今年最後のGI。北九州メディアドーム・小倉競輪場で開催されている大阪・関西万博協賛「第66回朝日新聞社杯・競輪祭(GI)」、「第2回競輪祭女子王座戦(GI)」は、11月21日に3日目を迎えた。女子王座戦は決勝が行われ、6番手からのまくりで太田りゆの逃げをとらえた佐藤水菜が3連勝の完全V。10月のデンマークで行われた世界選手権でのケイリン金メダリストが、優勝賞金540万円(副賞含む)を獲得して、年末に行われる静岡の「ガールズグランプリ2024(GGP)」の出場権も手に入れた。また、男子では残りの一次予選2で新山響平が勝ち星を挙げて、4日目のダイヤモンドレースに進んだ。11月22日のシリーズ4日目には、一次予選2走の合計ポイントの上位選手による「ダイヤモンドレース」がメインに行われる。激戦必至の二次予選A、Bにも注目だ。
開催中の毎日、競輪専門紙「コンドル」による全レース解説会、SPEEDチャンネル競輪専門解説者の予想会、北九州物産展、未発走車券抽選会、ふわふわ遊具、巨大迷路、ちびっこランドなどが予定されています。また、11月22日の4日目には、ボートレーサーの西山貴浩選手、渡邉優美選手、オートレーサーの荒尾聡選手のトークショー、栃木ゴールデンブレーブスの川崎宗則選手のトークショー、名輪会トークショーなども行われます。小倉競輪場では、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
女子王座戦 レース経過
ゆっくりとしたスタートから太田りゆが誘導員を追う。太田、石井貴子、梅川風子、尾崎睦、佐藤水菜、當銘直美、久米詩の並びに落ち着き、しばらく静かな周回が続く。
赤板を過ぎると、梅川、佐藤がそれぞれ前と車間を空けはじめた。2コーナーを立ち直ったところから最後尾の久米が踏み上げ、佐藤の外に並びかけたところでジャンが入る。久米は佐藤をけん制してから更に車を前に進めた。最終ホームを迎え、腹をくくった太田がペースを上げて先行態勢に入る。梅川もすかさず仕掛けていくと、内の尾崎を制して追い上げマークの形となった久米が梅川に続く。1コーナーで梅川は太田に並びかけたが、太田に合わされて行き切れない。2コーナーで佐藤がスパート、當銘が続く。逃げた太田のかかりは素晴らしかったが、佐藤はぐんぐん加速し太田との差を詰めていく。佐藤は直線の半ばでついに太田をとらえると、4分の3車身抜き去って競輪祭女子王座戦初Vを達成。ガールズグランプリ2024の出場権をゲットした。逃げ粘った太田が2着で、佐藤に食い下がった當銘が3着。
赤板を過ぎると、梅川、佐藤がそれぞれ前と車間を空けはじめた。2コーナーを立ち直ったところから最後尾の久米が踏み上げ、佐藤の外に並びかけたところでジャンが入る。久米は佐藤をけん制してから更に車を前に進めた。最終ホームを迎え、腹をくくった太田がペースを上げて先行態勢に入る。梅川もすかさず仕掛けていくと、内の尾崎を制して追い上げマークの形となった久米が梅川に続く。1コーナーで梅川は太田に並びかけたが、太田に合わされて行き切れない。2コーナーで佐藤がスパート、當銘が続く。逃げた太田のかかりは素晴らしかったが、佐藤はぐんぐん加速し太田との差を詰めていく。佐藤は直線の半ばでついに太田をとらえると、4分の3車身抜き去って競輪祭女子王座戦初Vを達成。ガールズグランプリ2024の出場権をゲットした。逃げ粘った太田が2着で、佐藤に食い下がった當銘が3着。







<3R>

中野慎詞選手
3番手で吉田拓矢と中野慎詞(写真)が重なり、押し込まれた中野が戻った赤板2コーナーで外の吉田が落車。前受けからそのまま月森亮輔が主導権を握り、3番手で立て直した中野が打鐘2センターから仕掛ける。月森も合わせるが、最終2コーナー手前で中野が出切り、成田和也の追走。原誠宏が切り替えて、浮いた平原康多が4番手に入り直す。伊藤旭は不発。北日本コンビの直線勝負は、4分の1輪、振り切った中野が1着。
「自分も全力で出てSが取れれば、突っ張りのつもりでした。自分のミスというか甘いところがあって、吉田さんを落車させてしまった。そこは反省をしなきゃいけない。引いたらダメだっていうので、柔軟に対応できなかった。今後はああいうところを柔軟に対応をしていかないと。(そのあと3番手から仕掛けて)アクシデントがあったので、パニクッて走っていて硬さもあったのかなと。結果1着だったけど、内容は1着ではない。体調は悪くないので、明日(4日目)以降、切り替えていきたい」
目の前で吉田が落車したものの、冷静にアクシデントを避けた成田和也が2着。
「(吉田の落車は)予想できた感じもあったので、避けられて良かった。(中野は)踏み出しのあとですかね、座ってからがすごかったです。自分は後ろを確認して、(別線は)来られそうにないなって感じだった。あれで交わせれば良かったけど、自分が弱いですね。ただ、状態は悪くないと思う」
「自分も全力で出てSが取れれば、突っ張りのつもりでした。自分のミスというか甘いところがあって、吉田さんを落車させてしまった。そこは反省をしなきゃいけない。引いたらダメだっていうので、柔軟に対応できなかった。今後はああいうところを柔軟に対応をしていかないと。(そのあと3番手から仕掛けて)アクシデントがあったので、パニクッて走っていて硬さもあったのかなと。結果1着だったけど、内容は1着ではない。体調は悪くないので、明日(4日目)以降、切り替えていきたい」
目の前で吉田が落車したものの、冷静にアクシデントを避けた成田和也が2着。
「(吉田の落車は)予想できた感じもあったので、避けられて良かった。(中野は)踏み出しのあとですかね、座ってからがすごかったです。自分は後ろを確認して、(別線は)来られそうにないなって感じだった。あれで交わせれば良かったけど、自分が弱いですね。ただ、状態は悪くないと思う」
<4R>

荒井崇博選手
赤板で内から谷口遼平、大矢崇弘、郡司浩平、犬伏湧也と4人が並んで、まずは郡司が切って出る。そこを犬伏が押さえるが、打鐘で大矢が叩いて主導権。3番手の犬伏は、大矢のペースを見極めて2センターから踏み込む。最終ホームで犬伏が主導権を奪って駆ける。3番手にスイッチした郡司は、追いつく勢いで2コーナーからまくるが犬伏に合わされる。バックで3番手に入り直した郡司は追い込み勝負。犬伏の番手の荒井崇博(写真)が、差し脚を伸ばして1着。
「(一度は3番手に入った犬伏は)真ん中を取ってもね。行った方が決まりますよね。付いていけたんでいいんじゃないですかね。(郡司が仕掛けてきていたが)来たけどやめましたよね。100パーセント余裕があるわけじゃないけど、見えてはいました。悪くはないですね」
一度は浮いた郡司浩平だったが、直線で追い込んで2着。
「想定外の初手だったので、どうしようかと思いながら走っていました。犬伏君が流れのなかで来そうだったので、1回切ればすかさず来るかなって赤板で切りました。(打鐘で大矢が先頭に出たが)犬伏君も出てから落ち着いている感じだった。でも、そのあとすかさず(犬伏が大矢を叩きに)行った。(犬伏が)行かなければ、自分で行こうと思っていたタイミングだった。(最終)2コーナーで持ち出して自分の吸い込まれる感じと、犬伏君の踏み上げる感じが合ってしまった。3コーナーまでに出切れないなって思ったので、1回立て直しました。ラインには迷惑を掛けてしまいましたし、納得のいくレースではなかった」
「(一度は3番手に入った犬伏は)真ん中を取ってもね。行った方が決まりますよね。付いていけたんでいいんじゃないですかね。(郡司が仕掛けてきていたが)来たけどやめましたよね。100パーセント余裕があるわけじゃないけど、見えてはいました。悪くはないですね」
一度は浮いた郡司浩平だったが、直線で追い込んで2着。
「想定外の初手だったので、どうしようかと思いながら走っていました。犬伏君が流れのなかで来そうだったので、1回切ればすかさず来るかなって赤板で切りました。(打鐘で大矢が先頭に出たが)犬伏君も出てから落ち着いている感じだった。でも、そのあとすかさず(犬伏が大矢を叩きに)行った。(犬伏が)行かなければ、自分で行こうと思っていたタイミングだった。(最終)2コーナーで持ち出して自分の吸い込まれる感じと、犬伏君の踏み上げる感じが合ってしまった。3コーナーまでに出切れないなって思ったので、1回立て直しました。ラインには迷惑を掛けてしまいましたし、納得のいくレースではなかった」
<5R>

寺崎浩平選手
窪木一茂の上昇を阻んで、寺崎浩平(写真)が突っ張る。そこを一度3番手付近まで追い上げた太田海也が、外併走から仕掛ける。打鐘2センターで太田が叩くが、小川勇介は付け切れない。番手には寺崎が収まって、最終周回。三谷将太が続き、4番手に坂井洋。小川と大森慶一でもつれて、6番手以降は大きく離れる。逃げる太田の掛かりに、坂井も仕掛けられずバックを通過。寺崎が3コーナー過ぎから早めの追い込みで抜け出した。
「脚を使って中団を確保できたので良かった。(太田が)1車で来るっていうのは、想定内でした。付いてきてもスピードを上げておけば、車間が空いてくるかなと。しっかりと番手を確保して、そこからは脚をためられた。(三谷)将太さんとゴール前勝負ができて良かったです。1走目が不甲斐なかったので、レースをつくろうと思った。この強烈なメンバーでの1着は自信になる」
近畿勢の後ろから直線で外を伸びた坂井洋が2着。
「(太田が)1車になって追い上げようと思ったけど、スピードが出ていたので冷静になった。一番脚を使っていないし、もうちょっと早く行かないとダメ。練習を結構してきたので、そこで(2日目の休みで)疲労が抜けたと思う」
「脚を使って中団を確保できたので良かった。(太田が)1車で来るっていうのは、想定内でした。付いてきてもスピードを上げておけば、車間が空いてくるかなと。しっかりと番手を確保して、そこからは脚をためられた。(三谷)将太さんとゴール前勝負ができて良かったです。1走目が不甲斐なかったので、レースをつくろうと思った。この強烈なメンバーでの1着は自信になる」
近畿勢の後ろから直線で外を伸びた坂井洋が2着。
「(太田が)1車になって追い上げようと思ったけど、スピードが出ていたので冷静になった。一番脚を使っていないし、もうちょっと早く行かないとダメ。練習を結構してきたので、そこで(2日目の休みで)疲労が抜けたと思う」
<6R>

浅井康太選手
山口拳矢が切って、そこを山崎賢人が押さえて先頭に立つ。4番手で山口と併走になった小川真太郎が打鐘から叩きに出て、山崎もペースを上げる。山崎が合わせて主導権をキープ。山崎ライン3番手の小岩大介が遅れて、後方から踏み込んでた和田真久留が、最終ホームで山田英明の後ろに入る。7番手に置かれた山口が、バック過ぎからまくるが一息。浅井康太(写真)は、2センターから内に進路を取る。直線で山崎と山田の間をシャープに伸びた浅井が、突き抜けた。
「小川君が併走していて和田君が行った時には厳しいイメージだったんですけど、山口君を信頼していたので追走してから勝負をしようと思っていました。小岩君のところはまだ空いていなかったので、イチかバチかの勝負だったんですけど。道中も楽に回せて踏めた。コースも見えていたので。今日(3日目)のレースに関しては、周りが止まっている感覚でした。1走目よりも修正はできているのかなっていう感じですね」
山崎の逃げを利した山田英明は、和田を外に振ってから追い込んで2着。
「(山崎)賢人もジャンでバックを踏んで、タイミングが悪く小川君がカマシなのか追い上げなのかに来た。そこは死守してと思ったんですけど、山口君が飛んでくると思っていたので余裕はなかったですね。後ろがゴチャついているのは感じていたので、そこの雰囲気を見つつでした。(状態は)なんとも言えない。気負いせずレースに集中してどこまでやれるかですね」
「小川君が併走していて和田君が行った時には厳しいイメージだったんですけど、山口君を信頼していたので追走してから勝負をしようと思っていました。小岩君のところはまだ空いていなかったので、イチかバチかの勝負だったんですけど。道中も楽に回せて踏めた。コースも見えていたので。今日(3日目)のレースに関しては、周りが止まっている感覚でした。1走目よりも修正はできているのかなっていう感じですね」
山崎の逃げを利した山田英明は、和田を外に振ってから追い込んで2着。
「(山崎)賢人もジャンでバックを踏んで、タイミングが悪く小川君がカマシなのか追い上げなのかに来た。そこは死守してと思ったんですけど、山口君が飛んでくると思っていたので余裕はなかったですね。後ろがゴチャついているのは感じていたので、そこの雰囲気を見つつでした。(状態は)なんとも言えない。気負いせずレースに集中してどこまでやれるかですね」
<7R>

永澤剛選手
清水裕友を阻んだ阿部将大がペースを握り、赤板2コーナーから松井宏佑が仕掛ける。打鐘3コーナー過ぎに先頭に立った松井が緩めて、阿部は番手で粘り岩本俊介と併走。前団の隊列が短くなったところを、6番手の清水が4コーナーから踏み込む。先行態勢の松井も合わせて、両者の踏み合い。そこに新田祐大が、まくりで襲い掛かる。松井をねじ伏せた清水を新田が3コーナー過ぎにまくり切って、永澤剛(写真)の追走。直線で差を詰めた永澤が、ゴール寸前で新田を差し切った。
「新田の後ろってことで、発走機では手が震えました。(新田の仕掛けに)ドキドキしたし、(踏み出しは)ヤバかったですね。ただ、新田は行っちゃうだろうなって。自分もキツかったけど、頑張って踏みました。(状態は)いいと思います」
まくり展開が訪れた新田祐大は、チャンスをモノにしてライン決着もこう振り返る。
「(松井の後ろで)番手を取り合っていて、そこを目がけて清水君が仕掛けていった。それに松井も合わせていた。全体的に見えていました。自分の力を信じて踏み込みました。出だしは良かった気がしたけど、清水君に合わされている感じがあった。(別線が)あれだけ踏み合っているのに、思ったより出が悪かった。(2走して)スピード的には悪くない。体もしっかりと動いていて、問題なく戦えるんじゃないかと」
「新田の後ろってことで、発走機では手が震えました。(新田の仕掛けに)ドキドキしたし、(踏み出しは)ヤバかったですね。ただ、新田は行っちゃうだろうなって。自分もキツかったけど、頑張って踏みました。(状態は)いいと思います」
まくり展開が訪れた新田祐大は、チャンスをモノにしてライン決着もこう振り返る。
「(松井の後ろで)番手を取り合っていて、そこを目がけて清水君が仕掛けていった。それに松井も合わせていた。全体的に見えていました。自分の力を信じて踏み込みました。出だしは良かった気がしたけど、清水君に合わされている感じがあった。(別線が)あれだけ踏み合っているのに、思ったより出が悪かった。(2走して)スピード的には悪くない。体もしっかりと動いていて、問題なく戦えるんじゃないかと」
<8R>

佐々木悠葵選手
前から佐々木悠葵(写真)も踏み上げるが、北井佑季が打鐘3コーナーで先頭に出る。そこを北井ラインを追いかけた嘉永泰斗が、すかさず叩いて出る。嘉永が主導権を奪って最終周回へ。北井は3番手に下げる。ロングまくりの河端朋之を中本匠栄がけん制。6番手になった佐々木は、2コーナー過ぎからまくる。河端が力尽き後退。好スピードで迫った佐々木は、あおりもありながらラインの2人を引き込んで別線を沈めた。
「1走目に乗っていて重い感じがあったけど、乗り方を見直して前の感じに戻せていい時の状態だと思います。モニターで北井さんが来ていて、ちょっと踏んでから出させようとした。けど、北井さんがあんまり踏んでくれずに(佐藤)慎太郎さんとバッティングして、バックを踏んだのでそこは良くない。嘉永君が来て、(自分が)離れていたのでスピードのすごさを体感しました。タイムが良くないし、泥仕合になって、自分はそういう方がいいのかなと。この状態をキープしたい」
最終3コーナー過ぎには佐藤に当たった武藤龍生が、抜かりなく佐々木のまくりに続いた。
「流れが早いなと思いました。河端さんが来て、坂本(修一)さんと佐々木君がかぶって焦ったけど、佐々木君は強かったです。僕は付いていくことだけ考えていた。セッティングが出てきたし、なんとかいけるのかなと」
「1走目に乗っていて重い感じがあったけど、乗り方を見直して前の感じに戻せていい時の状態だと思います。モニターで北井さんが来ていて、ちょっと踏んでから出させようとした。けど、北井さんがあんまり踏んでくれずに(佐藤)慎太郎さんとバッティングして、バックを踏んだのでそこは良くない。嘉永君が来て、(自分が)離れていたのでスピードのすごさを体感しました。タイムが良くないし、泥仕合になって、自分はそういう方がいいのかなと。この状態をキープしたい」
最終3コーナー過ぎには佐藤に当たった武藤龍生が、抜かりなく佐々木のまくりに続いた。
「流れが早いなと思いました。河端さんが来て、坂本(修一)さんと佐々木君がかぶって焦ったけど、佐々木君は強かったです。僕は付いていくことだけ考えていた。セッティングが出てきたし、なんとかいけるのかなと」
<9R>

小原太樹選手
8番手の三谷竜生が赤板過ぎに切って出て、前受けの深谷知広は3番手に下げる。5番手が雨谷一樹で、7番手の北津留翼に動きはない。深谷は2コーナーから踏み込んで先行策に出る。打鐘3コーナーからインを突いた雨谷が、三谷をさばいて3番手を奪う。三谷は5番手で立て直して最終周回へ。北津留が2コーナー手前からまくるが、逃げる深谷の掛かりもいい。北津留は中団まで。3番手の雨谷が直線で外を伸びるが、番手の小原太樹(写真)が落ち着いて追い込んだ。
「北津留さんの位置が読めなかったので、スタートは出てみて取れた位置からでした。(深谷の仕掛けは)さすがでしたね。あそこで落ち着かず行ってくれたので、自分の着が取れたと思います。すごく掛かっていたので、車間を切ってブロックできれば決まるかなって思った。けど、最後は難しかったですね。外を振っても内のコースが空いてしまうので、タテに踏ませてもらいました。自分はいつもラインに助けられているので、やるべきことをやって勝ち上がれればと思っていました」
主導権を握った南関勢の後ろの3番手をキープした雨谷一樹が2着。
「(仕掛けた深谷ラインに)付いていったら三谷さんと併走になると思った。付いていくか、内からでした。基本的に前々だった。自分が思っていた以上に伸びました」
「北津留さんの位置が読めなかったので、スタートは出てみて取れた位置からでした。(深谷の仕掛けは)さすがでしたね。あそこで落ち着かず行ってくれたので、自分の着が取れたと思います。すごく掛かっていたので、車間を切ってブロックできれば決まるかなって思った。けど、最後は難しかったですね。外を振っても内のコースが空いてしまうので、タテに踏ませてもらいました。自分はいつもラインに助けられているので、やるべきことをやって勝ち上がれればと思っていました」
主導権を握った南関勢の後ろの3番手をキープした雨谷一樹が2着。
「(仕掛けた深谷ラインに)付いていったら三谷さんと併走になると思った。付いていくか、内からでした。基本的に前々だった。自分が思っていた以上に伸びました」
<10R>

新山響平選手
周回中は3番手にいた新山響平(写真)は、森田優弥、佐々木豪が動き出すと、早めに後方まで下げて態勢を整える。赤板2コーナーから新山が踏み込んで、それに合わせて佐々木、森田も踏み込む。打鐘手前で出た森田をスピード良く出た新山が押さえて主導権。4コーナー手前では北日本3車が出切る。森田が4番手、5番手が佐々木で最終ホームを通過する。新山が軽快にピッチを刻み、4番手の森田は車間が空く。中釜章成は8番手からまくるが、佐々木の横まで。直線で追い込む守澤太志もなかなか詰まらず、新山が逃げ切った。
「(スタートで)前が取れれば良かったけど、中釜が早かった。前中団からどうにか先行できるように走りました。(佐々木)豪君のところは粘って切らせても良かった。全部、引いたのは反省点ですね。新車だったんですけど、組んですぐのわりには踏めたんじゃないかと。(仕掛けていって)粘られないように少し上を走って、(打鐘の)4コーナーで下りを使った。そのあとはペースで踏んで、終わってみたら(ラインで)ワンツースリーで良かった。(1走目の)初日に少し疲れが残っていたので、昨日しっかり疲れが取れて良かった」
北日本3人で上位を独占。2着に入った守澤太志だが、一次予選の2走からは仕上がりに危機感を抱く。
「(新山が)だいぶ気をつかってくれたんじゃないかと。付きやすくて、すばらしい先行だった。(森田の飛び付きは)めちゃくちゃ警戒していて、なんとか踏み遅れないようにでした。新山が踏み込みながらだったんで、もう新山サマサマですね。強すぎて、抜ける感じはなかった。(2走して)見ての通り最悪です。1走目は離れて、今日(2走目)は抜けない。すべてがズレているけど、現状のなかでなんとか修正したい」
「(スタートで)前が取れれば良かったけど、中釜が早かった。前中団からどうにか先行できるように走りました。(佐々木)豪君のところは粘って切らせても良かった。全部、引いたのは反省点ですね。新車だったんですけど、組んですぐのわりには踏めたんじゃないかと。(仕掛けていって)粘られないように少し上を走って、(打鐘の)4コーナーで下りを使った。そのあとはペースで踏んで、終わってみたら(ラインで)ワンツースリーで良かった。(1走目の)初日に少し疲れが残っていたので、昨日しっかり疲れが取れて良かった」
北日本3人で上位を独占。2着に入った守澤太志だが、一次予選の2走からは仕上がりに危機感を抱く。
「(新山が)だいぶ気をつかってくれたんじゃないかと。付きやすくて、すばらしい先行だった。(森田の飛び付きは)めちゃくちゃ警戒していて、なんとか踏み遅れないようにでした。新山が踏み込みながらだったんで、もう新山サマサマですね。強すぎて、抜ける感じはなかった。(2走して)見ての通り最悪です。1走目は離れて、今日(2走目)は抜けない。すべてがズレているけど、現状のなかでなんとか修正したい」
<12R>

佐藤水菜選手
世界のケイリンチャンピオンは、ガールズケイリンでも力が違った。昨年は10月のオールガールズクラシックを制覇してグランプリの出場権を有していた佐藤水菜(写真)だったが、五輪イヤーの今年は違った。パリ五輪、世界選手権と競技での多忙なスケジュールもあり、今年はここまでGIには出られなかった。それだけに年末のグランプリには、ここでタイトルを獲るしかなかった。
「最終日は自力とまではいかないけど、長い距離を踏んで優勝することができたんでうれしいです。(今シリーズは)満身創痍のなかで、3日間、自分の力を発揮することができた。ガールズケイリンを走ってファンのみなさんの声援が力になっているなって実感できた」
レースは7番手になった久米詩から動き出して、打鐘では包まれる形になった佐藤だったが最終ホームでは視界良好の6番手。久米に合わせるように、梅川風子も仕掛ける。逃げる太田りゆに梅川が迫り、前団の隊列が凝縮されたところを佐藤がまくりで襲い掛かった。最後は押し切り図る太田の逃げをとらえて、佐藤が先頭でゴールした。
「初手の位置は後方になってしまったんですけれど、あとは5番車(梅川)が中団だったので、そこをまくり切れたらって。うまくいけて良かったです。自分の直感としては世界選手権で一緒に(ケイリンの)決勝を戦った梅川選手は本当に強いというのは体感してる。まずは梅川選手を乗り越えられるかどうかって。自分自身の課題になっていた。そこをまくり切れたあとは、ゴールまでいくだけだと。ゴールまで外々だったんですけど、そういうのは得意だったので、自分の持ち味を生かせたのかなと思います」
10月にはデンマークで行われた世界選手権で女子ケイリン種目としては、日本勢初の金メダルを獲得。世界女王としてガールズケイリンでも負けられない今シリーズだった。が、終わってみれば万全のコンディションとは言えないなかで圧巻の3連勝だった。
「世界女王というものになれましたが、自分がまだその地位に見合ったような人間だとは思っていないのが正直なところです。この大会を通して自分の力っていうものを再認識して、やっぱり弱ってるというのがある。静岡グランプリまであと1カ月しかないので、しっかりと一から基礎をつくり直して、また少しでも前の調子を取り戻せるように、そして(グランプリを)2連覇できるように」
今年ガールズケイリンではまだ4場所しか走っていない佐藤だが、負け知らずの12連勝。昨年のグランプリから土つかずでのグランプリ連覇が年末にかかっているが、世界女王をさえぎるものはなにもない。
後方から動き出した久米に合わせて、3番手で大きく車間を空けていた梅川も最終ホーム目がけてスパート。前にいた太田りゆは、後続をギリギリまで引きつけて1コーナーから踏み上げる。太田は梅川を合わせ切って、バックを先頭で通過したが、まくった佐藤には直線で屈して2着。
「(後ろの方と)車間が空いているのが見えて、こっそりペースを上げて、合わせられるようにと。ダッシュは得意なので、ある程度、誰でも合わせられると。うまく合わせたと思ったんですけど、タレてないと思いつつも、(佐藤に抜かれて)タレていたんだと。悔しいけど、やれることはやった」
スタート直後に佐藤の後ろに入った當銘直美は、大外をまくった佐藤の加速に食い下がり3着に入った。
「作戦通りの走りでした。(佐藤の後ろの)取り方がハウスしてしまって危なっかしくなってしまったけど、主張して取り切れた。(久米が動いて7番手になったので)後ろを気にする必要がなく、集中して追走するだけでした。ほかの人なら止まるところで、外、外、外を回っても勝てる人は強い。(佐藤)水菜が突き抜けているけど、車間が詰まらずに残念でした。2着だったら、いまの自分で合格点ですね。ひとつ前が優勝なら2着を取らないとダメ」
「最終日は自力とまではいかないけど、長い距離を踏んで優勝することができたんでうれしいです。(今シリーズは)満身創痍のなかで、3日間、自分の力を発揮することができた。ガールズケイリンを走ってファンのみなさんの声援が力になっているなって実感できた」
レースは7番手になった久米詩から動き出して、打鐘では包まれる形になった佐藤だったが最終ホームでは視界良好の6番手。久米に合わせるように、梅川風子も仕掛ける。逃げる太田りゆに梅川が迫り、前団の隊列が凝縮されたところを佐藤がまくりで襲い掛かった。最後は押し切り図る太田の逃げをとらえて、佐藤が先頭でゴールした。
「初手の位置は後方になってしまったんですけれど、あとは5番車(梅川)が中団だったので、そこをまくり切れたらって。うまくいけて良かったです。自分の直感としては世界選手権で一緒に(ケイリンの)決勝を戦った梅川選手は本当に強いというのは体感してる。まずは梅川選手を乗り越えられるかどうかって。自分自身の課題になっていた。そこをまくり切れたあとは、ゴールまでいくだけだと。ゴールまで外々だったんですけど、そういうのは得意だったので、自分の持ち味を生かせたのかなと思います」
10月にはデンマークで行われた世界選手権で女子ケイリン種目としては、日本勢初の金メダルを獲得。世界女王としてガールズケイリンでも負けられない今シリーズだった。が、終わってみれば万全のコンディションとは言えないなかで圧巻の3連勝だった。
「世界女王というものになれましたが、自分がまだその地位に見合ったような人間だとは思っていないのが正直なところです。この大会を通して自分の力っていうものを再認識して、やっぱり弱ってるというのがある。静岡グランプリまであと1カ月しかないので、しっかりと一から基礎をつくり直して、また少しでも前の調子を取り戻せるように、そして(グランプリを)2連覇できるように」
今年ガールズケイリンではまだ4場所しか走っていない佐藤だが、負け知らずの12連勝。昨年のグランプリから土つかずでのグランプリ連覇が年末にかかっているが、世界女王をさえぎるものはなにもない。
後方から動き出した久米に合わせて、3番手で大きく車間を空けていた梅川も最終ホーム目がけてスパート。前にいた太田りゆは、後続をギリギリまで引きつけて1コーナーから踏み上げる。太田は梅川を合わせ切って、バックを先頭で通過したが、まくった佐藤には直線で屈して2着。
「(後ろの方と)車間が空いているのが見えて、こっそりペースを上げて、合わせられるようにと。ダッシュは得意なので、ある程度、誰でも合わせられると。うまく合わせたと思ったんですけど、タレてないと思いつつも、(佐藤に抜かれて)タレていたんだと。悔しいけど、やれることはやった」
スタート直後に佐藤の後ろに入った當銘直美は、大外をまくった佐藤の加速に食い下がり3着に入った。
「作戦通りの走りでした。(佐藤の後ろの)取り方がハウスしてしまって危なっかしくなってしまったけど、主張して取り切れた。(久米が動いて7番手になったので)後ろを気にする必要がなく、集中して追走するだけでした。ほかの人なら止まるところで、外、外、外を回っても勝てる人は強い。(佐藤)水菜が突き抜けているけど、車間が詰まらずに残念でした。2着だったら、いまの自分で合格点ですね。ひとつ前が優勝なら2着を取らないとダメ」