![]() 佐藤和也選手 |
オープニングレースの1番車を手にしたのは西本直大だ。先のレインボーカップ・A級ファイナルで3着に入りS級に特進。早速、追加あっ旋が入り、今年最終戦でS級復帰を飾る。 「S級は2年ぶりですね。前回のレインボーでは調子が良かったし、今回も変わらず。S級戦はどうですかね。走ってみないとわからないけど、今度はなんとか頑張ってS級に定着したいですね。戦い方はA級のときと変わらずに。先行がメーンではないけど、流れ次第では思い切って行こうと思ってます」 対戦するのは佐藤和也(写真)と、篠原龍馬。佐藤は前回の広島記念では5114着と、2勝を挙げる活躍ぶり。 「前回は初日以外は良かったし、初日ももう少しで3、4着に残れるところだった。追加は2、3日前に入りました。広島が終わってからは感触をつかむ感じで練習して。調子は変わらず良いですね。京王閣は悪くないし、バンクのイメージも頭にあるので」 篠原龍馬は直前にアクシデントが発生も、ケアを十分に当所入り。 「調子は悪くないけど、筋トレ中に腰を痛めてしまって。でも和歌山が終わってからは日にちもあったし、しっかり休みを入れながらやってたので大丈夫だと思います」 |
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![]() 中井太祐選手 |
前回の広島記念で1419着と2勝をマークした中井太祐(写真)。状態も前回からキープしたまま、好調を実感しているようで表情も明るい。 「近況は良い感じで来られていますね。調子も良いですし、内容も悪くないと思います、自分としては夏くらいから感触が良くなってきて。なにかを変えたわけではないんですけど、練習で手応えをつかんでそれがそのままレースで出せています。グランプリシリーズは初めてなんですけど、やっぱり雰囲気が良いですね。勉強できれば良いです」 その中井と連係する東口善朋は、前回の佐世保記念3日目に落車。今シリーズでの状態が心配される。 「前回落車してしまって。その前から調子が上がっていたので残念でした。落車したあとは体のケアを中心にやってきましたけど、ひとまず初日を走ってみないとわからないですね。年明け早々に地元の記念があるのでここから調子を上げて、良い感触をつかんで和歌山に向かいたいです」 |
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![]() 筒井敦史選手 |
ここは筒井敦史(写真)が点数上位の存在。直近のバック数20本を超える小川祐司の番手でレースを有利に運ぶ。 「1着も増えて上がってきてたけど10月大宮の落車で勢いを殺された感じ。練習の感じはずっといいけど、レースは別物ですね。まだ3.92のギアをモノにできてないところもあるし。ただ、すごいまくりでも飛んでこんかぎり小川君の番手はチャンスのある位置。なんとか勝ち上がりたいですね」 小川祐司にとっては先行一車といっていいメンバー構成。状態にも自信がありそうだ。 「アドバイスをもらって、前回(12月平F1)の2日目にセッティングを変えた。今までと全然違うんだけど、感じはすごくいいですね。追い風も向かい風も関係ない。練習では2周駆けてずっと同じタイムで走れたので。前回も良かったけど、今回はそれより上がってます」 椎木尾拓哉には負けられない理由がある。 「11月函館記念で落車した影響はない。最近は1着が多いけど、前回(12月和歌山)の準決勝が良くなくてショックでしたね。ダービーの賞金が3月のも5月のもギリギリみたいなんでしっかり勝ち上がらないと」 |
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![]() 吉川誠選手 |
このレースは木村弘が思い切ったレースを展開するか。後ろには点数上位の齋藤登志信、荒澤貴史が付いており、今から緊張が走る。 「川崎(784着)は成績は良くなかったけど、調子は決して悪くないので。川崎が終わってからは中3日だからケアを中心に調整してきました。追加は1、2週間くらい前に入ったから大丈夫。京王閣は特にイメージはないけど、400バンクは好きなので。自分のスタイルを変えずに、力を出し切ります」 吉川誠(写真)は11月熊本F1、12月松山F1と続けて直近2場所を優出。良い流れで当所入り。 「決勝に乗れたのはたまたまだけど、(5月に)怪我をしてから最悪は脱したって感じですかね。僕自身、調子が良いのか判断できてないんですよ。周りの人は動けてるねと判断してくれてるだけで。でも、タイミングがきたらしっかり仕掛けることを心掛けてます。相手になにをするかわからないと思わせるのが理想なので、明日は自分らしいレースをして出し切ります」 |
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![]() 久米康平選手 |
先日行われたレインボーカップ・A級ファイナルでは畑段嵐士にゴール寸前差され2着。悔しさを味わった久米康平(写真)だが、早速S級復帰初戦を迎える。 「レインボーカップはいつもはやりきったら満足なんですけど、やりきって悔しかったんで、やっぱり1着が欲しかったんだなと。今回の追加は2日前に言われました。A級は正直言って刺激がなかったんで、早くS級に戻ってきたい気持ちはありました。半年かかってしまいましたけど。今回はしっかりと雰囲気を感じながら、いつも通り自分の走りをしたいですね」 地元の鈴木雄一朗は、12月佐世保記念で2連対。前回の平塚F1でも予選は好走と状態は良い。今回(F1シリーズ)は地元勢が岡田征陽と2人だけと一段と気合も入る。 「今回地元が(岡田)征陽さんと2人だけなんで、頑張りたいですね。いつも練習している場所なんですけど、呼んでもらったときは空回りしてるんで今回は自然体でいきたいです。前回の平塚もジャンから逃げて3着と成績は悪くないんでしっかりと。練習も調子は変わらず良いですね。またすぐ立川記念だし、今回、次と頑張りたいです」 |
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![]() 松浦悠士選手 |
前回の地元記念は惜しくも決勝進出を逃した松浦悠士(写真)だが、1142着とシリーズ3連対。今度はグランプリシリーズで存在感を発揮するか。 「広島記念から間がなかったけど、練習もしっかりできたし、広島のいい感じをキープできてると思う。前回で記念クラスとも戦える手応えをつかめたし、ビッグレースの雰囲気を楽しみながら頑張りたい」 対する鈴木謙太郎は前回から20日以上の間隔が空き、練習十分なようだ。 「前回からかなり空きましたね。練習はバッチリやってきました。グランプリシリーズは初めて。練習の感じはすごくいいんで、たぶん大丈夫だと思います」 |
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![]() 山本直選手 |
「調子は最高です!」と、好気合なのは山本直(写真)。前回の12月松阪では優出を逃したものの、ここ最近はF1ではもちろん、記念開催でも存在感示している。年末、注目の舞台で今年最後のアピールだ。 「前回から中22日空いたのでガッツリ練習してきました。練習での感じはすごく良かったので、今回は楽しみ。力を出し切って勝ち上がりたい」 受けて立つのは実績上位の新田康仁。今回は自転車を新調し、最終戦を締めくくる。 「前回、同じタイプのものを作って失敗したので、ダメだったところを修正してまた作ってもらいました。うまくいってくれればいいですね。体調はまだ5、6割くらいだけど、来年に向けてここで良いレースをしたいですね。しっかり位置を取って、仕掛けるべきところで仕掛けて」 上田隼はS級点確保へここが勝負駆け。意気込みは人一倍大きい。 「今回はS級点を取りにきました。準備はしてきたし、気持ちも日に日に上げていって。山本君が先行しそうだけど、新田さんだって逃げないわけではないので考えていきます。自分のレースをやってそれで(S級点が)ダメだったら仕方ない」 |
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![]() 岡田征陽選手 |
競輪祭では9388着と振るわなかった池田勇人だが、前回の12月松阪F1では126着で優出としっかりと状態を立て直してきた。 「前回の松阪終わったあとにフレームを換えました。練習でも試してきたんですけど、問題なく走れていますし、手応えはつかんでここにきています。ただレースで走らないとわからないので、あとは走って煮詰めながらになりますね。(岡田)征陽さんとは決まったり、決まらなかったりです。(準決2着権利も)そこは気にせず、とりあえず自分の走りをするだけですね」 近況はやや停滞している地元の岡田征陽(写真)は、ワンツー実績もある池田を目標に準決勝進出を目論む。 「(池田)勇人君の後ろで頑張るだけです。すぐ立川記念もありますし、ここから仕上げていきたいですね。状態は可もなく不可もなくなんですけど、空いた期間に乗り込んできたので、それが年明けまでつながってくれればいいです」 |
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![]() 近藤隆司選手 |
予選のメーンは今年S級最多勝の近藤隆司(写真)が中心となる。直前の広島記念でも決勝3着に入るなど調子は引き続き良好。今シリーズは特選組の機動型とも互角の勝負が期待できそうだ。 「広島のあとも練習はずっとやってきたし、感じも変わらずだと思う。グランプリシリーズは去年も走ってお客さんが多いのに感動した。今年も呼ばれてうれしいですね。今年最後のレースで怪我なく終わりたいし、決勝にいきたい。しっかり自分のレースをします」 近況、安定している山田幸司は、近藤に食い下がって南関連係を決めたい。 「調子は普通、変わらないですね。一時良くなかったときは不調の原因があったし、今はそれがなくなった。点数どおりの状態かなと思います。初日は前も後ろもしっかりしてるので、僕もしっかりついていきたい」 10月防府F1の落車から復帰4場所目となる高久保雄介。12月取手F1では決勝進出するなど、徐々に状態とレース勘を戻しているだけに、どこまで近藤を苦しめられるか。 「徐々に先行したときの感じが良くなってる。今回もその調子で頑張りたいですね。もう怪我の影響はないので、持ち味が出せるように焦らずしっかり駆けたい。来年につながる走りをする。それが一番です」 |
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![]() 原田研太朗選手 |
当所で開催された3月の日本選手権、ダービーでは初めてG1決勝の舞台を踏んだ原田研太朗(写真)は、フレームを換えて今年ラストのシリーズに臨む。 「ここは(ダービーの)決勝で乗っているんで、伸びるところとかわかっている。今年は前半は(成績が)良かったんですけど、後半はタレてしまった感じもありますね。状態は変わらずだけど、フレームを前回とは違うヤツに戻した。いろいろパーツとかを換えて、練習の感じが良かったんであとは本番でどう出るかですね」 竹内雄作は前回の広島記念を1124着。競輪祭に続く優出と、良好なリズムをキープしているが、あくまでコメントは慎重。 「(広島から)短期間だし、変わったことをしても変わらないんで、いつも通りの練習をしてきました。疲れ自体は取ってきたつもりだけど、一走してみないことには。前からトレーニングで腕に違和感がある。でも、レースで集中しちゃうと問題もないし、そこのケアはしてきました」 前回の広島記念では68着で途中欠場を余儀なくされた天田裕輝は、原田、竹内らのメンバーを見渡しシビアに展開を読む。 「関東地区だから頑張りたいですよ。踏み合い? (原田、竹内、小松崎大地がいても)そんなに甘く考えてない。タイミングが来たら、しっかりと行きます。悪い展開でも。(前々回の千葉が)いい感じで乗れてたから(広島へ)行ったらダメでした。その前に風邪を引いたけど、そんなにひどくなかったし。自分では大丈夫だと思った…。そこからだいぶ良くなっていると思います」 自転車のセッティングに余念のない大塚健一郎は、未勝利に終わった前回の広島記念から巻き返し本来の切れ味を取り戻すことができるか。 「(前回で)新車がダメだったんで戻します。ただ、ハンドルとかサドルとかは新品なんで、ゼロからですね。やれることはやらないと、前回のことも(ファンに)失礼なんで。もう来年の勝負は始まってますから」 |
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![]() 小林優香選手 |
昨年は3着で悔し涙を流した小林優香(写真)が名実ともに“女王”となるために、この1年間でさらに強さを増して大舞台に帰ってきた。今年は笑顔で1年を締めくくる。 「昨年の悔しさは忘れていないです。前々回の熊本、前回の小倉と考えすぎて気持ちで負けました。でも勝つ時はどうすればいいかわかったんで、ある意味よかったです。お客さんにも迷惑かけましたし、指導してくれる方にもそろそろ恩返しをしたいですね。久しぶりに練習できる期間もあってすごい万全の状態です。追い込んできて脚の状態も良いです。今年はこれに向けてイメージしてやってきたし、平常心で臨めば獲れると思うので、自分らしいレースをしたいです」 石井貴子は今年の前半戦は苦しんだものの、9月松戸オールスターで開催されたガールズケイリンコレクションで悲願の地元V。松戸のとき同様再び、ライバル小林優を撃破となるか。 「前回の平が終わってからは5日間体調を整えることを優先してきました。体力的に充実したほうが自分は力を出し切れると思って5日間を過ごしました。ここに向けて特別な思いはあるんですけど、武田(豊樹)さんが言ってたんですがグランプリは9人であったり、7人であったりのご褒美の場所。そういう場所に来られてうれしいです。1年を通して勝負ごとの移り変わりは激しいですが、コツコツやってきたのが大きいです。自分から動けるように練習してきましたし、ここだというチャンスに思いっきり攻めていきたいです」 106期ビッグ3の一人で、今やガールズを代表する先行選手となった奥井迪。この大舞台でも先行にこだわり、いつも通り魅せるレースをする。 「発走機についたら緊張もすると思うんですけど、今はまだ緊張もないですね。いつも通り気負わず、普段通りを心掛けて先行スタイルでいきます。初めての大舞台(ガールズケイリンコレクション)となったのが3月ここで、最後もここで良い結果で終われれば最高ですね。平が終わっていつも中5日なら追いこんでくるんですけど、疲れも残ってたんで疲れを取ることに集中しました。ようやく疲れも取れてきましたね。やることは変わらず1年間貫いてきた先行で、力を出し切りたいと思います」 |
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![]() 川口聖二選手 |
「中部4連覇がかかっているので」と、気合が入るのは岐阜の川口聖二(写真)。今年9月の函館F1でS級初優勝すると、11月松山F1で2V目を達成。ここにきてさらに勢いが増している。 「去年優勝した近藤龍徳さんから今回のためにと、スーツをオーダーで作ってもらい着てきました。先輩の思いを背負って、気持ちを込めて走ります。(11月)富山の前に自転車をいじったら良くなって、そのあと松山を優勝したから、今回もそのときのままでいきます。前回(立川)が終わってからはしっかり練習しました。野原君は獲りにいくレースをすると強いし、渡邉(雄太)君もそう。明日1日あるんで、じっくりイメージトレーニングします。あとは近藤さんから優勝したときのガッツポーズも教えてもらったので(笑)」 同じ中部の谷口遼平が番手を回る。 「僕が番手の方が収まりがいいと思うので。川口君も自力でやりたいと言ってたし。僕は人の後ろは初めて。器用にレースをするのはなかなか難しいと思うけど、コースができるかも分からないけど、一発レースなので思い切って走りたい」 渡邉雄太に杉森輝大が付け、東日本2人は協力してレースを進める。 「ここに向けて特別なことはしてないけど、1日1日を大事に頑張って練習もしてきました。先行で頑張りたいけど、着も内容も意識していきます」 杉森輝大は、前検当日に渡邉と話して番手を選択。 「渡邉君は積極的な選手だし、今後のことを考えると良い経験にもなると思うので。前回(広島記念)が終わってからは休みを入れて、そのあとは刺激を入れて練習してきました。状態は悪くないし、やるからには勝ちを狙います」 「これでやり易くなった」と、話すのは野口大誠で、勝負強さはメンバー随一。ここは単騎で優勝を獲りにいく。 「東の2人が並んでラインが3つできたのは大きいですね。単騎が多いとやりづらいし。成績はどうか別にして、一発勝負は好きなので。前回(佐世保記念)が終わってからはいつも通り練習してきました」 |
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![]() 園田匠選手 |
グランプリ出場の9選手も27日に京王閣入り。園田匠(写真)は初めてのグランプリに今からこころを躍らせる。 「1番車は想定してなかったですね。持ってると思ったし、いい意味でも悪い意味でも目立てたかな。佐世保記念からはいつもどおり。今さら違うことをやってもね。後悔しないように、今までやってきたことを出し切るだけ。こういう経験はないんで、(開催中の)調整の仕方とかがよくわからない。いつもガンガン練習してるんで、開催中もしっかり練習しときます」 稲垣裕之もデビュー15年目でグランプリ初出場。憧れの舞台にようやくたどり着いた。 「(SSの赤いパンツは)重たいですね(苦笑)。(グランプリ本番は)たぶん緊張すると思うけど、それも楽しみたいです。(今年1年は)思ったとおりにいかないものだとは思ってたけど、予想以上に(7月の)手足口病の影響もあった。それでもうまく立て直せたし、調子の悪い中でどうしのぐかも大事なことなので。開催中、3日間の過ごし方はこれまで見てきたし、経験した方とかから聞いてリラックスして過ごしたい」 山崎芳仁はいつものリラックスムード。暮れの大一番に新車を投入する。 「直前は雨が降ったり天気がよくなかったけど、そのなかでやれることはやってきました。今回はメーカーも変えて(新田祐大に付け切れるように)新車にする。踏み出しでつけきれれば、あとは何とかなると思うんで、そこだけ集中して。(新車は)不安ないです」 |
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