配信 2003年6月29日



若生武則のふるダビ京都向日町レポート(最終日編)

ふるさとダービー京都向日町の決勝はご覧になりましたでしょうか?
村上義弘の逃げ切り優勝は見事でしたね。
近畿先行屋ナンバーワンから、ニッポンの先行屋ナンバーワンに格が一段上がったような気がします。
こんにちは。けいりんマガジンの若生です。
決勝は、村上義弘の後ろをめぐって大激戦になりました。私的には久々に見ごたえのあるレースでした。
各々の選手の持ち味がすべて出ていたレースだったと思いました。皆さんはいかがだったでしょうか。



優勝は村上義弘選手!

→今日の朝の検車場から
→ダッグアウトから
→決勝の展開
→村上優勝コメント


■今日の朝の検車場から
参加選手たちは朝8時30分からバンクに出て練習します。そして検車場で自転車の手入れをして、検車を受けます。かなりごった返しています。濱口高彰選手と齋藤登志信選手が並んで自転車の手入れをしていました。有賀高士選手も真剣な表情でお手入れの真っ最中です。
<写真:朝9時45分>
<写真:朝の検車場>
<写真:朝の有賀>

レース前もくもくとローラーを踏む村上義弘選手。
このときは何を考えていたのでしょうか。
果たしてこの後、他を圧倒して逃げ切り優勝するというイメージを持っていたのでしょうか。

<写真:村上選手>

 
 

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■ダッグアウトから
<1レース>

久々に1着をとった山田英樹
「いやー、たまたまですよ。調子は成績を見てもらえればわかる通りですね。最近忙しくて練習に集中できなかったんです。元に戻るのにあと1ヶ月くらいかかりますね。練習して余裕があれば大丈夫なんですけど、今日は疲れてしゃべれなかったですもん」
<写真:山田選手>


<2レース>

先行した佐野梅一の番手から交わして1着の藤田亨市
「朝早いレースだと、やっぱり(バンクは)重いですね」といいながら、ニコニコしていた。

<写真:藤田選手>


<3レース>
1着の竹内智彦
「今開催、初日以外は調子よかったですけどね。また次からがんばります」

<写真:竹内選手>

<4レース>
打鐘から先行した三槻智清
「昨日みたいな捲りは、上位では通用しないからね、いろんなことを考えて、やっていかないと、本番の時、不安になって動けないんでね。今日は行こうと決めていました」

<写真:三槻選手>
その三槻をマークした藤野光吉
「まさか、三槻が打鐘から行くとは思わなかった」

<5レース>
1着の松永晃典
調子は見ての通りですね。自分の課題はわかっていて、それを克服するために練習しているんですけど、なかなかうまくいかないですね。これからもがんばります」

<写真:松永選手>

<6レース>
逃げ切った小泉俊也
「今日はいかないでいいかなと思ったんですけど、後ろが切り替えないでくれたんで」
3日目1着、最終日1着と連勝ですねと言うと「おかげさまで」とにっこり。

<写真:小泉選手>

<7レース>
捲り追い込んで1着の中山博司
「中2日でここだから、脚はいいんですけど身体的にはつらいですね。今日はもう死ぬ気で行きました」

<写真:中山選手>

<8レース>
1着の手島慶介
「前々からと思っていたんですけど、(前が)とれなかったんで早めに行きました。信用のない戦法なのに、川口(満宏)さんっていう先輩がついてくれたんで、よけいにがんばらなきゃっていう気持ちになりました」

<写真:手島選手>

<9レース>

捲った齋藤登志信
「今日は、2人つけていたので先行するつもりだったんですけど、あんな展開になりました」



<10レース>

1着の兵藤一也
「群馬の先輩がきびしいんで、宿舎の方が気を使いますよ…っていうのはウソですけどね(笑)。気楽にやらせてもらいます」

<写真:兵藤選手>


<11レース>

2着の坂本英一
「捲ったんじゃなく、あれはロング捲りです」



3着の有賀高士
「すべて濱口(高彰)さんのおかげです」

<写真:有賀選手>


■決勝の展開
決勝
決勝は、横田-室井、小橋-坂本、濱口-有賀、村上-松本-大井で周回。打鐘前から村上が上昇すると村上の番手で、横田が粘る。そこで松本と横田の激しい位置の取り合いをしているうちに、濱口も追い上げ、番手に。松本は激しく抵抗したが最終的にバックで濱口が取り切るがそこで一杯。大井と小橋は落車。村上は逃げ切り、2着には坂本がバック9番手から捲り入線。3着には有賀。
優勝の共同記者会見での村上の表情は、少し曇っていた。松本とのワンツーを決められなかった競走をしたことに腹立たしさを感じていたようだ。

<写真:村上選手記者会見>
 


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■村上優勝コメント

地元で優勝できて嬉しいです。
来る前から地元勢から優勝者を出そうと決めていたのでプレッシャーでした。自分の思っていた展開と違い、もっと混戦になるかなと思ったけど、意外にすんなりした展開で、小橋さん、濱口さんのところをすぐに通過してしまえばと思ってたんですけど、結果的に松本さんを競らせてしまったんで、そこが反省点です。今後の目標は、先行日本一の選手になりたいです。歴代の先行日本一と言われてきた選手の方はもっと、もっと、まわりに与える印象が強かったので、僕ももっと強くなっていきたいです。
それと、去年のグランプリの後すぐ、松本さんと2人でグランプリでリベンジしようと約束したので、今年もなんとか2人で乗りたいです。




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