『第30回共同通信社杯(GII)レポート』 2日目編

配信日:4月27日
 第30回共同通信社杯は2日目。今日は2次予選A、B合わせて7個レースで準決勝進出が争われた。稲垣裕之、深谷知広は連勝で準決勝に進出。明日は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが繰り広げられる。
 明日は市田佳寿浩選手のトークショー(7R発売中)や地元伊東市出身で5月に106回生としてデビューする小川美咲選手のトークショー(3R発売中)。日本競輪学校の滝澤正光校長も登場します。さらにイザナギTaRO懐メロ音楽祭など様々なイベントを予定して開催を盛り上げます。明日もぜひ伊東温泉競輪場へご来場ください。
バルーン・シュウのバルーンアートショー
バルーン・シュウのバルーンアートショー
エスパー伊東 お笑いライブ
エスパー伊東 お笑いライブ
岡崎朋美さん トークショー
岡崎朋美さん トークショー
後閑百合亜選手 石井貴子選手 トークショー
後閑百合亜選手 石井貴子選手 トークショー
白熱のレースに観衆が詰めかける
白熱のレースに観衆が詰めかける
<1R>
原田研太朗選手
原田研太朗選手
 敗者戦も朝イチから白熱のレースが展開された。一旦は突っ張られた芦澤辰弘だったが、立て直して叩いて出ると、今度は原田研太朗(写真)がホームからスパート。原田はそのまま押し切って勝利し、「負け戦だけど特別の1着は嬉しい」と喜ぶ。
 「6番(芦澤)がどうするのか分からなかったけど、引いてすぐに行ってくれたので展開が向きましたね。すんなりだったのに脚は重たいけど、勝ててよかった」
 小松崎大地は芦澤の動きに惑わされ、力を出し切れず7着に終る。
 「芦澤君は下がったのが分かったから緩めたんだけど、そうしたらすぐに来た。慌てて踏み上げたけど間に合わなかった。これが今の実力ですね」

<2R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
 雨谷一樹が赤板前に飛び出すが、そこを打鐘前から竹内雄作が一気に叩く。踏み出しに口が空きながらも荒井崇博が何とか付け切ったが、3番手から外に持ち出した雨谷後位から神山拓弥(写真)が鋭く突き抜けた。
 「2段駆けはしたくなかった。使い捨てじゃ雨谷もモチベーションが上がらないでしょ。落ち着いて仕掛けてくれたし、あとは雨谷にもう1回踏む脚があれば。やっと栃木も若い子が出てきたんで育てていくことが大事。僕はものすごく久々に勝った気がします」
 荒井崇博は惜しくも2着。
 「(竹内の踏み出しに離れて)ヤバかったよね。非常にヤバかったよね。エラかったです。あれなら先行したほうが楽。最後、神山は(対処するのは)ムリ」

<3R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
 千葉二段駆け態勢の中井勇介が主導権を握ったが、その3番手を取った渡邉一成がホームからひとまくり。最後は番手の菊地圭尚(写真)が抜け出して1着を手にした。
 「思ったよりも早く(渡邉が)行ってくれましたね。後ろの石井(秀治)さんが切り替えたのが分かったから踏ませてもらいました。万全で来たつもりなんで、昨日(負けたの)が悔しいですね」
 菊地の後位に石井秀治が俊敏に切り替えて2着に入る。
 「中井君が頑張ってくれたおかげ。渡邉君が凄いスピードだったね。でも、僕も上手く反応できたし切り替えられたので。脚は大丈夫です」

<4R>
池田勇人選手
池田勇人選手
 赤板から前に出た岩本俊介は誰も出させずそのまま主導権をにぎる。上手く中団を確保した池田勇人(写真)が上野真吾の番手まくりを最後は力で飲み込んだ。
 「苦しかったです。体調もよくないかも、戻り切ってないかもしれないですね。楽に(車間を)詰められなかったし、何とか届いた感じ。あと2日、できるかぎりのことをしたい」
 上野真吾は僅差の2着に敗れた。
 「岩本さんがすごく行ってくれたので仕事と思ったけど…。余裕がなくて仕事できなかった。池田さんにいいとこで来られたし、スピードも違って何もできなかった」

<5R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
 山崎芳仁(写真)が絶好の展開を生かして人気に応えた。レースは赤板で藤田竜矢が押さえると、さらに早坂秀悟が一気に叩いて主導権。早坂は一本棒に持ち込むと番手の山崎が車間を空けて援護し、和田真久留が迫ると前に踏み込んで勝利した。
 「2センターで踏み過ぎてしまったんで慌ててバックを踏んだ。そうしているうちに和田君が来ているのが見えたんで、前に踏みました。(早坂を)残してあげたかったけど、下手くそですね」
 中団6番手を取った和田真久留が鋭く迫るも2着まで。
 「本当は早坂さんのラインの後ろが理想で、山崎さんが出る前に仕掛けたかったけど。細切れ戦だけに難しいですね。藤田さんに入られた分だけ届かなかった。カマす展開に持ち込みたかったですけどね。でも感じは悪くないです」

<6R>
稲川翔選手
稲川翔選手
 青板から動いたレースは前受けの三谷竜生を制して古性優作が前に出る。最終ホームから巻き返してきた三谷に合わせて稲川翔(写真)が番手まくり。古性の男気に応えた。
 「古性は今まで見てきて根性すわってるなって後輩。きっといいレースをしてくれるだろうし、自分も後ろが南さんだし気持ちに応えられるようしっかりレースしようと思ってました。とりあえずよかったけど、自分がもっとしっかりしてればワンツーでしたね。緊張と焦りはあったと思う。大阪3人で走るのは初めてだったので、何時も以上に気持ちが入りすぎました」
 2着には小川勇介後位から直線鋭く伸びた池田良が入線。山内卓也の落車で審議対象になったが、セーフの判定にホッと胸をなでる。
 「ちゅうちょせず内に行きました。見る前に体が反応してたし、道中からの感触自体もよかった。自然に反応できてます」
 南修二も後輩の頑張りをねぎらった。
 「古性が頑張ってくれたと思う。気持ちが伝わりました。三谷の気迫も感じたし、いいレースだったと思う。(三谷を)押し返したときに音がした。前と空いたけど踏めていたので悪くないです」

<7R>
小倉竜二選手
小倉竜二選手
 展開が入り乱れたが、猪俣康一が最終的に主導権を握る。各車懸命に前に踏むレースとなり、直線に入っても大接戦となったが、後方で脚を溜めた園田匠、小倉竜二の両者がコース取り良くゴール前で強襲。わずかな差で小倉竜二(写真)が1着を手にした。
 「まさか後ろになるとは思わなかったね。タマタマって感じだけど、レースは見えているし、脚よりも頭の方が冴えてますね。今回は感覚が良い」
 園田匠は持ち前のキレを発揮し2着で準決勝進出。
 「結果的にワンツーでよかったですね。初手で後ろになったんで、まずは押さえないとと思って。後ろになってしまったけど、中団がゴチャゴチャしてたし、焦りもなかったですよ。でも、最後に林(巨人)君に閉められなくてよかったですね。今回は新車なんだけど、勝手に進むんですごく感じが良い」
 岡田征陽は猪俣の3番手を奪取し、追い込んで3着で権利獲得。
 「タイミング次第ではそのまま突っ張って先行も考えてたけど。今日は前々に気持ちが行ってたので。踏んだ感じは悪くないし、今回は少しでも頑張らないとと思ってます」

<8R>
松岡健介選手
松岡健介選手
 3番手を確保した松岡健介(写真)だが、休むことなくカマして出る。近畿3車で出切ると、ラインで上位を独占した。
 「緩んでたし新田さんに先に動かれたらと思って、3番手から行きました。そこは落ち着いて走れたと思う。東口も3着に入ってるし、後ろの2人にとってもよかった。(近畿勢が多く勝ち上がってるし)これで団結力が増してくれれば。調子は大丈夫です」
 気合で松岡に食い下がった三谷将太は笑顔でレースを振り返る。
 「2点も点数が上の東口さんに前を回らせてもらってるし、気持ちで走りました。しっかり後輪だけ見て迷惑をかけないようにと思ってた。全て前と後ろの人のおかげです」
 東口善朋は離れながらも3着を死守した。
 「松岡さんは3番手に入ったし、まくりに構えるかなと思った。それに上りで行かれたので口が空いた。最後新田さんが内から来たのは分かったし、よくしのげたと思う。踏み勝っただけよかったです」

<9R>
佐藤慎太郎選手
佐藤慎太郎選手
 まさにサバイバル。王者の金子貴志がまさかのまくり不発に終った。レースは小埜正義が主導権を握り、林雄一が車間を空けて番手絶好の展開となったが、バックから内のコースを踏んだ佐藤慎太郎(写真)が、そのままスルスルと抜けて1着をさらった。
 「300勝できてよかったですね。もう少し早く小林(大介)君の所(内から)を行ってれば楽にというか、審議にならずに済んだけどね。まだ思い切りの良さがないかな。でも、応援してくれるファンには少しは貢献できたと思う」
 林雄一は懸命に援護したものの小埜を残せず。最後は前に踏んで2着に入った。
 「いつもだったらワンツーを決めてたし、今日もギリギリまで待ったけど。普段よりも小埜君は掛かってたし、車間を斬ったときに脚が一杯になってしまった。金子さんがイエローラインのところに見えたんで、飲み込まれてはいけないと思って踏ませてもらいました。申し訳なかったですね」
 小林大介が3着に滑り込んで準決勝進出。
 「ラインが2車だったら2コーナーからまくったけど、単騎だったんで待った。佐藤さんが内から来たのはビックリしたけど、そこに付いて行って、最後にコースが空いてくれたので。感じは分からないけど、レースは見えていると思います」

<10R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
 川村晃司の連結が外れ、先行態勢に入った稲垣後位を磯田旭、浅井康太で争う形に。吉本卓仁が巻き返すも不発、さらにその外をまくった中川誠一郎も届かず稲垣裕之(写真)がそのまま押し切った。
 「レースでの脚は今が一番充実している。今日もとにかく前に前に踏んで行くこと。それを自分の走りにしてるので。後ろははっきり分からなかった。川村さんは前のほうが力を出し切れるのに自分が前を走った。決められなくて残念です」
 前々に攻めた磯田旭が稲垣の番手を奪った。
 「長塚さんに任されたので一生懸命頑張ろうと思ってました。調子は分からないけど、明日も精一杯頑張るだけです」
 まくった中川誠一郎が3着に食い込んだ。
 「グチャグチャで訳が分からなくなった。卓仁に離れて悪かったですね。行くしかないと思って踏んだけどタイミングなしで行った感じだったので3コーナーで止まりますよね。タイミングさえ合えばもっとスムーズに行けるのに」
 4着の長塚智広は「磯田の動きがトリッキーでキツかった」とレースを振り返った。

<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
 深谷知広(写真)と脇本雄太の壮絶なモガき合いは深谷に軍配が上がった。脇本を力でねじ伏せると深谷はさらにグングンと加速し、パワー値はマックスに。最後は成田の援護を受けながら、ゴールまで力強く踏んで逃げ切った。
 「今日はまくりに構えるより、引いて持ち味を出していこうと。それで出切れなかったら力がないだけなので。結果的に出切れたからよかったけど、(脇本が)引いたと思って緩めたらまだ後ろにいたので、締め込んだらぶつかった。そこからはバックでもう脚が一杯だったけど、成田(和也)さんがブロックしてくれたのが見えたんで、それでもう一回気合が入りました。やれることはやりました。でも、掛かりが今ひとつだった。もう少し掛かりが良かったら後ろの伏見(俊昭)さんにも迷惑をかけないで済んだのに」
 後方に置かれた筒井敦史だったが、直線で大外を強襲して2着に食い込んだ。
 「今日は(菅原)晃(ライン)の前か後ろだと思ってたので、位置は想定内でした。あとはそこから小倉(竜二)さんや岩津(裕介)君をイメージして、思い切り踏みました。上手くスピードを殺さずに行けたのが良かったですね」
 藤木裕は自力まくりに転じて3着に入る。
 「早い段階で中団に入れたし、後ろに成清(貴之)さんが付いてるんでまくっていかないと。成田さんのブロックがキツくて止まったけど、何とかいけました。最近の悪いなかでは今回は良い方だと思います」
 成田和也は好ブロックで援護したものの、4着が精一杯。
 「脇本君はああいうレースをしてくるだろうし、ファンも期待しているだろうから、(深谷は)引いてから力勝負するかと。その通りのレースになったね。出切ってからは菅原(晃)君がきたと思ったけど、藤木君だった。止めないとと思ってブロックに行ったけど、深谷君はまだ余裕があったみたいで、そこから踏み直していった。僕は一杯でした」

<12R>
新田祐大選手
新田祐大選手
 単騎の新田祐大(写真)が出色のスピードで前団をひと飲み。上がり9秒0のバンクレコードで準決勝進出を決めた。
 「スーパー細切れ戦だけど、思ったよりいい位置が取れましたね。ゴール前もきれいに回せればよかったけど、そこは修正したい。踏み込んだところで自転車が進み始めてる。自分の100%を出せる状況に近づいてると思うので、あとはタイミングを逃さないようにですね」
 新田のまくりに続く形になった平原康多だったが逆転はならず。
 「自分も一緒にまくってたから後ろにはまった感じ。待ってたらドッキングできてなかった。新田はものすごいスピードでした。全然差せなかった、一杯でした」
 4着の村上義弘は「単騎で9番手になっては」と組み立てを反省。牛山貴広は「神山(雄一郎)さんに『前々、内々にいないと』って言われてたし、そのとおり走れたけど残念。スピードが違いすぎました」と5着で準決勝には勝ち上がったが浮かない表情だった。
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