『第17回共同通信社杯(GII)レポート』 2日目編
 
配信日:10月9日
 




若生武則の 『第17回共同通信社杯(GII)レポート』 2日目編


 台風22号は、ぎりぎり四国をかすめ、首都圏直撃。今日の共同通信社杯競輪は開催中止になりそうな雰囲気が漂ってしまいましたが、何とか開催することが出来ました。本日の高松の天気は終日曇り。雨が落ちてきそうな感じはありましたが、辛うじて降らなかった感じでした。
 今日のメインレースは、第12レースのサンポート高松カップ。齋藤登志信選手と村上義弘選手の先行争いが見所でしたが、村上の素晴しい力が一枚上といった感じでしたね。また、そこから追い込んで1着となった兵藤一也選手の出来も、とてもよかったように感じました、皆さんはどのように見られましたでしょうか? 明日はファイナリストを決める準決勝3個レースがメインのレース。共同通信社杯を勝てば、賞金でグランプリ出場も見えて来ます。その条件はまずは準決勝突破。熾烈なレースになること間違いないでしょう。連休で、台風一過で青天も望めるようですから是非、高松競輪場、またはお近くの場外車券売り場にお越しください。

 こんにちは、けいりんマガジンの若生です。賞金を上積みしたい選手は、間違いなく頑張るはずです。グランプリがかかってますからね。準決勝は見逃したら絶対損しますよ!

12Rサンポート高松賞
村上-兵藤-阿部、山田、齋藤-伏見-佐藤、佐々木-三宅で周回。
赤板前から佐々木が動き先頭へ、打鐘では、齋藤がカマシ気味に先行態勢にはいったが、引いた村上が、一気に叩いて最終ホームから先行。そのまま一本棒になり、1着は村上の番手の兵藤、2着は阿部、3着は村上。

赤板


兵藤選手表彰

最終ホーム


12Rゴール
 
場内から

 
10レース終了後に、チータカ広場にて、来年の競輪祭が行われる小倉市の伝統ある和太鼓の演奏をされました。共同通信社杯は競輪祭の予選となっていて、勝ちあがった選手は競輪祭に出場、そして、シードされるのです。



→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■タッグアウトから

<2R>
  先行した萩原孝之の番手にはまり、1着とった舘泰守

「展開上、しょうがないですね。きつかったです。今日は、中部の皆からアドバイスもらいました」
捲った吉永好宏(2着)は「舘が番手なのはわかったから、早めに行きました」


<3R>
  カマした飯尾主税を交わして1着の海野敦男

「(飯尾には)一回抑えて、後は好きに行ってくれって言ってたんです。飯尾、練習じゃ強いもん、もっと先行していった方がいいよ」


<4R>
  カマシ先行決まった矢口啓一郎

「今日朝起きたらスッキリしてて、なんか昨日は疲れがあったんですかね。今日は朝にグッとくるものがあったんで、そういう時はくるんですよ。あと2日間もがんばります」
松井英幸は「一回落車よけたら、自転車だけおっかけてきて、怖かった...。こんなの初めてですよ。言葉にしたらビックリ腰って感じだったね」


<5R>
  俵信之のブロックこらえ、捲り切って1着の永井清史

「(俵さんが)来ると思ってたんで、かまえてました」
江嶋康光からの永井へ、こんな厳しい言葉も「ダメですよ。40歳のオヤジくらい千切らんと! GI獲る器なんだから」
先行した坂本勉は「(先行は)展開でしたね。前とってイン粘りとか考えてたんですけど、8番(渡邉満)が来てたんで、こりゃ行かんとダメだと思って」



<6R>
  捲って1着の吉田敏洋

「今日は冷静に走れたのが一番ですね。浦山(一栄)さんが行った時、昨日の俺のようになるなと思って、自分は行けるところから行こうと思ってました。自分だけ行くわけにはいかないから、待ったつもりなんですけど。山をあがっていって2コーナーで山おろして、スピードを乗せていくっていうレースしかないと思って。これで久しぶりに村上(義弘)さんたちと戦えます!」と笑顔に。


<7R>
  先行した栗田雅也の番手から抜け出し1着の中村浩士

「(栗田の)スピード良かったし、考えたんですけどね...。自分は、いい練習環境に恵まれているんで、飛び抜けて強い人はいないけど、励ましあって、いいところをまねしあって、個々じゃなくチームという感じでがんばってます」


<8R>
  中川誠一郎の番手から交わした西川親幸、熊本勢のワンツーが決まった

「このクラスにきたら僕なんてたいしたことないですよ。今日は前ががんばってくれただけです。でも、ワンツー決められたことは大きいですね」
中川は「(西川さんが後ろで)力が入りました(笑)。駆ければワンツー決められるとは思って、冷静には走ったつもりなんですけど、準決勝に乗りたいって思ったら、焦ってしまうというか、力が入ってしまいましたね」


<9R>
  1着の細川洋

「(中井達郎君が)仕掛けてくれたからね。このメンバーの中じゃ、金子(貴志)君が強かったから、でも、(山口富生と三宅達也等が)並走だったから、中井君が行った時も、もってこられなかったしね。中井君も休んで、すぐ行ってくれたから良かった。あれがもっと休んでいたら、車出なかったかもしれないですね。(僕が1着で)お客さん倒れてますよ(笑)。ゴール後に『9番って誰?』って出走表を見直されてましたもん(笑)」


<10R>
  地元で1着の児玉広志

「やっと抜ける感じが出てきたね。小嶋(敬二)はエンジンがちがうね!」
吉岡稔真は「今日勝つには3コーナーでいっとかないといけないと思ったんですけど、田中(雅史)君も踏んだんで、やる気があるのかなって思ったけど、ホームでゆるんだから、寛仁親王牌の時の小嶋と永井(清史)のレースが頭をよぎって、はまったかなって思ったんです」


<11R>

  武田豊樹の先行を捲った石丸寛之

「僕はあれしかできないんで。(武田さんとは)脚力がちがうんで、嬉しいです。前に静岡でやった時は歯が立たなかったし。
 師匠(本田晴美さん)と一緒の時はいろいろ言ってくれて、今日も『大競りになるから、脚ためとけ』って言われて、俺に脚がないのわかってくれてますからね(笑)」


<12R>

  佐々木則幸、齋藤登志信を抑えて先行した村上義弘

「登志信さん強いんで、めいっぱい行きました。もうちょい粘れるかなというのはありましたけど、組み立てはよしとします」
村上の番手についた兵藤は「(村上さん)群馬に来て欲しい!(笑)2コーナーから踏み直したし、強かったですね。矢口(啓一郎)にも、あれぐらい強くなってもらわないと(笑)」

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■私的明日の展望

10レース

小嶋敬二-山田裕仁、佐々木則幸-西川親幸、高城信雄-内林久徳-金子真也、岡部芳幸(自在に)、兵藤一也(先手ラインに)

好調なのが兵藤だが目標がいず、最終的にどうするのかがポイント。先行しそうなのは高城。小嶋の先行も考えられるが、後ろに一車だけだと苦しい。佐々木は四日間バックを取ると行っていたが、今日のレースを見ていると…。力勝負になるのであれば、山田、小嶋、兵藤。もしくは岡部、兵藤、山田か。
私的には、捲る小嶋ラインで考えたい。

11レース

伏見俊昭-佐藤慎太郎-池尻浩一、吉田敏洋-紫原政文、石丸寛之-三宅伸、中村浩士-望月永悟

伏見が復調気配だが今ひとつ見えてこない。このメンバーで良さそうなのが吉田、石丸だろう。伏見が捲る展開で不発になっても途中まで行くのであれば、佐藤の突っ込みも考えられる。
私的には、石丸、佐藤、三宅で考えたいのだが。

12レース

村上義弘-児玉広志-阿部康雄、齋藤登志信-中井達郎-細川洋、中川誠一郎-加倉正義-廣

川貞治気風良く先行しそうなのが中川、しかし相手が村上なので、強引に村上が先手を取ってくるのであれば、内で粘れる斉藤が番手を狙ってきそう。もつれる展開は村上と中川がどちらも先行しなかった場合だろう。斉藤が先行し、4番手の取り合いになれば、中井の番手捲りもあるだろう。
私的には、村上から、別ラインの番手に流して考えてみたい。


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