『第41回共同通信社杯競輪(GII)レポート』 3日目編

配信日:9月14日

 福井競輪場で開催されている「第41回共同通信社杯競輪(GII)」は、9月14日に3日目を迎えた。自動番組編成での一、二次予選を勝ち上がった27人による準決は、熾烈を極め、深谷知広が無傷の3連勝を遂げた。また、地元からは寺崎浩平、小森貴大が決勝進出を果たしたが、脇本雄太は8着に敗れた。シリーズもいよいよ大詰め、9月15日の最終日には、優勝賞金3090万円(副賞含む)をかけて決勝で熱戦が繰り広げられる。
 9月15日のシリーズ最終日も、様々なイベントでみなさまのご来場をお待ちしております。「巨大恐竜ウォーキング」、「ココリコ遠藤章造」のトークショー、「大木こだまひびき」のお笑いステージ、豊田ご当地アイドル「Star☆T」のステージ、「平原康多・日野未来」のトークショー、福井の銘品「ふくいの恵み」認定商品を先着プレゼント。市田佳寿浩さんらによる予想会、福井のご当地グルメ大集合、選手会福井支部ブースなどが予定されています。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。

準決勝10Rゴール
準決勝10Rゴール
準決勝11Rゴール
準決勝11Rゴール
準決勝12Rゴール
準決勝12Rゴール

<4R>

佐々木龍選手
佐々木龍選手
 栗山和樹を突っ張った佐々木悠葵を、青野将大が赤板2コーナー過ぎに押さえる。後藤大輝もすかさず仕掛けて、打鐘2センターで青野を叩いて主導権。あおりもあって遅れたものの伊藤旭が続いて、最終ホーム過ぎに青野は3番手に飛び付く。田中勇二は浮いて、佐々木龍(写真)の追走。まくった青野を伊藤が3コーナーで大きく外に張る。佐々木龍が空いたコースを踏んで、逃げる後藤をとらえた。
 「(後藤が仕掛けて来た時に)ちょっとでも波をつくれればと思った。バンクが滑りそうだったし、スピードもそこまで上がってなかった。余計な動きをしたかなっていうのはあります。青野君も(3番手から)すかさず行ってくれて、自分は苦しかった。けど、(青野のまくりは)スピードが合っている感じがあって、結構、(伊藤がブロックで)上がっていた。それで内しかないかなと。初日、2日目と(脇本雄太、郡司浩平と)すごい選手の後ろに付かせてもらって、勉強になったし、それだけで来たかいがあった。初日は離れたけど、そのあと1着、1着なんで悪くないです」
 初日、2日目に続いて後藤大輝は、迷わずに先行策。内容の濃い走りで2着に粘り込んだが、先を見据えて厳しい評価を自分に下す。
 「青野さんはいつも出切ったあとに緩めなくて、だんだん踏んでいくタイプっていうのは知っていた。すかさず行かないと出切れないで、不発になるかなっていうのはありました。(出切ってからは最終)バックまでどうやってもっていくかペースを考えながらでした。バックでもまだ(脚が)残っていた。けど、そのあと接触した音が聞こえたので全力でした。(ここまでの3日間)不甲斐ない。もう少し体が動いてほしい。最近、9車立てが続いていたのに、それを生かせていない。経験不足というか、脚力不足で悔しい。(最終日を残しているが)ここまででも課題がみえた開催です」

<6R>

郡司浩平選手
郡司浩平選手
 赤板2コーナー手前で松本秀之介が先頭に立つ。そこを橋本壮史が、打鐘3コーナーで押さえて先行態勢を取る。郡司浩平(写真)は、素早い反応で茨城勢に反応。3番手に追い上げて松本との併走から、単独の位置を確保。8番手の志田龍星が最終ホーム手前から仕掛けて、郡司も1センター過ぎにまくって出る。山岸佳太が合わせて詰めるが、郡司があっさり茨城勢をとらえて1着。
 「松本が切ってペース次第では、橋本が叩きにいくだろうし。その(橋本の)ペース次第でした。橋本ラインにスイッチして、あとは(松本との)併走が長くなるなら(打鐘)4コーナーくらいから行こうと思っていた。けど、あの感じなら締め込めば、位置は取れるかなと。(3番手になって)山岸さんが空けだしたんで、詰まってきた。自分のタイミングではなかったけど(まくりに)行きました。今日(3日目)はそんなに(踏んだ距離が)長くなかったので、余力を残していけました。昨日よりも(感覚は)良かった。自分のなかでは流れが悪い時こそ、先手を取って積極的な競走を心がけていかないとと思っている。そうしないと悪い方に(流れが)いってしまうので」
 8番手からロングスパートの志田龍星が、郡司に1輪差まで迫って2着。
 「(周回中に)後ろになったんで、あとはうまくどこかで行ければと。脚に余裕はあったんですけど、うまく出し切れてない。(3場所前に)落車してから、(自転車とのマッチングも含めて)すべてがイマイチです。あんまりいい競走ができていないので、モヤモヤが続いています」

<9R>

犬伏湧也選手
犬伏湧也選手
 佐藤慎太郎の欠場で8車立て。後ろが競りになった犬伏湧也(写真)が前受け。赤板1コーナーで纐纈洸翔が出て、単騎になった佐藤一伸が続く。そこを林大悟が、2コーナーで押さえる。犬伏もすかさず踏み込んで、合わせる林から打鐘2センターで主導権を奪う。橋本強が遅れながら追うも、渡邉豪大にさばかれる。犬伏の先行に、林、渡邉豪、橋本、渡邉雅也で最終ホームを通過。渡邉雅が5番手からまくるも1車しか進まず、纐纈も前が遠い。福岡勢が詰め寄るが、犬伏が押し切った。
 「纐纈君を出させて、林君の動きに合わせていって主導権を取れればって思っていました。(最終)ホームで後ろに自力選手がハマったのがわかったんで、まくってきたら合わせられるようにペース配分はできたと思います。でも、勝ち上がれていない。技術にしろ力にしろ、弱さが出てしまっているのが現状ですね。練習で上積みしていくしかないんですけど、そこをしっかりと受け止めて明日(最終日)もしっかり走りたい」
 息の合ったラインプレーで、福岡コンビは2、3着。犬伏を交わせずも、林大悟は2着に入った。
 「正直、前に出てからっていう感じでした。(佐藤)慎太郎さんがいなくなって、(佐藤)一伸さんは単騎になりましたけど、一伸さんは単騎でも先行しに来る選手なので。(犬伏の)踏み直しが強烈でした。車間を空けたまま回っていって、踏めればいいんでしょうけど。初日は番手回りで、2日目は先行ができている。(シリーズで)いろいろやれてはいると思います」

<10R>

南修二選手
南修二選手
 8番手から上昇した清水裕友が切って、順番通りに嘉永泰斗は赤板2コーナー手前で先頭に立つ。そこを踏み込んだ寺崎浩平が、打鐘手前で出て主導権を握る。寺崎、南修二(写真)で出切り、単騎の坂井洋が続くが、飛び付いた嘉永と3番手が併走になる。6番手が清水で、松井宏佑は8番手に置かれて最終周回。2コーナー手前で嘉永が3番手を取り切り、清水もまくりを打つ。バック過ぎに嘉永が踏み出すが、逃げる寺崎の掛かりもいい。南は冷静に嘉永を止めて、山田英明の中割りも阻む。最後は南が、きっちり差し切った。
 「(寺崎に)まずは離れないことをって思っていました。(先行策に出た)寺崎が掛かっていたんで、あとは自分がミスさえしなければ(2人で)決まるかなと。(嘉永のまくりを)大きくもっていきすぎないように、気をつけていました。(自分の感じとしては3日目の)今日が一番良かった。とくに(なにかを変えたりは)してないです」
 二次予選に続いての先行策。オールスターでタイトルを奪取した寺崎浩平が、自信のレース運びで優出した。
 「(組み立ては)先行一本で考えていました。流れを見て、流れに沿って(仕掛けて)行った感じです。自分がもつギリギリのペースで、ゴールまでいきました。昨日(2日目)より今日の方が、全然いいと思います。サドルを調整して、乗り方も意識しました。昨日、今日としっかりと主導権を取って勝ち上がれているので、状態は悪くないと思います」
 単騎だった二次予選でも位置取りに苦戦した嘉永泰斗は、3番手を取り切ってまくりを敢行した。
 「(主導権を握った近畿勢に、単騎の坂井が付いてきて)早かったら引いても良かったけど、(坂井)洋さんが遅かったのでもう引けないなって。洋さんと(3番手の取り合いが)長引いて、タイミングが取れなくて、無理くり(仕掛けて)いった。ちょっと体は重いです。でも、(感触は3場所前の)オールスターくらいから良くなってきた。自転車のセッティングを変えたあとに、昔のいい感じを思い出した。それがハマったのかなって思います」

<11R>

太田海也選手
太田海也選手
 太田海也(写真)にフタをしてから踏み込んだ新山響平が、赤板2コーナー手前で出る。前受けの森田優弥が番手に飛び付いて、五日市誠と併走。北日本勢を追った太田は、後退する五日市のあおりで下げる。逃げる新山後位を森田が打鐘過ぎに奪い、4番手に古性優作。今度は新山が空けたインを出た森田が進出して、太田は最終ホーム手前で7番手に入り直し、荒井崇博が追い上げる。太田が1センターから仕掛けて、古性も2コーナーでまくりを打つ。が、太田のスピードが断然。3コーナーで出切った太田に、荒井は付け切れない。古性が直線で迫るも、1着は太田。
 「新山さんを意識して、新山さんより先に動き出せたらと思っていたんですけど。フタをされてしまったので、切って、切ってで行く流れになってしまった。昨日(2日目)の脇本(雄太)さんじゃないですけど、自分も外を回して勝たないといけないなって思った。それで最終ホーム(過ぎ)から外を回していきました。自分としてはいいところがなくて、下手なレースをしてしまった。今回もそうですけど、(前回の)オールスターの決勝も自分らしいレースができていない。(決勝は)自分のレースをして優勝できたらって思います」
 ソツなくレースを運び、好位からまくった古性優作が2着。
 「スタートは出てみてっていう感じでした。(太田のまくりは)見えていないですね。わかった時には、もう前にいました。(前回の)オールスターよりはいいですけど、展開が向かないと厳しいですね。(新山が最終ホームで)外にいたんで、バックを踏んでしまった。別線の新山君、太田君、森田君と比べて、ずっと弱いです。乗り方とかいろいろと考えながら。ペダルが抜けるところまでパワーを出せていないというか、出力が足りていないですね。(2日目に新車に換えて3日目は初日に戻したが)もうこのままいきます」
 古性マークの三谷将太は、最終3コーナーで切り替えた鈴木玄人ともつれながらも、さすがのテクニックで踏み勝ち3着。今年2度目のビッグ決勝に進んだ。
 「決勝に乗れてうれしいです。落車続きで、体(のバランス)はバラバラですけど。古性君の動きに付いていってだった。(最終2センターで鈴木に当たられたところは、前を追うことに)必死だったんで、内はそこまで気にならなかったですね」

<12R>

深谷知広選手
深谷知広選手
 近畿勢が、前団に構える。地元コンビを連れた福永大智は、深谷知広(写真)を出させずに突っ張る。インから単騎の野田源一が4番手を取り、深谷は5番手に降りる。7番手でタイミングをうかがった中野慎詞は、打鐘手前で仕掛ける。福永が抵抗するも、最終ホーム手前で中野が叩き切る。北日本勢を目標にするように取鳥雄吾が襲い掛かり、8番手の深谷も2コーナーでまくりを打つ。取鳥は菅田壱道の横までだが、深谷のスピードがいい。ゴール前で深谷が、野田、中野、菅田の内の3人をのみ込んで3連勝。
 「福永も出させてくれないだろうし、(突っ張られたあとに)中団を取れればと思って前に行った。(佐々木)眞也が(位置取りに)頑張ってくれた。(赤板前に)かなり脚を使っていたんで、(まくりの)出が悪かったけど気合で回しました。イケる感じはしなかった。ただ、前がもつれていたのもあって、なんとか届いた。今日(3日目)が一番ツラかった。それをふまえて(決勝に向けて)リカバリーしたい」
 地元コンビの後ろで後方に陥った野田源一だが、最終バック手前からインを押し上げる。直線では、北日本勢の中を割って伸びた。
 「初手から(前に)いきたかったけど、入れてもらえないんじゃないかと。深谷君が動き出してから、内が空くかなっていうのがありました。取鳥君が仕掛けたのが見えて、自分で外を回すのはキツいなって。それで脇本君が動くまでじっと待った。そのあとは深谷君が来て、(脇本が)動き出せなかった。内をいったんですけど、よくやるレースなので。脚力の差があるので、外に持ち出してもっていうのがあった。あれしかなかったかなと。周りの動きは見えています」
 脇本にとっては酷な流れになり近畿勢は全滅かに思われたが、ライン3番手の小森貴大が気迫の突っ込み。最終2センターで佐々木を弾くと外を追い込んでビッグ初優出。
 「脇本さんの後ろで、連結を外さないように集中していた。(脇本なら)どこからでも加速していくと思った。(最後は脇本の)コースがなくて、(佐々木)眞也も(深谷に乗って)来ていた(んで、そこをさばいた)。正直、3着以内に届いたとは思ってなかったんで良かった。そういったもの(地元の意地)をみせられて良かった。力以上のものを出し切れていると思います。(状態は)いままでにないくらいいい」