名古屋競輪場で開催されている「第38回共同通信社杯(GII)」は、9月17日に2日目が行われた。一次予選に続いて自動番組編成の二次予選で、脇本雄太が敗れる波乱があった。また、平原康多、松浦悠士、郡司浩平のS級S班3人が二次予選Aを1着でクリアした。9月18日の3日目には、ファイナルのキップをかけた準決で熾烈なバトルが展開される。
開催中は、毎日、名古屋名産品が当たるラッキーカードを先着で配布する「ラッキーカード抽選会」、キッチンカー、未確定車券抽選会などが予定されています。なお、名古屋競輪場では「競輪・オートレースにおける新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン」に沿った開催となりますので、ご協力とご理解をお願いいたします。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<6R>

神山拓弥選手
単騎の野田源一が切った上を吉田敏洋が出て、そこをタイミング良く島川将貴がカマして出る。打鐘の4コーナーで先頭に立った島川は、神山拓弥(写真)を連れてグングンと加速。3番手に飛び付いた吉田は車間が空いて、岩本俊介は6番手。一本棒のまま最終バックを通過する。直線の入口で吉田が追いつくも、別線に出番はない。番手の神山が、島川を交わした。
「島川君は魅力以外ないし、島川君が頑張っている以上、自分も頑張らないとっていう思いでした。付いてて最後に差しただけ。ワンツーが決まったんで良かった。そこまですごくいいっていうのはないけど、悪くない。でも、まだ要所、要所で隙がありますね」
島川将貴は、1カ月半以上ぶりの復帰場所となった今シリーズ。完調とはいかないが、理想の展開に持ち込んでしっかりと結果を残した。
「自分の状態はあんまり良くないので、他地区の神山さんが付いてくれて思い切りいけたらいいなと。自分の脚力的にもカマシの方が良かった。岩本さんを後方に置いて、カマせる展開だったらいいなと。いい展開になりました。あんまり流さずにいって、(最終)バックで失速した感じがあった。昨日(初日)は話にならなかったけど、それに比べたらマシですね」
「島川君は魅力以外ないし、島川君が頑張っている以上、自分も頑張らないとっていう思いでした。付いてて最後に差しただけ。ワンツーが決まったんで良かった。そこまですごくいいっていうのはないけど、悪くない。でも、まだ要所、要所で隙がありますね」
島川将貴は、1カ月半以上ぶりの復帰場所となった今シリーズ。完調とはいかないが、理想の展開に持ち込んでしっかりと結果を残した。
「自分の状態はあんまり良くないので、他地区の神山さんが付いてくれて思い切りいけたらいいなと。自分の脚力的にもカマシの方が良かった。岩本さんを後方に置いて、カマせる展開だったらいいなと。いい展開になりました。あんまり流さずにいって、(最終)バックで失速した感じがあった。昨日(初日)は話にならなかったけど、それに比べたらマシですね」
<7R>

森田優弥選手
新山響平が誘導を残したまま引いて、赤板で森田優弥(写真)が誘導の後ろに入る。埼玉コンビに単騎の和田真久留が続いて、4番手で新山と大川龍二が併走。打鐘の3コーナー過ぎに中西大が主導権を奪うと、大川が追い上げるが森田が3番手をキープして最終ホームを通過する。後方の新山は不発。2コーナーからまくった森田が、近畿勢をとらえて1着。
「ジャンで迷いが出たけど、中西さんが来て冷静にいけた。(位置を取ってから)最初に仕掛ければ(武藤龍生と)どっちかは決まると。気持ち的には(番手だった初日よりも)前の方が楽ですね。体の感じはすごくいいし、モチベーションも高い」
まくった森田ラインに続いた和田真久留は、直線勝負にかけて2着。
「(自動番組編成で連続の単騎は)南関がたくさんいるなかでさびしかったですよ。1番車だったので、初手はどこでも良かったけど、森田君の動きを見てから立ち回ろうと。単騎でも自力を出そうという感覚はあったけど、自分の位置を確保するので(最終)1センターでは活路を開けなかった。(武藤)龍生がキツそうだったので、ワンテンポ遅らせてからいった。自力を出していないのでよくわからないが、2着に入れているしレース勘も悪くない」
「ジャンで迷いが出たけど、中西さんが来て冷静にいけた。(位置を取ってから)最初に仕掛ければ(武藤龍生と)どっちかは決まると。気持ち的には(番手だった初日よりも)前の方が楽ですね。体の感じはすごくいいし、モチベーションも高い」
まくった森田ラインに続いた和田真久留は、直線勝負にかけて2着。
「(自動番組編成で連続の単騎は)南関がたくさんいるなかでさびしかったですよ。1番車だったので、初手はどこでも良かったけど、森田君の動きを見てから立ち回ろうと。単騎でも自力を出そうという感覚はあったけど、自分の位置を確保するので(最終)1センターでは活路を開けなかった。(武藤)龍生がキツそうだったので、ワンテンポ遅らせてからいった。自力を出していないのでよくわからないが、2着に入れているしレース勘も悪くない」
<8R>

小松崎大地選手
中団から先に動いた北津留翼を前受けの稲毛健太が突っ張る。稲毛が赤板2コーナーで北日本勢を受けて、単騎の雨谷一樹は内から4番手に追い上げる。高橋晋也は、打鐘の4コーナーからペースを上げて風を切る。最終2コーナーで5番手の稲毛が、まくりを打つが3番手まで。逃げる高橋の番手の小松崎大地(写真)は、後続との間合いを計り、3コーナー過ぎから踏んで抜け出した。
「(高橋に)全面的に任せていたし、そのなかですごくいい流れになったかなと。掛かりが良かったので、それが勝てた要因かなって思います。自分が問答無用で(番手から)出ていけば良かったのかもしれないけど、(高橋の)掛かりが良かった分、迷った。それで和田(圭)には迷惑を掛けた」
まくった稲毛の余力を見極めた南修二は、内の雨谷を決めると和田圭をすくって最終4コーナーでさばく。さすがのテクニックで2着に追い込んだ。
「スタートだけ決めて、あとは(稲毛に)任せてました。(稲毛が最終)バックから無理やり行ってくれた感じだったので、自分のコースができた。いい感じですけど、伸びてはないと思います」
「(高橋に)全面的に任せていたし、そのなかですごくいい流れになったかなと。掛かりが良かったので、それが勝てた要因かなって思います。自分が問答無用で(番手から)出ていけば良かったのかもしれないけど、(高橋の)掛かりが良かった分、迷った。それで和田(圭)には迷惑を掛けた」
まくった稲毛の余力を見極めた南修二は、内の雨谷を決めると和田圭をすくって最終4コーナーでさばく。さすがのテクニックで2着に追い込んだ。
「スタートだけ決めて、あとは(稲毛に)任せてました。(稲毛が最終)バックから無理やり行ってくれた感じだったので、自分のコースができた。いい感じですけど、伸びてはないと思います」
<9R>

中本匠栄選手
吉田拓矢後位は競り。4番手でタイミングを取った吉田は、打鐘を過ぎて3コーナーで踏み上げる。インの長島大介が坂口晃輔を制して続いて、前受けの中本匠栄(写真)が飛び付く。最終ホームでは中本と長島で重なるが、1センターで外に振った中本が番手を奪う。逃げる吉田に中本ラインが続いて、まくり気味に追い上げた坂口を小倉竜二がブロック。ゴール前で吉田を差した中本が1着。
「(吉田が)押さえるタイミング次第でしたけど、あそこで引いても(勝負権が)ないなって。吉田君のダッシュが良くて、どうにか飛び付けてラインで勝負できる形にはなった。状態は問題ないですね。(一昨年の共同通信社杯で)優勝は展開だったり、アクシデントもあってのことだけど縁起のいい大会。このあとは、熊本記念や大きいところが続くので、そこに向けてトレーニングをしてきた。戦える状態です」
後続の競りに神経を費やしたところもあっただろう吉田拓矢は、逃げて2着。
「この感じだと押し切らないとダメだし、脚力不足。長島さんが見えていたし、待っていて変にペースに入れたら、掛かり切らなかった。自転車がしっくりはまっていないので、少しいじってみたい。連日もの足りないのでしのぎたいですね」
「(吉田が)押さえるタイミング次第でしたけど、あそこで引いても(勝負権が)ないなって。吉田君のダッシュが良くて、どうにか飛び付けてラインで勝負できる形にはなった。状態は問題ないですね。(一昨年の共同通信社杯で)優勝は展開だったり、アクシデントもあってのことだけど縁起のいい大会。このあとは、熊本記念や大きいところが続くので、そこに向けてトレーニングをしてきた。戦える状態です」
後続の競りに神経を費やしたところもあっただろう吉田拓矢は、逃げて2着。
「この感じだと押し切らないとダメだし、脚力不足。長島さんが見えていたし、待っていて変にペースに入れたら、掛かり切らなかった。自転車がしっくりはまっていないので、少しいじってみたい。連日もの足りないのでしのぎたいですね」
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平原康多選手
赤板前に犬伏湧也が落車して、ラインの山田庸平も乗り上げる。2人の棄権により、急きょ眞杉匠と新田祐大の2分戦。眞杉が先頭でペースを握り、徐々にピッチを上げていく。最終2コーナーで単騎の岡崎智哉がまくり、平原康多(写真)がけん制して阻む。平原が、逃げる眞杉をきっちり交わした。
「基本的には眞杉の踏みたいところからと。でも、犬伏がコケてしまったんで、マイペースでいけるかなっていう思いでした。眞杉は前回の岐阜の時より、全然仕上がっている。自分は普通ですね。あとは若干の修正があるくらいかなと」
犬伏の落車を確認した眞杉匠は、ギリギリまで北日本勢を引きつけてからの先行策。
「だいたい(予想した)あの並びだったんで、(犬伏に)フタをするのは予定通りでした。落車は真横で見えていたので落ち着いていました。あとは自分の距離まで引っ張ってから全開でと。(自分の状態は)初日より上向いていますね。ただ、先輩には乗り方が変わったって言われるし、その辺りは気になります。体の使い方を忘れてしまっているところもある。万全にしたいですね」
「基本的には眞杉の踏みたいところからと。でも、犬伏がコケてしまったんで、マイペースでいけるかなっていう思いでした。眞杉は前回の岐阜の時より、全然仕上がっている。自分は普通ですね。あとは若干の修正があるくらいかなと」
犬伏の落車を確認した眞杉匠は、ギリギリまで北日本勢を引きつけてからの先行策。
「だいたい(予想した)あの並びだったんで、(犬伏に)フタをするのは予定通りでした。落車は真横で見えていたので落ち着いていました。あとは自分の距離まで引っ張ってから全開でと。(自分の状態は)初日より上向いていますね。ただ、先輩には乗り方が変わったって言われるし、その辺りは気になります。体の使い方を忘れてしまっているところもある。万全にしたいですね」
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松浦悠士選手
赤板手前でようやく動き始めた中野慎詞は、中団の吉田有希にけん制されながらも2コーナーから山降ろしで仕掛ける。打鐘3コーナーで中野が主導権を握るが、後続はもつれて飛び付いた清水裕友が番手に入る。最終バック手前から清水が番手まくり。清水を追走した松浦悠士(写真)が、古性優作との直線での踏み合いに勝った。
「ああいう展開になったし、(清水)裕友の方がダッシュはあるので今日(2日目)の並びは正解だった。ジャンから3コーナーで飛び付いて射程内に入っていたけど、後ろが1番車(古性)でヤバいと思った。内も空けられないし、ビタっと付きすぎたら外を行かれる。(車間を)空けておかないと、対応できないなって思った。裕友がすごいいいレースをしてくれた。フレームは部品は変えたけど、岐阜の時のに戻して感触は良かった」
単騎の古性優作は、打鐘の2センター付近から狭いコースを踏んで4番手を確保。最終2センターから外に持ち出して追い込んだ。
「(単騎で)なにも考えずに初手は一番後ろかなと思ったら、いつの間にか吸い込まれて中団にいた。流れのなかで対応するレースになった。ジャン過ぎの2センターで接触してアタリが重くなった感じがした。前の様子がわからなかったが、(最終)1コーナーで仕掛けられれば良かったですね」
「ああいう展開になったし、(清水)裕友の方がダッシュはあるので今日(2日目)の並びは正解だった。ジャンから3コーナーで飛び付いて射程内に入っていたけど、後ろが1番車(古性)でヤバいと思った。内も空けられないし、ビタっと付きすぎたら外を行かれる。(車間を)空けておかないと、対応できないなって思った。裕友がすごいいいレースをしてくれた。フレームは部品は変えたけど、岐阜の時のに戻して感触は良かった」
単騎の古性優作は、打鐘の2センター付近から狭いコースを踏んで4番手を確保。最終2センターから外に持ち出して追い込んだ。
「(単騎で)なにも考えずに初手は一番後ろかなと思ったら、いつの間にか吸い込まれて中団にいた。流れのなかで対応するレースになった。ジャン過ぎの2センターで接触してアタリが重くなった感じがした。前の様子がわからなかったが、(最終)1コーナーで仕掛けられれば良かったですね」
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郡司浩平選手
前受けの脇本雄太は誘導を残したまま引いて、太田竜馬ライン、単騎の宿口陽一で前に出る。脇本雄太は8番手。先行態勢の太田竜馬が、じわじわとペースを上げて駆ける。4番手の郡司浩平(写真)もタイミングを取るが、宿口陽一が最終2コーナー過ぎから仕掛ける。後方の脇本が、猛然と襲い掛かるが前は遠い。宿口はまくり切れず、2センターから踏んだ郡司が1着。直線でのアクシデントもあった脇本は6着に敗れて、連勝が止まった。
「太田が(スタートを)我慢すれば、脇本さんが出るかなと。それで僕は、中団から押さえたラインに付いていってと。単騎の選手がいたんで、入れるかどうかっていうのは難しかった。けど、(太田ラインに)付いてきたのが(宿口陽一の)1車だったんで、落ち着いて4番手になりました。ちょうど僕が行きたいタイミングで宿口さんが行ったんで、行けなかった。あそこを行けてれば。距離を踏んでないんで評価はできないけど、感じは良かった。自転車の面(セッティング)も、かなりかたまってきた」
逃げた太田竜馬は、脇本を不発にする先行策で2着。初日に続いて動きの良さが光った。
「もう1回同じことをしろって言われたらキツいですね。基本的には駆けたいなっていうのがあった。(脇本が)行きづらいペースで、どのくらい駆けられるかっていう感じだった。ゴール前はキツかった。いいとは思わなかったけど、ゴールまで踏めてたんでいいですね」
「太田が(スタートを)我慢すれば、脇本さんが出るかなと。それで僕は、中団から押さえたラインに付いていってと。単騎の選手がいたんで、入れるかどうかっていうのは難しかった。けど、(太田ラインに)付いてきたのが(宿口陽一の)1車だったんで、落ち着いて4番手になりました。ちょうど僕が行きたいタイミングで宿口さんが行ったんで、行けなかった。あそこを行けてれば。距離を踏んでないんで評価はできないけど、感じは良かった。自転車の面(セッティング)も、かなりかたまってきた」
逃げた太田竜馬は、脇本を不発にする先行策で2着。初日に続いて動きの良さが光った。
「もう1回同じことをしろって言われたらキツいですね。基本的には駆けたいなっていうのがあった。(脇本が)行きづらいペースで、どのくらい駆けられるかっていう感じだった。ゴール前はキツかった。いいとは思わなかったけど、ゴールまで踏めてたんでいいですね」