『被災地支援競輪第70回日本選手権競輪(GI)レポート』 前検日編

配信日:4月29日
 村上義弘の優勝で幕を閉じた3月名古屋に続き、今年2度目のダービー「被災地支援競輪第70回日本選手権競輪(G1)」が、静岡競輪場で4月30日から始まる。輪界でもっとも権威のあるタイトル、ダービー王の称号をかけて、162人の精鋭が熱戦を繰り広げる6日間のシリーズは見逃せない。前検日の4月29日には舞台の静岡競輪場にSS班の9人をはじめとした豪華メンバーが集結。6日間の長丁場に備えて参加選手は、それぞれ入念な調整を行った。
 本場では開催中の毎日、「早朝予想会」、「日本競輪選手会静岡支部ブース」、「競輪自転車体験ブース(初日~3日目まではサイクルタイムトライアル、4日目~最終日まではサイクルスピリッツ)」など、様々なファンサービスとイベントでお客様をお待ちしています。また、30日の初日には、「動物戦隊ジュウオウジャー」のショー、「スピーチーズ」によるミニライブ、「静岡競輪新マスコット」の着ぐるみ&名前公開なども予定されています。ぜひ、静岡競輪場へ足をお運びください。
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渡邉雄太選手
渡邉雄太選手
 オープニングレースの1番車に抜てきされたのは、地元の渡邉雄太(写真)だ。復帰した前回の弥彦F1では優出こそ逃すもシリーズ2連対。ここで好スタートを決め、あとに控える仲間たちに勢いをつけたい。
 「弥彦は思ったより走れました。(落車の)痛みとかはもうないですし、前より良くなっていると思います。でも、ここまでは普通に練習できただけですね。まずは初日を勝ち上がれるように」
 前回の高知記念は準決で敗退した和田圭。しかし、二次予選、最終日に白星と鋭いキメ脚は変わらず。同県の菅田壱道を目標に、一次予選突破を狙う。
 「しっかり練習をしてきました。状態もバッチリです。静岡は結構好きですね。(早い時間帯のレースは)久しぶりなんですけど、条件はみんな一緒なんで」

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松浦悠士選手
松浦悠士選手
 今年の松浦悠士(写真)は4月川崎記念を優出など、G戦線でも好走を見せている。前回の高松F1では準Vとまずまず。手応えをつかんで静岡に入って来た。
 「高松ではここに向けてっていう意識で3日間走って、手応えがかなりありました。初日は自力自在に。G1なんで、タテだけでは厳しいと思うので。目標は最終日まで走ること。二次予選、あわよくば準決までいきたいです」
 佐川翔吾は近況一息の成績も、ここに向けて仕上げてきた。
 「高知記念は疲れがありましたね。でも、前回からだいぶ良くなっている感じがあります。静岡は(S級初)Vもあるし、悪くはないです」

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櫻井正孝選手
櫻井正孝選手
 ダービー初参戦となった3月の名古屋では失格に終わった櫻井正孝(写真)。今回こそは大舞台で結果を残したい。
 「ここまではちょっとバタバタしていましたね。でも、練習もしてきたし、やれることはやってきました。初日はやりやすいメンバーだと思うし、自分のレースができるように。とりあえず初日をクリアしたいですね」
 柴崎淳はこれが復帰2場所目。前回富山F1では準決で櫻井に敗れており、そのリベンジを果たしたいところ。
 「富山に行く前から練習の感じは良かったです。でも、富山は思った以上に感覚が違った(良くなかった)。流れとか、気持ちの問題だと思います。後は実戦脚だけ。ここまではとくに特別なことはしていないです」

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川村晃司選手
川村晃司選手
 3月のダービーでは準Vを果たした川村晃司(写真)。続く松山記念では7629着と状態が心配されたが、その後は4月福井、弥彦とF1で連続優出と問題ない様子。
 「名古屋(ダービー)はラインのおかげで準Vの成績を取らせてもらいました。あれから自転車を試したりして良くなかったけど、上向いてきたと思います。G1は勝ち上がらないと楽しくないので、今回も頑張りたい」
 海老根恵太は前回西武園記念を途中欠場。しかし、こちらも不安を払しょくしての参戦となった。
 「前回は帰ったけど、調子は悪くなかったです。ここまでは普段通り調整してきました。静岡はホーム向かい風のイメージがありますね」

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中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
 リオ五輪出場を決めた中川誠一郎(写真)だが、地元熊本での地震もあって順風満帆というわけにはいかない。本業でも結果を出して、故郷にエールを送りたい。
 「1回目の地震で帰ろうとしたけど、2回目のもあって帰れなくなってしまいました。その後、何とか熊本に帰って。いろいろやらないといけないこともあったし、バンクも使えなくて調整が難しかったです。(直前は)ちょっとでも、バンクを使おうと思って、川崎で練習をしてきました。気持ちだけで走ります」
 和田真久留は3月平塚F1で初の地元Vを飾るなど好調。2場所欠場しての参戦だが、状態は問題なさそう。
 「(競技の)全日本トラック選手権で体調を崩して、前回(函館F1)は風邪で休みました。でも、今は走れる状態に戻したし、(名古屋ダービーより状態は)何十倍も良いです。練習できた上積みもあるし。一戦、一戦勝負ですね」

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吉本卓仁選手
吉本卓仁選手
 吉本卓仁(写真)は、今年出走したすべての記念を優出。前回の西武園記念でも準決を逃げ粘って決勝にコマを進めて、良い流れでG1を迎えた。
 「西武園で新車を使ったけど、慣れている方が良いと思って、元に戻しました。良い感じで練習もできていますね。腰も大丈夫です。今は(6月)久留米記念も視野に入れて走っています」
 105期の新鋭畑段嵐士は、すでにF1戦でV争いに加わるなど大きく飛躍。今度は大舞台でその存在をアピールするか。
 「初日は自力で頑張ります。中4日ですけど、ちょうど良いですね。名古屋ダービーよりは仕上げてきました。結果でアピールしたいです」

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早坂秀悟選手
早坂秀悟選手
 伏見俊昭は3月岸和田F1でVなど復調急。初日は早坂秀悟に前を託し、番手からチャンスをうかがう。
 「初日は(早坂)秀悟にしっかりと。踏み出しに集中して。だいぶ流れも良いし、体も良いです。ようやくですね。静岡は(04年ダービーでVをしているし)良いですね」
 その早坂秀悟(写真)も、伏見を信頼して果敢に攻める。
 「前回(函館F1)は先行基本の組み立てでやりたいことはできたけど、成績が…。仕上がりは良くなかったけど、数字ほど悪くはないです。(一次予選の後ろは)伏見さんだし、離れることはないと思うので、自信をもっていきたい」
 対するは松岡健介。近況の成績はパッとしないが、ここで悪い流れを変えられるか。
 「ここまでは予定通りにこれました。疲れもないですね。(状態は)前回と同じです」

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吉田敏洋選手
吉田敏洋選手
 3月地元の名古屋ダービーでは優出を逃した吉田敏洋(写真)。しかし、その後は4月防府、小倉のF1を連覇に、前回の西武園記念を優出と好調を維持している。
 「(あっ旋が詰まっていて)体はキツいけど、練習の方がキツいですね。名古屋の宮杯(高松宮記念杯)までは(忙しい)。調整はできたけど、疲れがどれくらい取れているか。(今年2回目で)いつものダービーの高揚感はないです。普段のF1に来ている気分。それが良い方向に向いてくれれば」
 その吉田の番手は山内卓也。前回富山F1で優出を逃すなど状態に不安は残るが、好目標を得てチャンスが広がる。
 「川崎(記念)から腰痛が出てしまって、今回は軽めの調整です。でも、痛みはなくなりました。静岡は悪いイメージもないけど、良いイメージもない。名古屋ダービーよりもリラックスして臨めますね」
 北津留翼は新車を投入し、大一番に臨む。
 「ここまでは予定通り調整してきました。今回から自転車を換えます。練習でも使っていないですね。静岡は走りやすいイメージがあります」

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片寄雄己選手
片寄雄己選手
 2月の当所記念では2度の連係がある根田空史と片寄雄己(写真)。決勝では主導権を握った片寄の番手から根田が発進するも、最後は神山雄一郎に追い込まれて準V。初日の一次予選は、今度は根田が前回り。前回の函館F1を874着と一息の片寄だが、地元G1での準備に抜かりはない。
 「レースを走りながらいろいろやることができた。前回は連に絡めなくて申し訳なかったけど。いろいろできたことは大きい。準決では僕の先行で(中村)浩士と武井(大介)が決勝に乗った。僕もいつでも自力でいける準備はしているけど、(一次予選は)根田の番手で頑張ります」
 名古屋ダービー後はF1シリーズで4場所連続優出の根田空史が、ピカピカの新車で南関地区に流れを引き込みたい。
 「新車をおろしていい感じですね。こっちの方が全然いいと思います。片寄さんとは静岡記念のリベンジをしようって、片寄さんもかなり気合が入っていた。自分も初日に走った方が良かったし、ちょうど9レースぐらいが(時間的にも)いいです」
 地区的な目標不在の三宅達也は、即決で中近勢の後ろを選択。
 「(筒井)裕哉にはレースでお世話になっているんで。前回は展開が向かないところがあった。僕らは展開とコース。調子は悪くないんで、それが向いてくれればと思っています」

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村上博幸選手
村上博幸選手
 名古屋ダービーで初めてG1の決勝の舞台を踏んだ三谷竜生。その後はF1で2度の優勝を遂げて、勝ち星を量産している。
 「ダービーのあとも調子良くいけているし、あれがいいキッカケになったかと思う。力を出し切ればいい勝負ができるっていうのがある。自分のなかではそれほど変わったことはない。ダービーの決勝でも楽しめましたし、G1でもいい緊張感で走れていると思います」
 三谷とのタッグで人気を集めそうな村上博幸(写真)は、例によって淡々としたもの。静かに闘志を燃やし、自然体で口を開く。
 「去年の感じがウソのようですね。すごく戻ってきているなっていうのがある。(走っていても)余裕があります、去年はシンドい感じがあったけど、もうそんなことはないです。ここまでF1が続いて一発目の平塚の前にキツめの練習をしたら、結構(疲労が)残って年齢を感じました(笑)。そういうところも勉強だと思います」
 天田裕輝は前回の西武園記念が8561着。最終日に白星を飾るも、動き自体は絶好調時には遠く及ばなかった。
 「腰がキツかったりして、あんまり良くなかった。(2場所前の)弥彦の時から腰痛があって、走ってみないとっていうのがあった。ケアもしてきたんで、前回よりもいいと思います」

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諸橋愛選手
諸橋愛選手
 浅井康太は前回の西武園記念で勝ち上がりを3連勝。無傷の優出を遂げた決勝では吉田敏洋と共倒れも、動きの良さが光っていた。初日の特選は竹内雄作の番手から、俊敏な立ち回りを披露する。
 「(2場所前の)川崎がイマイチだったので、西武園を走って良かったのかなって思います。腰痛のなかでも走れてたけど、そのあとの練習ができなかったぶん川崎に影響したんだと。しっかり西武園も走れたし、そのあとも練習ができたのでいつも通りです」
 諸橋愛(写真)は前回の弥彦F1を121着で今年初優勝。プレッシャーのなかで、地元ファンの期待に応えてダービーに弾みをつけた。
 「弥彦はプレッシャーもあって脚が三角に回ってしまった。地元のプレッシャーはすごく感じますよ。そのぶん今回の方が気持ちは楽ですね。一昨年くらいから(G1の)準決に7、8回乗っているけどなかなか…。決勝に乗れていないってことは、なにかが足りないんでしょうね。(武田豊樹を)援護して、しっかりと自分も勝てるように狙っていきたい」
 全日本選抜決勝で落車失格を喫した稲垣裕之は、右鎖骨骨折の怪我から復帰して3場所を消化。順調に上昇カーブを描いている。
 「競走を走るごとに感触は良くなってきている。練習ではタイム的にも普通の状態に戻ってきている。十分にG1を戦える状態にあると思います。日程は詰まっていますけど、走っておいて良かったかなと思います」
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