■『第29回共同通信社杯(GII)レポート』 前検日編
2013.04.25
福井競輪場にて第29回共同通信社杯が明日、4月26日から開幕する。選考方法から若手が多く選出される当大会は若手の登竜門的な開催と特徴付けられ、自動番組により、普段と違ったメンバー構成で争われる。明日から4日間の激闘をどうぞお楽しみに。
なお、本場ではたくさんのイベント、ファンサービスで大会を盛り上げます。まずは開催を通して毎日先着で2001名様にプレゼントが当たる来場者抽選会を実施。また、空飛ぶからあげ、やきとり(秋吉)などの場内出店が予定されております。さらに、明日26日は井上茂徳さん、野原哲也さんによる予想会、山口幸二さんによるトークショーが行われます。こちらもどうぞお楽しみに。
1R
オープニングは機動力上位の稲川翔に期待が集まる。前回の松山Sは優出を逃したが、「原因は分かってるんで。全く気にしてないですよ」と不安はなし。
「とりあえず今は地元の宮杯に向けて頑張って練習している段階。でも、今回も状態は問題ないんで、いつも通り自分のレースをするだけです」
力勝負するのは藤田大輔。力を付けた最近はF1戦はもちろん、グレードレースでも存在感が増してきた。
「前回から1週間ほど空いてたんで計画的に練習できました。調子は変わらず良いですね」
自動番組により、実績上位の伏見俊昭と佐藤慎太郎は目標なし。伏見が前で戦うことに。
「はじめはお互い単騎でやろうってことだったけど、慎太郎が付けるってことに。四日市のあと練習をやってきたけど、それがどう出るかですね。緊張してきました」
2R
2レースは活きの良い矢野昌彦と早坂秀悟が、格上の平原康多に挑む。同じ関東だが、矢野は分かれて自力勝負する。
「ここ2場所は決勝に乗れてるし、練習もバッチリやってきた。練習の感じは良かったし、体の状態も良い。僕は自力で力を出し切るだけです」
早坂秀悟も主導権取りに意欲を燃やす。
「前回の函館は寒過ぎて。僕は暖かい方が体が動くし、今回は暖かいので。4角カマシはワンパターンになってるけど、これが僕の勝ち方なんで。明日も思い切っていきたい」
前回地元記念で失格を喫した平原康多は心機一転、気持ちを切り替え当所に挑む。
「立川ダービーでセッティングを試して失敗したんで、前回から戻したら良くなった。久々に早いレースだけど、2レースはいつも練習してる時間なんで、体は動くと思います」
村上博幸は落車明けで状態に不安を残すが、「練習で力が入るようになってきたんで」と、まずは1走してからか。
3R
3レースは鈴木謙太郎が中心となるが、約1か月ぶりの実戦となりそれがどう出るか。
「函館が入ってたけど、落車の怪我でまだ痛みが残ってたんで、大事をとって休みました。肋骨がずっと痛くて。今回はレース勘がちょっと心配だけど、しっかり走れば大丈夫だと思います」
田中晴基は鈴木、松岡との同期対決に挑む。今回も思い切った競走で流れを作るか。
「2人はデビューしてからすぐに上にあがってしまいましたからね。学校のときから僕なんかより強かったからね。前回はオーバーワークでダメでした。だから今回練習は6、7割くらいの強さでやってきました。減らして調整したのは今回が初めてなんで、それが結果にどう出るか」
4R
4レースはチャレンジャーの河端朋之が格上選手に胸を借りる。
「川崎記念の落車でまだ違和感があるけど、できるだけのことはやってきたんで。僕は力を出し切るしかないんでしっかり走りたい。福井は悪いイメージはありません」
SS班の岡田征陽は絶好調の池田勇人に前を託して一次予選突破を狙う。
「前回(西武園記念)は自分にもっと追走技術があれば地元を援護できたと思う。納得できる調子ではないけど、一時の悪い頃と比べれば大分良くなってきたんで。体のケアも周りの人から学んでいけてるし」
5R
5レースはビッグ初出走の馬場和広が主導権か。
「成績はあまり良くないけど、今回もいつも通り自分なりに練習できてるんで。今回は皆強いし、人から学んで色々と吸収したい。福井はあまり成績が良くないけど、前を任せてもらったからには頑張ります」
メンバー的にもSS班の山崎芳仁は負けられないところ。
「西武園から中3日なんでしっかりした練習はできてない。移動の疲れもあったので。前回の準決勝は組み立てに失敗。調子はいつも通り変わらず。問題ないと思います」
6R
昨年の最優秀新人賞、原田研太朗は意外にも単騎のレースになった。
「ビッグレースは初めて。できることはやってきました。悔いが残らないように、力を出し切るだけです。前回完全優勝したし、その流れでいければ」
中心はSS班の浅井康太だ。
「四日市で普通に合宿してきました。脇本君がきてたけど、脚合わせをした訳ではないんで。感じはボチボチですかね。今回から新車でいきます。練習で少し乗ってきました」
南関勢は新田康仁がラインの先頭で自力勝負する。
「川崎記念から間が空いたんで久しぶりに十分練習ができました。あとは実戦でどう走れるか。状態は問題ないです」
相手は強力だが、井上嵩も虎視眈々と一発を狙う。
「前回(武雄記念)はみっともないレースをしたんで、日程に余裕はなかったけど練習してきました。ビッグレースは初めてだけど、感じは悪くないんで、力を出し切ってあとは結果がどうなるか。周りは強いけど、そういう中でどういうレースをするか。アピールするチャンスだと思ってます」
7R
7レースはチャレンジャーの竹内雄作が今回も主導権に意欲を見せる。
「福井は走り易いイメージがあるんで。力を出し切れば結果は付いてくると思います」
対戦するのは川村晃司。変わらず好調を維持している様子だ。
「変わらず調子は良いんで、しっかり結果を残したいですね」
連係する三谷将太も「ここ最近で調子が良くなってきた」と頼もしいコメント。
8R
飯野祐太と小松崎大地の福島コンビは小松崎が前回りに。近況成長著しいだけに、ここは一発もありそうだ。
「最近はレースで力を出し切れるようになってきたんで、成績も良くなってきましたね。まだレース内容に課題があるけど。高松のあとは玉野に行って師匠(岡部芳幸)と岡山のみなさんと練習してました」
飯野祐太は「小松崎さんは先輩だけど、前でやりたいって言われたんで。僕は前回から悪くなかったんで。まずはしっかり付いていくことに集中して。人の後ろなんでギアをどうするか考えます」と話す。
松川高大も格上の藤木裕にひと泡吹かせたいところ。
「状態はずっと悪くないですけどね。なかなか結果が。ビッグレースで結果を出してきっかけになれば。とにかくベストを尽くすだけです」
9R
地元の脇本雄太は9レースに登場。今回怪我で欠場を余儀なくされた市田佳寿浩の分までと自然と力が入る。
「市田さんの分もと周りの人にも言われるんでね。ただ、緊張し過ぎると良くないんで。前回の川崎から腰痛が出たんで少し心配だけど、四日市で合宿をしてきたし頑張りたい」
このレースは前回覇者の渡邉一成もいて激戦区だ。
「川崎(記念)のあとは目一杯練習してきました。僕はしっかり練習して調子を上げていくタイプなんで。前回優勝者だし、今回もしっかり結果を残したい」
稲垣裕之は脇本と袂を分け、後輩の窓場千加頼に前を託してレースを進める。
「窓場君とは初めて。周りは強いけど、何とか勝ち上がりたいですね。僕は調子は良いです」
北津留翼は単騎で一発狙う。
「前回(武雄)が悪かったんで、中3日だけどもう一回見直して練習してきました。それが出ればいいですね」
10R
10レースは武田豊樹が中心となる。川崎記念から期間があったが、「練習もしなきゃいけないし、忙しくしてましたよ」と話す。「練習をハードにやりたいけど、そこまで調子が良いって訳ではなかったんで。でも、勝負にはなると思います。共同杯は去年落車してるんで、その分も今年しっかり走りたい」
新田祐大は前回、西武園記念の反省を生かし今回に挑む。
「練習はしてきたけど、前回も結果が出なかったんで。準決勝はブロックされて力を出し切る前に勝負が決まってしまった。タイミングが悪かった。前回を反省して、今回は力を出し切った所で勝負ができれば。福井は今まで連対を外してないんで相性が良い。でも初日が一番大事なんで、しっかり走って2日目、3日目と続くようにしたい」
地元の伊原克彦は復帰してから今回が2戦目となる。
「鎖骨と肋骨の骨折。前回1走して気持ちが安心しました。ただ、状態はまだまだ、7割くらいですかね。でも、できることはしっかりやってきたんで気持ちでカバーしたい」
11R
自動番組ながら偶然にも深谷知広と金子貴志の子弟コンビが同レースに。深谷は「前回から上積みはないけど、直前は実戦形式で感触をつかんできました」と状態に不安はなし。「前回から新フレームだけど、セッティングはもう少しです」
金子貴志は「練習では深谷は強過ぎて僕なんか相手にならないくらい。今回は普通にバンクで練習してきました。感じが良いんで何とか付いて行きたい」と、まずは追走に集中する。
牛山貴広はダービーを優出したあとは、京王閣、四日市と連覇。ここ最近でひと皮むけた。確実にレベルアップしている。
「内容にまだまだ課題があるけど、頑張ろうというきっかけになっている。今回も練習してきたんでしっかり頑張りたい」
前を回る上原龍もビッグレースでの存在感が増している。
「宇都宮のあとに右足が肉離れになってしまったけど、ケアをしたし練習もできました。福井バンクは悪くないですね」
稲毛健太は前回の西武園記念で2勝をマーク。後半戦で強さをみせた。
「前回と変わらず悪くないですね。今回も力を出し切れるように」
12R
村上義弘は最終レースに登場し、トリを飾る。
「(欠場した)市田は悔しいと思うし、その中で自分たちがしっかりとした走りを見せていくしかない。前回、4.2倍台のギアを4日間踏んだら、終わってから疲れが出た。今回は調子を維持するつもりで練習してきました。しっかり頑張ります」
地元の渡辺十夢は村上の3番手をしっかり追走する。
「前回の西武園記念はオーバーワークでダメだった。特別なことをすると空回りするのは分かってるんで、今回はいつも通り練習してきました」
村上と対戦するのは松岡篤哉。中部の先頭で風を斬る。
「相手が強いけど、どのレースに入っても一緒なんで。僕はとにかく全力を出し切るだけです」
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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