『第67回朝日新聞社杯競輪祭(GI)レポート』 初日編

配信日:11月20日

 いよいよクライマックス。北九州メディアドーム・小倉競輪場を舞台に「第67回朝日新聞社杯・競輪祭(GI)」、「第3回競輪祭女子王座戦(GI)」が、11月19日に幕を開けた。オール一次予選1の競輪祭は、3連単で30万円を超える配当も飛び出して、初日のトリを務めた古性優作が5着に敗れる波乱もあった。また、女子王座戦では予選が行われ、佐藤水菜は逃げ切りで人気に応えた。11月20日のシリーズ2日目には、競輪祭では一次予選1、2。女子王座戦では早くも、準決で熾烈なバトルが展開される。
 開催中の毎日、競輪専門紙「コンドル」による全レース解説会、SPEEDチャンネル競輪専門解説者の予想会、キッズランド小倉、ふとももバルーン・ライドなどが予定されています。また、11月20日の2日目には、オッズパークpresents「渡辺美奈代」トークショー、「松本安彦」ライブ、元プロ野球選手の「森唯斗」トークショーなども行われます。小倉競輪場では、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

敢闘宣言をする園田匠選手と児玉碧衣選手
敢闘宣言をする園田匠選手と児玉碧衣選手
第67回朝日新聞社杯競輪祭、第3回競輪祭女子王座戦GI開会式
第67回朝日新聞社杯競輪祭、第3回競輪祭女子王座戦GI開会式
2025UCIトラック世界選手権大会メダル獲得報告会
2025UCIトラック世界選手権大会メダル獲得報告会

<1R>

岩津裕介選手
岩津裕介選手
 前受けから皿屋豊も踏み込むが、赤板1センター過ぎに長島大介が切って出る。そこを3車ラインの太田海也が、順番通りに動いて主導権を握る。8番手に置かれた菅田壱道は、打鐘3コーナーからインを押し上げて6番手を奪う。太田が軽快に駆けて、最終周回へ。8番手の皿屋が2コーナーでまくりを打ち、菅田も合わせて出るが、逃げる太田の掛かりがいい。4番手の長島も動けず、直線は太田ラインの勝負。番手で脚をためた岩津裕介(写真)が、きっちりと差し切った。
 「自転車を新しくして、感触を確かめたかった。どこまで(太田が)長い距離を踏んで逃げてくれるのかと思っていました。(最終)4コーナーで(太田に)合わされるかなと思ったんですけど、交わせたので調子はいいんじゃないかなと。(太田は)道中も掛かっていたので、(別線は)来られないだろうなと。新車なので細かい調整をしたいですね」
 打鐘手前で主導権を握った太田海也は、そのままレースを支配。別線に反撃の隙を与えず、ラインでの上位独占をメイクした。
 「(スタートで)自分のなかではどこを取っても主導権をと思っていたんですけど、後ろ中団が良かったので理想通りでした。新車の感触は小倉と合って軽い感じでいいと思います。(体は初日の)今日で慣れて、日に日に良くなっていくかなと」

<2R>

南修二選手
南修二選手
 赤板過ぎに後藤大輝が、押さえて先頭に立つ。九州勢に続いた南関コンビまで、前受けの新田祐大は送り出して5番手に引く。先行態勢の後藤が踏み上げて、寺崎浩平はいったん5番手になり、新田が内に包まれる。寺崎は打鐘を通過して、3コーナーから仕掛ける。抵抗する後藤を寺崎が最終ホームで叩いて主導権を奪う。簗田が近畿勢にスイッチして、最終ホーム手前から反撃に出ていた新田だが一息。4番手を確保した簗田一輝の後ろに小岩大介が切り替えて、浮いた小原太樹は後退。南修二(写真)が逃げる寺崎後位で間合いを取り、2センターから簗田が踏み込む。ギリギリまで引きつけた南が、追い込んで1着。
 「(寺崎は)ダッシュがいいので、離されないようにって思っていました。強かったです。連係を外さなくて良かったです。今日(1走目)に関してはラインのおかげです」
 最終ホーム過ぎに俊敏に近畿勢の後ろに追い上げた簗田一輝が、4番手から追い込んで2着に入った。
 「前の方がいいなって思っていたんですけど、みんなスタートが早くて(自分が6番手の)車番順になりましたね。寺崎君のカマシがすごすぎて切り替えるのもキツかったんですけど、反応できて良かったです。自分が思っていたよりも、ゴール前で伸びてくれました」

<3R>

仲澤春香選手
仲澤春香選手
 打鐘で4番手の小林優香が動くと、合わせて竹野百香も3番手から踏み込む。最終ホームで竹野が叩き切って先行策。2番手に山原さくらが入り、5番手でじっと仕掛けのタイミングをうかがっていた仲澤春香(写真)は、1コーナー過ぎにスパート。周回中から仲澤の後ろにいた久米詩が続く。2番手の山原が2コーナー手前からまくるが、その外を仲澤が好スピードで迫る。4コーナーで山原をとらえた仲澤が、後続を振り切って人気に応えた。
 「(久しぶりのレースで)すごく不安が大きくて緊張して、心のなかではどうしようと弱気になっていた。けど、ファンの応援が聞こえて頑張らないとって思いました。早い段階で前が動き合っていたので、見ながら踏んで行こうと様子をうかがっていました。行くタイミングは良くなかったですね。自分のタイミングのつもりでしたけど、良くないタイミングでまくって脚を使ってしまったなと。コンディションは良くはないですね。そのなかで走らないといけないなと」
 スタート直後に仲澤の後ろに入った久米詩は、仲澤の仕掛けを待って追走に専念。4分の3車輪差まで詰め寄って、交わすまでには至らなかった。
 「初手は仲澤さんの後ろから始めたいなと。あとは(山原)さくらさんの位置次第で、先に動くか考えていました。(仲澤の仕掛けに)付いていけたのは良かったですけど、差せなかったので…。もうちょっと調子が上がってくればと思います。疲れは大丈夫です」

<4R>

梅川風子選手
梅川風子選手
 6番手で赤板を迎えた梅川風子(写真)は、前の石井貴子との車間を取って前団にプレッシャーをかける。4番手の尾方真生も車間を空けて打鐘を迎える。梅川は詰める勢いで、3コーナーから踏み上げる。梅川をピタリと尾崎睦が追走。4コーナーで梅川が先頭に立ち、尾崎も2番手に続く。鈴木奈央が3番手に飛び付く。6番手になった尾方が、最終ホーム手前から反撃。梅川がペースを上げて、尾方は尾崎の横まででいっぱい。直線で追い込んだ尾崎をわずかに振り切った梅川が1着。
 「(周回中は)ちょっと後方からの組み立ても考えていたので、問題なく狙っていた位置でした。遅い仕掛けも考えていたんですけど、尾方選手や青木(美保)選手の動きを見ながらで、思ったより動きが遅かったので自分から仕掛けました。GIなので、いつもより強めに踏んだ。自分の横に来ても大丈夫なくらい、もう少し余裕をもって走っても良かったですね。後ろは尾崎選手なのを確認していたので、負ける可能性の方が高いかなと思った。けど、振り切れて良かったです」
 1番車ながらも尾崎睦は、周回中で7番手。前の梅川に照準を絞るように続いて、直線勝負に出たが僅差の2着。
 「車番が良くて、隣が梅川選手だったので後ろがいいかなと。6、7番手だけは嫌だったんですけど、前が強いので追走に集中していました。後ろに付いていて、勉強になりましたね。(尾方)真生がまくってくるだろうなと思って、かぶってしまったらキツくなると。それで(最終)2コーナーからバックで気にしていたんですけど、そんなことを考えるより前に集中するべきでした」

<5R>

中野慎詞選手
中野慎詞選手
 8番手から動き出した志田龍星に合わせて、5番手の中野慎詞(写真)が上昇。赤板1コーナーで出た中野は、志田を出させず、そのまま主導権。村上博幸のアシストで志田は4番手に収まるも、清水裕友が追い上げて打鐘を迎える。4番手がもつれて、中野のペースで最終周回。志田をキメた清水が2コーナー手前からまくるが、小倉竜二は連結を外す。清水を後方の坂井洋が追いかける。逃げる中野の番手の和田健太郎が、清水をブロック。2センターで大きく和田がもっていき、外にいた坂井が落車。後続のアクシデントもあり、中野が押し切った。
 「(ラインが)3車でしたし積極的にと思っていました。勝ち上がりなんで自分のテクニックでどうこうというより、力を出し切って戦っていかないと通用しない舞台だと。最後まで踏めていましたし、状態はいいと思います。もっとレース勘を養っていかないといけない。今日(1走目)のレースをしっかりと振り返りたい」
 中野ライン3番手の海老根恵太は、直線で中野と和田の間を伸びた。
 「(中野は)志田君が切った上を叩くのがセオリーだと思うんですけど、出させてくれないかもっていう感じだった。それで一緒に出ていく感じになったと思います。(中野は)タレてきていなくて、誰も来られないと思っていたんですけど。清水君が来たんで、さすがだなって。自分はちょっと避ける時に内に入ってしまった。けど、中野君が強かったので恵まれました」

<6R>

郡司浩平選手
郡司浩平選手
 岡崎智哉、河端朋之の順番で出たところを、林大悟が赤板2コーナー過ぎに押さえて先行策に出る。前受けの郡司浩平(写真)は、一本棒の7番手になり打鐘を通過する。がしかし、林のペースを見極めた郡司は、3コーナー過ぎから巻き返す。最終ホームで3番手に河端に並んだ郡司が、逃げる林をバック手前でとらえる。すんなり続いた佐藤慎太郎をロングまくりの郡司が振り切った。
 「(主導権を取った)林君が思ったよりも踏んでいったので、口が空きながら追いかける形になった。そこでペースに入ったので、緩んで詰まった勢いで(仕掛けて)行きました。(最終)1コーナーあたりで小川(勇介)さんに大きくもらわないようにと考えていて、乗り越えてからは徐々に上げていくようにと。仕掛ける前に全体的に詰まって踏み出せていたし、中団から合わされるのは避けようと思っていました」
 郡司ラインで上位を独占。1輪差まで迫った佐藤慎太郎の状態はどうか。
 「(郡司に)付いていっただけ。郡司君はいいところで仕掛けてくれたし、さすがに強いですね。いつもの郡司君の通りで緩んだところ、緩みそうなところで行くので準備をしていました。あそこで仕掛けられるのは自信もあるだろうし、(自分は)飛び付かれるのが嫌で小川君のところは準備していました。郡司君は踏み直していたし、あと半周あっても差せない感じです」

<7R>

大浦彩瑛選手
大浦彩瑛選手
 児玉碧衣は、6番手で打鐘を迎える。誘導が退避してそのまま奥井迪が先行態勢を取る。児玉は2センターからスパート。最終1センター過ぎに出切った児玉を、奥井、大浦彩瑛(写真)の順番で追いかける。2番手に飛び付いた奥井はいっぱい。大浦は2コーナーでまくりを打ち、永塚祐子が追走。空いていた車間を一気に詰めた大浦が、直線半ばで児玉をとらえて大金星。
 「誰か前にきたら、それを目標にしようと思ったんですけど、(児玉が)思ったより早かった。それで冷静にタイミングを見て、自分のいいところで行こうと。前場所から良くはなかったんですけど、ここに向けて乗れてきたし、思った以上に今日(初日)は軽かったですね」
 児玉の仕掛けには付いていけなかった永塚祐子だったが、あきらめずに前に踏み込んでタイミング良く大浦を追いかける。大浦には離されたが、吸い込まれて2着。
 「思ったより早いところから(児玉)碧衣さんが行ったので、一挙手一投足見逃さないと思っていたんですけど、ちぎれましたね。横から柳原(真緒)さんが来て3番手と思ったんですけど、離れていたので外をいかないとって。(大浦)彩瑛さんが出てきてくれたので、あとはあまり覚えていないですね。脚が一番ないなかで、7番手の組み立てを考えていたし、ちぎれてもスピードをもらえると思っていた。まさか2着までとはと思いましたけど、勇気のあるレースができて良かったです」

<8R>

佐藤水菜選手
佐藤水菜選手
 4番手で赤板を迎えた佐藤水菜(写真)が、後続を警戒しながら前との車間を取る。細田愛未、坂口楓華を送り出して、6番手になった佐藤は打鐘手前で踏み込んだ坂口を射程圏に入れて仕掛ける。坂口をあっさりと叩いた佐藤が、最終ホーム手前で主導権を奪って駆ける。後ろには吉川美穂がピタリと追走。坂口は3番手に飛び付き、那須萌美が4番手。佐藤の先行に、ほかの6人はなす術がなく、逃げ切った佐藤が完勝。
 「レースは自分で動かせるものではないし、展開を見ながらでした。今回から新しいフレームですけど、自転車が思ったより進んでしまいますね。53×14のギアで踏んで、いい刺激にはなりました。昨日(前検日)は刺激を入れずにリカバリーをしていたので、明日、明後日の体をつくれたと思います」
 吉川美穂が佐藤の踏み出しに対応して、2着に流れ込んだ。
 「佐藤選手が強いので番手を取ろうと思っていて、後ろを取ることができた。佐藤選手だけを見て頑張ろうと思っていた。佐藤選手の番手に付いた時はいつも7番手とかになる。強烈にいくか、ドキドキしながら付いていました。(佐藤が出切って)あとは後ろから来る人に抜かれないようにと。(佐藤を抜きにいって)ワンチャンと思ったけど、まったく進まなかった」

<9R>

松本貴治選手
松本貴治選手
 赤板過ぎのダッシュ勝負で新山響平が、伊藤旭を突っ張る。しかしながら、その上を佐々木悠葵が、押さえる。後方から巻き返した松本貴治(写真)は、一度、3番手付近でスピードを落とすが、結局、打鐘3コーナーで叩いて出る。3番手には佐々木。内を押し上げた伊藤のあおりを受けながらも、新山は4コーナーで仕掛ける。新山を合わせて松本が逃げる。新山は久米良のブロックもあり最終バック過ぎにいっぱい。松本が後続の強襲を退けた。
 「車番が良かったので、スタートは出てみて前の方から始められればと思っていました。(赤板過ぎから打鐘にかけて)体が反応したので良かったです。もういっぱいだったんですけど、後ろがもつれてくれた。余裕はなかったですね」
 佐々木マークから直線でシャープに伸びた吉澤純平が2着。
 「(佐々木は)脚を使っていましたけど、後ろも来なそうだった。新山君がずっと横にいて飛ぶ感じじゃなかったので、(最後は佐々木と久米の)間を割る感じになりました。10月くらいから練習も積み上げられてきて、落車もしていない。体も自転車もいい方向にいきだしたのかなっていうのはありますね」

<10R>

荒井崇博選手
荒井崇博選手
 小森貴大、佐藤一伸が切って出る。森田優弥が赤板2コーナー手前で先頭に立つが、後方の犬伏湧也も素早い反応で仕掛ける。合わせる森田を、犬伏が最終ホーム手前で叩き切って主導権を奪取。1センターで森田が、上野優太をさばいて3番手。犬伏が掛かり良く駆けて、森田は2センターから外を踏み込む。中を割る武藤龍生を抑えて、犬伏の番手の荒井崇博(写真)がチャンスをモノにした。
 「犬伏次第でしたね。(前の掛かりは)初日でわからなかったので、しっかり後ろを確認してでした。戦える感じかなとは思います。初日の重さはありましたけど、明日(2走目)以降は軽くなってくれれば」
 武藤龍生は狭いコースを突っ込んで2着。持ち味を出した。
 「(森田が)先行を視野に、引っ掛かったところで勝負する感じだった。全部、森田にやらせてしまったので、苦しかったと思います。(最終)バック過ぎくらいで犬伏の掛かりも良かったので、外というか中でしたね。余裕はありました。共同通信社杯の落車から良くなかったんですけど、前回ぐらいからだいぶ感触も良くなってきて、しっかり走れるところまでは来られたと思います」

<11R>

鈴木玄人選手
鈴木玄人選手
 佐々木豪が勢いよく切って、九州勢がその上を押さえる。眞杉匠が叩きに出るも、打鐘からさらにペースを上げて山崎賢人が駆ける。佐々木は3コーナーでインを進出して、山崎の後ろは佐々木、園田匠、眞杉の3車が併走。鈴木玄人(写真)は、眞杉を追えない。園田が後退して、佐々木との併走から眞杉が、最終2コーナー手前でまくる。鈴木も2コーナー手前から自力に転じて、直線で眞杉に並んでとらえた。
 「格上の自力選手(眞杉)の番手でチャンスを与えていただいたが、追走することができなかった。レース運びは自力選手の選択ですし、後輪に全集中して追走するべきだった。眞杉の番手を取られて8番(阿部拓真)というのは見えていたので、斜めにキメながら取り返してという感じでした。眞杉を追走できずに、眞杉が強かったのでたまたまワンツーでした。けど、自分はなにかをしたわけではないので修正したい」
 結果的に現地集合の関東ワンツー。まくった眞杉匠の動きも悪くはなかった。
 「立ち遅れて中途半端でしたね。後ろが付きにくかっただろうし、ダメなレースでした。あれでは(自分に)付いている意味がない。体は変わらないですけど、自転車は昨日(前検日)動かして来る前のセッティングよりも、いい方向にきている。もっと良くなれば、戦えるのかなと」

<12R>

佐々木龍選手
佐々木龍選手
 高橋築が赤板過ぎに切って、2コーナー手前で青野将大が先頭に立つ。そこに取鳥雄吾が襲い掛かって打鐘を迎える。2センターで橋本強が佐々木龍(写真)にさばかれ、主導権奪取の取鳥の番手には青野が入る。古性優作は7番手で最終ホームを通過して、2コーナー手前からまくりを打つ。が、番手の青野、高橋もまくる。高橋が青野に並ぶも、芦澤辰弘は付け切れない。古性を2センターでブロックした佐々木が、高橋を追い込んだ。
 「自分のなかではいいレースができたと思います。(青野は)後ろ攻めになったので、1回後ろから切ってだとキツくなるかなとは思ったんですけど。高橋君が切ってくれたので、青野君の持ち味を出せるようなレースになった。青野君は絶対仕掛けてくれるし、かぶらず自分にチャンスが出てきたのかなと。付いていて余裕もあったし、うまく走れて良かったです」
 4番手併走から果敢にまくった高橋築は、2着で上々の滑り出し。
 「青野君が積極的にレースをするし、(そのラインに)付いていってからかなと。(最終)1センター過ぎくらいに詰まって浮いたので、行かなきゃなと。合わせられちゃうかなと思ったんですけど、(まくって)いけて良かったです。最後は必死で、自分でもわからなかったですね」

≪2日目一次予選1≫

<1R>

北津留翼選手
北津留翼選手
 前々回の小田原記念4382着から中ゼロで武雄FIに参戦して726着の北津留翼(写真)は、そこから中4日。タイトなスケジュールでのホームバンクのGIにも、いつもの笑顔でこう答える。
 「(体調的には)いいんですけど、もうちょっと自転車が進んでくれたら。ちょっと練習不足かなっていうのがあります。疲れは(前検日の)今日はあるけど、あと1日あるんで。今回は新しい自転車を持ってきました。練習では乗っていました。同じ寸法だけど、誤差があった。それで家で(セッティングを)出してきました」
 吉田拓矢は、前回の富山FIを511着。5月日本選手権を優勝して以来のV奪取で、流れも悪くない。
 「(前回は)セッティングだったりいろいろ見直して、いい方向にもってこられたと思います。(前回のあとは)合宿だったりで、いい練習ができた。(落車の怪我の影響は)もうないですね。(佐藤礼文は)練習仲間なんで、2人で決まるように」

<2R>

嘉永泰斗選手
嘉永泰斗選手
 嘉永泰斗(写真)は、前々回の寬仁親王牌を3131着。単騎だった決勝は3番手まくりで仕留めて、GI初制覇を遂げた。その後は四日市記念5517着を経て、地元地区のGIにタイトルホルダーとして臨む。
 「(今年は)前半があんまり良くなかったけど、8月くらいから徐々に上がっていった。自転車と体がいい具合にマッチした。(タイトルホルダーになって)多少のプレッシャーはあるけど、それはみんなも変わりないと思う。普段通りですかね。(四日市記念は)疲労なのか、状態が悪かった。踏み込んだ時にモタついている感じがあった。(そのあと2週間空いて)悪くないくらいにはもってこられた。(寬仁親王牌の時と)手ごたえは変わらないくらいだと思います」
 獲得賞金ランク9位でグランプリ出場のボーダー上にいる深谷知広は、慎重なコメントで現状を説明する。
 「(今年は)前半が良くて、後半が悪かった。ヒザの怪我からずっと抜け出せないっていう感じだった。(前回の四日市記念も)力が入らないので、自分の良さが全然出てなかった。(そのあとの練習で)かなり追い込んで、そこからヒザの調子もかなり良くない。ケアをしてきたけど、去年よりも自信はもてない。いい意味で振り切っていければと思います」

<3R>

松浦悠士選手
松浦悠士選手
 落車の怪我から復帰2場所目だった寬仁親王牌では、初日に落車に見舞われて2日目以降を欠場。続く前回の四日市記念が8393着だった松浦悠士(写真)だけに強気にはなれない。
 「(状態的には)良くないですね、痛みと付き合っている感じです。(四日市記念は)良くないなりに、2日目とか最終日とか走れないことはないなって。ただ、タイトル争いをするのは厳しいかなと。体が良くなればっていうのはあるけど、(現状では)やりたい練習はできていない。それでも(地元の広島バンクが使えるようになったのは)めちゃくちゃ大きいですね」
 浅井康太は前々回の寬仁親王牌で初日に落車しながらも、4日間を走り抜いた。その後は、ホームの四日市記念を1126着。
 「(寬仁親王牌での落車があって)落ちれば、人は体力を回復しようとする。それを使って四日市は、上がり調子で迎えた感じです。(獲得賞金ランク14位は)これだけ(賞金差が)開いていると、タイトルを獲るしかないっていう考えです」

<4R>

岩本俊介選手
岩本俊介選手
 40代にして初のS級S班を経験した岩本俊介(写真)は、様々なシチュエーションに対応して、重責を務めてきた1年だった。
 「大事なレースでは、ほとんどが番手戦だった。いろいろしのいできた1年だったのかなって思います。ここ何年とかの話ではなく、練習はずっと積んできている。ただ、番手が増えたので、自力の時の切り替えが利かなくなってきている。自力の時にしっかりと結果を出すっていうのが、自分のなかでは大事なので難しいところもある。(前回のあとは)いい質と量の練習ができて、上積みもある感じです」
 松井宏佑は、前回の地元、小田原記念で優勝。地元勢が4車結束した決勝では、果敢に風を切った郡司浩平の番手からチャンスをつかんだ。
 「前回(決勝)は、郡司さんの後ろで優勝させていただいた。こういう並びも増えてくるかもしれない。まだ番手から出ていくことしかできてない。(番手で仕事ができるように)しっかりと準備したい。前回が終わって、次の日から強めの練習をして、感じも悪くなかった。疲労は日に日に抜けていくと思います」