『第67回日本選手権競輪(GI)レポート』 2日目編

配信日:3月19日
 第67回日本選手権競輪は大会2日目を迎えた。昨日とは打って変わり、好天に恵まれた名古屋競輪場で、特別選抜予選2個レースをメーンに、残りの1次予選5個レースで勝ち上がりを争った。これで2次予選に進出するメンバーが出そろった。
 明日3日目も日本競輪選手会愛知支部ステージ(with dela)、ガールズケイリンの猪頭香緒里選手(岡山・104期)のトークショー、AKA(AICHI KEIRIN ATHLETE) PRタイム(with dela)など多彩なイベントで開催を盛り上げます。ぜひ、名古屋競輪場でお楽しみください。
中国雑技パフォーマンス
中国雑技パフォーマンス
浦部郁里選手トークショー
浦部郁里選手トークショー
1着当てて景品ゲット
1着当てて景品ゲット
<1R>
柴崎淳選手
柴崎淳選手
 先行態勢に入っていた佐藤朋也を鈴木謙太郎が内からすくって先行。6番手で態勢を整えた柴崎淳(写真)が最終2コーナーからひとまくり。スピードの違いを見せた。
 「意外と単調なレースになりましたね。あれだけペースが上がったのできつかったです。初日はもったいなかったですね。ギアの差を感じました。あと2走、ピンピンでいきたいですね」
 懸命に追った北野武史が2着に流れ込み、中部ワンツー決着となった。
 「柴崎君が頑張ってくれたおかげ。いいスピードでした。初日に負けてしまったのは仕方がない。昨日よりも感じは良かったし、ワンツーが決まって良かった」

<2R>
浦川尊明選手
浦川尊明選手
 巻き返した岩本俊介を阻んで、突っ張った小嶋敬二が主導権をキープ。8番手に置かれた高橋陽介は最終ホームから発進。まくりで前団に迫ると、逃げる小嶋の内をすくって先頭に。直線で抜け出すも、最後は浦川尊明に交わされ、悔しそうに汗をぬぐう。
 「G1初勝利かと思ったんですけどねぇ…、甘くなかったです。それでも思ったところで行けているし、調子はいいです。(G1でも)通用しているし、スピードの方も悪くなかった」
 浦川尊明(写真)は最終4コーナーで一瞬高橋に遅れたが、高橋同様に小嶋の内を進出。最後は大ギアの威力で、力強く追い込んだ。
 「高橋君が(小嶋の内を)行った時に、自分は締まってしまった。それで俺は迂回するかどうしようかと思っていたけど。もう一回空くのを待った。今日は4.58のギアにしていたし、最後は伸びましたね。感じも良かった」

<3R>
菅原晃選手
菅原晃選手
 松岡篤哉が打鐘過ぎから果敢に主導権を奪う。5番手を確保した菅原晃(写真)が最終2コーナーから豪快にまくって完勝した。
 「本当は3番手が欲しかったんですけどね。後ろの天田(裕輝)君がサラ脚で早めに来ると思ったし、かぶる前に早めに仕掛けました。番手まくりの上を乗り越えられたので調子はいいですね。2次予選に乗りたかったけど仕方がない」
 逃げた松岡篤哉の後位にはまった田中孝彦がバックから番手まくり。これに乗った大木雅也が3着に食い込んだ。
 「田中君は先行しようとしていたし、番手にはまってからは臨機応変に走ってくれました。菅原君のスピードが少し違いましたね。何とか8番(天田裕輝)だけは飛ばしたかったけど…。僕は付いていっただけです」

<4R>
西谷岳文選手
西谷岳文選手
 西谷岳文(写真)は人気の石井秀治を意識しながら8番手に置いて、6番手まくり一気。初日落車のアクシデントの憂き目を見たが、西岡正一と近畿ワンツー劇で快勝。
 「とりあえず石井君よりは、自分が前にいたかった。あれがもう1個後ろのラインだったら、自分たちもダメだったと思います。(落車で)しんどい面もあるけど、ひとりじゃないんで。西岡さんとラインで決まってよかった」
 逃げた永井清史の番手の坂上樹大は、西谷のまくりになすすべもなく3着が精いっぱい。肩を落として反省しきり。
 「(永井が)頑張ってくれたんですけど…。それなのに、なにもできなかった。最近はみんな(まくりの)スピードが違う。でも、それは言い訳にはできない。なにかできるようにしないと…」

<5R>
吉村和之選手
吉村和之選手
 竹内雄作が打鐘過ぎから主導権を握ってレースを支配。番手の吉村和之(写真)がゴール寸前で粘る竹内を捕らえた。
 「落車明けで不安もあったし、緊張もしていました。やっぱり竹内君はすんなり駆けると強いですね。最後まで全然タレなかったので、残さなくても残る感じでした。抜けたのはデキ過ぎですね。何とか形になって良かったです」
 竹内雄作は力強い逃走劇で落車明けの不安を一掃した。
 「自信がなかったので、逆に開き直って思い切っていけました。いいタイミングで仕掛けられたし、意外と最後まで粘れました」
 人気の神山拓弥は4番手まくり不発。その惰性を借りた宗景祐樹が3着に突っ込んだ。
 「神山君のおかげです。レースは見えていたし、番手で余裕はありました。ここに向けて練習した成果が出ていますね」

<6R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
 打鐘で先行態勢を取った猪俣康一ラインの3番手に、上野真吾が粘って隊列が短くなる。最終1センターで松岡貴久がまくりに行きかけたが、合わせるように単騎の藤田大輔が先まくりを敢行。藤田を追走した松岡が直線で抜け出し、荒井崇博(写真)は絶好の展開をモノにした。
 「俺はなにもしてないですよ。前(松岡を)抜いただけ。でも、調子の方は悪くない」と、1着にもさらりと振り返る。
 落ち着いた立ち回りが光った松岡貴久が2着で、九州ワンツー。
 「(自分でまくっても)行けば、行けたかなっていう感じですね。そこからは(藤田が)どこで止まるかって。そういう感じで展開は見えていました」
 高木隆弘との併走から、藤田大輔がまくり発進。九州勢には交わされたが、3着で2次予選にコマを進めて、単騎での立ち回りを納得する。
 「自分は調子が良かったんで、自力を出したいと思っていた。あそこはゆるんではいなかったけど、外併走で脚を溜められたんで仕掛けた。あれだけ(まくって)行けてるなら、感じはいいと思います」

<7R>
齋藤登志信選手
齋藤登志信選手
 渡邉一成が赤板から前に出て風を切る。打鐘過ぎにカマしてきた鈴木裕を渡邉が突っ張り、さらにペースアップ。番手絶好となった齋藤登志信(写真)が最後は鋭く追い込んだ。
 「自分は渡邉君に任せるだけでした。鈴木君をいかせるのかと思いましたけどね。いい仕事ができたか分からないけど勝てて良かった。最後に内から誰か来るのは予想していました。あれだけ行って渡邉君は2着に残るんだから強いですね」
 渡邉一成は赤板から丸2周をもがいて手応えをつかんだ。
 「レースが動くのが早かったけど、石丸(寛之)さんと併走しても仕方がないし、残り2周で前に出てそこから考えようと。(鈴木)裕のカマシは見えていたし、あそこで出られたら厳しいので踏み出しに集中しました。裕を合わせれば、あとは石丸さんだけですから。最後の4コーナーは酸欠状態でしたね。不得意な展開であれだけ踏み切れているので申し分ないですね」
 石丸寛之のスピードをもらった筒井敦史が北日本両者に詰め寄った。
 「石丸さんが踏み出した瞬間は2人で決まったと思ったんですけどね。(渡邉)一成が強かった。あそこまで連れていってもらえたので何とか勝ち上がれました」

<8R>
伊藤保文選手
伊藤保文選手
 志村太賀に切られた桐山敬太郎は、一本棒の5番手。志村を叩いて逃げた山田久徳の掛かりも良く、桐山は不発。桐山目標の内藤秀久は、直線で空いた中のコースを踏んで強襲。鮮やかすぎる突き抜けを披露した。
 「山田君はバックを20本以上持っているし、ああいう展開になるかなっていうのは思っていた。このままでは(前に)追いつかないし、自分はあのコースに降りさせてもらった。後ろの和泉田(喜一)さんには申し訳なかったけど、あれしかなかった。全開で踏んだ感じも良かった。でも、自分たちのラインで決まらなかったのが…」
 山田の先行を利した伊藤保文(写真)は、絶好の展開も2着惜敗。山田の頑張りを称えて、複雑な表情で振り返る。
 「バック過ぎに(志村が)車間を空けていたんで、一気に来るかなって思った。自分に余裕がなかったし。もう限界でした。山田君には申し訳なかった」
 志村に乗った阿部康雄が、中割りで3着。
 「志村君がどこまで行けるかなって感じだったけど。出なかったですね。でも、志村君が頑張ってくれて、自分は勝ち上がれたし。最終日は少しでも、上のレースに乗りたい」

<9R>
菅田壱道選手
菅田壱道選手
 根田空史の先行を菅田壱道(写真)が後方8番手からまくって金星を挙げた。最近の不振が嘘のような快走に笑顔が絶えない。
 「後ろになってしまったので、行けるところまでと思って仕掛けました。思いのほか伸びましたね。ギアが足りないと感じるぐらい軽かったです。1着まで届いているとは思わなかった。タテ脚で勝てたのは収穫ですね。感触はかなりいいです。選手にとって1着は一番の薬。テンションが上がっているけど、気を引き締めて2次予選も頑張ります」
 根田空史は打鐘先行で持ち味を発揮。直線で末を欠いたが、3着で2次予選進出を決めた。
 「スタートで前を追うのに脚を使いましたね。いっぱいで余裕がなかった。何とか3着で勝ち上がれたけど、内容には満足していません」
 根田の番手から追い込んだ林雄一が2着に入った。
 「根田君を信頼してすべて任せていました。ツキバテしました。強すぎますよ」

<10R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
 川村晃司を叩いた新田祐大が主導権。番手の菊地圭尚(写真)は、新田祐のハイスピードに踏み出しで一瞬立ち遅れたが難なくリカバー。番手絶好の流れを生かし、直線では川村との踏み合いを制して白星スタート。
 「(新田祐が)どうすんのかと思って、自分も迷った。そのぶん、新田(祐)君の踏み出しに離れかけたけど。追いついたあとは、感じ良く踏めたと思います。自分たちのラインは2車だし、あんまり仕事をしすぎるとしゃくられてしまうんで、難しかったですね。このあともしっかり気を引き締めていきたい」
 意地を張らずに新田祐、菊地を行かせた川村晃司は、3番手をキープ。逃げた新田祐にまくりを合わされながらも、最後までしぶとく踏んで2着。
 「なんとかですね。(新田祐を)突っ張れなかったんですけど、3番手に入れた。すかさず新田(祐)君が来たら、出させようとは思ってたんで。後ろが仕事をしてくれたんで、自分はそのおかげですね」
 まくり気味に追い上げた新田康仁に割り込まれた村上博幸だったが、急務の立て直しが功を奏し追い込んで3着。
 「たまたまタイミングで入られてしまったけど。自分がいっぱいでああなったわけではないんで。脚的には楽だったし、余裕もありました」
 最終ホーム手前から反撃に出た新田康仁は、仕掛け遅れを反省する。
 「2テンポ、3テンポ仕掛けが遅れている。レース内容は良くない。もうちょっと(新田)祐大君のクセを把握して、隙を突いていたらしっかりと仕掛けられたんだけど…」

<11R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔選手
 久々のG1の舞台でも武田豊樹の勢いは止まらない。佐藤友和を突っ張って脇本雄太が先行。流れが向いたとはいえ、圧巻のまくりで連勝を11に伸ばした。
 「どんな展開にもしっかり対応しようと思っていた。まくりが好きなわけじゃないけど、流れに応じて仕掛けられた。最終バックをめがけて踏みました」
 芦澤大輔(写真)が完璧マークで2着に流れ込み、茨城ワンツーを決めた。
 「武田さんのおかげです。いつでもいける準備はしていました。武田さんと一緒に練習しているんですが、実戦で久しぶりに付くと違いますね。根本的に違う気がしました。付いてて余裕はあったけど抜けなかった」
 成田和也は切り替え策からしぶとく3着に入った。
 「あの展開だと武田さんは必ずまくってきますからね。前の村上(義弘)さんも伸びているから厳しかったけど、最後は何とか抜けて良かったです。3着に入れたのは大きいですね」
 脇本の先行を利した村上義弘は惜しくも4着。2次予選から仕切り直す。
 「脇本は2コーナーぐらいで力尽きた感じだった。後ろを確認したら武田さんのスピードが違っていました。何とか3着まで入りたかったけど脚がなかった」
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