『東日本大震災被災地支援 第65回日本選手権競輪(GI)レポート』 2日目編

配信日:2月29日
 第65回日本選手権競輪(GI)の2日目は、勝ち上がり戦として特別選抜予選2レースと1次予選5レースが行われました。やはり日本選手権競輪です。力と力の良いレースが続いています。特別選抜予選の10レースでは、村上義弘選手が豪快に捲り1着。場内は大歓声でした。
また11レースでは、武田豊樹選手がかろうじて逃げ残り3着。しかし、その競走に同じく場内から暖かい歓声を浴びていました。
明日からは二次予選がスタートします。ここを勝ち上がった選手が、準決勝、そして決勝に進出します。これからが第65回日本選手権競輪という熱いドラマの中心へと入っていきます。是非皆様、しっかりとご観戦のほどよろしくお願いいたします!

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10レース特別選抜予選
1着は後方から捲った村上義弘選手、2着には村上選手に捲られたものの山口幸二選手をどかして入線した平原康多選手。3着には松岡貴広選手の番手から切り替えて突っ込んできた小野俊之選手。

11レース特別選抜予選
武田豊樹選手が先行し、番手の神山雄一郎選手が差して1着、2着は3番手を固めた合志正臣選手。3着に逃げ残った武田豊樹選手。

2コーナーから見た熊本競輪場。大きい!広い!
<1R>
紫原政文選手
紫原政文選手
 入れ替わりの激しいレースになったが、最終ホームで鈴木謙太郎がカマしていくと、それを最終バックから山田英明が捲りきる。直線で紫原政文(写真)が交わして1着。
「恵まれました。山田君が頑張ってくれて、いいところで行ってくれました。昨日は展開にやられましたけど、今日は展開が向きました(笑)」
 2着の山田英明
「これで最終日まで残れそうなので、それが大きいですね。開催中の休みで初めての経験なんですけど、これがどういう風なものかわからないし、とりあえずゆっくり休みます」

<2R>
濱口高彰選手
濱口高彰選手
 打鐘から永井清史が上昇し、先行。後方から濱田浩司が捲っていくが、行き切れず。直線で濱口高彰(写真)が交わして1着。
「恵まれましたね」
 3着に逃げ残った永井清史
「調子はいいんですよ。なので、昨日はもったいないですね…。今日はバックが重かったですけど、最後まで踏み切れているのでいいと思います」

<3R>
山田敦也選手
山田敦也選手
 打鐘2センターから坂本貴史がカマすと、最終バックから8番手にいた西谷岳文が捲っていくのに合わせて中川誠一郎が捲る。しかし、山田敦也(写真)が牽制。最後、前を交わして山田が1着。
「作戦というか、貴史にどうするんだって聞いたら、貴史が頑張りますって言ったんで、わかった、自分もしっかりついていくっていう感じだったんです。調子も悪くなかったし、1着を取れて良かったです!」

<4R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
 才迫勇馬が先行。4番手を神山拓弥(写真)と中野彰人が取り合うが、神山が捌いて4番手を取った。最終バックから捲り追い込んで1着。
「(中野は)けっこういいあたりでしたけど、でも、やりなれてないから、弱いところにあたったんですね。調子はやっぱり良かったので、昨日がもったいなかったですね。今日は1着を取れて良かったです」

<5R>
鈴木裕選手
鈴木裕選手
 菅田壱道が先行すると、中村一将が番手で粘る。短くなった前団を鈴木裕(写真)が捲って1着。
「千葉勢の流れが良かったから、すごい緊張しましたよ(笑)。今日は切らせて、その上を叩く作戦だったんですよ。中村(一)さんは粘るか、中団を取りたかったと思うけど、取らせてはダメだし、あそこの位置にはいないと。でも中村(一)さんが引き気配なかったし、それなら引いて、後ろに付いてもらっているしいけなくてもいこうかなと思いました。実はゼロダッシュはそんなに得意じゃないですけどね(笑)。展開も良かったと思います。調子も良いですし、二次予選も頑張ります!」

<6R>
井上昌己選手
井上昌己選手
 最終ホームから吉本卓仁がカマして先行。最終バックから柴崎淳が捲ってくるも、井上昌己(写真)がこれを牽制。最後、井上が吉本を交わして1着。
「交わせないかと思ってドキドキしましたが、交わしていてよかった(笑)。最後、すごい踏みなおされましたね。(安東)宏高が内を締めてくれていたのが見えて、心強かったです」
 2着は逃げ粘った吉本卓仁
「井上さんが車間を空けて、仕事をしてくれていたのが見えました。一瞬、逃げ切れたかも、って夢を見たんですけどね(笑)」

<7R>
脇本雄太選手
脇本雄太選手
 打鐘前に野田源一が動き、それに合わせて脇本雄太(写真)が前に出る。打鐘2センターで新田康仁が先頭に立つが、それをすかさず脇本が叩いて先行。4番手以降が車間空き、結果、脇本の逃げ切りが決まった。
「前のレースで逃げ切っていたから、自分のペースで上手くいこうと思いました。(最終ホームで)こられた時はドキっとしたけど、出ないと自分の持ち味は発揮できませんからね。」
 2着には三谷将太
「風が変わって、ホームが追い風になったのもあるけど、あの低速からスピード上げられたらきつい…。後ろに萩原(操)さんがいるかわかんなかったから、コーナーで内にこられたのが見えた時に、締めにいったんですよね。それで踏んだけど、後輪が飛んでいけんかったです。次は抜きます。今日はワッキーが強かったですね」

<8R>
内藤宣彦選手
内藤宣彦選手
 飯野祐太が赤板から上昇するが、木暮安由が動き、さらに金子貴志が動いて前に出るが、打鐘で五十嵐力が上昇し、先頭に立った。最終ホームから飯野がカマして先行。直線に入り、内藤宣彦(写真)がヨコに振りながら追い込み1着。
「飯野が早めに行きますって言ってくれて、あとは内藤さんよろしくお願いします。それで残れるかどうかは自分の力ですからって言っていたんです。その作戦通りになりましたね。後ろに五十嵐がいたけど、今日はどうやっても僕の後ろは自力選手でしたから。でも、逆に3番手取れたんだから、そんなに早くはこないだろうなと思っていました」
 2着に突っ込んできた林雄一
「(五十嵐は)いい位置が取れたけど、前とつまっちゃっていけなかったんでしょうね」

<9R>
山田裕仁選手
山田裕仁選手
 小嶋敬二が赤板から上昇するが、打鐘で佐藤朋也が叩いて前に出る。小嶋は一旦引くが、最終ホームから一気にカマした。最後は山田裕仁(写真)が交わして1着。
「レース前に、ここで一番人気で決まらないと、来年の賞金に影響するぞって、言われていたから、決まって良かったー! 緊張したー!(笑) 浅井(康太)と深谷(知広)をのせるのは支部長(山口幸二)が上手いけど、小嶋をのせるのは僕の方が上手いんですよ(笑)」
 2着には逃げ粘った小嶋敬二
「ワンツースリーはなかなか決まらないんで嬉しいですね。でも、交わされたのは悔しー」
 3番手をかためた志智俊夫が3着。
「小嶋さんは僕らのことも考えて駆けてくれました」

<10R>
村上義弘選手
村上義弘選手
 打鐘前から松岡貴久、打鐘で平原康多、打鐘4コーナーで村上義弘(写真)が動く、レースの入れ替わりの激しいレースになった。最終ホームで村上を松岡が叩いていくが、その上を松坂洋平がカマしていく。それに合わせて平原も動き、成田の内で粘り、成田和也をどかす。後方から捲る村上が直線で出切って1着。
「(山口)幸二さんが良い位置を取ってくれましたし、落ち着いて、良い流れで運べたと思います。体調には不安があったけど気持ちはネガティブになることなく、攻めていつも通りにいけました。この1着は大きいですね。しっかり調整して、また頑張ります」
 2着には平原康多が突っ込んできた。
「僕は今、SSでもないですし、4番車では良い位置は取れないですし、ああいう風に脚を使っていかないと。飯嶋(則之)さんと決められなかったのは残念ですけど、やるべきことはやったと思います」

<11R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 最終ホームから武田豊樹が先行。4番手は浅井康太と佐藤友和の競りになったが、浅井が捌いた。ゴール前、神山雄一郎(写真)が交わして1着。
「武田が頑張ってくれました。抜けると思ってなかったんですけど、1着を取れてよかったです。一戦一戦頑張っていきます」
 関東の3番手についた合志正臣が2着に入った。
「神山さんの空けて、締めてが上手かったですね。浅井が後ろにいると思ったし、早めに抜きにいくと差されることがあったので、今日は外からいこうと思いました。ここは内はあんまり伸びませんからね」
 先行した武田豊樹が3着。
「かかりは良かったと思いますよ。自分より浅井が前にいるから、いかないと。先行で勝ち上がるのが理想ですからね。3番手の合志君にも抜かれているので、ゴール前の踏み方が甘かったです」
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