![]() 中川誠一郎選手 |
オープニングレースから機動型がズラリ。中川誠一郎(写真)は「3レースぐらいかと思ったけど、朝は嫌です」と話すが、前回の川崎記念で見つけた課題を修正して今シリーズを迎えたようだ。 「川崎は(全日本自転車競技選手権大会から)中2日だったから少し疲れがあった。直前は修正を中心に。(配分が)詰まって(バランスが)乱れてるなと思ったので、そこ修正してきました。昨日乗った感じでは修正できたかな」 金子貴志も早いレースには困惑の表情。 「厳しいっすね。早いレースは苦手だけど乗り切りたい。ダービーで決勝に乗って、小倉を優勝といい流れではきてるんでね。空いてたんでしっかり練習してきたし、調子は悪くないと思う。何とか頑張ります」 前回、福井F1で落車している池田勇人は、怪我の状態が気がかりだ。 「擦過傷ぐらいだから大丈夫でした。怪我が大きくなかったし、空いてたんでゆっくりしてからやり直した感じです。感じは悪くないと思うけど、まずは走ってみてですね」 |
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![]() 海老根恵太選手 |
前回の川崎記念で2勝をマークした川村晃司だが、7着に終わった準決のレースを振り返り慎重なコメント。 「準決はカマす展開だったんですけど、自転車の出が悪かったですね。脚力的な問題。良かった時に比べたらもうひとつかなっていうのがある。そこからは練習というより、しっかりと調整をした。二次予選も自動番組編成ですよね? 運もありますね」 前回の千葉F1ではV逸も海老根恵太(写真)が、近況は順調に白星を重ねている。不振脱出のキッカケともなった昨年10月当所での完全Vから、およそ半年ぶりに防府バンクに戻ってきた。 「去年ここのF1で優勝したんですけど、そこら辺ですよね。考えて練習をやって、レースでも練習でやってきたことをやろうっていうのが出てきたのが。このバンクは33のわりにまくりが出るイメージがある。明日はひとりで先手ラインか切れ目からなんとかしたいです」 |
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![]() 脇本雄太選手 |
2月全日本選抜で鎖骨骨折の脇本雄太(写真)だが、3月ダービーで復帰すると続く地元F1で優勝し、川崎記念で優出と着実に調子を戻している。 「川崎でも決勝に乗れてるんで悪くないと思う。川崎からは中5日なので調整程度ですね。ここは(機動型が多く)点と点のレースになりそうですね。とくに箱田(優樹)君を意識していきたい。縄張り(先行)争いだけは負けないようにしたい」 一方、村上博幸は玉野記念、ダービーで連続落車の影響がまだあるようだ。 「まだ本来のデキではないですね。走りながらいろんなことを感じて戻していきたい。焦っても仕方ないし、焦ったら(戻りが)遅れるのもわかってる。その辺は経験を生かして。気持ちはしっかりもててるところはあると思うので、現状の力でしっかり走りたい」 成清貴之は年頭の連続落車からようやく復調の兆しを感じている。 「(コンディションは)バッチリです。ようやくよくなった。今年に入って一番じゃないかな。戦える感じになりました。こういうのはあまり言わないけど、今回は言わせてもらう。箱田君もここではチャレンジャーだから頑張るでしょう」 |
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![]() 岩津裕介選手 |
地元地区でのビッグシリーズにも岩津裕介(写真)は、リラックスムード。内に闘志を秘めながら、メンバーをにらむ。 「なかなか記念より上のレースが(地元地区では)ないですから。でも、ここは桑原(大志)さんの地元なんで、自分は準地元です。自力選手が多いですけど、自分も(シリーズ中)1回くらい動きたいなっていうのがある。明日は珍しく地区の後輩(才迫開)がいるけど、阿竹(智史)君もいるんで。西武園が終わってからは、トレーニングというより体を回復させてという感じでした。(体や調子を)全部チェックできるほどの時間はなかった」 3月のダービーでビッグ初勝利を挙げた古性優作は、昨年に続く2度目の共同通信社杯。G戦線でも存在感を増す今年に飛躍を誓う。 「今年は自分にとって大事な年だと思うし、しっかりと弾みをつけたい。G1の中でも自力でもっと強い人がいるし、僕は自分のできることをしっかりと頑張るしかないですね」 |
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![]() 深谷知広選手 |
5レースに早々と深谷知広(写真)が登場する。川崎記念では復調を感じさせる走り。そこからあまり時間はないが、気をよくしてシリーズを迎えられたはずだ。 「体自体はいいし、あとは結果が出れば。まだまだだけど、川崎で少しだけ光が見えてきたので。今回も川崎で使った新車で。今のところ修正ポイントもないので、今日(指定練習で)乗ってみてですね。早いレースだけど、もともと起きるのは早いのでアップの時間が早まるだけ。負けないようにしっかり自力で戦いたい」 高知記念、松山F1と2場所連続でフレームを変えた原田研太朗は、松山で使ったものを今大会でも使うようだ。 「高知で使った新車は重たく感じたので、松山でまたフレームを換えた。伸びはわからないけど、出足で遅れる感じはなかったので、33バンクならこっちかなと。こっちのほうが踏める気もするので。状態は変わらずですね」 佐藤慎太郎は前回、大垣F1で完全優勝。ギア規制をきっかけに鋭いタテの脚が戻ってきた。 「前回は恵まれ。でもモノにできてるんで悪くはないですね。大ギアの時もギアが軽いころのセッティングだったので、それが(ギア規制になって)はまってきたということじゃないですか。オーバーワークかなと思ったけど、今日1日休めば大丈夫でしょう」 |
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![]() 鈴木庸之選手 |
鈴木庸之(写真)は京王閣、千葉とここ2場所のF1シリーズですべて3着以内のオール確定板。決勝も2場所連続での準Vと乗れているが、今シリーズは新車でさらなる上積みを見込んでいる。 「今回は新車なんですよ。(ここに向けて)調整中にフレームが届いたので、あんまりモガけなかったけど。タイムも(練習した)みんなの中で一番出た。まったくセッティングが出てない状態で、軽く70キロ近いスピードが出た。セッティングが出たら、もっとスピードも出るだろうしタレないと思う。前回まで乗っていた自転車は大ギア用だったから、こっちはあと伸びもしてくれるし全然いいと思います」 信越勢とは別線となった神山雄一郎は、相川永伍とのタッグで一次予選突破を目論む。 「相川君とは走った記憶がないですね、初めてかもしれない。でも、レースは見ているし、(相川は)いい競走をしますからね。自分は高知記念からいい感じで空いたし、このあと地元記念(5月23日から)もあるし、そこにいい感じで持っていきたい」 |
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![]() 山崎芳仁選手 |
山崎芳仁(写真)は全日本選抜を含め3Vと絶好調。前回の玉野F1では優勝こそ逃したが、初日から突っ張り先行を見せるなど動きはよかった。 「決勝は流れがかみ合わなかっただけで、玉野も調子自体は悪くなかったです。そのあとは沖縄に帰って練習。詰まってたのでそんなにはできてないけど。300勝まであと2勝なんですか? そこは気づいてなかった。今回2勝できるように頑張ります」 このレースは山崎、稲垣裕之の真っ向勝負も見どころのひとつ。 「今回は新車なんです。(西武園記念の)落車でフレームもつぶれたし、ずっとお願いしてたやつ。いろいろ変えて試してる段階。フレームを硬くしたので、これから(暖かくなると)スピードも出ると思う。こう乗りたいってフレームに出来上がってる。(西武園落車したあとも2日間)無理して走ってしまったけど。そこからは体をケアして練習では問題なかったです」 地元の桑原大志は稲垣マークから一次予選突破を狙う。 「ここ2場所は疲れがあった。それを取ってきたので、ちょっといいかなって感じはあります。稲垣君の番手は初めてと思う。地元だしなんとか頑張ります」 |
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![]() 新田祐大選手 |
3月京王閣でダービー王に輝いた新田祐大(写真)は、続く静岡F1でも3連勝の完全V。共同通信社杯連覇のかかる今シリーズに、勢いを持って乗り込んできた。 「(ナショナルチームの)合宿があって、静岡を走ってそれから全日本自転車競技選手権大会に出た。結果はめちゃくちゃ悔しい。1キロタイムトライアルは自分のパフォーマンスがわかってしまう競技なんで、自分としては全然ダメだった。モチベーションは高かったけど、そういう問題ではなかった。そこからはしっかりと練習することを考えて、しっかり練習ができているんで大丈夫です。活躍することが一番のアピールだと思うし、競輪をもっと知ってもらえるように競輪の向上を目的としていい形でアピールしてきたい」 新田セットの高橋陽介は、きりりと引き締まった顔でメンバーを見て気合を入れる。 「(新田との)連係は何回かあります。(昨年の)青森記念でも番手をジカ競りになったけど、しっかりと付けられたし。明日もぶっ離れないように後輪だけを見て必死で付いていきたい。自分もこういう年齢になったし、人の後ろを回ることも増えると思う。ある意味、明日は大チャンスですから」 |
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![]() 浅井康太選手 |
ここは浅井康太(写真)が人気の中心。前回の川崎記念決勝で桐山敬太郎と接触し「腰をひねった」と話すが、状態に不安はなさそうだ。 「川崎のあとは練習せずにケアに専念しました。川崎でも走る前は状態が2割くらいかなと思ってたら、(開催中)徐々に上がってきたし、状態は上向いてますね。今回もレースになれば戦えると思う」 ダービーで3度の確定板、続く四日市F1でも初日に好回転のまくりを見せた石丸寛之だったが、後半2日間は振るわなかった。 「四日市は初日すごいよかったのに、2日目からは車輪がへたった気がした。今回は新しい車輪に換えてきました。動けてたんで、四日市も問題は車輪だったんだと思う。本当はあの(初日の)調子でいきたかったんだけどね」 |
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![]() 村上義弘選手 |
自動番組編成の一次予選で村上義弘(写真)は、近畿のホープ高久保雄介と同乗。前を任せる高久保に熱い想いを寄せながら、こう口を開く。 「(高久保は)近畿の中でも期待されている選手ですから。自分らしいレースをして、自分らしく頑張ってくれればと思っている。自分は雨が多かったですけど練習はできたし、セッティングとかを見直してやってきた。なかなか思い通りにはならないけど、どういう風に課題をクリアしていこうかって。自分に課題をつくってやっていくのは面白い。ずっと競輪をやっていると、無意識の間に体がひとつの枠に収まっていたところがあった。だから、(練習で違う筋肉を使って)いままで使っていないところが筋肉痛にもなってたりした。そういう部分ではまだ伸び代もあると思うし。過去にとらわれてはいけない。人生自体もそうだと思いますから」 前回の玉野F1で今期初Vを飾り吹っ切れた様子の高久保雄介が、完全燃焼を誓う。 「主導権を握らないとダメでしょ。後ろが村上さんとかじゃなくても、自分はそうするんで。力を出し切るだけ。出し惜しみしないように、それだけは気をつけていきたい。前回の優勝は本当に良かったし、やっぱりホッとしたところもありました。あとはそういう(良い)イメージのままいけたらいいですね」 |
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![]() 平原康多選手 |
今年はここまで全てのシリーズで決勝に進出。平原康多(写真)の安定感は今シリーズも健在だろう。 「川崎記念は西武園記念から中2日で練習していけなかった。今回は2日間は(練習を)やれた感じだし、前回より変な疲れもない。川崎の深谷(知広)は本当に強いと思いました。本来の彼の強さを肌で感じましたね。後輩だけど、尊敬できる部分があるし、これでまた競輪界も面白くなっていく。それはうれしいことですね。戦うのは大変だけど」 菊地圭尚は「いつも緊張する」と話す地元F1で完全優勝して今シリーズを迎えた。 「函館は連日、後輩の援護があっての優勝。でも準決勝は(飯野祐太が)不発のところから自分で踏み上げてってアタマが取れてるので悪くない。前回から使う新車も感触がバッチリ来たんで楽しみです」 2月松戸からF1戦を3連覇するなど調子を上げている近藤隆司は初のビッグ参戦に胸を躍らせる。 「このメンバーだと(レースが)早く始まりそうですね。落ち着いて、とにかく落ち着いて走りたい。前回(川崎記念)は練習不足で臨んだ感じだったけど、今回は大丈夫なんで。練習も普段どおりできました。弱かったころを考えたら、(ビッグ出場は)信じられない。強い人と走るのを楽しみながら、先行でもまくりでも1、2着を狙って走りたい」 |
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![]() 武田豊樹選手 |
武田豊樹(写真)は、前回の西武園で2211着。今年3度目の記念Vと昨年のグランプリチャンピオンの責務を十分に果たしている。 「(仕上がり)大丈夫です。前半戦の勝負どころのダービーが終わって、やっぱり大きいレースが終わったあとっていうのは疲れは出ました。体調管理というか、次の高松宮記念杯に向けて少しずつですね。ここ(防府)はいろいろあって頑張りたい場所ですし、優勝はないかもしれないけど頑張っているレースはあると思う。それを思い出しながら、明日は自力でやります」 ダービーでの落車で右足首を痛めた後閑信一が、1カ月以上ぶりの復帰で気心知れた武田とラインを組む。 「(怪我をして)歩けなかったし、動けなかった。どうしようかと思いましたし、自分ではかなりへこみました。(自転車に)乗り出して1週間くらいですけど、気持ちを入れて走ってどれだけやれるかですね」 ビッグレース初出場の近藤龍徳だが、肝の据わった振る舞いはいつも通り。臆することなくタイトルホルダーに挑む。 「絶好調です(笑)。好調を維持してきました。33バンクは(レースが動き)始めるのが早いしあんまり好きじゃない。それでも勝負どころは逃さないようにしたい」 |
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