『第56回朝日新聞社杯競輪祭(GI)レポート』 初日編

配信日:11月21日
 いよいよ今日から今年最後のG1、第56回朝日新聞社杯「競輪祭」が開幕した。オープニングレースから白熱の好レースが展開され、グランプリ出場をかけた賞金争いをする神山雄一郎や岩津裕介らが出走した後半レースはさらに緊張感が増した。神山は2着で二次予選に、岩津は3着で「ダイヤモンドレース」に勝ち上がり。明日は「ダイヤモンドレース」をメーンに、二次予選6個レースで準決勝進出が争われる。
 2日目からは小倉競輪場にグルメ屋台が登場。全国のB級グルメや地元屋台の味が小倉競輪場で楽しめます。また、カズマ・スパーキン ものまねライブ(10:44頃~)や日本名輪会のトークショー&写真撮影会(11:08頃~)、どりあんず お笑いライブ(12:00頃~)、料理研究家「園山真希絵」トークショー(14:34頃~)。オートレーサーの永井大介&森且行選手によるトークショー(12:28頃~、15:11頃~)やプレミアム握手会(12:00~整理券を配布。握手会は13:00~13:20)など様々なイベントが予定されています。明日もぜひ小倉競輪場で迫力あるレースをお楽しみください。
敢闘宣言をする園田匠選手
敢闘宣言をする園田匠選手
カズマ・スパーキン ものまねライブ
カズマ・スパーキン ものまねライブ
健太康太&Aila ジョイントライブ
健太康太&Aila ジョイントライブ
<1R>
村上博幸選手
村上博幸選手
 オープニングレースを制したのは村上博幸(写真)。レースは松谷秀幸が斬った上を稲垣裕之が叩いて先制。そのまま稲垣がレースを支配すると、最後は番手の村上が追い込んだ。
 「緊張しました。オッズも見てないですし、ダービー以来のG1なんでね。検車場とかも雰囲気が違うし、パワーを貰えます。稲垣さんのペース配分も良かったし、かかりも良かった」
 稲垣裕之は、2着に粘って二次予選進出を決めた。
 「自分で緊張しているのもわかったし、プレッシャーもあって、周回中は脚が重かった。でも、出切ってからは落ち着きました。最後は差されちゃいましたね。でも、これでホッとしました」
 叩かれた松谷秀幸だが、稲垣ライン3番手に飛び付くと、そのまま3着に流れ込んだ。
 「久々だったのできつかったです。(体は)大丈夫。(実戦は)4カ月ぶりなんで不安でした。復帰戦がG1なんでなおさら。久々のレースだったけど、前々に踏めてよかった。(稲垣に)行かれるのはわかって踏んだんですけど、スピードが違いましたね」

<2R>
阿竹智史選手
阿竹智史選手
 「周回の位置で思ったような展開になった」と話す阿竹智史(写真)が3番手確保から石井秀治に合わせてバックまくり。G1初日の初勝利を挙げた。
 「前検日から脚の感じはいいと思ってました。石井さんの動きを見て反応もできましたね。出はよくなかったけど、よかったです」
 合わされた石井秀治だが阿竹に続く形で2着に。
 「芦澤(大輔)君も車間を切ってるわ、阿竹君も持ってくるわで包囲網されてましたね。朝早いレースだったから出が悪くてキツかったです。勝ち上がれたんで、明日からは遅いレースになれるように頑張ります」
 石井に締めこまれた香川雄介だったが、上手いコース取りから3着に食い込んだ。
 「もう少し早く突っ込めればよかったけど、藤田(竜矢)の内に差したのを抜いてからだったから。阿竹もレースが上手かったと思う。ワンスリーだけどよかったです」

<3R>
中川誠一郎選手
中川誠一郎選手
 地元、九州地区の先陣を切った中川誠一郎(写真)が、鮮やかなまくりで2着を5車身ちぎる圧巻の走りを見せた。最終ホームでうまく3番手を奪取すると、後方からまくり上げる矢野昌彦に合わせて発進。逃げる三谷竜生をとらえた。
 「(高橋陽介に)引っ掛けられるときついし、位置だけはしっかり取ってと思っていた。今日は加速がイマイチだったし、まだ6割、7割くらいですかね。まぁ、今日も伸びてはいたんですけど…。これで刺激が入ったし、(2日目からは)もうちょっと良くなると思います。修正して上乗せしていきたい」
 主導権を握った三谷竜生は、最終2センターで合志正臣を自ら外に持って行き2着に踏み勝った。
 「とりあえず一回は前に出てからと思って組み立てました。余裕はないですけど、たまたまですね。最近の中ではいいレースができたんじゃないんですか。調子もいいです」
 「まさか先行屋が来るとは…。坂上(忠克)さんを越えてワンツーと思ったんですけど」と、3着の合志正臣は驚きの顔で汗をぬぐう。
 「あれで(中川に)楽に付いていたからよかったけど、いっぱいだったらやばかった。(中川)誠一郎は上手でしたね。あれができるようになったら、相当(戦法の)幅が広がりますよ」

<4R>
菅原晃選手
菅原晃選手
 竹内雄作が後方から一気に踏み上げて打鐘過ぎに主導権を握る。しかし、竹内マークの東口善朋は、菅原晃(写真)に阻まれて連係が外れる。番手にハマった松川高大が、逃げる竹内を射程圍に入れて早めの追い込み。松川に付けた菅原が、直線で突き抜けた。
 「いろいろ試したけど、前回の別府で使っていたフレームに戻しました。自分の中では、東口をどかすのは作戦の一つでしたね。小野(俊之)さんが締めてくれてたんで、4着に入ってくれれば良かったけど…」
 松川高大も2着に入線し、九州勢でワンツー決着となった。
 「突っ張るか、出られたら番手と思ってました。あとはまくられないようにと思ってました」
 菅田壱道は直線で外を踏み上げて、3着。
 「仕掛けるタイミングはあったけど、勇気がなかった。固くなってしまいましたね。ああなったら4コーナー勝負。小野さんが内にいくのはわかっていたので、外を踏もうと。まずまずの伸びでした」

<5R>
松岡健介選手
松岡健介選手
 打鐘過ぎ2センターで新田康仁が落車。「2センターで行こうと思ってたけど、あれで考えてしまった」と話す松岡健介(写真)だったが、1コーナーから踏み込むと前団をひと飲み。南修二とワンツーを決めた。
 「小川君と(松岡)貴久が入れ替わって、あれでタイミングが取りづらくなっただろうから、前も動かないと思った。あれ以上待ったら届かないと思って行きました。仕上がりはなんとも言えないけど、ワンツー決まってよかったです」
 南修二は復帰戦2着の結果にホッと胸をなでおろす。
 「(復帰戦だし)あんなもんっすね。でも、痛くてどうしようもないってことはない。ここに来る3日、4日前からググッとそういう(いい)感じになってきたし、間に合ったかな」
 飯野祐太の逃げに乗った伏見俊昭が3着に食い込んだ。
 「飯野君が頑張ってくれたけど、松岡君が強すぎた。落車のときに(新田と接触して)ロックがかかって、後輪が壊れたかと思ったけど大丈夫でよかった」

<6R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
 注目の主導権争いは警戒する相川永伍を制して、早坂秀悟が打鐘から先行。番手の菊地圭尚(写真)にとっては願ってもない流れ。後続をギリギリまで引きつけて、直線の入り口で踏む込み抜け出した。
 「ここに来る前は本当に調子が上がらなくて…。今日一走してみてと思っていたんですけど、最後に踏んだ感じは悪くなかったですね。自分がもうちょっと車間を切ってブロックできればよかったけど、気持ちの余裕がなかった」
 佐藤慎太郎は、3番手からソツなく流れ込み2着をキープ。
 「(早坂)秀悟が残ってないのが残念ですけど。秀悟は出る時に結構脚を使ったと思う。それで3番手の自分もきつい展開だったと思うし、そう考えると自分のデキも悪くないんじゃないですか」
 叩かれた相川永伍は、外併走で万事休すかに思われた。が、まくり返して3着。苦しそうに振り返る。
 「(早坂を)出す気はなかったし、しんどかったです。向こうの方がダッシュがありますね。あとは詰まったところから巻き返そうと思った。あれで何とか出られたから、自分の脚の状態は悪くないと思います」

<7R>
原田研太朗選手
原田研太朗選手
 天田裕輝を突っ張った根田空史が主導権。最終ホームから中村一将が併走していた天田をどかし、強引に巻き返す。根田と中村の踏み合いを見ていた原田研太朗(写真)が、後方から一気にまくって前団を飲み込んだ。勝ち上がりでのG1初勝利に笑みがこぼれる。
 「展開が向きました。前がやり合ってくれたおかげでまくれました。ライン3車のアドバンテージは大きいですね。高松(記念)の3日目からフレームを戻したけど、こっちの方がいいですね。明日も前で勝てるように頑張ります」
 渡部哲男は、原田に踏み出しで離れるも、猛追して2着に入線。
 「(原田)研太朗の後ろはしんどいです。筒井(敦史)さんに申し訳ない。研太朗のデキがいいですね。ちょっと修正します」
 筒井敦史は直線8番手から踏み上げて4着。
 「結構伸びましたね。自分で思ってた以上にスッと車が出ました」

<8R>
諸橋愛選手
諸橋愛選手
 上手く池田勇人が主導権を握ると、車間を切って諸橋愛(写真)が援護。別線の巻き返しもなく、直線鋭く伸びた諸橋が好展開を生かした。
 「恵まれた~。(まくりが)来たら持ってって、内を締めてと思ったけど(すんなりで)よかったです。車間が詰まらないなと思ったけど、最後食えたし悪くない」
 いいペースで駆けた池田勇人だったが、最後の最後に諸橋に差されて2着。節目の200勝はお預けとなった。
 「区切りは明日までお預けですね。埼玉がみんな(勝ち上がりを)決めちゃうからプレッシャーでしたよ。自分はノーマークだったし、先行したほうが堅いと思ってた。とりあえずよかったです」
 5番手確保から外を伸びた佐藤友和が3着に。
 「3着だけど仕掛けるとこで仕掛けてないですからね。1センターとか、あの辺が一番いいポイントだったけど、そこを行けてないので。反応はよくないけど、脚自体は悪くない。明日からは意識を変えて、少しでもいい反応ができるようにしたい」

<9R>
小松崎大地選手
小松崎大地選手
 赤板過ぎに誘導を斬った岩本俊介が主導権。3番手を確保した小松崎大地(写真)は、ホーム前からまくって快勝した。
 「緊張したけど、成長しました。(レースは)動きを見てと思って。神山(雄一郎)さんのおかげですね。明日につながらないと意味がないので、つなげたいですし、一戦、一戦成長したいです」
 神山雄一郎は、小松崎に口が空くも追走して2着。
 「いついくのかなって思って、タイミングは取れてたけど、それでも離れてしまった。(小松崎は)強いね」
 山田英明は、バック前から仕掛けたが、宗景祐樹に阻まれ4着まで。それでも一次予選突破に笑みがこぼれる。
 「(小松崎が)かかっていましたね。神山さんのところまでいったら飛ばされちゃうから、宗景さんのところでつけまいして。(頭の)切り替えはよかったですね。でも、諦めなくて良かった」

<10R>
渡邉一成選手
渡邉一成選手
 ここから「ダイヤモンドレース」への勝ち上がりを争う特選。打鐘過ぎに主導権を握った川村晃司が持ち前の加速力でグングンとペースを上げる。6番手の浅井康太は、多少強引とも思える仕掛けで最終ホームからのロングまくり。後閑信一、岩津裕介のブロックでスピードが鈍るも、前団を仕留めた。
 「(仕掛けるタイミングが)ワンテンポ遅かった。後閑さんに(前に)入られる前に行っていたら、もっと楽だったと思います。無理やり行ったんできつかった。行き切れないかと思った」
 8番手に置かれた渡邉一成(写真)だったが、最終3コーナーの山を抜群のスピードで登って直線を迎える。浅井をゴール寸前でとらえての逆転劇の勝利。
 「(競技は)ワールドカップシーズンが始まっているんで、そこに体調を合わせて、うまくはまれば今日みたいにイケルと思います。なかなかかみ合ってこないから先行を基本にと思って組み立てていたけど、なぜか今日は変な自信がありました。それで(まくりに)しっかりと構えられた。(2日目は)あんまり気負わずに、しっかりと自分の力を発揮するだけです」
 風を切った川村の番手の岩津裕介は、浅井のまくりを止め切れず反省混じりで振り返る。
 「川村さんが自信を持って主導権を取ってくれたのが、自分にとってはすごい大きかったです。自分はイマイチ番手の仕事ができなかった…。浅井君は僕の前に出るまではしっかりと踏んで、そこからは休んでいましたね。今日は人の後ろに付いているのに、脚が張りました。やっぱり余裕があんまりない」

<11R>
村上義弘選手
村上義弘選手
 前受けの脇本雄太が赤板前から誘導員との車間を空けると、後ろ攻めの新田祐大は動けない。そのまま脇本は打鐘前から主導権。番手の村上義弘(写真)が絶好の展開をモノにした。
 「赤板あたりで突っ張るんだなって気配が分かったし、結果的にワッキーのレースになりましたね。ワッキーは一走ごとに調子が戻ってきてる感じがあります。さらに上がられると抜けなくなりますね。僕も練習はしっかりして来れたので、上を目指して頑張るだけ」
 逃げた脇本雄太は2着に粘った。
 「すんなり先手を取れたんで、レース運びに関しては楽だった。でも(鎖骨骨折の影響がまだあって)ちょっとしんどいな。よく残れました」
 初手で近畿トリオの後ろを取れた木暮安由はバックからまくると、外をたえて3着に食い込んだ。
 「井上さんが内をくるかなと思って締めてたし、落ち着いてバックから仕掛けられたと思う。仕掛けた結果、へばりついて3着まで来れた。状態はいいと思います」
 井上昌己はレース内容を反省しきり。
 「ミスった。木暮より先に仕掛けないといけないと思ったけど、距離が長くて。考えてて(レースが)終わった感じ。見せ場を作れなくてすいません」

<12R>
武田豊樹選手
武田豊樹選手
 桐山敬太郎が動いたうえを金子貴志が打鐘からカマすが、さらにその上を平原康多が強引に叩く。続いた武田豊樹(写真)がゴール前で平原をとらえて、関東ワンツーを決めた。
 「(平原は)いいタイミングでしたね。金子はタイプ的に(打鐘で)行くと思ったし、カマシの上をカマシだから(自分も)キツかった。あのくらいスピードに乗ってるとこ行くのは大変ですよ。明日も平原に任せます」
 金子を強引に叩いた平原康多は「前を回ってよかったです、今日は」と言葉少なにレースを振り返ったが、調子のよさをうかがわせるには十分な走りだった。
 平原に叩かれた金子貴志だが、3番手で立て直すと3着で優秀競走「ダイヤモンドレース」へ駒を進めた。
 「苦しかったですね。2コーナーから踏み直そうと思ってたら、もう横に来てた。(3番手から巻き返すとか)そんなスピードじゃなかったです」
 6着の桐山敬太郎は「斬れたのはよかった。(金子を)出させちゃいけないんでしょうし、出られても志智(俊夫)さんのところを取らないと」とレース運びを反省した。
↑ページTOPへ