今年最後の頂上決戦。平塚競輪場を舞台に開催された輪界最大のイベント「KEIRINグランプリ2025シリーズ(歳末チャリティー協賛)」は、12月30日に最終日が行われた。輪界を代表するトップ9による一発勝負「KEIRINグランプリ2025(GP)」は、突っ張った寺崎浩平が主導権も後位がもつれる。単騎の郡司浩平がまくって地元でV。通算6度目のグランプリ挑戦で、初めてのグランプリ制覇を飾り、優勝賞金1億4600万円(副賞含む)を手にした。また、「第18回寺内大吉記念杯(FI)」の決勝は、単騎の山口拳矢が4番手からまくって優勝した。

寺内大吉記念杯競輪優勝、山口拳矢選手

寺内大吉記念杯競輪決勝ゴール
KEIRINグランプリ2025 レース経過
号砲と同時に大外枠の古性優作が飛び出して、寺崎浩平-脇本雄太-古性-南修二の近畿勢が前を固める。郡司浩平、阿部拓真がこの後ろからで、7番手が眞杉匠-吉田拓矢の栃茨勢で、嘉永泰斗が最後方。
寺崎は、青板周回のバック過ぎから誘導員との車間を空けて後方を警戒する。すると、3コーナーで眞杉が上昇を開始し、赤板過ぎに寺崎に並びかける。しかし、前受けの寺崎も突っ張って応戦。突っ張られた眞杉は、一車下げて番手の外で脇本と併走し、3番手も内に古性、外に吉田で併走のまま打鐘を迎える。最終ホーム手前で番手の併走は眞杉が踏み勝つが、嘉永が最後方から一気に仕掛ける。嘉永は、1センターで寺崎のけん制を受けながらも、2コーナーでまくり切るが、嘉永のまくりを追う形から郡司がまくりで迫る。バック過ぎに嘉永をとらえると、郡司のまくりにピタリと続いた阿部の追撃を振り切ってグランプリ初制覇。単騎ながらも郡司の仕掛けを追った阿部が2着。外併走をしのいだ吉田は、1センターで嘉永後位にスイッチし、直線では郡司、阿部を追いかけて3着。









寺崎は、青板周回のバック過ぎから誘導員との車間を空けて後方を警戒する。すると、3コーナーで眞杉が上昇を開始し、赤板過ぎに寺崎に並びかける。しかし、前受けの寺崎も突っ張って応戦。突っ張られた眞杉は、一車下げて番手の外で脇本と併走し、3番手も内に古性、外に吉田で併走のまま打鐘を迎える。最終ホーム手前で番手の併走は眞杉が踏み勝つが、嘉永が最後方から一気に仕掛ける。嘉永は、1センターで寺崎のけん制を受けながらも、2コーナーでまくり切るが、嘉永のまくりを追う形から郡司がまくりで迫る。バック過ぎに嘉永をとらえると、郡司のまくりにピタリと続いた阿部の追撃を振り切ってグランプリ初制覇。単騎ながらも郡司の仕掛けを追った阿部が2着。外併走をしのいだ吉田は、1センターで嘉永後位にスイッチし、直線では郡司、阿部を追いかけて3着。









<5R>

野口裕史選手
7番手から上昇した藤田昌宏が赤板過ぎに出て、小林稜武が2コーナー手前で押さえる。前受けから後方になった野口裕史(写真)だったが、早めに巻き返す。小林もペースを上げて抵抗するが、野口が最終ホーム手前で叩き切る。野口に1車身近く空いた桐山敬太郎は追いついて、小橋秀幸までラインで出切る。宿口潤平が4番手に切り替えてバックを迎える。風を切る野口の掛かりが良く、番手の桐山との直線勝負。桐山も詰めるが、野口が振り切って2日目に続いて逃げ切った。
「(赤板で)突っ張りたかったですね。突っ張るつもりだったんですけど、藤田さんが思ったよりもいい勢いで、ギリギリのタイミングで来た。僕も最近、2周のところの感覚がちょっとズレてて、早期追い抜きが気になっちゃった。でも、突っ張れない時はサッと引いてすかさず行くっていう作戦もあったので、すぐに切り替えられた。(小林)稜武が踏んでいってくれたし、そのスピードをもらえました。桐山さんとワンツーで良かったけど、突っ張りたかったんで、そこが心残りですね」
2日目に続く野口とのワンツーだった桐山敬太郎は、ホームバンクで連日、交わせずの2着。
「(突っ張りでも引いても)どっちでも良かったけど、キツい方の仕掛けになったね。今日(最終日)こそと思ったけど、昨日よりも短い仕掛けになったんで。言い訳をすると、(今シリーズから)フレームを換えた分、ピッタリ付けなかった。でも、いままでのフレームだったら、追いついてないと思う。来期のA級を見据えてタテ仕様のフレームにしたんで、その分ですね。野口に追いつけているんだから、A級では離れることはないとプラスに考えます」
「(赤板で)突っ張りたかったですね。突っ張るつもりだったんですけど、藤田さんが思ったよりもいい勢いで、ギリギリのタイミングで来た。僕も最近、2周のところの感覚がちょっとズレてて、早期追い抜きが気になっちゃった。でも、突っ張れない時はサッと引いてすかさず行くっていう作戦もあったので、すぐに切り替えられた。(小林)稜武が踏んでいってくれたし、そのスピードをもらえました。桐山さんとワンツーで良かったけど、突っ張りたかったんで、そこが心残りですね」
2日目に続く野口とのワンツーだった桐山敬太郎は、ホームバンクで連日、交わせずの2着。
「(突っ張りでも引いても)どっちでも良かったけど、キツい方の仕掛けになったね。今日(最終日)こそと思ったけど、昨日よりも短い仕掛けになったんで。言い訳をすると、(今シリーズから)フレームを換えた分、ピッタリ付けなかった。でも、いままでのフレームだったら、追いついてないと思う。来期のA級を見据えてタテ仕様のフレームにしたんで、その分ですね。野口に追いつけているんだから、A級では離れることはないとプラスに考えます」
<6R>

松田治之選手
村上竜馬が切って出る。橋本瑠偉は鈴木陸来との4番手併走から、タイミングを取って赤板2コーナー手前で踏み込む。橋本が打鐘手前で主導権を握り、村上が4番手に入る。7番手の鈴木陸は、2センターから反撃に出る。中団で鈴木陸が振られ、インを突いた村上は結局、後退。再度まくる鈴木を張りながら切り替えた松田治之(写真)は、3コーナーで磯田旭をすくって、鈴木謙太郎を弾く。直線で抜け出した松田が1着。
「村上君に任せていた。あのまま(内に入って磯田を)飛ばしてくれれば良かったんですけど。自分も(外に)差し込んでしまった。脚を使ってなかったんで、吸い込まれた感じです。もともと内に行くのは嫌いじゃないんで。(初日、2日目と)2日間、自転車のセッティングをいろいろやっていて、(最終日に)前のセッティングに戻した。最初からこっちにすれば良かったですね。それまで競走が続いていて、腰痛もあったんで1カ月練習をしていた。それでセッティングも(初日ので)いけると思ったんですけど」
栃茨ライン3番手の磯田旭は、松田に内をいかれるも立て直して追い込んだ。
「(松田に入られた)内は自分では空けてないつもりだったんですけど。(橋本)瑠偉が内容にこだわって競走してくれたし、(鈴木)謙太郎さんもいつも頑張ってくれる。自分も練習はやっているんですけど、(状態的には)まだまだですね」
「村上君に任せていた。あのまま(内に入って磯田を)飛ばしてくれれば良かったんですけど。自分も(外に)差し込んでしまった。脚を使ってなかったんで、吸い込まれた感じです。もともと内に行くのは嫌いじゃないんで。(初日、2日目と)2日間、自転車のセッティングをいろいろやっていて、(最終日に)前のセッティングに戻した。最初からこっちにすれば良かったですね。それまで競走が続いていて、腰痛もあったんで1カ月練習をしていた。それでセッティングも(初日ので)いけると思ったんですけど」
栃茨ライン3番手の磯田旭は、松田に内をいかれるも立て直して追い込んだ。
「(松田に入られた)内は自分では空けてないつもりだったんですけど。(橋本)瑠偉が内容にこだわって競走してくれたし、(鈴木)謙太郎さんもいつも頑張ってくれる。自分も練習はやっているんですけど、(状態的には)まだまだですね」
<7R>

武田亮選手
青板3コーナーから7番手の武田亮(写真)が上昇して、単騎の市田龍生都も関東勢に続く。武田が赤板1コーナーでじわりと先頭に立ち、市田が一人で押さえて出る。武田が番手に入り、もう一人の単騎、阿部力也は4番手に追い上げる。先行態勢に入った市田が、そのままペースを上げて駆ける。5番手になった晝田宗一郎は、打鐘2センター過ぎから仕掛ける。しかしながら、市田の逃げに3番手まで。格清洋介のまくりは、あおりもあり不発。番手で車間を空けた武田が、直線で追い込んだ。
「前は格清さんが取ると思っていたら晝田君が取ったので、カマしてくるって思いました。市田君は自分の後ろに付いてきていると思っていなくて、ジャンのところは車間が空いたんですけどラッキーでした。でも、晝田君を出させたら嫌だなって思った。(市田は最終)バックくらいでタレてきたんですけど、抜けるかはわからなかったですね」
単騎でも果敢に風を切ってレースを支配した市田龍生都は、押し切りこそならずも2着に踏ん張った。
「自分のなかで展開次第ですけど、後手、後手にならないように単騎でも自力を出したいなって思っていた。初日よりも早めに前にでたんですけど、このペースで誰かが見えたら踏めば合わせ切れるなって感じだった」
「前は格清さんが取ると思っていたら晝田君が取ったので、カマしてくるって思いました。市田君は自分の後ろに付いてきていると思っていなくて、ジャンのところは車間が空いたんですけどラッキーでした。でも、晝田君を出させたら嫌だなって思った。(市田は最終)バックくらいでタレてきたんですけど、抜けるかはわからなかったですね」
単騎でも果敢に風を切ってレースを支配した市田龍生都は、押し切りこそならずも2着に踏ん張った。
「自分のなかで展開次第ですけど、後手、後手にならないように単騎でも自力を出したいなって思っていた。初日よりも早めに前にでたんですけど、このペースで誰かが見えたら踏めば合わせ切れるなって感じだった」
<8R>

石原颯選手
スタートを出て前受けになった小原佑太が、石原颯(写真)を阻んで赤板過ぎに突っ張る。石原が下げて、そこを谷和也が踏み込んで打鐘手前で主導権を握る。6番手の根田空史は、3コーナーで仕掛ける。根田がカマして先行。ワンテンポ置いて、石原が南関勢を追いかける。飛び付いた谷は車間が空いて、3番手に入ってから石原がまくる。渡邉雅也のけん制を乗り越えた石原が、直線の入り口で根田をとらえて1着。今年の44勝目を挙げた。
「さすがに押さえさせてくれるかと思ったけど、(小原に突っ張られたのは)ちょっと予想外でした。突っ張られた時点で谷さんが行って、根田さんが行って、(スピードに)乗せてもらおうと思っていた。(南関勢に付いていく)タイミングが遅くなって、(渡邉)雅也にいいのをもらった。それで締めながらでした。(南関勢に付いていく)そこの反応が苦手なんで、どうにかしないと。(今シリーズは)内容も良くないし、着もまとめられなかった。(昨年と同じ年間44勝目を挙げて)車券に貢献できたのはすごくいいことだけど、去年の勝ちの数を超えられなかった。来年は45、46くらい勝ちたいですね」
最終バックで石原のまくりを張った渡邉雅也だが、止め切れずの2着に反省しきりで振り返る。
「根田さんの踏み出しがすごくて、離れかけました。(最終)バックで(別線が)来たら止めようと思っていたけど技術不足です。ブロックが甘くて、(走り終わって)映像で確認したら、全然、いってない。うまい人ならもうワンテンポ、ツーテンポ早くいってたと思う。そういうのも実戦でやっていかないと。根田さんにあんだけ行ってもらっているのに、僕じゃなければ(ラインで)ワンツーだった。状態が良かっただけに情けない。根田さんに申し訳なかった」
「さすがに押さえさせてくれるかと思ったけど、(小原に突っ張られたのは)ちょっと予想外でした。突っ張られた時点で谷さんが行って、根田さんが行って、(スピードに)乗せてもらおうと思っていた。(南関勢に付いていく)タイミングが遅くなって、(渡邉)雅也にいいのをもらった。それで締めながらでした。(南関勢に付いていく)そこの反応が苦手なんで、どうにかしないと。(今シリーズは)内容も良くないし、着もまとめられなかった。(昨年と同じ年間44勝目を挙げて)車券に貢献できたのはすごくいいことだけど、去年の勝ちの数を超えられなかった。来年は45、46くらい勝ちたいですね」
最終バックで石原のまくりを張った渡邉雅也だが、止め切れずの2着に反省しきりで振り返る。
「根田さんの踏み出しがすごくて、離れかけました。(最終)バックで(別線が)来たら止めようと思っていたけど技術不足です。ブロックが甘くて、(走り終わって)映像で確認したら、全然、いってない。うまい人ならもうワンテンポ、ツーテンポ早くいってたと思う。そういうのも実戦でやっていかないと。根田さんにあんだけ行ってもらっているのに、僕じゃなければ(ラインで)ワンツーだった。状態が良かっただけに情けない。根田さんに申し訳なかった」
<10R>

山口拳矢選手
北日本勢が、前団に構える。8番手から上昇した後藤大輝を、赤板過ぎに踏み込んだ中野慎詞が突っ張る。中野がペースを握り、森田優弥はそのまま3番手を確保して様子をうかがう。単騎の山口拳矢(写真)、松井宏佑は、6、7番手。中野のペースを判断した森田は、打鐘手前から車間を詰める勢いで中野を叩く。関東3車を受けた中野は車間が空いて、最終ホーム手前で山口が4番手に追い上げる。タイミングを取った山口は、2コーナー手前からまくりを打ち、中野も追いかける。逃げる森田の番手の吉澤純平は、山口を張りながら前に踏み込む。が、山口のスピードがいい。山口があっさりととらえて優勝、あおりを乗り越えた中野の追撃を振り切った。
「良かったです。自力がでないかもって思っていたので、行けて良かったです。森田君が早めに行く可能性もあると思ったので、自分が(森田よりも前の位置にいて)先まくりをしてものみ込まれると思った。それで森田君に乗っていった方がいいかなって。流れのなかで脚を使わずに追い上げられたと思います。(まくりに行ったタイミングは)だいぶ迷った。後ろから来られるのが怖かったから行ったんですけど。昨日(2日目)よりもマシになりましたね。前回までと比べたらまだまだです」
山口に入られて5番手になった中野慎詞は、山口を目標にまくるも1車身差の2着。
「後藤君とやり合うならやり合って、やり合わないなら流れでと思っていました。(森田が)どこから仕掛けてくるかっていう感じでしたけど、しっかりと4番手に飛び付けていれば山口さんに入られることもなかったですし、そこは自分のミスですね。反応が遅れてしまった。体の感じは悪くなかったですけど。流れのなかでのミスをしてしまったので、修正していければ」
最終3コーナー付近から中野との車間が空きだした守澤太志は、吉澤との踏み合いに勝ってなんとか3着を確保した。
「打鐘のところはどうやっても(中野は森田を)合わせられないと思った。ちぎれた自分が弱かったです。来年以降も先を見据えて、弱くなっていかないようにしたい」
「良かったです。自力がでないかもって思っていたので、行けて良かったです。森田君が早めに行く可能性もあると思ったので、自分が(森田よりも前の位置にいて)先まくりをしてものみ込まれると思った。それで森田君に乗っていった方がいいかなって。流れのなかで脚を使わずに追い上げられたと思います。(まくりに行ったタイミングは)だいぶ迷った。後ろから来られるのが怖かったから行ったんですけど。昨日(2日目)よりもマシになりましたね。前回までと比べたらまだまだです」
山口に入られて5番手になった中野慎詞は、山口を目標にまくるも1車身差の2着。
「後藤君とやり合うならやり合って、やり合わないなら流れでと思っていました。(森田が)どこから仕掛けてくるかっていう感じでしたけど、しっかりと4番手に飛び付けていれば山口さんに入られることもなかったですし、そこは自分のミスですね。反応が遅れてしまった。体の感じは悪くなかったですけど。流れのなかでのミスをしてしまったので、修正していければ」
最終3コーナー付近から中野との車間が空きだした守澤太志は、吉澤との踏み合いに勝ってなんとか3着を確保した。
「打鐘のところはどうやっても(中野は森田を)合わせられないと思った。ちぎれた自分が弱かったです。来年以降も先を見据えて、弱くなっていかないようにしたい」
<11R>

郡司浩平選手
2度のガッツポーズでファンの声援に応えた郡司浩平(写真)は、湘南の空に高々と一本指を突き上げた。
「平塚のグランプリは2回出させてもらったんですけど、なかなか期待に応えられずに悔しい日々を過ごした。またこうやってチャンスをもらって、みなさんの前で優勝できたことは本当にうれしいです」
グランプリ史上初の地元選手の優勝。郡司自身も平塚でのグランプリを過去2度経験していたが、20年9着、22年3着と跳ね返されていた。それだけにこう言ってファンに感謝した。
「(競輪祭が終わってから)ここ1カ月、すごくさびしい気持ちで練習に励んでいた。けど、こうやって一人じゃないんだなって。1着が取れたのもみなさんのおかげです」
S級S班に返り咲いた今年だったが、GI戦線では思うような戦績が残せず今年のGI優出は6月の高松宮記念のみだった。ラインでの戦いをリードして、南関勢の中心に常にいた郡司だったが、グランプリは地区ではただ一人になった。それでも今年は、年頭から勝ちにこだわり、徹する姿勢をみせてきた。グランプリの優勝を含めて、今年積み上げた42勝はグランプリメンバーでも断トツの数字だ。「今年一年間を振り返って、1着を取る走りをやってきたので、グランプリで今年の集大成を見せられるように」と、前夜祭でも語っていたように、大一番で有言実行を果たした。
レースは大方の予想通り、4車で結束した近畿勢が前団に構える。郡司は近畿勢の後ろ、3人の単騎選手のなかでは、一番前のポジションで集中力を研ぎ澄ました。
「(近畿勢が前で別線が来たところを)寺崎(浩平)君が先行態勢に入るんだろうなって。そこをワンチャンスしかないと。そこを逃さないようにと思っていた」
眞杉匠を寺崎が突っ張るが、眞杉も簡単には下げない。眞杉は近畿分断を図り、番手の脇本雄太と併走。隊列はグッと凝縮されてレースが流れる。単騎のなかで最初に仕掛けたのは、最後方にいた嘉永泰斗だった。
「レースが始まってからは、終始チャンスをうかがっていた。自分のなかで単騎っていうところもあって、仕掛けるタイミングが(最終)ホームであったけど嘉永君を見送ってしまった。そこでまず仕掛けられれば良かった。でも、そのあと冷静に対処できた」
嘉永の動きに最終ホーム過ぎに反応した郡司は、2コーナーで出切った嘉永の上を迷いなくまくった。
「最終ホームで嘉永を見送った時に、ヨシタク(吉田拓矢)とか、誰かに張られたら遅れちゃうなってところで、加速しながら嘉永を追えていた。誰かが来ても対処できる心構えはできていました。嘉永の後ろにハマってからは、余裕もあったので、バックでもう1回踏み上げられるような余力もありました。あとは、後ろに誰かが来ても、絶対に振り切るって気持ちだった」
抜群の加速で嘉永をとらえた郡司の後ろには、競輪祭で波乱を演じた阿部拓真がいた。それでも郡司の心が揺れることはなかった。
「後ろにアベタク(阿部)がいたのはわかったんですけど、そこだけには絶対に抜かれないと」
最後の力を直線で振り絞った郡司が、地元でのグランプリ制覇を完結させた。
「ゴールを駆け抜けてから、やっとグランプリを実感できた。それぐらい集中できてましたね」
初の賞金王にも輝いた郡司は、グランプリチャンプとして1番車のチャンピオンジャージをまとい26年をスタートする。
「来年、1番車として一年間を通して安定した成績を残したい。南関として底上げをして、もっともっとGI戦線でみんなで活躍したいですね」
一人で獲ったグランプリから、来年は南関勢みんなでのグランプリに。自身も昨年2月の全日本選抜から遠ざかっているタイトルを奪取して、いままで以上に南関地区を引っ張っていく。
周回中は単騎の選手が5、6、7番手を占める。郡司後位にいた阿部拓真は、最終ホームで9番手の最後方。腹をくくって郡司を追走して、2センター過ぎには出切って直線を迎える。郡司には半車、及ばずも、迫る吉田をしのいで2着に入った。
「スタートで出てみて郡司君の後ろになった。嘉永君よりもいい位置にいれるなって思った。前がどういう状況になっているのかわからなくて、赤板からジャンでペースが上がってキツかったです。もうこうなったら郡司君に頼るしかないなって。なんとか追走はできた。脚はいっぱいだったんですけど、夢をみました。初めての舞台でしたけど、できすぎじゃないですかね」
打鐘からは古性優作との併走で苦しい流れになった吉田拓矢だったが、最終2コーナー手前から嘉永のまくりにスイッチするように踏み込む。スピードの違う郡司、阿部にはのみ込まれたが、直線では2人との差を詰めた。
「もう感性に任せていこうっていう感じでした。キツかったですけど、悔しい。ちょっと苦しい展開になりましたけど。近畿とつぶし合いになってしまった。嘉永君もさすがの仕掛けでしたし、郡司さんも強かった。脚は残っていなかったんですけど、阿部さんだけは抜きたかった。郡司さんは抜けないと思った」
「平塚のグランプリは2回出させてもらったんですけど、なかなか期待に応えられずに悔しい日々を過ごした。またこうやってチャンスをもらって、みなさんの前で優勝できたことは本当にうれしいです」
グランプリ史上初の地元選手の優勝。郡司自身も平塚でのグランプリを過去2度経験していたが、20年9着、22年3着と跳ね返されていた。それだけにこう言ってファンに感謝した。
「(競輪祭が終わってから)ここ1カ月、すごくさびしい気持ちで練習に励んでいた。けど、こうやって一人じゃないんだなって。1着が取れたのもみなさんのおかげです」
S級S班に返り咲いた今年だったが、GI戦線では思うような戦績が残せず今年のGI優出は6月の高松宮記念のみだった。ラインでの戦いをリードして、南関勢の中心に常にいた郡司だったが、グランプリは地区ではただ一人になった。それでも今年は、年頭から勝ちにこだわり、徹する姿勢をみせてきた。グランプリの優勝を含めて、今年積み上げた42勝はグランプリメンバーでも断トツの数字だ。「今年一年間を振り返って、1着を取る走りをやってきたので、グランプリで今年の集大成を見せられるように」と、前夜祭でも語っていたように、大一番で有言実行を果たした。
レースは大方の予想通り、4車で結束した近畿勢が前団に構える。郡司は近畿勢の後ろ、3人の単騎選手のなかでは、一番前のポジションで集中力を研ぎ澄ました。
「(近畿勢が前で別線が来たところを)寺崎(浩平)君が先行態勢に入るんだろうなって。そこをワンチャンスしかないと。そこを逃さないようにと思っていた」
眞杉匠を寺崎が突っ張るが、眞杉も簡単には下げない。眞杉は近畿分断を図り、番手の脇本雄太と併走。隊列はグッと凝縮されてレースが流れる。単騎のなかで最初に仕掛けたのは、最後方にいた嘉永泰斗だった。
「レースが始まってからは、終始チャンスをうかがっていた。自分のなかで単騎っていうところもあって、仕掛けるタイミングが(最終)ホームであったけど嘉永君を見送ってしまった。そこでまず仕掛けられれば良かった。でも、そのあと冷静に対処できた」
嘉永の動きに最終ホーム過ぎに反応した郡司は、2コーナーで出切った嘉永の上を迷いなくまくった。
「最終ホームで嘉永を見送った時に、ヨシタク(吉田拓矢)とか、誰かに張られたら遅れちゃうなってところで、加速しながら嘉永を追えていた。誰かが来ても対処できる心構えはできていました。嘉永の後ろにハマってからは、余裕もあったので、バックでもう1回踏み上げられるような余力もありました。あとは、後ろに誰かが来ても、絶対に振り切るって気持ちだった」
抜群の加速で嘉永をとらえた郡司の後ろには、競輪祭で波乱を演じた阿部拓真がいた。それでも郡司の心が揺れることはなかった。
「後ろにアベタク(阿部)がいたのはわかったんですけど、そこだけには絶対に抜かれないと」
最後の力を直線で振り絞った郡司が、地元でのグランプリ制覇を完結させた。
「ゴールを駆け抜けてから、やっとグランプリを実感できた。それぐらい集中できてましたね」
初の賞金王にも輝いた郡司は、グランプリチャンプとして1番車のチャンピオンジャージをまとい26年をスタートする。
「来年、1番車として一年間を通して安定した成績を残したい。南関として底上げをして、もっともっとGI戦線でみんなで活躍したいですね」
一人で獲ったグランプリから、来年は南関勢みんなでのグランプリに。自身も昨年2月の全日本選抜から遠ざかっているタイトルを奪取して、いままで以上に南関地区を引っ張っていく。
周回中は単騎の選手が5、6、7番手を占める。郡司後位にいた阿部拓真は、最終ホームで9番手の最後方。腹をくくって郡司を追走して、2センター過ぎには出切って直線を迎える。郡司には半車、及ばずも、迫る吉田をしのいで2着に入った。
「スタートで出てみて郡司君の後ろになった。嘉永君よりもいい位置にいれるなって思った。前がどういう状況になっているのかわからなくて、赤板からジャンでペースが上がってキツかったです。もうこうなったら郡司君に頼るしかないなって。なんとか追走はできた。脚はいっぱいだったんですけど、夢をみました。初めての舞台でしたけど、できすぎじゃないですかね」
打鐘からは古性優作との併走で苦しい流れになった吉田拓矢だったが、最終2コーナー手前から嘉永のまくりにスイッチするように踏み込む。スピードの違う郡司、阿部にはのみ込まれたが、直線では2人との差を詰めた。
「もう感性に任せていこうっていう感じでした。キツかったですけど、悔しい。ちょっと苦しい展開になりましたけど。近畿とつぶし合いになってしまった。嘉永君もさすがの仕掛けでしたし、郡司さんも強かった。脚は残っていなかったんですけど、阿部さんだけは抜きたかった。郡司さんは抜けないと思った」
次回のグレードレースは、「鳳凰賞典レース」が1月4日~7日、立川競輪場において開催されます。
吉田拓矢、眞杉匠、寺崎浩平、嘉永泰斗のSS班4名をはじめとして深谷知広、清水裕友らSS班経験者が参戦する素晴らしいメンバーです。地元勢は高橋築、鈴木玄人らが一丸となって強豪を迎えます。新春GIII第一弾を制し、スタートダッシュを決めるのは誰なのでしょうか?
12月24日時点の出場予定選手データを分析した、立川競輪「鳳凰賞典レース(GIII)」の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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吉田拓矢、眞杉匠、寺崎浩平、嘉永泰斗のSS班4名をはじめとして深谷知広、清水裕友らSS班経験者が参戦する素晴らしいメンバーです。地元勢は高橋築、鈴木玄人らが一丸となって強豪を迎えます。新春GIII第一弾を制し、スタートダッシュを決めるのは誰なのでしょうか?
12月24日時点の出場予定選手データを分析した、立川競輪「鳳凰賞典レース(GIII)」の主力メンバー及び狙い目選手を紹介する「プロスポーツ号外版」は以下をクリックしてください。
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