『第46回競輪祭朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦(GI)レポート』 初日編
 
配信日:1月27日
 



若生武則の 『第46回競輪祭朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦(GI)レポート』 初日編


 第46回競輪祭朝日新聞社杯争奪競輪王決定戦初日は、色々ありましたね!
公営競技初となる広告入り勝負服を身にまとった武田豊樹選手が10Rに登場。
左肩に入っているので、ちょっと見づらいかもしれませんね。
12Rでは、1番車に小野俊之選手、2番車に齋藤登志信選手、3番車に山田裕仁選手がそろい、それぞれのユニホームで、新旧交代を予感させる組み合わせとなっていました。
レースのほうは、一次予選から、ぶっちぎりの強さで、伏見俊昭選手、吉岡稔真選手が勝ちあがり、実力を周囲にアピール。初日からドーンとテンションが高くなりました。

こんにちは,KEIRINマガジンの若生です。強い選手が勝つと場内も沸き立ちます。そんな雰囲気を味わいにぜひ、本場・小倉競輪場まで来てみてはいかがでしょうか。明日からますます熱くなってきますよ!


新旧交代

武田選手デビュー

開会式

初日特選に出場する27選手が登場し、観客にご挨拶。中でも、小川圭二選手のコメントが、「補欠は嫌だ!」。泣かせてくれました。
選手宣誓には加倉正義選手でした。

開会式

選手宣誓

7レース終了後には、日韓親善チームスプリントエキシビションレースが行われました。ホーム側からコーリアチーム、バック側からジャパンチームがスタート。結果はコーリアチームが0.65秒差で勝利を収めました。


ジャパンチーム

コーリアチーム


■初日特選ダイジェスト

10レース
小嶋、山口、岡部、佐藤、佐々木、三宅、武田、兵藤、阿部で周回。赤板で武田が上昇し、先行。佐々木が捲るもその外を岡部が捲り1着、2着に佐藤、3着佐々木。
11レース
村上、市田、小川、吉田、加倉、新田、望月、神山、小橋で周回。青板バックで神山が上昇。それに追走した新田が、打鐘前に先行態勢に入ろうとするも、村上が強引に先行。バック前から吉田が捲り1着、2着は直線伸びた小川、3着は市田。
12レース
松岡、山田、大田、後閑、齋藤、高木、荒井、小野、池尻で周回。赤板から荒井が上昇するも、最終ホーム前で荒井は内を空け、そこを松岡に突かれ、松岡が先行。番手の山田は、齋藤に絡まれるが、守りきって2着、松岡は逃げ切り、3着に直線伸びた高木。


 今日の茂村アナの実況はいかがでした。「しゃべり捲り」のキャッチフレーズがぴったりですよね。明日は雰囲気ががらりと変わり、落ち着いた実況が楽しめます。立川競輪の実況を担当されている、齋藤直樹アナです。
 「昭和47年から実況を始め、後楽園・京王閣・立川の実況を担当しました。今回ファンの皆様に投票していただきましたが、本人としてはびっくりしています。私はインターネットなどを使えないので、今まで蓄積してある新聞などの資料を探し、普段の立川での実況では1開催に2週間程度かけ、じっくりと下調べをします。立川といえばKEIRINグランプリですが、やはり当日は緊張しますね。特に最初の1Rが緊張します。日本人は挨拶が大事だと思っているので、その日の天候を調べ、朝の挨拶を決めていて、それが上手くいくと後は勢いでそのままグランプリに向かうという感じですね。
 明日は普段どおり実況しますが、阿佐田哲也さんが言っていた「競輪のコクと味わい」を少しでも伝えることができればと思っています。よろしくお願いします。」




→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■タッグアウトから

<1R>
  先行した矢口啓一郎

「初日はすっきりして、差されたのは同じラインに差されだけなんで。ちゃんと練習してきたんで。やっぱり一次予選で終わる選手ではいたくないんで」


<2R>
  3着にきた中澤孝之

「ピースなんてしてますけど3着です(苦笑)。ホームで高城(信雄)に(前田)拓也が離れて、拓也に僕が離れて、高城が遠―くに見えて1コーナーで涙がだーって出ましたよ(笑)。小船を漕いでいたら、大船がごーって行かれた気分でした」


<3R>
  坂上忠克を交わして1着の一丸安貴

「バック3コーナーで引っ掛けるように止められたらよかったんですけどね。結果的に坂上が3着残ってくれてホッとしました」


<4R>
  金子貴志の先行を捲り追い込んだ坂本勉

「欲を言えば、番手争いになってくれればよかったんですけどね。打鐘でそういうそぶりをみせたんですけど、いかなかったんで、一か八か行きました。沖縄合宿の成果出てますね」


<5R>
  逃げ切った中川誠一郎

「ちか(西川親幸)さんが残してくれたんで、久々に(GIでの)逃げ切りでしたね」

3着に入った大前寛則は「脚も戻していかなくちゃいけないけど、流れも戻していかなくちゃいけないからね。少しは流れは戻ってきたのかな。岡山勢がけっこう残っているからおもしろいね」


<6R>
  先行する城戸崎隆史の番手取りきり1着の加藤慎平

「このメンバーじゃ、ぐじゃぐじゃになるのわかってたから、前々にいないとと思って、(中村)浩さんも(城戸崎さんの)番手いってるし、でも、俺も3番手で競っていてもしょうがないから、番手いきました」


<7R>
  捲って1着の石丸寛之

「もう、脚をためることしか考えてなかったですね。競輪祭は3年連続成績悪かったんで、今年こそ頑張りたいですね。また、明日ですね」


<8R>
  逃げて2着に粘った伏見俊昭

「前回の競輪祭で最終日に逃げて2着に粘っているんで、悪いイメージはありませんでした。緊張しましたよ。緊張しすぎて、発走機につく前に心拍数が上がりました(笑)。でも、いい緊張感でしたね」

伏見を交わして1着の渡邉晴智は「今日は伏見君のおかげですね。あれだけ人気背負っているのに、どっかり行ってくれて、気持ちいいですよね。うちの後輩にも見習って欲しいですよ」


<9R>
  ファンの期待に応えて1着の吉岡稔真

「1コーナーで諸橋(愛)とからんじゃって、ペダルが壊れてぐらぐらしてたんです。地元じゃなきゃあんなに頑張らなかったかも。でも、ファンの声援に応えられたんでよかった」


<10R>
  捲って1着の岡部芳幸

「狙い通りの展開になりましたね。調子は思っていた以上に悪くないですね。今日は展開に恵まれました」
岡部の番手についた佐藤慎太郎は「強ぇ、あれは差せないです。ドームで8、9番手はきついと思ったんですけど、岡部さん強い」



<11R>
  捲って1着の吉田敏洋

「今日は僕の得意パターンだったというか調子を見たかったんで早めにいきました。このメンバーでも今の調子なら遜色ないと思ってますし。小倉は走りやすいですね。天候の心配をしなくていいというのは自力選手にとっていいですよね。どうやってペースで行こうかだけ考えればいいんで」


<12R>
 

カマシ先行の松岡彰洋の番手につき2着の山田裕仁

「久々の実戦で緊張しました。番手まわっていい展開だったんで、抜ける感触だったけど、逃げ残られましたね。最近のまっちゃん(松岡)の調子だと抜きにいったら(着外に)沈むかなと思ったけど、よく考えたら、自分の方が悪かったですね(笑)。 全力出し切ったよ」

山口富生「そんな、2着で満面の笑みの山田さん見たくないです(笑)」

山田「はは(笑)」


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■私的明日の展望

10R二次予選A

新田康仁-渡邉晴智、井上昌己-吉岡稔真-西川親幸、太田真一-兵藤一也、一丸安貴-中澤孝之

気合から行けば、吉岡だろう。今日の感じも良さそうだった。井上の先行から抜け出して1着。と、思いたい。

11R二次予選A

小嶋敬二-小野俊之-紫原政文、稲垣裕之-前田拓也-香川雄介、幸田光博、坂本勉-望月永悟

今日の坂本は見事でした。明日も稲垣と小嶋がやりあう形になれば、坂本の出番か。私的には、小嶋の先行で小野の抜け出しと考えたい。

12R

佐々木則幸-小川圭二、吉田敏洋-松岡彰洋-山田裕仁、岡部芳幸-佐藤慎太郎、市田佳寿浩-高木隆弘

中部勢が強力だ。しかし、岡部の出来はかなり良さそう。今日のレースを見ていると、早めに踏み出したら、あっさり捲ってしまいそうだ。しかし、私的には市田から考えたい。今日の競走であれだけ踏んでも着に絡んだ出来が印象的だったからだ。



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