
関東勢を出させて3番手確保の堀内俊介だったが、仕掛けられず2着流れ込みの結果に。
「後ろからになるかなって思っていたんですけど、福田(知也)さんがいい位置を取ってくれたので。長島さんが来て悩んだんですけど…。もっとしっかり3番手に飛び付いてまくりに行ければ良かった」
<5R>

川口公太朗選手
筒井敦史が連結を外して強引に叩いた島川将貴の番手に谷口遼平が飛び付く。谷口は最終2センターで外に持ち出してじわじわと伸びるが、脚をためていた川口公太朗(写真)がその外を突き抜け、GI初出場で初勝利を遂げた。
「(GI初勝利は)めちゃくちゃうれしい。1着を取りたい気持ちもあるけど、まずはラインで決められるように、自分の仕事をしっかりとできるようにっていうのがありました。(弟の聖二が)4レースで走ったんで、自分も頑張ろうと。自分も付いていくのに必死だったけど、昨日(3日目)1着が取れなかったぶんもあるし、笠松(信幸)さんもいたんで、強めに踏ませてもらいました。GIはピリピリしているなかで和気あいあいもしてるんで、いろいろ知ることができて自分にはすごくプラスです」
5番手からまくり気味に追い込んだ松坂洋平が2着に入った。
「前を取って櫻井(正孝)君を突っ張って自分でペースをつくったんで、周りもキツかったと思います。周りがタレてきた感じでした。1着が取れてないけど、自分で動いて2着が取れてるんで悪くない」
「(GI初勝利は)めちゃくちゃうれしい。1着を取りたい気持ちもあるけど、まずはラインで決められるように、自分の仕事をしっかりとできるようにっていうのがありました。(弟の聖二が)4レースで走ったんで、自分も頑張ろうと。自分も付いていくのに必死だったけど、昨日(3日目)1着が取れなかったぶんもあるし、笠松(信幸)さんもいたんで、強めに踏ませてもらいました。GIはピリピリしているなかで和気あいあいもしてるんで、いろいろ知ることができて自分にはすごくプラスです」
5番手からまくり気味に追い込んだ松坂洋平が2着に入った。
「前を取って櫻井(正孝)君を突っ張って自分でペースをつくったんで、周りもキツかったと思います。周りがタレてきた感じでした。1着が取れてないけど、自分で動いて2着が取れてるんで悪くない」
<8R>

太田竜馬選手
打鐘手前で先頭に立った森田優弥が先行態勢を取るが、中井俊亮も反撃に出て両者の主導権争い。森田が合わせ切るも、脚をためていた太田竜馬(写真)が最終2コーナー手前からまくりを打つ。スピードの違いであっさりと前団をとらえた太田がそのまま押し切った。
「(別線が)踏み合ってすごいスピードが良かったんですけど、自分もスピードの乗りが良かったんで行けるかなと。普段だったらああなっても、(押さえるのに1回脚を使って)行けないんですけど、今日は行けそうな自信がありました。こういう組み立てで手数が増やしていければいい。2勝できているし、調子は悪くない」
太田ライン3番手の池田憲昭は離れ気味も、危なげなく番手を追走した渡部哲男が2着。
「(太田が後ろからの組み立てをして)カマシ一辺倒と思われるよりも、違うことをやった方が、今後の太田君にも四国ラインにもプラスになるんじゃないかと。太田君のスピードが良くて、まったく抜けそうな感じはなかった」
「(別線が)踏み合ってすごいスピードが良かったんですけど、自分もスピードの乗りが良かったんで行けるかなと。普段だったらああなっても、(押さえるのに1回脚を使って)行けないんですけど、今日は行けそうな自信がありました。こういう組み立てで手数が増やしていければいい。2勝できているし、調子は悪くない」
太田ライン3番手の池田憲昭は離れ気味も、危なげなく番手を追走した渡部哲男が2着。
「(太田が後ろからの組み立てをして)カマシ一辺倒と思われるよりも、違うことをやった方が、今後の太田君にも四国ラインにもプラスになるんじゃないかと。太田君のスピードが良くて、まったく抜けそうな感じはなかった」
<9R>

武藤龍生選手
けん制を受けながらも強引に仕掛けた大石剣士が打鐘から先頭に立つが、大石がペースを上げる前に引いた小松崎大地との外併走から竹内雄作が反撃に出る。最終ホームでは竹内の主導権で、連結を外した村上博幸の代わりに大石が番手にハマる流れ。この竹内の仕掛けに機敏に反応した鈴木庸之もまくりで上がってくる。竹内に離れた大石を乗り越えた鈴木は懸命に竹内に迫って直線へ。最後は鈴木、竹内のアタマ争いかに、鈴木マークの武藤龍生(写真)が外を鋭く伸びた。
「出入りの激しいレースで脚を消耗しました。(最終)1コーナーで村上さんにさばかれないようにツケマイで回りました。初日に迷惑を掛けてしまった2人のぶんまで頑張ろうと思って集中していました。タツさん(芦澤辰弘)も後ろを固めてくれていたので一緒にと思って踏み込みました。チャンスをモノにできればと」
鈴木は振り切って、竹内雄作が2着に踏み止まった。
「先行したかったので。前を取ったら大石君のペースになってしまってしまうと。今日(4日目)は早めに仕掛けたかった。大石君に付いて行ってそのまま行ければ良かったけど、小松崎さんが遅れているのが見えて1回休んでから仕掛けました。ノブさん(鈴木)がまくり追い込んでくると思ったので自分が持つペースでと思って踏みました。最近は1周半とか長い距離は踏めてないですけど、その分スピードは上がっているのかなって」
「出入りの激しいレースで脚を消耗しました。(最終)1コーナーで村上さんにさばかれないようにツケマイで回りました。初日に迷惑を掛けてしまった2人のぶんまで頑張ろうと思って集中していました。タツさん(芦澤辰弘)も後ろを固めてくれていたので一緒にと思って踏み込みました。チャンスをモノにできればと」
鈴木は振り切って、竹内雄作が2着に踏み止まった。
「先行したかったので。前を取ったら大石君のペースになってしまってしまうと。今日(4日目)は早めに仕掛けたかった。大石君に付いて行ってそのまま行ければ良かったけど、小松崎さんが遅れているのが見えて1回休んでから仕掛けました。ノブさん(鈴木)がまくり追い込んでくると思ったので自分が持つペースでと思って踏みました。最近は1周半とか長い距離は踏めてないですけど、その分スピードは上がっているのかなって」
<10R>

野原雅也選手
打鐘手前で先頭に立った山岸佳太に野口裕史が襲い掛かるが、野口は東口善朋のブロックで失速。関東勢後位を野原雅也(写真)がキープしてレースが流れる。野口は不発で中団がもつれると、菅田壱道は1車インを押し上げて東口の横まで進出。最終2コーナーから野原がまくり、菅田を制した東口が続く。近畿コンビで逃げる山岸をとらえてワンツー。
「あまり考えずに前々に行こうと。たまたまいい位置を取れて、まくれた。誰も来なければ駆けようっていうのはあったし、野口さんの先行も頭にあった。前回はまくりが出なかったけど、今日(4日目)はまくりが出て良かった」
東口善朋はソツない立ち回りで、野原に続いた。
「野口君と合って、横に動ける余裕があったから動いた。それが結果的に良かった。流れの中でさばけて良かった。野口君に行かれたらどうしようもないですからね。精いっぱいの動きをしようと思っていてできて良かった。気を引き締めて走れている」
「あまり考えずに前々に行こうと。たまたまいい位置を取れて、まくれた。誰も来なければ駆けようっていうのはあったし、野口さんの先行も頭にあった。前回はまくりが出なかったけど、今日(4日目)はまくりが出て良かった」
東口善朋はソツない立ち回りで、野原に続いた。
「野口君と合って、横に動ける余裕があったから動いた。それが結果的に良かった。流れの中でさばけて良かった。野口君に行かれたらどうしようもないですからね。精いっぱいの動きをしようと思っていてできて良かった。気を引き締めて走れている」
<11R>

郡司浩平選手
1回、押さえて出た郡司浩平(写真)を清水裕友、浅井康太の順番で出て、その上を叩いた平原康多が最終的に先行策。しかしながら、清水も2センターから再び踏み込む。一度は空いた3番手に入った清水だが、関東勢にまくりで迫る。後方になった郡司も最終2コーナーから反撃。関東勢をとらえた清水に続いた松浦悠士が差し脚を伸ばすも、その外を郡司が強襲して1着。
「1回動いてからと思ってたけど、あんなに入れ代わり立ち代わりになるとは思わなかった。ゴールデンレーサー賞なんでみんな積極的に来るんだろうなっていうのがあったけど、僕の想像以上でした。それで後方になってしまった。でも、踏み上げていけた。(3日目が)休みだったりして、わりとフレッシュな状態で1走できたんで、これでピリッとして準決につながるかなと」
清水のまくりに乗った松浦悠士は、直線での伸び比べで郡司に屈した。
「郡司君が来て踏み込んだんですけど、ちょっと遅いかった。(清水)裕友が頑張ってくれたのに、最後(郡司に)いかれてるんでデキはもうひとつですかね。ただ、1走目よりはいい。最後、郡司君を交わすくらいの伸びがほしかった」
単騎の稲川翔が中国勢を追いかける。最終3コーナーではインに降りて郡司に割り込まれたが、直線で盛り返して3着。
「入れ代わりが激しいレースになって、後方になってしまって焦りました。最終的に清水が駆ける展開かなというのがあったんで、誤算というか自分の判断が甘かった。ただ、最上位のレースを自分の判断で走れたのは収穫になった」
「1回動いてからと思ってたけど、あんなに入れ代わり立ち代わりになるとは思わなかった。ゴールデンレーサー賞なんでみんな積極的に来るんだろうなっていうのがあったけど、僕の想像以上でした。それで後方になってしまった。でも、踏み上げていけた。(3日目が)休みだったりして、わりとフレッシュな状態で1走できたんで、これでピリッとして準決につながるかなと」
清水のまくりに乗った松浦悠士は、直線での伸び比べで郡司に屈した。
「郡司君が来て踏み込んだんですけど、ちょっと遅いかった。(清水)裕友が頑張ってくれたのに、最後(郡司に)いかれてるんでデキはもうひとつですかね。ただ、1走目よりはいい。最後、郡司君を交わすくらいの伸びがほしかった」
単騎の稲川翔が中国勢を追いかける。最終3コーナーではインに降りて郡司に割り込まれたが、直線で盛り返して3着。
「入れ代わりが激しいレースになって、後方になってしまって焦りました。最終的に清水が駆ける展開かなというのがあったんで、誤算というか自分の判断が甘かった。ただ、最上位のレースを自分の判断で走れたのは収穫になった」