配信 2004年3月22日



若生武則の『第57回日本選手権競輪』レポート(前検日編)

今日の静岡は、朝からとても冷たい雨がしとしとと降っていました。時折、白いもの(雪?霰?)が混じるとても寒い前検日となってしまいました。しかし、検車場内は、今の競輪界を代表する選手たちの熱気でムンムン。報道陣もわんさか詰め掛け、検車場は選手と記者とカメラマン、そして、ハードケース、レーサーで足の踏み場もありませんでした。明日からの激戦が非常に楽しみになってきました。

こんにちは、けいりんマガジンの若生です。

あっという間に一年って過ぎてしまいますね。私のこのコーナーをスタートしたのが、昨年のふるさとダービー久留米からですから、今回のダービーで一年がちょうど終わると言うことになります。その締めくくりとして、何としてでも、的中の嵐にしたいと思っています。出場する選手たちにも負けないぐらいのパワーで頑張ります!


・今日の静岡競輪場    

雨に煙る競輪場。明日からの激戦を今は静かに待っている…って感じでしょうか。で、ふと目に入ったのが今開催のバンク内広告。気になる数字が…。
それは2004と57。決勝は2=4か5=7で勝負!




<写真:雨に煙る静岡競輪場>
 
 


→共同記者会見で
→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■共同記者会見で

・思惑違いでしどろもどろになる高木隆弘
とても印象深かったのが、高木隆弘。最初は北日本の3番手を考えていたコメントをしていたのが、岡部、齋藤で並ぶと聞いた瞬間、絶句! 再度考
えて小嶋、濱口の3番手に変更。その時の驚きを激写!しました。選手も思惑が外れると思いっきり驚くんですね。
 


  ・傷の説明をする吉岡稔真
西王座戦決勝で落車した吉岡稔真は、落車での左小指下の傷の回復が遅く、出場を見合わせるよう医師から指示が出ていましたが、ここに至って回復が目覚しく、OKサインが。ちょっと痛々しい左手でした。


・結構似合っていると思うのですが。小嶋
最近のヘアースタイルは分かりませんが、もみ上げが2段になっているのが最近の流行り?でもこのようなヘアースタイルはこの人だけでした。
 

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■タッグアウトから

<初日 1R>
  海老根啓太
「前々回、落車して、でも、前回走ってみたらなんともなかったんで、
体調は大丈夫です」


<初日 2R>
  兵藤一也
「調子は問題ないです。とにかく、自分の力を出し切ってがんばるだけです」


<初日 4R>
  高谷雅彦
「今回の意気込みは……マイペース。もちろん1着狙うけどさ、でも、
マイペースさ」


<初日 9R>
  金子貴志
「調子自体は悪くないんですけどね、競技用の自転車とちがいますからね。乗ってみないと何とも言えないですね」

  石毛克幸
「なんとか勝ち上がりたいですね。やっぱり、来ただけじゃ意味ないん
で。なんとかがんばります」


<初日 11R>
佐藤慎太郎
いつも前検日は遅くまで自転車整備をしていますねと聞くと「俺見かけより、ずっと神経質なんですよ。それに、次の日見ないし。前検日にきっちりやって、後はゆっくり休むためにね。体調は練習してきたからバッチリ! 皆でがんばれば大丈夫でしょ」


<2日目 5R>
  前田拓也
「怪我しないように走ります。でも、近畿は先行選手がそろっていますからね。準決勝まで行ければね、チャンスありますよね。まぁ、それには準決勝まで行かないとね。予選じゃしょうがないでしょ」


<2日目 8R>
  門野匡秀
「俺は初日休みなんやけど、こう見えて俺はイラチやからね、待たされるとイヤなんですよ。早く走りたいですね! 調子はなかなかかな」

  栗田雅也
「今回も先行して、がんばります!」と一言いい切った栗田

  小川将人
「調子は見ての通りだね(前走・和歌山(9)(9)3)。練習はメチャクチャ強いですよ(笑)。今回は魅せますよ!」


<2日目 9R>
  新田康仁
「年齢的にもピークだと思うし、がんばって決勝に乗りたいですね。地元は相性いいんだけど、あんまり好きじゃない(笑)。なんかプレッシャーがすごくかかりますからね(笑)」

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■私的明日の展望

初日 9R 一次予選
廣川貞治、荒井崇博-池尻浩一-小林豊、金子貴志-岩見潤-日比野敏行、石毛克幸-滝澤正光

ここは最近好調な荒井のラインから考えたい。だが、後ろに滝澤を付けた石毛の積極性や、世界で活躍している金子の走りにも注意が必要だ。いずれにせよ、荒井の積極的な走りと張り合おうとすると捲りごろになる可能性は高く、ラインで決まる確率は高そうだ。しかし私的には、滝澤、廣川や、岩見、廣川で考えたい。
初日 10R 一次予選
神山雄一郎-幸田光博-川口満宏、海田和裕-郡山久二-鈴木一央、三宅達也-豊田知之-川口秀人
順当に考えるのであれば、三宅の先行を捲る神山だろう。しかし、最近は海田も積極的に逃げており、上手く中段に三宅がはまるか、神山がはまれば、三宅、郡山もしくは、神山、郡山。私は神山、川口満、幸田のからみで考えたい。
初日 11R 特別選抜予選
山田裕仁-山口富生-一丸安貴、友定祐己-小倉竜二、伏見俊昭-佐藤慎太郎、澤田義和-小橋正義
オリンピックを狙う二人の争いに澤田、友定がどれぐらい絡んでこれるか、見応えのあるレースになると思われる。私的には、伏見の先行を山田が捲れるかどうかだろう。ワールドカップ第1戦・モスクワ大会では、山田がケイリン6位、第2戦メキシコ大会では伏見が4位と世界で活躍。オリンピックの代表争いでのライバル的な気持ちのはずだから、両者負けられない競走をするのでは。仮に両者が叩き合う(これは無いと思うが)展開になれば、友定、澤田の捲りごろだろう。私的には佐藤の頭から入りたい。

2日目 10R 特別選抜予選
堤洋-児玉広志、松岡彰洋-山口幸二-新藤敦、村上義弘-大井啓世-小野俊之-佐々木龍也
村上の先行を誰が破るかというレース。すんなり先行させれば松岡、堤は非常に苦しくなるだろう。強引に松岡が仕掛ければ、村上ともがき合いになり、堤のあっさりもある。私的には山口、松岡から。松岡が捲って山口が差すはず。
2日目 11R 特別選抜予選
吉岡稔真-加倉正義、高城信雄-小川圭二、岡部芳幸-齋藤登志信、小嶋敬二-濱口高彰-高木隆弘
岡部の先行(自力)意欲には、並々ならぬ気合が入っていた。吉岡は傷の心配がまだ若干ありそうで、いけるところから行くニュアンスだ。となると岡部と小嶋、もしくは高城と叩きあいになるのであれば吉岡の捲りか。私的には齋藤、岡部で考えたい。

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