『KEIRINグランプリ2025シリーズレポート』 前検日編

配信日:12月27日

 今年最後の頂上決戦。平塚競輪場を舞台に輪界最大のイベント「KEIRINグランプリ2025シリーズ(歳末チャリティー協賛)」が、12月28日にスタートする。シリーズ最終日の30日には、優勝賞金1億4600万円(副賞含む)をかけた夢の一発勝負「KEIRINグランプリ2025(GP)」の号砲が鳴らされる。27日の前検日は、初日のメイン「ヤンググランプリ2025(GII)」、2日目の「ガールズグランプリ2025(GP)」、さらにシリーズの3日間で熱戦が展開される「第18回寺内大吉記念杯(FI)」のメンバーが平塚に集結した。今年最後の大一番に備えて、バンクで感触を確かめて汗を流すなど、選手それぞれが入念な調整を行った。
 グランプリシリーズは、開催中の毎日、キッチンカー祭り、HUB出店、未確定車券抽選会、オリジナルフォトブース、選手会神奈川支部ブースなどが予定されています。また、12月28日のシリーズ初日には、「さらば青春の光」、「FUJIWARA」のお笑いライブ、「足立梨花」のトークショー、名輪会トークショーなどもあります。平塚競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

ヤンググランプリ出場選手集合
ヤンググランプリ出場選手集合
ガールズグランプリ出場選手集合
ガールズグランプリ出場選手集合

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後藤大輝選手
後藤大輝選手
 昨年はヤンググランプリに出場した後藤大輝(写真)が、今開催は3日制のFIシリーズに登場。前々回の競輪祭では未勝利に終わっているが、前回の松阪FIでは215着。準決を逃げ切って優出した。
 「(前回は)FI戦が久々っていうのもあって、展開のズレっていうのがあった。ダッシュ戦みたいになって、そのなかでも遅れないでしっかりと対応できた3日間だったと思います。(そのあとは)疲れを取ってウエートトレーニングと自転車に乗ってやってきた。(状態は)変わらずだかなって思います」
 先行力とポテンシャルでは後藤にも引けを取らない木村佑来は、近況、白星から遠ざかっている。9月以来となる1着で、キッカケをつかみたいところだが…。
 「後藤さんとは(今年8月の松戸記念の二次予選で)1度対戦して、ラインで勝つことができました。けど、点数を見ても、レースを見ていても、相手の方が格上。ここ最近は悪くはないけど、良くもないですね。寒くなってくると調子を落とすというか、あんまり重いバンクは得意じゃない。夏場の方が好きですね」

<2R>

佐藤一伸選手
佐藤一伸選手
 佐藤一伸(写真)は、前々回の伊東記念で3連対を遂げて2勝をマーク。しかしながら、前回の静岡FIでは準決で3位入線も失格。落車のアクシデントもあり、こう振り返る。
 「自分の脚力不足と技術不足で落車をさせてしまったので、反省して今回は頑張りたい。(近況は)悪くないけど、自分でやった時は着が大きいですね。グランプリに出る阿部(拓真)君とかが平に来たので、一緒に練習した。刺激になったし、自分は少しでも迫れるように」
 前回の松阪FIでは、3日間すべて最終バックを取り253着。林慶次郎が、積極性をアピールした。
 「一時期と比べたら点数は落ちていますけど、レースは動かせていますし、力を出し切るレースはできている。前回の松阪に関しても、逃げて残れている。内容自体は問題ないと思いますし、あとは結果がついてくれば」

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根田空史選手
根田空史選手
 4場所前の松戸FIの125着を皮切りに岸和田FIを214着、佐世保記念2386着、四日市FIを316着。近況の戦績をふまえる根田空史(写真)は、10日以上空いた今シリーズに上積みがありそうだ。
 「ここ最近はレースが詰まっていたのもあって、初日、2日目まではいいけど、それ以降になると急に体の動きが悪くなっていた。練習不足だなっていうのがあった。フレームはそのままで、セッティングをいろいろやっている。(前回のあと)2週間弱空いていたので、良かったセッティングで来ました。脚が弱っていたので、(トレーニングは)かなりキツめにやった。まだ筋肉痛は残っているけど、初日までは(筋肉痛が)取れると思う。状態も上がってきた感じで良かった」
 グランプリシリーズの直後は、年明けのホーム、立川記念から始動。そこを見据えながら武田亮は、フレームチェンジで変わり身を求める。
 「前回の広島記念は2、3日目が単騎でしたし、調子はよくわからなかったですね。終わってから中3日ですけど、ここが終わったら年明けすぐに立川記念もある。次の1日だけ休んで、2日間は練習してきました。今回からフレームを換えます。いままでのフレームは大きくて夏場は流れて良かったんですけど、冬場は重い。それで少し小さくして、動きやすくなると思います」

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西村光太選手
西村光太選手
 直近は小田原GIIIも含めて、5場所連続で優出中と乗れている感のある西村光太(写真)だが、自身の手ごたえは思いのほかの様子。前回から20日近く空いた今シリーズで、真価が問われそうだ。
 「最近はずっと良くない。良くない時の力が、2、3年前よりも上がっている。それでなんとかレースができているんだと。展開もあると思いますけど。(前回の松阪FIのあとは)練習の面とかできなかったことを、年を越す前にと思って、自分の納得するまでやろうかなっていうのがあった。(感触は)そんなに悪くなかった」
 格清洋介は、前回の伊東記念で2勝を挙げた。ホームバンクでの記念とあって、メンタル的な要素も大きく、これを継続できれば競走得点アップも確実。
 「伊東記念は、気持ちも入っていましたし、感触的にも良くて、2勝できたので良かった。やっぱりホームバンクですし、相性もいいので気持ちよく走れました。ああいう競走を、伊東以外のところでもできるようになるのが課題ですね。気持ちの問題も大きいと思う。終わってから誘導が入ってたりもしたけど、いつも通りの練習と調整ができました」

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橋本瑠偉選手
橋本瑠偉選手
 4場所前の小松島FIで今年2度目の優勝を遂げた橋本瑠偉(写真)は、続く名古屋、伊東とFIを3場所連続で優出。しかしながら、前回の広島記念では二次予選敗退で連続優出が途切れ、9車立ての今シリーズも気を引き締める。
 「(前回は)2連対できているんで、悪くないのかなって思います。行くべきところで(仕掛けて)行った時は成績がいい。今回も9車立てなので、しっかりと仕掛けたい。(調子は)11月に入ってから、ちょっとずつ上がってきている。状態はいいと思います」
 谷和也は、直近の3場所で6勝の固め打ち。3日間最終バックを奪取した前回の伊東FIでは、逃げ切りで優勝を遂げた。
 「前回の伊東は、展開も良かったですけど勝てて良かったです。今期は夏くらいまで良かったけど、体調を崩したりして厳しい戦いが続いていて点数も落ちましたね。ここ最近また1着も取れるようになってきているので悪くないと思います」

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渡邉雅也選手
渡邉雅也選手
 近況、高いレベルで安定している渡邉雅也(写真)は、9車立ての前々回の佐世保記念で2勝を含む3連対。前回の地元、伊東FIでもオール連対の122着と好成績を残した。
 「(前回は)感じは良かったけど、勝負どころで自分の弱さが出たかなと。最近は調子がいいので、仕掛けどころを逃さなければチャンスはあるかなと。(前回のあとは)しっかりと練習もできて、調子も崩してないので大丈夫かなって思います」
 前回の取手FIの264着から3週間空いた堀江省吾は、現状の仕上がりをこう説明する。
 「(前回から)かなり間が空いたので、練習した。けど、地元はバンクが使えなかったので、室内練習が中心でした。ちょっと腰を痛めた時もあったので、空いたわりには、そこまで(トレーニングを)積めなかった。指定練習でちゃんと感じを確かめたいですね。今期は1回失格しているし、(S級)1班の点数はもうかなり厳しいと思う。でも、いまはもう逆に吹っ切れました」

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雨谷一樹選手
雨谷一樹選手
 雨谷一樹(写真)は、前回の広島記念を1629着。一次予選は橋本壮史の先行を利して白星スタートも、その後が一息だった。
 「(前回は)1着を取った初日が一番良くて、そのあとが良くなかった。かみ合わなかったし、状態もだんだん良くなくなっていった。(そのあとは)疲れが出たので、しっかりと休んでからきました。(人の後ろは)だいぶ慣れてきた。シンプルなレースならいいけど、あとはゴチャゴチャになった時に対応できるようにですね」
 今シリーズは大一番を控えている兄、拓矢(107期)とのセット配分。吉田有希はそれだけに自身も決勝に進んで、兄のグランプリを盛り上げたいところだろう。
 「前回(和歌山FI)は、久々のレースにしてはやれた方かなと思います。準決は地元に付いていただけて、それだけ評価してもらえたってことなんで良かったです。最終日は1着で終われましたし、悪くなかったかな。終わってからは、奥さん(増田夕華)のいる大垣の方で練習しました。(今年の)前半は良くなかったんですけど、後半は2年ぶりに優勝できた。来年は兄貴(拓矢)がSSなんで、学べることがあると思う。関東はあまり先行選手がいないんですけど、自分は腐らずにやりたい。まだまだ得られるものがあると思う」

<8R>

市田龍生都選手
市田龍生都選手
 早期卒業制度で今年の1月にデビューした市田龍生都(写真)は、7月に3場所連続の完全VでA級1、2班戦を卒業。まだまだ9車立ての経験は少ないが、それを補って余りあるポテンシャルを有している。
 「(前回の松阪FIは)感触が良くも悪くもなく、自分の甘さも出て納得のいかないレースもあった。まだまだ未熟だなって感じました。今回は(前回に使っていた3.92の)51×13のギアから、55×14(3.93)にしてみようと思っています。うまくハマってくれればと。(自転車競技で)オーストラリアの大会に出場したので、調整っていうわけにはいかないけど、うまくやっていきたい」
 その市田とタッグを組む神田紘輔は、前回の広島記念を5515着も状態は良さそうだ。
 「前回は、展開が悪すぎたのもあった。けど、脚自体はだいぶ上向きですね。もともと冬が得意なのと、あと練習方法を少し変えた。(前回のあとも)しっかりと練習して、(状態は)変わらずにいいですね」

<9R>

阿部力也選手
阿部力也選手
 前回の広島FIはオール2着の準Vだった阿部力也(写真)だが、前々回の競輪祭で落車した影響でコンディションは満足のいく状態ではなかった。そこから2週間以上空いての今シリーズで、変化はあったのか。
 「(前回の)感触は最悪でした。落車してから無理やり走った感じがあって、全然ダメでした。擦過傷と手の捻挫がひどかった。(そのあとは)練習をしっかりとできたと思うので、前回よりはいいかなと。ただ、まだ怪我の具合は良くないですね」
 平バンクで阿部拓真らとトレーニングを積んだ小原佑太は、前回の競輪祭から1カ月以上空いた。
 「競輪祭が終わってインフルエンザになって1週間休みましたけど、そこからはしっかりと練習をしてこられました。今月の21日までナショナルチームで練習もして、23日から3日間はいわき平で阿部拓真さんや新田(祐大)さんたちとグランプリ合宿をしてきました。その合宿から菅田(壱道)さんから借りたフレームにして乗ってきました。練習での感触も良かったですし、今回は楽しみですね」

<10R>

山口拳矢選手
山口拳矢選手
 山口拳矢(写真)は、前回の広島記念を4115着。決勝にコマを進めた広島だっただが、決勝は車体故障を起こした。
 「(前回は)感触も悪くなかった。動けたかなっていう感じです。(状態は)上がっている感じはなく、キープできているかなと。体調は問題ないけど、シューズと後輪が壊れたので、それがどうかなと。ぶっつけなんで、それがどうかなって思います」
 前々回の競輪祭ではファイナルに進み、決勝は強襲の3着だった松井宏佑は、続く名古屋FIを3連勝の完全V。
 「(前回は)魅せるレースで勝たないといけないと思ってたので、勝ち切れて良かったです。競輪祭で完全燃焼したと思われたくなかったので、魅せて勝てて良かったです。ひと区切りと思って、前回が終わってから少し休んだ。それからいつも通りに強めに練習して、疲労はあるんですけど、最終日に抜けると思います。ここに向けてというより、ひたすらガムシャラに練習していました。(平塚は)常日ごろ練習しているバンクなので、相性もいいし、走りやすいです」
 中野慎詞は、前回の和歌山FIで今年2度目の優勝。中4日のタイトなスケジュールも、リズムは良好だ。
 「(前回は)3日間バンクが重くて、風も強かったんで、感触はちょっとっていうところがあった。仕掛けるポイントも、緩んでいるのを感じているけどワンテンポ遅かった。(そのあとは)疲れもあったので、しっかりと休んで練習もやってきた。さらに良くなっているいいなって思います」

<11R>

西田優大選手
西田優大選手
 7月の小松島では単騎でアッと驚くまくりで記念初制覇を飾った西田優大(写真)が、競走得点でもトップの存在。ここは同門で連係して、黒瀬浩太郎の前を務める。前回の地元、広島記念から中3日で、一発勝負に挑む。
 「(前回は)2日目に番手戦とかもあって、あんまり調子がどうっていうのはわからなかったです。けど、最終日はあんまり良くないレースだったので、そこだけ修正し臨めたらなと思います。(今年一年は)自分的には脚がすごくついたとかって訳じゃなくて、展開とかでたまたまいい結果が残せたのかなと思ってる。もっと練習して脚をつけて、自信をもってレースに臨めたらなと」
 関東勢は3車で一枚岩。直近も白星を積み重ねている篠田幸希が、番手を務める。
 「(前回は)結構、踏めていて感触は良かったです。(今年を振り返って)課題が見えた1年だったなと思います。レースの組み立てが下手だし、脚力も強化してってところが見えた。しっかりとやることが見えた年だったんじゃないかなと。(ここまでは)腰も体調も見つつでした。結構、練習はできてたと思うので、そこは心配ないかなと思います」
 北日本地区は一人になった中石湊は、単騎だった前々回の四日市FIの決勝でまくりV。それだけに期待も膨らむ。
 「(前回の広島記念は)オールスターのときにいろいろとミスをしてしまっていた。それでいろいろと先輩に聞きながら走りました。まだ全然、結果が出ていないんで、もうちょっと考えて走っていかないとダメだなと。いろいろ経験できたので良かったと思います。(広島から中3日だが)伊豆の方で練習してきました。脚は順調なのであとはしっかりそれ(ヤンググランプリ)に向けて頑張って走ろうと思います」

<2日目11R ガールズグランプリ>

梅川風子選手
梅川風子選手
 梅川風子(写真)は、前回の競輪祭女子王座戦を112着。佐藤水菜に4分1輪差まで迫る準Vと上々の動きだった。
 「(今年を振り返って)正直、まだまだかなと。まだまだやれることもあると思いますし、それがわかった一年だった。あと一年もう少しやれることがあるかなって気づけた。(8月の女子オールスターでの落車の影響は)ありますね。引きずってはいないですけど、数値の面では全然、戻ってきてないなって感じはあります。(ここまでは)約1カ月ぐらい時間があったので、しっかりグランプリに合うようにトレーニングをしてきました。(直前の練習の手ごたえは)まずまずかなとは思ってます」
 念願のホームバンクでのグランプリ出場にたどり着いた尾崎睦は、今年をこう振り返った。
 「平塚でグランプリが開催されるっていうことで、なにがなんでも出たいって臨んだ一年だった。昨年までの自分だったらこの場に立ててなかったと思う。ここに立たせてもらうにあたってたくさんの方々が協力してくださったので、その方たちに感謝の気持ちでいっぱいの一年です。(競輪祭女子王座戦決勝での落車の)怪我は右半身の打撲と少しの擦過傷だったので、その辺は全然大丈夫だった。けど、落車自体があまりなかった。対処の仕方だったりとか自転車に乗っていく過程とかっていうのがわからなかった。そこは周りに落車のスペシャリストがいっぱいいたので、その方たちに聞いた。本当に周りの方々のおかげで、何事もなく来られたと思います」
 今年はGI制覇こそなかった児玉碧衣だが、自身の競輪人生に向き合って一年を過ごしてきた。
 「選手を辞めたいなとか思いながら2025年に入った。4月の岐阜のGIの前に、(角)令央奈さんに声を掛けていただいて、練習メニューを組んでくださるようになった。一日、一日練習をこなすっていうことを今日までやってきて、まずは選手を辞めたいなとか思う気持ちがなくなった。そこが良かったなというところですかね。気持ちの回復ができたんで良かったかなと思います。(辞めたいとか思ったのは)選手になってグランプリを獲るのが一番の目標で、そこからGIができて一発目のGIを獲りたい、じゃあ次、地元のGIを獲りたいってなったあとに。目標が達成されて、目指すものがなくなったっていうか。体力的にうんぬんよりも精神的な疲れの方がすごいあった。いまはここ獲りたいとか大きい目標を立てるのは違うっていうのがあって、ハードルを下げて一日、一日練習をこなすっていうところに焦点を当てている。そんな感じですかね」