『第34回共同通信社杯(GII)レポート』 初日編

配信日:9月14日

 舞台は500バンク、高知競輪場。「第34回共同通信社杯(GII)」が、9月14日に幕を開けた。自動番組編成によるオール予選で行われた初日は、山中貴雄、佐々木則幸の地元2人も勝ち上がり、トリを務めたS級S班の浅井康太がきっちり白星で締めた。15日の2日目は、二次予選A、Bに分かれて、勝ち上がりが争われる。
 本場では開催中の毎日、500人に先着プレゼント(2日目は後閑信一の必勝夢車券)。女性・お子様に無料ドリンクサービス。なりきり龍馬撮影会、ケイリンVRコーナーなどが行われます。また、15日の2日目は、「おばたのお兄さん」のものまねショー、「シュガートラップ」によるライブ、滝澤校長先生&ホープ競輪学校トークショー、日本名輪会スペシャルトークステージなども予定されています。高知競輪場では様々なファンサービスとイベントで、お客様をお待ちしています。ぜひ、本場へ足をお運びください。

開会式
開会式
敢闘宣言をする佐々木則幸選手と山中貴雄選手
敢闘宣言をする佐々木則幸選手と山中貴雄選手
土佐おもてなし海援隊ステージショー
土佐おもてなし海援隊ステージショー
地元選手OB予想会
地元選手OB予想会

<1R>

吉澤純平選手
吉澤純平選手
 4車の南関ラインを打鐘の4コーナーで押さえて出た横山尚則が、先行態勢を取る。最終ホームでペースが緩むと、8番手の小嶋敬二が1コーナーから踏み上げる。逃げる横山の番手で車間を空けた吉澤純平(写真)は、小嶋に合わせて詰めながらけん制。中を割った桐山敬太郎に踏み勝って白星を飾った。
 「小嶋さんはいいスピードだったし、自分が空けた時に来ちゃった。それでもなんとか止まりましね。桐山さんは見えてなかったし、振って締めたら横山に差し込み気味になったんで難しかった。番手なんでそこまで感じがどうかはわからないけど、1着はいいクスリになりますね」
 最終2センターで香川雄介の内を突いた桐山敬太郎は、吉澤を外に弾きコースをこじ開けて追い込んだ。
 「(横山に)ペースで駆けられてしまった。いい具合に流されて、(仕掛ける)タイミングがなかった。もう少しうまくできたのかなっていうのがある」
 8番手まくりで前団をのみ込むかに見えた小嶋敬二だったが、逃げる横山ラインを乗り越えられずシンガリ負けを喫した。
 「後ろも付いてくれてるし、(最終)ホームで仕掛けなかったら意味がない。もうちょっとだった…。コーナーが膨らんでしまって難しかった」

<2R>

山田英明選手
山田英明選手
 打鐘の2センターで山本伸一が押さえたところを、佐々木豪がカマシ気味に仕掛けて最終ホームで主導権を奪う。山本が3番手に飛び付いて、山田英明(写真)は5番手をキープ。池田良がまくり追い込む山本を阻むが、その外を踏んだ山田が突き抜けた。
 「500バンクなんで中団を取りながら、細切れっていうのもあってあんまり早くからバタバタしてもしょうがないんで。あそこはしっかり切っておかないと。中途半端になって後手を踏んだら、西川(親幸)さんに迷惑を掛けてしまう。片折君が外にいたんで間合いが取れなかった。そのまま行くかと思って見ちゃいました。(最終)4コーナーはフワッとなって嫌だったけど、とにかく踏むしかなかった」
 最終2センターで池田が山本を外に張ると、椎木尾拓哉は池田、佐々木の内を追い込んで2着に伸びた。
 「(佐々木の)ピッチも良かったし、(山本)伸一さんは飛び付くのに脚を使いましたね。自分はたまたま、あのコースが空いたんで。(体の感じは)大丈夫です」
 7番手から最終バック過ぎに踏み出した和田真久留だったが、思うように車が出ず結果的に直線強襲の3着。
 「自分たちの車番的に、(周回中は)前か後ろになっちゃいますよね。(展開が)もうちょっといい回り方をするかと思ったけど、山田さんがしっかり動いてうまかった。(最終)3コーナーで踏み込んだけど出なかった。ラインで勝ち上がりたかった…」

<3R>

太田竜馬選手
太田竜馬選手
 松川高大が打鐘過ぎ4コーナーで先頭に立つが、中川誠一郎をどかして山田久徳が1コーナーで前に出る。そこを7番手から太田竜馬(写真)が一気に仕掛けると、堂々の押し切り。ラインで上位を独占した。
 「自分は成長過程だと思っているし、100点のレースは滅多にないから、日々修正を繰り返している。1着でも満点のレースなんてほとんどないから。前回から自転車、セッティングをガラリと変えた。パワーがないと踏みこなせないので、最近はそのための練習をしてきて、前回から取り入れた」
 マークした永澤剛は、太田の強さを褒めちぎった。
 「太田君は強いねー。踏み出しからすごいし、ケツを下ろしてもグングンと掛かっていく。ああいう子が強くなるんでしょうね」

<4R>

飯野祐太選手
飯野祐太選手
 打鐘過ぎに鈴木庸之が前に出ると、そこを原田研太朗が叩いて最終1コーナーで先頭に立つ。藤木裕、野田源一に次々と内をすくわれ8番手になった飯野祐太(写真)だったが、直線で中バンクを鋭く突き抜けた。
 「8番手になるとは思ってなかったですね。上って野田さんの外を行ったら届かないと思って内に行きました。でも、たまたまの(大槻との)1、3着なんで。自分が外を行っての1、3着が決まってればいいんだけど。脚自体はたまってたし、悪くはないと思う」
 2着の松浦悠士だが、前で頑張った原田が7着に沈んだことで表情は浮かない。
 「(原田が)叩きに行ったスピードは良かったんで、ワンツー決まったなと思ったけど、3コーナーぐらいからタレて来てたんで…。2コーナーぐらいから空けてサポートできればよかったのかな。(原田)研太朗が早めに行ってくれたし、気持ちは伝わったけど、それに自分が応えられてないんで。研太朗を残せなかったので、そこがちょっと…。研太朗に上げてもらったんで、そのぶんも頑張りたい」
 飯野マークから直線外を回した大槻寛徳が3着に突っ込んだ。
 「自分もいいコースを行けたと思う。展開は最悪だったけど、500バンクだし、5着権利だし、ああなったら落ち着いて走っていいよとは言ってた。落ち着いて走ってくれたのでよかった。脚の感じは悪くないし、上々ですね」

<5R>

古性優作選手
古性優作選手
 櫻井正孝の上昇を制して3番手から動いた南潤が誘導後位に入ると、打鐘から踏み込んで来た櫻井に合わせて踏み込む。そこからは緩急をつけたペース配分で別線の巻き返しを封じると、番手の古性優作(写真)が鋭く抜け出した。
 「南君がすごくいいレースをしてくれた。中野さんに任されていたし、ラインで決めようとすれば、自分次第で決められたと思う。もっとやりようはあったかな。それができなかったのが少し残念です」
 櫻井マークから直線で中を割った佐藤慎太郎が、2着に食い込んだ。
 「櫻井が頑張ってくれた。(櫻井は)4コーナーまで脚をタメていたし、よかったんじゃないですかね。俺はずっとサラ脚だったし、コースも見えている。あそこのコースしかなかったですよ。車の伸びも問題ないですね。レース間隔が詰まっているので、気持ちが疲れてくるから、意識して気持ちを入れてます。展開さえ向けば勝ち負けの勝負はできそう」
 逃げた南潤が3着に粘り込んだ。
 「主導権を握りたいなって思っていた。500バンクなら(叩きに)来られてからでも合わせる自信はあったので。脚を使っているぶん、ホーム過ぎから駆けた時は掛かっている感じがなかったけど、悪い感じもなかった」

<6R>

菅田壱道選手
菅田壱道選手
 渡邉雄太の上昇に合わせて赤板で動いた新山響平が、主導権を譲らずそのまま駆ける。4番手は村上義弘がキープして、7番手からの出直しを余儀なくされた渡邉は最終ホーム手前から巻き返すが中団まで。4番手の村上がまくりを打つと、乗った山中貴雄はそのまま菅田壱道(写真)をすくって2センターで外に張る。逃げる新山の番手で絶好の早坂秀悟を、菅田は山中に弾かれながらも外から追い込んで交わした。
 「(新山は)2周過ぎたら突っ張るみたいな感じだったし、すごい強い気持ちだった。自分もそれに応えて3番手の仕事をしてと思ってた。早坂先輩が車間を切って、自分は締めていたら村上さんが仕掛けた。早坂先輩が振って、一瞬外して入られたのはミスですね。あれがなければ新山も5着までありましたね。8番(山中)が見えたんで、(当たられても)力が抜けないように腹に力を入れた。調子自体はいいですけど、反省するところは多いです」
 「新山の気迫はハンパじゃなかった。(菅田)壱道が1着で俺も2着、感謝しかない」と、早坂秀悟は好展開をメイクした新山を称える。
 「新山を5着までに残してあげられなかったのは心残り。申し訳ない。俺が車間を切って、もっとうまくやれてればっていうのはありますね」
 山中貴雄は4番手から仕掛けた村上のインを進出して、菅田を外に張って3着に追い込んだ。
 「(村上が)出た時に止まった感じがして、内に差し込んでしまった。アッと思ったら、菅田君のところが空いたのが見えた。緊張で脚が重かったけど、感じは悪くないです」

<7R>

山崎賢人選手
山崎賢人選手
 打鐘で前団を押さえた高橋和也を稲垣裕之が叩いてペースを落とすと、4コーナーから山崎賢人(写真)が一気にスパートする。最終ホームで先頭に立つと別線の自力型は誰も仕掛けることができない。最後の直線もしっかりと踏み直した山崎がシリーズ初の逃げ切り勝ちを収めた。
 「直前にしっかりと練習はできたので。初手の位置取りは前受けだけは避けようと。出切ってからは自分のペースで駆けられた。(別線が)まくってくる雰囲気もなかったし、最後の直線も踏み直せた」
 山崎マークの佐々木則幸は、勝ち上がりを決めて安どの表情。
 「山崎君がカマシになったから緊張したけど、付いていけたからね。稲垣は飛び付いて脚を使っているし、3コーナーまでは誰もこないだろうと。(山崎は)最終バックでニュートラルに入れて踏んでいたよ。4コーナーで後ろからの仕掛けがないことを確認したので、差しにいったけど踏み直されました(笑)。でも、ワンツーで2着なら上デキでしょう」

<8R>

渡部哲男選手
渡部哲男選手
 小原太樹、小松崎大地が動いたうえを最終ホームで清水裕友が切ると、そこを松本貴治が叩いて主導権を握る。これで番手絶好になった渡部哲男(写真)が清水の巻き返しに合わせて抜け出した。
 「松本はホームガマシがしたいって言ってたし、作戦通りですね。中四国で上位独占できてよかった。(別線が)真後ろじゃちょっとかばいにくい。最後は慌てましたね。来る前の感じが悪くて不安だったけど、ローラーに乗った感じはそんなに悪くなかった。たぶん疲れてたんでしょうね」
 絶好の3番手を確保した清水裕友だったが、まくり追い込みは渡部に合わされてしまった。
 「行けなかったですね。余裕はあったけど、キツかったです。行けるって気にならなかった。イマイチですね。体が良くないんで、しっかりケアして2日目頑張ります」
 清水追走の桑原大志が3着に食い込んだ。
 「(松本)貴治のペースもよかったし、(渡部)哲男のアシストもあって清水はにらまれた感じになってましたね。最後は内かなとも思ったけど。でも3着でよかったです」

<9R>

園田匠選手
園田匠選手
 赤板の1コーナーでじわりと押さえた簗田一輝ラインに単騎の園田匠(写真)、関東コンビ、小倉竜二が切り替えて、石塚輪太郎は7番手。打鐘の3コーナーから石塚が巻き返すが、中井俊亮は離れて簗田が番手から石塚を追いかける。逃げる石塚の余力を計り最終4コーナーで先頭に立った簗田を、園田がシャープな伸びでとらえた。
 「自動番組は相性いいですね。高知は直線も長いので、道中も脚は溜まった。(最終)2センターくらいで仕掛けても良かったけど、かぶらいないようにだけ気をつけて内も締めていた。調子は変わらずいいと思うが、タイムが出ていないので手応えはまだわからない。ただ、1着取れたのが、なによりです」
 まだ22歳ながらも自在性に長けた簗田一輝は、石塚1車を冷静に出させての追い込みで勝ち上がった。
 「石塚さんの前受けは考えていなくて、早めに押さえにいきました。あと1周だったので、突っ張ろうと思ったけど出切られてしまった。中井さんが離れてくれたので、助かりました。番手に入ってからは落ち着いて走れた。脚は悪くないと思います」

<10R>

柴崎淳選手
柴崎淳選手
 赤板を過ぎても動きは見られず隊列に変化はない。周回中、8番手に位置した吉田拓矢は、2コーナーから上昇を始める。合わせて動いた久米康平が三谷竜生を押さえて、その上を叩いた吉田が最終ホーム手前で主導権を握って逃げる。吉田、高橋大作と出切って、3番手は単騎の高橋陽介と飛び付いた久米で併走。三谷は外に浮いた単騎の岡村潤を弾いて、2コーナーから仕掛けて前団をまくり切る。岡村をさばいて三谷に続いた柴崎淳(写真)が、直線でのマッチレースを制した。
 「(三谷が弾いた岡村は)次は自分のところだろうなと。このバンクはやっぱり独特だし、しっかりと考えて走らないと厳しいですね。正直、(状態は)わからない。なんとも言えません。ウォーミングアップとかの感じはずっといいんで、あとはそこ(自力の時の感じ)が一番大事ですね」
 要所、要所でさすがの立ち回りを見せた三谷竜生は、2着も危なげなく二次予選Aにコマを進めた。
 「(岡村のところは)単騎の選手なんで、あそこでもう1個引いてもしょうがないと思って、ああなりました。余裕もあったし、調子はいいと思います。しっかりと練習もできたし、2週間くらいなら空いてても(レース勘は)大丈夫ですね。いい感じだった」
 高橋陽との3番手争いに踏み勝った久米康平は、三谷、柴崎を追うように踏んで3着。
 「せめて3番手を取ってからと思ってました。権利のあるところにいないといけないんで。3番手でかぶらないのが一番良かった。そしたらバック線を目がけてまくって行けた。高橋(陽)さんとずっとかぶってしまった。それで溜めて勝負になりました」

<11R>

郡司浩平選手
郡司浩平選手
 打鐘の3コーナーで佐藤幸治が押さえて出るが、単騎でも臆することなく取鳥雄吾が叩いて先行策。番手に佐藤が飛び付く。平原康多を7番手に置いた郡司浩平(写真)は、5番手から最終2コーナーでまくりを打つ。逃げる取鳥をとらえると別線をシャットアウトして、郡司が押し切った。
 「平原さんより前の位置を取って、まくれたんで組み立ては良かったと思う。前にいた(単騎の)竹内さんの動きも気にしていた。自分のタイミングで仕掛けられたのもあるけど、踏み出しも良かったですね」
 神奈川コンビを追いかけて、外を踏んだ平原は堀内俊介のけん制でスピードが鈍る。平原マークから和田圭が、中のコースを踏んで2着に入った。
 「落車の影響で体調万全ってわけじゃないけど、平原さんに付いていくことだけに集中していた。最後は前(堀内)が振って空いたコースをうまく踏めた」
 人気の平原康多は、勝ちパターンのように見えたがスピードを欠いた。
 「オールスターで感触の良かった自転車が壊れてしまった。いまのモノは練習の感じがいいけど…。それで周回中は余裕もあるのに、力が伝わり切れていない気がする。修正点もあるので改善していきたい」

<12R>

浅井康太選手
浅井康太選手
 岡本総が打鐘から主導権を握ると、最終1センターからまくって来た岩本俊介に合わせて永井清史が番手まくり。続いた浅井康太(写真)が好展開を生かして抜け出した。
 「しっかり永井さんを3着に残せたのでよかった。でも二次予選は自力なんで、総力戦で。サドルが壊れたんで、新品のサドルとともに頑張ります」
 後方に置かれた小川真太郎は2センターから外に持ち出すと、まくり気味に外を追い込んで2着に。
 「2センター、ここはあそこから伸びるんですよ。バックで出したい気持ちもあったけど、2センターまでは我慢しました。(野原)雅也の位置だったら1着もあったかな。ちょっと遠かったです」
 番手まくりの永井清史は3着で二次予選にコマを進めた。
 「(岡本)総君が頑張ってくれたので。(別線の仕掛けは)ホームかあの辺かなと思ってたし、合わせられてよかった。2着に残りたかったけど、前と後ろのおかげですね。こういう機会もこれから増えてくると思うし、少しずつ慣れていかないと。状態は悪くないです」