『第57回高松宮記念杯競輪【GI】レポート』 3日目編
 
配信日:6月3日
 


■私的明日の展望

9R特別優秀
武田豊樹-手島慶介
稲垣裕之-前田拓也-澤田義和
伏見俊昭-有坂直樹
金子貴志-志智俊夫

難しい…。私としてはここに来て好調な稲垣、もしくは金子から考えたい。
しかし、混戦の有坂、伸びの良い志智も考えたい。
10R特別優秀
高城信雄-村上義弘
小嶋敬二-加藤慎平
荒井崇博-合志正臣
平原康多-高木隆弘
友定祐己

ここも混戦模様のレースとなりそう。しかし、ここは高城の番手につける村上から行きたい。
やってくれるだろう。
11決勝戦
山崎芳仁-佐藤慎太郎-岡部芳幸
井上昌己-山口富生-山内卓也
兵藤一也-坂本英一
村本大輔

山崎の後ろで大混戦になりそう。佐藤がさばききれるかが勝負だろう。
普通で考えると山崎の逃げ切りだろう。
あとは、捲るか粘るかの井上か。
私としては、デビュー以来20年初めて特別GIの決勝に進出した坂本を応援したい。



若生武則の 『第57回高松宮記念杯競輪【GI】レポート』 3日目編

第57回高松宮記念杯を賭けた男の戦いは明日いよいよ最終決戦を迎えます。今日も絶好のコンディションの中、開催され、準決勝は激戦に次ぐ激戦。
しっかり見ごたえがありました。
明日の決勝は本当に面白く、予想しがいのあるレースですね。実質先行一車でどんな展開になるのか。今日一晩寝ずに考えてみてください! 競輪の醍醐味が明日のレースに詰まってます! こんにちは、KEIRINマガジンの若生です。 明日の決勝は本当に面白いと思うのですが、本日のレース終了後、衝撃の記者会見がありました。
なんと、内林久徳選手が、本日を持って引退するという事が決勝メンバーの共同インタビューが始まる前に流れ、記者、カメラマン等報道関係陣は騒然。いつもの明日の決勝に向けてのインタビューの雰囲気ではなく、あわただしく記者会見を終え、内林選手の記者会見に突入。
会見で「昨年末から引退を考えていた。番手の仕事が思うように出来なくなり、引退を決意した。引退を考え出したのは昨年の夏ごろから。今後は自分の会社があるのでそちらのほうで頑張っていく」とコメント。
そして、記者会見が終わり、外にでると同期62期の山口幸二選手がタオルを手に、号泣。
KEIRINマガジンでも掲載していましたが、この二人は本当に仲が良く、プライベートでも、競走でもいつも一緒いる二人でした。
本人は明日引退のつもりで夫人の伊月さんを呼ぶ予定だったようですが、本日の失格で一日早まってしまったようでした。

  近畿で仲の良い村上義弘選手も、記者のインタビュー答えながら溢れる涙をこらえきれず、手に持ったタオルを目に押し当て、しばし絶句。どのように内林選手を思っていたのか気持ちが分かりました。
村上コメント「今回カウントダウンと思ってきた。何とか力になろうとしたけれど、一次予選で敗退してしまった。内林さんには強くなる前から、レースの仕方とか強くなるなり方を教えてもらった。内林さんに教えてもらったことは、後輩に伝えていかなければならないと思う。松本整さんと内林さんは僕にとって特別でした。可愛がってもらいすぎました…」

泣く村上 泣くヤマコウ


呆然とする近畿



ラストラン最終ホーム


■小嶋敬二コメント
「昔かたぎの先輩だけど気さくで近寄りやすく、何でも聞ける先輩でした」 選手宿舎の前では近畿勢とやはり同期の62期新藤敦選手も見送りにでていました。 内林選手が泣いている山口選手を見つけ近寄るとさらに号泣。途方にくれている内林選手にか細い泣き声で、「はよ、帰れや…」
これには取り囲む全員が爆笑。さすが山口選手ですね。


泣きながら一言 富生が二人を慰さめる
 
■兄弟愛
泣く兄幸二に肩を貸す富生。兄弟の参加ってこんな時いいですよね。
号泣する村上と兄幸二を慰める富生。強いのは弟…。







■内林選手の夫人 伊月さんから引退にあたりコメント

「本人はこれまで以前に何回か引退を考えていて、全日本選抜競輪を獲る前から引退を考えていたようです。でも獲得したのでもう少しやってみようと思ったようです。引退は強い時期にしたいと本人は引き際を考えました。競輪選手としては年はいっていますが、人生としてはまだ若いのでこれから二人で仲良く新しい人生を歩んでいこうと思います」


■10R
武田豊樹、兵藤一也、村本大輔、松岡彰洋、加藤慎平、渡邉一成、合志正臣、佐藤慎太郎、鈴木誠で周回。赤板2コーナーから渡邉が上昇、しかし、武田が突っ張り、渡邉は車を下げた。
兵藤のインに松岡が粘り、兵藤がそれを捌いたが、3番手の村本が離れ、武田、兵藤、加藤、合志、松岡、村本、渡邉、佐藤、鈴木で一本棒になった。
最終バックあたりから渡邉が捲るも不発に終わる。最後の直線、大混戦になるも、外を伸びてきた佐藤が1着、2着は昨年の覇者・村本、3着に兵藤が入った。
 
赤板   打鐘
 
最終ホーム   最終バック
ゴール!!
■11R
志智俊夫、山内卓也、山崎芳仁の番手を岡部芳幸、手島慶介、3番手を高木隆弘、諸橋愛で並走、後方には市田佳寿浩、内林久徳で周回。
岡部が車を下げ、なかなか上昇せずにいると、しびれを切らしたのか山崎が先行体勢に。今度は市田が山崎の番手に競りにいき、山崎の後ろは併走状態の大混戦になった。
結局、最終バック8番手から捲った岡部が1着、2着は逃げ粘った山崎、3着には山内が届いた。
 
赤板   打鐘
 
最終ホーム   最終バック
ゴール!!
■12R
平原康多、坂本英一、高谷雅彦、渡邉晴智、小嶋敬二、山口富生、浜口高彰、井上昌己が前に行くが入れてもらえず結局8番手に、そして最後方に澤田義和で周回を重ねる。
赤板で井上が上昇し小嶋の追い出しにかかると、打鐘過ぎから小嶋が目いっぱい踏む。
平原は離れ気味に。最終バック過ぎ、平原が追いつきざまに捲りにいくが、それにあわせて4番手から井上が捲り追い込んで1着。2着は平原のスピードもらい直線突っ込んだ坂本、3着には小嶋の番手の山口が入った。
 
赤板   打鐘
 
最終ホーム   最終バック
ゴール!!


→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■ダッグアウトから

<3R>
  先行し、2着に粘った金山栄治

「大井(啓世)さんとワン・ツー決まってよかった~。ホッとした。これで明日も走れます。やっぱり最終日走ってなんぼですからね」


<4R>
  逃げ粘って2着の栗田雅也

「今日はもう先行一車のメンバーでしたからね、なんとか決まりました。今回、あっせんがきた時に、特別に出るのはいつ以来だろうなって考えたんですよね、そうしたら2年前の静岡ダービー以来なんですよ。…長かったですけど、初日に勝てたし、この2年間の結果を出せてよかったと思います。今回でまたやれるんだという気持ちになりました」


<5R>
  吉田敏洋の番手にはまり、直線追い込んで1着の菊地圭尚

「吉田さんは捲りだろうと自分で決めていたんで、少し流しすぎちゃったんです。(最終ホームで吉田さんに)行かれた時はやばいと思ったけど、吉田さんの後ろがいなかったんではまりました。結果オーライですけど、本当は出させないでいきたかったですね。一番大きい舞台で勝てたのは自信になります」


<6R>
  捲って1着の佐藤友和

「うまく追い風にのれたおかげですね。最近、風にのれているんですよ(笑)。補充で、こんないい成績とれると事故にあわずに無事に帰れるか怖いですね(笑)」
佐藤マークで2着の神山雄一郎は「自分のペースで抜きにいこうと思ったんだけど、もう一回踏みなおされた。佐藤は強いね」



<8R>
  捲って1着の稲垣裕之

「メチャメチャ、パワーはいりました」と疲れた表情でダッグアウトに戻ってきたが、確定放送(稲垣、荒井崇博、伏見俊昭の1着写真判定が長引いた)が出たとたんに笑顔になって「急に脚が軽くなりました(笑)」。
微差で2着の荒井崇博は「なかなか1着とれないもんですね」
先行した金成和幸は「けっこう後半かかっていたと思うんですが、それでも稲垣さん行っちゃうんですね」


<9R>
  友定祐己の捲りのスピードにのり、直線追い込んで1着の村上義弘

「今日は自分のレースじゃないけど、応援してくれているお客さんのためにも、もう一日頑張ります」


<10R>
  直線追い込んで1着の佐藤慎太郎

「捲っていく(渡邉)一成のスピードがよかったから行けると思ったんですけど、止まったから脚がいっぱいなのかなって思いました。
 明日は『優勝目指して!』 うん? でも、やっぱり『優勝狙って』って言う方がかっこいいですね!(笑)」


  2着に届いた村本大輔

「(武田豊樹ラインの)3番手って言っていて、できなかったのが悔しかったですね。身体の状態はいいけど、連係できなかったのがすごい悔しいです」


<11R>
  自ら捲って1着に届いた岡部芳幸

「(連係がうまくいかなかったのは)しょうがないですね。いこうと思ったら、山崎が踏んじゃったから、そこは自分の勉強不足です。(二次予選)1着(準決勝)1着で勝ちあがれたのは嬉しいですよ。それよりも、山崎が2着に入ってくれたことの方が嬉しい」

  逃げ切って2着の山崎芳仁

「(連係が離れたのは)しょうがないです。もうマイペースで先行しました。体調的には問題ないですね」



<12R>
  中団から捲って1着の井上昌己

「調子の方は好調ですね。明日も調子がいいんで、勝てるように自力自在で頑張ります」


  2着に突っ込んできた坂本英一

「最後はあいているか、いないかわかんないけど、突っ込むしかないと思って行ったら、なんとかなりましたね」

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